上 下
128 / 140
1章④ 神との生活詳細編

しおりを挟む
「上の神々様、全天使此処に集いました。」

アースお姉ちゃんが頼み事をした女性が僕とお祖父ちゃん達に向かって、脚を付き深々と頭を下げて言った。
その女性に続くように集まってきた天使さんが同様にひれ伏した。

集まった天使さん達は大体三百人ぐらいいで男女半々、背の高さも羽の大きさも個性豊かだ。
でも一つ共通していることが分かったよ、物凄く美形ってこと。
美形って言っても男気、可憐、爽やか、と様々だね。

眩しいな、こんなにも容姿端麗な方々を一度に沢山会うなんて。
お祖父ちゃん達も、だけど。

ラ「お主達に集まってもらったのは他でもない我々の家族に成った――を紹介する為じゃ。」

?「初めまして、たっぁ、――です。よろしくお願いします。」

あ、しまった。咄嗟に直したけど間違えて尊って言い掛けちゃった。
折角この姿の名前を貰ったのに、これからは気を付けよう。

ラ「突然で悪いが、――を今からお主らが仕える者とする。」

あ、さっき従える力が有るって言ってた。
でも、天使さん達も急に言われてはいそうですかって・・・。

「畏まりました。」

はっ?・・・えっ?。聞き間違いかな。

?「今何て・・・。」

「畏まりました。」

何で・・・そんな何も考えず即答なんてするの?
何も表情変えず真顔で了承するの?
普通はいきなり来た知らない者が上に立つなんて嫌だよね。

でも、確かお祖父ちゃん達に創られた時心が創られなかったから。

今天使さん達の中には心は無い、だから何も思わず上の者に言われるがままに従ってる。

これを僕はどうにかしたい。
皆が心は創れないって言ったなら・・・。

天使さん達も能力は有るって言ってた、それに使うものは精神神経の能力。


天使さん達自身の力で中から宿せばいい。

?「天使の皆さん・・・心は今有りませんよね。」

「はい、心は初め創られた時から有りません。」

?「そうですね。あの、大変失礼ですが今の僕には天使さん達の権限を持っています。
天使さん達に命令や罰則、ましてや創り変える事さえ・・・出来る権限を。始めに謝らせて下さい。こんな幼稚な僕に貴女方の命を握らせてる事、天使さん達の全ての権利を奪って縛っている事。本当に申し訳有りませんっ。
もし直さなければいけない所や何かおっしゃりたい事が有りましたら些細なことでも教えてください。若輩者ですがご指導の元よろしくお願いいたします。」

この時天使さん達がお祖父ちゃんと同じ僕の大切な人達となった。
僕は気持ちを切り替えて話しを続けた。

?「先程、確認した心についてですが、天使さん達の心に僕の権限を使わせて頂きます。宜しいでしょうか?。」

僕は前にいる女性に聞いた。

「はい。」

?「分かりました。使わせて頂きます。
僕の権限で命ずる天使各々おのおのの能力の力で僕が今言う、精神の能力を自分自身に向かって使いなさい。
 "豊かな、心の蕾を宿し実を付けその実、心とする。その心に幸福が溢れ有らんことを"。」

天使さん達は僕の言葉に続くように言った。

「"豊かな、心の蕾を宿し実を付けその実、心とする。その心に幸福が溢れ有らんことを"」。

唱え終わった天使さん達の体が白く光天使さん達の顔の頬が少し赤みを宿した。

瞳もキラキラと輝いた。

続く
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

今さら、私に構わないでください

ましゅぺちーの
恋愛
愛する夫が恋をした。 彼を愛していたから、彼女を側妃に迎えるように進言した。 愛し合う二人の前では私は悪役。 幸せそうに微笑み合う二人を見て、私は彼への愛を捨てた。 しかし、夫からの愛を完全に諦めるようになると、彼の態度が少しずつ変化していって……? タイトル変更しました。

自称ヒロインに「あなたはモブよ!」と言われましたが、私はモブで構いません!!

ゆずこしょう
恋愛
ティアナ・ノヴァ(15)には1人の変わった友人がいる。 ニーナ・ルルー同じ年で小さい頃からわたしの後ろばかり追ってくる、少しめんどくさい赤毛の少女だ。 そしていつも去り際に一言。 「私はヒロインなの!あなたはモブよ!」 ティアナは思う。 別に物語じゃないのだし、モブでいいのではないだろうか… そんな一言を言われるのにも飽きてきたので私は学院生活の3年間ニーナから隠れ切ることに決めた。

よくある婚約破棄なので

おのまとぺ
恋愛
ディアモンテ公爵家の令嬢ララが婚約を破棄された。 その噂は風に乗ってすぐにルーベ王国中に広がった。なんといっても相手は美男子と名高いフィルガルド王子。若い二人の結婚の日を国民は今か今かと夢見ていたのだ。 言葉数の少ない公爵令嬢が友人からの慰めに対して放った一言は、社交界に小さな波紋を呼ぶ。「災難だったわね」と声を掛けたアネット嬢にララが返した言葉は短かった。 「よくある婚約破棄なので」 ・すれ違う二人をめぐる短い話 ・前編は各自の証言になります ・後編は◆→ララ、◇→フィルガルド ・全25話完結

元聖女だった少女は我が道を往く

春の小径
ファンタジー
突然入ってきた王子や取り巻きたちに聖室を荒らされた。 彼らは先代聖女様の棺を蹴り倒し、聖石まで蹴り倒した。 「聖女は必要がない」と言われた新たな聖女になるはずだったわたし。 その言葉は取り返しのつかない事態を招く。 でも、もうわたしには関係ない。 だって神に見捨てられたこの世界に聖女は二度と現れない。 わたしが聖女となることもない。 ─── それは誓約だったから ☆これは聖女物ではありません ☆他社でも公開はじめました

所詮は他人事と言われたので他人になります!婚約者も親友も見捨てることにした私は好きに生きます!

ユウ
恋愛
辺境伯爵令嬢のリーゼロッテは幼馴染と婚約者に悩まされてきた。 幼馴染で親友であるアグネスは侯爵令嬢であり王太子殿下の婚約者ということもあり幼少期から王命によりサポートを頼まれていた。 婚約者である伯爵家の令息は従妹であるアグネスを大事にするあまり、婚約者であるサリオンも優先するのはアグネスだった。 王太子妃になるアグネスを優先することを了承ていたし、大事な友人と婚約者を愛していたし、尊敬もしていた。 しかしその関係に亀裂が生じたのは一人の女子生徒によるものだった。 貴族でもない平民の少女が特待生としてに入り王太子殿下と懇意だったことでアグネスはきつく当たり、婚約者も同調したのだが、相手は平民の少女。 遠回しに二人を注意するも‥ 「所詮あなたは他人だもの!」 「部外者がしゃしゃりでるな!」 十年以上も尽くしてきた二人の心のない言葉に愛想を尽かしたのだ。 「所詮私は他人でしかないので本当の赤の他人になりましょう」 関係を断ったリーゼロッテは国を出て隣国で生きていくことを決めたのだが… 一方リーゼロッテが学園から姿を消したことで二人は王家からも責められ、孤立してしまうのだった。 なんとか学園に連れ戻そうと試みるのだが…

婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた

cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。 お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。 婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。 過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。 ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。 婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。 明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。 「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。 そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。 茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。 幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。 「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?! ★↑例の如く恐ろしく省略してます。 ★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。 ★コメントの返信は遅いです。 ★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。 ♡注意事項~この話を読む前に~♡ ※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。 ※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。 ※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。 ※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。 ※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません

君の鼓動を感じて~BLUEストーリー~

藤原葉月
BL
俺は道岡瞬。高校一年生だ。俺今気になっている先輩がいるんや。 しかも相手は【男の先輩】。 出会いは最悪だったはずやのになぜだか関わっていくうちに俺は彼にあっという間に惹かれていってしまったんや。 親友の3人と先輩の親友ふたりを巻き込んで合計7人で俺たち2人をどうにかくっつけようとしてくれてるんやけど~ あぁ!なんでこんなに気になるんやろ! それはある日俺が拾った犬を飼い始めたことがきっかけだった!

噂好きのローレッタ

水谷繭
恋愛
公爵令嬢リディアの婚約者は、レフィオル王国の第一王子アデルバート殿下だ。しかし、彼はリディアに冷たく、最近は小動物のように愛らしい男爵令嬢フィオナのほうばかり気にかけている。 ついには殿下とフィオナがつき合っているのではないかという噂まで耳にしたリディアは、婚約解消を申し出ることに。しかし、アデルバートは全く納得していないようで……。 ※二部以降雰囲気が変わるので、ご注意ください。少し後味悪いかもしれません(主人公はハピエンです) ※小説家になろうにも掲載しています ◆表紙画像はGirly Dropさんからお借りしました (旧題:婚約者は愛らしい男爵令嬢さんのほうがお好きなようなので、婚約解消を申し出てみました)

処理中です...