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14.ルーの不機嫌
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引き止めるイトナを無視して風呂から上がり、急いで脱ぎ散らかされた服を身にまとって外に出ると、もうとっくに日が暮れていた。これはルーの機嫌はどうなっているか分からない。というかおおよその割合で急降下している。ルーレットの八割が赤色の怒りマークだ。
急ごうにも尻の違和感は拭えず、よたよたと内股になってしまう。
カードキーを使ってエレベーターを上がり、ルーの部屋に入ると、リビングは暗いままでルーはいなかった。もしやまだ帰っていない?と淡い期待で電気を点けると、リビングの中央にはお願いしていたテーブルと椅子!木の目模様が美しい木製のテーブルと椅子で、重そうだけど雰囲気があってとても素敵だ。この広いリビングが少し寒々しくなくなった気がする。
買ってきてくれてるってことは、もしかしたら部屋で寝ているのかもしれない。
ご飯を作って起こしに行こうかな。
酒棚の隣の冷蔵庫を漁り、と言っても作れるレパートリーは少ないので結局茹でるだけのパスタにする。
野菜室のいつ買ったのか分からない萎びかけのレタスをざく切りにして、酒のツマミだろうジャーキーを胡椒と和えて棚のオイルと混ぜて炒める。
うん、まあ食べれればいいだろう!ここレトルト食品全然ないし!
料理ができたぞ~っとルーの寝室に入り、声をかけて起こすことにする。
「お」起きて、という前に、ルーが驚いた顔で飛び起きた。
「お、おはよう。ごめん、そんなに驚くとは思わなく」
「無理矢理か?」
「は?」
ポカンとした俺の肩に手を置き、
「イトナの奴に無理矢理襲われたのか?優希嫌がってたろう?体は大丈夫か?」
突然そんなことを言い始めた。
俺は羞恥から一気に顔が火照るのを感じる。
「なっ、なんで、なんで知って」
「あいつの匂いがプンプンするからだ!無理矢理花嫁の相手に選ばされたのか?どうなんだ!」
ルーは俺の肩をガクガクと揺らし問い詰めてくる。
「おっ落ち着けよ!!」
「……っす、すまん」
ようやく肩から手を外したルーは側に脱いでいたローブを羽織り、
「飯を食いながら話を聞く。……何か作ってくれたんだろ。ありがとな」
と言って先に部屋を出ていってしまった。
リビングに行くと、ルーは既に買ったばかりの椅子に座って待っていた。
キッチンからパスタを運び、「味に自信はないけど」と出す。
食べる直前になって
「ああ、そうだあれ」と言い手を合わせる。
「いただきます」
どうやら気に入っていたらしい。
その姿に思わず笑ってしまう。ルーの「合ってるだろう?」という顔もなんだか嬉しい。
「はい、召し上がれ」
「めしあがれ」
「作った側の言葉だよ。どうぞ召し上がってくださいっていう言葉。これも日本特有だな」
「ほう……。うん、まあ味は微妙だけどいいんじゃないか?」
いやそこは嘘でも美味しいって言ってくれ!正直自信なかったけど!
……うん、やっぱり微妙だな。
食べながら、今日イトナの部屋で梨花のロックを開けることができたことを話す。まだ中は見ていないことも。
「俺が聞きたいのはそれじゃないことは分かってるな?」
金色の目が鋭く突き刺さる。
説明なんてできないってことも分かってくれよ!
「じ、自分がどうやって抱かれたのかなんて説明できるかよ……」
「ほう?実演で教えてくれてもいいんだぞ」
その言葉に思わずパスタを噎せる。
「フンッ無理矢理だったのかどうかだけ聞かせろ」
「うう……最初は無理矢理だったよ。やめろって言ってもやめてくれなかったし、なんか毒盛られて逆らえなかったし」
「だから、危機感を、持てと、言ったんだ」
ルーの眉間に皺が刻まれていく。
「ごめん!よく分かりました!ごめんなさい!でも、イトナは俺の体をとことん気遣ってくれたし、痛くしなかったし……好きが暴走してああいう形になったんだって分かったから」
「……お前はそれでいいんだな。イトナが花嫁の相手役でも」
「えっ?」
気まずくて俯いていた顔を上げると、ルーは複雑そうな顔で目を伏せていた。
「ルー……?」
「お前がいいならいい。俺が関わることじゃない。勝手にしろ。ここの部屋を出て行ってイトナの部屋に泊まってもいい」
「なっ!急になんでそんなこと言うんだよ!」
思わず立ち上がる俺から顔を背けて、ルーも立ち上がる。
「もううんざりだ。どれだけ目をかけても……お前も」
「俺も?もしかして梨花と何か?」
「うるさい。何も無い。勝手にしろ!俺はもう寝る!」
「ルー!」
俺の制止を無視して、ルーは寝室の方に消えていく。
リビングには、食べ終えた皿と俺だけが残された。
好きにしろと言われても、結局寝る場所はここしかないわけで。つまり俺もここに来るしかないわけで。
「……ルー?」
寝室を覗くと、ベッドの上には大きな赤毛の狼が寝そべっていた。もう、もっふもふだ。
思わずさっきのことなんて忘れて駆け寄って抱きしめたくなる。
ずるい。とてもずるい!
もふもふの毛に勝手に伸びる手を叱咤して引っ込め、半分空いたベッドに滑り込む。
「ルー起きてる?」
近寄るとギシッとスプリングが沈む。
ルーは耳をピクッとだけ動かして向こうを向いたままだ。話す気はないらしい。
「……おやすみ」
今日も今日とて体は随分酷使されたらしく、意識が落ちるように眠りについた。
寝ている間に、唇になにか柔らかいものが触れたような気がする。気のせいかもしれない、けど。
起きて隣を見ると、いつも見るはずの色気のある顔がない。あのもふもふな姿も。
寂しい気分で起き上がり、リビングに行く。
昨日買ったばかりのテーブルの上に、今度はパンが何も焼かずに素のまま用意されていた。
子供みたいなことをするな!
用意されているだけありがたいけど!
素パンを咥えながらふと目を向けるとバーカウンターの上に、昨日まで確かになかったスープ皿が。
……ツンデレか?
トマトスープ美味しかったです。
そういえば今日は月曜日。説明通りだとみんな今日は学校に行っているはず。俺は学校の説明は聞いていないので、ひとまず今日は家にいるか外を彷徨いてみるか。……ああ、1人で彷徨くのはまずいんだっけ。そしたら梨花の日記読んでみようかな。
そんなことを考えていると、玄関扉からノックの音が聞こえる。
この寮に住む誰かだろう。
特に警戒もなく開けてみると目に入るのはわっさわさの羽。
「ゆうーきさーん!リイロですよ!日光浴でもしませんか?」
リイロが立っていた。
急ごうにも尻の違和感は拭えず、よたよたと内股になってしまう。
カードキーを使ってエレベーターを上がり、ルーの部屋に入ると、リビングは暗いままでルーはいなかった。もしやまだ帰っていない?と淡い期待で電気を点けると、リビングの中央にはお願いしていたテーブルと椅子!木の目模様が美しい木製のテーブルと椅子で、重そうだけど雰囲気があってとても素敵だ。この広いリビングが少し寒々しくなくなった気がする。
買ってきてくれてるってことは、もしかしたら部屋で寝ているのかもしれない。
ご飯を作って起こしに行こうかな。
酒棚の隣の冷蔵庫を漁り、と言っても作れるレパートリーは少ないので結局茹でるだけのパスタにする。
野菜室のいつ買ったのか分からない萎びかけのレタスをざく切りにして、酒のツマミだろうジャーキーを胡椒と和えて棚のオイルと混ぜて炒める。
うん、まあ食べれればいいだろう!ここレトルト食品全然ないし!
料理ができたぞ~っとルーの寝室に入り、声をかけて起こすことにする。
「お」起きて、という前に、ルーが驚いた顔で飛び起きた。
「お、おはよう。ごめん、そんなに驚くとは思わなく」
「無理矢理か?」
「は?」
ポカンとした俺の肩に手を置き、
「イトナの奴に無理矢理襲われたのか?優希嫌がってたろう?体は大丈夫か?」
突然そんなことを言い始めた。
俺は羞恥から一気に顔が火照るのを感じる。
「なっ、なんで、なんで知って」
「あいつの匂いがプンプンするからだ!無理矢理花嫁の相手に選ばされたのか?どうなんだ!」
ルーは俺の肩をガクガクと揺らし問い詰めてくる。
「おっ落ち着けよ!!」
「……っす、すまん」
ようやく肩から手を外したルーは側に脱いでいたローブを羽織り、
「飯を食いながら話を聞く。……何か作ってくれたんだろ。ありがとな」
と言って先に部屋を出ていってしまった。
リビングに行くと、ルーは既に買ったばかりの椅子に座って待っていた。
キッチンからパスタを運び、「味に自信はないけど」と出す。
食べる直前になって
「ああ、そうだあれ」と言い手を合わせる。
「いただきます」
どうやら気に入っていたらしい。
その姿に思わず笑ってしまう。ルーの「合ってるだろう?」という顔もなんだか嬉しい。
「はい、召し上がれ」
「めしあがれ」
「作った側の言葉だよ。どうぞ召し上がってくださいっていう言葉。これも日本特有だな」
「ほう……。うん、まあ味は微妙だけどいいんじゃないか?」
いやそこは嘘でも美味しいって言ってくれ!正直自信なかったけど!
……うん、やっぱり微妙だな。
食べながら、今日イトナの部屋で梨花のロックを開けることができたことを話す。まだ中は見ていないことも。
「俺が聞きたいのはそれじゃないことは分かってるな?」
金色の目が鋭く突き刺さる。
説明なんてできないってことも分かってくれよ!
「じ、自分がどうやって抱かれたのかなんて説明できるかよ……」
「ほう?実演で教えてくれてもいいんだぞ」
その言葉に思わずパスタを噎せる。
「フンッ無理矢理だったのかどうかだけ聞かせろ」
「うう……最初は無理矢理だったよ。やめろって言ってもやめてくれなかったし、なんか毒盛られて逆らえなかったし」
「だから、危機感を、持てと、言ったんだ」
ルーの眉間に皺が刻まれていく。
「ごめん!よく分かりました!ごめんなさい!でも、イトナは俺の体をとことん気遣ってくれたし、痛くしなかったし……好きが暴走してああいう形になったんだって分かったから」
「……お前はそれでいいんだな。イトナが花嫁の相手役でも」
「えっ?」
気まずくて俯いていた顔を上げると、ルーは複雑そうな顔で目を伏せていた。
「ルー……?」
「お前がいいならいい。俺が関わることじゃない。勝手にしろ。ここの部屋を出て行ってイトナの部屋に泊まってもいい」
「なっ!急になんでそんなこと言うんだよ!」
思わず立ち上がる俺から顔を背けて、ルーも立ち上がる。
「もううんざりだ。どれだけ目をかけても……お前も」
「俺も?もしかして梨花と何か?」
「うるさい。何も無い。勝手にしろ!俺はもう寝る!」
「ルー!」
俺の制止を無視して、ルーは寝室の方に消えていく。
リビングには、食べ終えた皿と俺だけが残された。
好きにしろと言われても、結局寝る場所はここしかないわけで。つまり俺もここに来るしかないわけで。
「……ルー?」
寝室を覗くと、ベッドの上には大きな赤毛の狼が寝そべっていた。もう、もっふもふだ。
思わずさっきのことなんて忘れて駆け寄って抱きしめたくなる。
ずるい。とてもずるい!
もふもふの毛に勝手に伸びる手を叱咤して引っ込め、半分空いたベッドに滑り込む。
「ルー起きてる?」
近寄るとギシッとスプリングが沈む。
ルーは耳をピクッとだけ動かして向こうを向いたままだ。話す気はないらしい。
「……おやすみ」
今日も今日とて体は随分酷使されたらしく、意識が落ちるように眠りについた。
寝ている間に、唇になにか柔らかいものが触れたような気がする。気のせいかもしれない、けど。
起きて隣を見ると、いつも見るはずの色気のある顔がない。あのもふもふな姿も。
寂しい気分で起き上がり、リビングに行く。
昨日買ったばかりのテーブルの上に、今度はパンが何も焼かずに素のまま用意されていた。
子供みたいなことをするな!
用意されているだけありがたいけど!
素パンを咥えながらふと目を向けるとバーカウンターの上に、昨日まで確かになかったスープ皿が。
……ツンデレか?
トマトスープ美味しかったです。
そういえば今日は月曜日。説明通りだとみんな今日は学校に行っているはず。俺は学校の説明は聞いていないので、ひとまず今日は家にいるか外を彷徨いてみるか。……ああ、1人で彷徨くのはまずいんだっけ。そしたら梨花の日記読んでみようかな。
そんなことを考えていると、玄関扉からノックの音が聞こえる。
この寮に住む誰かだろう。
特に警戒もなく開けてみると目に入るのはわっさわさの羽。
「ゆうーきさーん!リイロですよ!日光浴でもしませんか?」
リイロが立っていた。
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