144 / 258
20
しおりを挟む"可愛い彼女じゃなきゃ、せめて美男子同士が見たかったのに、何でこんな地味なやつ"
"ほんとそれ!期待して損した~!"
僕の横を通っていく女の子の言葉が胸にグサッと突き刺さる
やっぱり僕みたいなやつは、光が当たるところなんて行かずに陰にいないといけないんだ
「ちぃ、どうしたの?
腹減った??」
「あ、いや何でもないよ」
「そう?じゃあ行こっか」
りっくんの後ろに隠れるように、食堂の中へと入ると、案の定食堂にいた人達の視線を集める
「俺、実は食堂はじめてきたんだよね」
「え?そうなの??」
「だって、見られんのうざいっしょ」
りっくんは冷たい目をして、視線を向けている人達にわかるようになのか、少し大きな声で言うと周りの人が気まずそうに視線を逸らした
「え、じゃあ場所変えようよ!
静かな所で食べよ!」
「いや、いい」
「だってここは人が多いし…」
「ちぃとさ、初体験したいんだよね」
りっくんが色素の薄い瞳で、僕を見つめながら言う
もちろん意味が違うのはわかってる
意味が違うのはわかってるんだけど、僕の顔は熱を帯びてきた
「そ、そっか!
じゃあ食堂で食べよう!」
「うん」
食券機へと向かい、りっくんにどんなものが販売されてるか説明する
「ここに食べたいものの金額を入れて、そしたらボタンが光るから、それを押したら食券が出てくるから…」
「それはわかるんだけど、これは何?」
僕の横から腕が伸びてきて、伸ばした長い指先が券売機のメニューを指差す
食券機の前に立っている僕の真後ろにりっくんが立つような形だけど、あまりにも距離が近い
0
お気に入りに追加
677
あなたにおすすめの小説
兄弟がイケメンな件について。
どらやき
BL
平凡な俺とは違い、周りからの視線を集めまくる兄弟達。
「関わりたくないな」なんて、俺が一方的に思っても"一緒に居る"という選択肢しかない。
イケメン兄弟達に俺は今日も翻弄されます。
地味で冴えない俺の最高なポディション。
どらやき
BL
前髪は目までかかり、身長は160cm台。
オマケに丸い伊達メガネ。
高校2年生になった今でも俺は立派な陰キャとしてクラスの片隅にいる。
そして、今日も相変わらずクラスのイケメン男子達は尊い。
あぁ。やばい。イケメン×イケメンって最高。
俺のポディションは片隅に限るな。
同室の奴が俺好みだったので喰おうと思ったら逆に俺が喰われた…泣
彩ノ華
BL
高校から寮生活をすることになった主人公(チャラ男)が同室の子(めちゃ美人)を喰べようとしたら逆に喰われた話。
主人公は見た目チャラ男で中身陰キャ童貞。
とにかくはやく童貞卒業したい
ゲイではないけどこいつなら余裕で抱ける♡…ってなって手を出そうとします。
美人攻め×偽チャラ男受け
*←エロいのにはこれをつけます
平凡腐男子なのに美形幼馴染に告白された
うた
BL
平凡受けが地雷な平凡腐男子が美形幼馴染に告白され、地雷と解釈違いに苦悩する話。
※作中で平凡受けが地雷だと散々書いていますが、作者本人は美形×平凡をこよなく愛しています。ご安心ください。
※pixivにも投稿しています
ヤンデレ化していた幼稚園ぶりの友人に食べられました
ミルク珈琲
BL
幼稚園の頃ずっと後ろを着いてきて、泣き虫だった男の子がいた。
「優ちゃんは絶対に僕のものにする♡」
ストーリーを分かりやすくするために少しだけ変更させて頂きましたm(_ _)m
・洸sideも投稿させて頂く予定です
【完結・短編】game
七瀬おむ
BL
仕事に忙殺される社会人がゲーム実況で救われる話。
美形×平凡/ヤンデレ感あり/社会人
<あらすじ>
社会人の高井 直樹(たかい なおき)は、仕事に忙殺され、疲れ切った日々を過ごしていた。そんなとき、ハイスペックイケメンの友人である篠原 大和(しのはら やまと)に2人組のゲーム実況者として一緒にやらないかと誘われる。直樹は仕事のかたわら、ゲーム実況を大和と共にやっていくことに楽しさを見出していくが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる