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1章③ 暇な時間が多いからイメージトレーニング壱
第11話 デュークの心の傷
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■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
神獣 ◈
主人公 ひらがな
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
過去の尊目線
僕はデュークと話し合いをすることになった。
最初は僕もデュークも、
何を話せばいいか分からず固まっていたけど・・・。
急にデュークの顔が暗くなっちゃったんだ。
どうしてか、
僕は初めて会って間もないデュークの表情の感情が嫌というほど直に分かってしまった。
僕の判断が正しければデュークが沈黙の中で、何かを思いだし恐怖を感じていると。
最初は何で伝わってくるのかと疑問に思ったよ。
でもその疑問も分かった・・・。
それは、
鏡に写した僕・・・
家の中で悲しい、辛い、怖かった記憶を無意識に思い出して、
記憶の中・・・過去の中なのに今現実に起こっているように錯覚して本当に現実に戻っても、今起こるのではないかという恐怖を抱いた顔の僕に・・・。
似ていたから。
だから、デュークに"大丈夫"と伝えたい。
た「ねえ、デューク」
◈デ「·······」
デュークッ・・・意識が沈むほど傷付いたんだね・・・
た「デュークっ!」
僕はデュークの感情が・・・心が闇に堕ちて行ったのではないかと思ってしまい、咄嗟にデュークを抱き締めていた。
僕の自殺する少し前の心に成ってしまうと思ってしまったから。
抱き締めるとデュークは温かくて・・・しっかりと胸がドクドクと鳴る音が、
腕の皮膚から伝わってきた。
その温かさが、僕とは違ってデュークはちゃんと生きてる。
その事実が嬉しくもあり、
自分は死んだのだと改めて痛感し、
僕の心は耐えられなかったと伝えてくるようだった。
だからデュークは絶対に、
僕みたいにはさせない、させたくないと思った。
僕がデュークを抱き締めて少したった時、
◈デ「っ!?・・・孫なんで俺を抱き締めているんだ?」
た「あ!デューク!大丈夫だからっ怖がらないでいいんだよ。」
◈デ「はあ?。な、何をっ?」
た「何に怖がっていたのかは分からないけど僕は大丈夫だからね。」
◈デ「怖がっていたあぁ!?俺が?」
た「うん、思い詰めていたから。」
◈デ「····何で・・・はぁ、分かったのかよ一言も言ってないのによ、お前鋭いな。
・・"大丈夫"か。
···そうだ、俺は過去に人助けをしようとしただけなのに、
避けられ人間はバケモノと言い放って去り俺が異端、
他の者と少し違うだけで悪、災いと認識され誰も俺には関わらず俺から離れていく。
俺が話すことは全て誰も信じてくれなかった。
だから俺は孫も・・・俺が話すと恐怖の顔をし「信じない!」と言って離れていくのかと思ったら思考が停止していた。」
た「そうなんだ。」
神獣 ◈
主人公 ひらがな
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
過去の尊目線
僕はデュークと話し合いをすることになった。
最初は僕もデュークも、
何を話せばいいか分からず固まっていたけど・・・。
急にデュークの顔が暗くなっちゃったんだ。
どうしてか、
僕は初めて会って間もないデュークの表情の感情が嫌というほど直に分かってしまった。
僕の判断が正しければデュークが沈黙の中で、何かを思いだし恐怖を感じていると。
最初は何で伝わってくるのかと疑問に思ったよ。
でもその疑問も分かった・・・。
それは、
鏡に写した僕・・・
家の中で悲しい、辛い、怖かった記憶を無意識に思い出して、
記憶の中・・・過去の中なのに今現実に起こっているように錯覚して本当に現実に戻っても、今起こるのではないかという恐怖を抱いた顔の僕に・・・。
似ていたから。
だから、デュークに"大丈夫"と伝えたい。
た「ねえ、デューク」
◈デ「·······」
デュークッ・・・意識が沈むほど傷付いたんだね・・・
た「デュークっ!」
僕はデュークの感情が・・・心が闇に堕ちて行ったのではないかと思ってしまい、咄嗟にデュークを抱き締めていた。
僕の自殺する少し前の心に成ってしまうと思ってしまったから。
抱き締めるとデュークは温かくて・・・しっかりと胸がドクドクと鳴る音が、
腕の皮膚から伝わってきた。
その温かさが、僕とは違ってデュークはちゃんと生きてる。
その事実が嬉しくもあり、
自分は死んだのだと改めて痛感し、
僕の心は耐えられなかったと伝えてくるようだった。
だからデュークは絶対に、
僕みたいにはさせない、させたくないと思った。
僕がデュークを抱き締めて少したった時、
◈デ「っ!?・・・孫なんで俺を抱き締めているんだ?」
た「あ!デューク!大丈夫だからっ怖がらないでいいんだよ。」
◈デ「はあ?。な、何をっ?」
た「何に怖がっていたのかは分からないけど僕は大丈夫だからね。」
◈デ「怖がっていたあぁ!?俺が?」
た「うん、思い詰めていたから。」
◈デ「····何で・・・はぁ、分かったのかよ一言も言ってないのによ、お前鋭いな。
・・"大丈夫"か。
···そうだ、俺は過去に人助けをしようとしただけなのに、
避けられ人間はバケモノと言い放って去り俺が異端、
他の者と少し違うだけで悪、災いと認識され誰も俺には関わらず俺から離れていく。
俺が話すことは全て誰も信じてくれなかった。
だから俺は孫も・・・俺が話すと恐怖の顔をし「信じない!」と言って離れていくのかと思ったら思考が停止していた。」
た「そうなんだ。」
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