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1章④ 神との生活詳細編

ナナ

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背中をつつかれて後ろを向くと、火の玉の中には小型犬で、大体老犬より少し若いくらいで毛がふさふさの犬が居た。

「お願いします。僕もあの子と同じ様に元に戻して下さい。」

た(-)「待って確認させてくれる?。」
僕はさっきの子猫と同様にお願いをしてきた犬に触れた。

⚫⚫⚫⚫⚫⚫⚫

「りんたぁあそぼ」
犬のだと思われる視界に、一番最初映ったのは小さな女の子まだ覚束ない小さな足で歩いて犬の名前なのだろう「りんた」と呼びながら女の子は近づいて行く。
そして目の前に迫ると頭の上に何かが乗る。
それが横に動き毛を揺らす。
その動きがりんたの頭を撫でていると分かった。
頭を撫でている女の子の手付きから優しさ、愛情が伝わってくる。「だいすきだよ」と。

このりんたは愛されている。
りんたも女の子と同じくらい女の子を大切に思っていた。

だから、りんたと女の子は一緒に成長していった。

女の子が友達と喧嘩をして一人ぼっちで泣いているとりんたが優しく寄り添い。

りんたが体調を崩すと女の子が一番に異変に気付き。

女の子が一番落ち着くのはりんたを抱きしめる事。

りんたが一番安心するのは女の子に名前を呼ばれる事。

りんたは願った女の子をずっと守りたいと。

そして女の子は高校生に成りりんたは十歳と数年歳をとり、昔と比べて足取りは遅いがいつもの大好きな女の子とのお散歩の帰り道時・・・・。
住宅街の曲がり角、そこを曲がればすぐそこに家がある。
そして曲がる時、女の子は曲がる前に一度止まらなかった。女の子は何も考えずに曲がった先の道の真ん中を軸に曲がろうとした時目の前には車が早いスピードでその道から出てこようとしていた。

あの車がこのままいけば女の子は突き飛ばされてしまうだろう。

そして女の子は突き飛ばされた・・・。

車に?


いやすぐ側に居た・・・りんたの体当たりによって。

なら、当然今の瞬間車の前に出るのは・・・りんた。

そして車に飛ばされたのは・・・りんた。

女の子の泣き叫ぶ声がする・・・。









女の子は願った、りんたとずっと一緒に居たいと。


⚫⚫⚫⚫⚫⚫⚫⚫⚫⚫



た(-)「りんたって名前なんだね。りんた守護霊に成ってみる?」

「守護霊?」

た(-)「うん、守護霊、守護霊は影から大切な人を護る霊の事だよ。」

「護れる?成る!。」

た(-)「でもこれには覚悟が必要だよ?。」

「覚悟?」

た(-)「側に居ても名前も呼んでくれない。抱きしめてくれない。触れることも、話しかける事もできない。例えどんなに大好きな子でもね。その事が有っても成れる?」

「・・・・成る!。女の子、護りたい!。」

そして僕は犬の魂に触れた。


⚫⚫⚫⚫

女の子があの事故の時より時は進み女の子は大人になり買い物に自転車に乗って大きな道に出ようとした時突然後ろから「ワンワン」と数年前まではずっと聞いていた犬の吠える声が聴こえ。
突然で咄嗟に手で握っていたブレーキを強く握ってしまいキュキューッとタイヤが擦れ勢いがすごかった、それに道に出るギリギリに自転車は停まっていた。

そして吠える声が消えた時

車がスピードを出して横切って・・・いった。


⚫⚫⚫⚫


僕はほっとしたりんたが大切な人を護れた所を観れたから。

でもホッとするとも束の間に大きな声が天界に響き渡った。




続く
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