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第3章
14.悔しさを胸に秘め
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一歩中へ進むと世界が変わったような錯覚をした。張り詰める空気が違うのだ。通された謁見の間はとても広く、深紅の絨毯が敷かれた最奥には見上げる程の高さに玉座があった。
居るのは陛下と、陛下の側近であるお二人しかおらず、小説とかで良く見る臣下がズラーッと並んでいるということはなかった。
玉座に座る国王陛下は大柄な体格で、短めの銀髪の髪は後ろだけ長く、腰まで三つ編みに結われている。顎髭も立派に伸び、年齢に相応しい風格があるお人だった。
お父様と陛下の顔が良く見える位置にまで進んで行き、視線を床に下げ、左手を胸に当て、片膝をついて臣下の礼を行う。
「陛下よりお呼び頂き、はせ参じました。ヴァランド侯爵家が長女、ユーナでございます」
「顔を上げよ」
顔をゆっくりと上げ、陛下の方へと目を向ける。
「久しいな、ユーナ殿。しばらく見ないうちに、随分と見た目が変わりましたな。ユーノスに聞くと、愚息が原因で記憶を失い、男の恰好を好むようになったとか?」
表情の読めない顔に、どう答えるべきなのか迷ってしまう。素直に「はい、そうです」なんて言えば、陛下の息子さんのせいで記憶も無くなったし、男装を好むようになったのだと責めているように聞こえる。
額にツゥーッと汗が流れ落ちた。返答に困っているところに、明るい声が広間に響いた。
「あらあら陛下、そのような物言いではユーナ様が困ってしまいますわ。ユーナ様、息子のせいで随分と苦労をかけてしまったようですね、心よりお詫び致しますわ」
目で会釈をして謝ってくれたのは、きらきらと艶やかに波打つ金の髪に、微笑めば華やぐ可愛らしい容姿をした、姿絵の何倍も美しい王妃様であった。
うわぁー!!眩しい、愛らしすぎて見るのも辛い…。思ったよりも声も可愛らしく、ギュッと抱き締めてしまいたい!暴走しそうな衝動を抑えるのに大変だなんて、広間にいる誰も夢にも思わないだろう。
「いえ、私が未熟な上に皆様にご迷惑をお掛けしました。記憶が無いのも恥ずかしながら、本当でございます。このような者が、王太子殿下の婚約者など到底務まりません。この恰好なのも、男のように強い生き方をしたいと思って始めましたの。私の心が弱いから、きっと記憶が消えてしまったのですから」
頭を下げ、男装として陛下の御前に参内した理由を告げた。
「グワハハハハハッ!!実に面白い。心身ともに強くなりたいから男になろうなどと、普通のご令嬢では思い付かないだろう。話を聞くに、今朝も鍛錬をしていたらしいな。して、どのような内容なのだ?」
「腕立て伏せ百回、スクワット百回、素振り百回、そして屋敷の外周を二十周ほど走りました」
鍛錬のメニューを告げると、隣にいたお父様や陛下、王妃様達も目を丸くさせ驚いた表情をしていた。
「…ユーナ、本当にそんなことをしたのか?イシスとは違い、軽い護身術の練習以外に体を動かしたことなんて一度もないのに…」
信じられない!と顔に書いているお父様が訊ねてきた。それよりも、ユーナよ、体ホントに動かしたことなかったのね。
「ええ、そうですわ。そうでなければ剣は振れませんし、体力が無ければ闘えない。まずは鍛えませんと。おかげで体中が悲鳴をあげてますわオホホ…」
実はこうしている今もあちこち体中軋んでいて、ピキキと音が鳴っているのが聞こえてきそうだ。
「…ふむ、ご令嬢とは思えぬほどの鍛錬だ。本気なのだな」
「ええ、そうですわ陛下。これからは男性として過ごそうと本気で思っております、ですからどうか殿下との婚約を破棄して頂きたい」
「すまないがユーナ殿、それはできんな」
人が良さそうな顔を歪ませ、ゆっくりと、だがしっかりとした声音で陛下は告げた。
殿下はゲーム通りヒロインを慕い、ユーナに見向きもせず、このままユーナを見ることは無いだろう。
陛下もある程度の事情を知っているようなのに、婚約破棄をすることはできないと言った。
何故なんだ?婚約破棄をしなくても、いずれ卒業イベントでは殿下から婚約破棄を言い渡される。罪を着せられて…。
「…何故、とお聞きしても?」
「出来ればユーナ殿の言う通り、婚約破棄をした方がレオンにもユーナ殿の為になるのだろう。余も兄弟が多かった故に、腹違いの兄弟との王位争いで酷い目にあった。後宮も荒れ、母もやつれた。だからこそ、愛しい人を王妃に立て側妃を取らないようにして欲しい気持ちが大きい」
俯き何かを思い出しながら、絞り出すように語った陛下は、苦々しげに言葉を続けた。
「しかし、政としてそうは言っていられないのだ。先の闘いでフォンフィス神聖国とマリオン獣人国の二つから余は勝ち、和平を結ぶことに成功をした。それに先駆けて、和平の証として婚姻の話が二国から出ていたのだが、どちらか一方だけを取ることは難しい。両方を娶り、どちらかを側妃にすることも、正妃を国内の令嬢にし側妃に迎えることも未来が見えておる。また後宮は荒れるだろうよ」
右手に握った拳を悔しげにダンッと玉座に叩きつける陛下を労るように王妃様が近寄り宥める。
こんな時なのに、ユーナは陛下に寄り添う王妃様を見て胸がズキンッと傷んだ。寄り添う相手が俺ならば…と。
そして続くだろう陛下の言葉も予測が出来てしまい、余計に辛かった。
「必然的に二国の婚姻は諦めて貰い、和平の絆は他で補うことにした。そして肝心のレオンの婚約者として、相応しい国内の貴族令嬢を選ぶことにした。それが侯爵令嬢でもあるユーナ殿だったのだよ。子供っぽさの残るレオンには、そっと寄り添うだけではなく引っ張って行けるような賢い娘が望ましかったのだ。キール侯爵家の令嬢も候補には上がっていたのだが、令嬢は少々視野が狭い。あれでは支えるどころか、振り回すであろうな」
あぁ、これ以上は何も言わないで…
「申し訳ないが国としては、この婚約を破棄することはできない。記憶を無くしたとしても、ユーナ殿は十分な淑女である。愚息には良く言い聞かせておく。だからどうか、以前のようにレオンを支えてはくれないだろうか?例の男爵家の令嬢のことは一時の気の迷いだろう。許してやってくれ」
本当にそうなのだろうか。本当に一時の気の迷いなのだろうか。いや、ゲームのシナリオの強制力はきっと強い。ならば、可能性は低い。
それでも、罪を着せられてしまうことは避けたい。でも、そんなことを陛下に今訴えたところで信じて貰えるはずが無い。
俺は何も言えず、目を伏せて涙をこらえることしか出来なかった。
居るのは陛下と、陛下の側近であるお二人しかおらず、小説とかで良く見る臣下がズラーッと並んでいるということはなかった。
玉座に座る国王陛下は大柄な体格で、短めの銀髪の髪は後ろだけ長く、腰まで三つ編みに結われている。顎髭も立派に伸び、年齢に相応しい風格があるお人だった。
お父様と陛下の顔が良く見える位置にまで進んで行き、視線を床に下げ、左手を胸に当て、片膝をついて臣下の礼を行う。
「陛下よりお呼び頂き、はせ参じました。ヴァランド侯爵家が長女、ユーナでございます」
「顔を上げよ」
顔をゆっくりと上げ、陛下の方へと目を向ける。
「久しいな、ユーナ殿。しばらく見ないうちに、随分と見た目が変わりましたな。ユーノスに聞くと、愚息が原因で記憶を失い、男の恰好を好むようになったとか?」
表情の読めない顔に、どう答えるべきなのか迷ってしまう。素直に「はい、そうです」なんて言えば、陛下の息子さんのせいで記憶も無くなったし、男装を好むようになったのだと責めているように聞こえる。
額にツゥーッと汗が流れ落ちた。返答に困っているところに、明るい声が広間に響いた。
「あらあら陛下、そのような物言いではユーナ様が困ってしまいますわ。ユーナ様、息子のせいで随分と苦労をかけてしまったようですね、心よりお詫び致しますわ」
目で会釈をして謝ってくれたのは、きらきらと艶やかに波打つ金の髪に、微笑めば華やぐ可愛らしい容姿をした、姿絵の何倍も美しい王妃様であった。
うわぁー!!眩しい、愛らしすぎて見るのも辛い…。思ったよりも声も可愛らしく、ギュッと抱き締めてしまいたい!暴走しそうな衝動を抑えるのに大変だなんて、広間にいる誰も夢にも思わないだろう。
「いえ、私が未熟な上に皆様にご迷惑をお掛けしました。記憶が無いのも恥ずかしながら、本当でございます。このような者が、王太子殿下の婚約者など到底務まりません。この恰好なのも、男のように強い生き方をしたいと思って始めましたの。私の心が弱いから、きっと記憶が消えてしまったのですから」
頭を下げ、男装として陛下の御前に参内した理由を告げた。
「グワハハハハハッ!!実に面白い。心身ともに強くなりたいから男になろうなどと、普通のご令嬢では思い付かないだろう。話を聞くに、今朝も鍛錬をしていたらしいな。して、どのような内容なのだ?」
「腕立て伏せ百回、スクワット百回、素振り百回、そして屋敷の外周を二十周ほど走りました」
鍛錬のメニューを告げると、隣にいたお父様や陛下、王妃様達も目を丸くさせ驚いた表情をしていた。
「…ユーナ、本当にそんなことをしたのか?イシスとは違い、軽い護身術の練習以外に体を動かしたことなんて一度もないのに…」
信じられない!と顔に書いているお父様が訊ねてきた。それよりも、ユーナよ、体ホントに動かしたことなかったのね。
「ええ、そうですわ。そうでなければ剣は振れませんし、体力が無ければ闘えない。まずは鍛えませんと。おかげで体中が悲鳴をあげてますわオホホ…」
実はこうしている今もあちこち体中軋んでいて、ピキキと音が鳴っているのが聞こえてきそうだ。
「…ふむ、ご令嬢とは思えぬほどの鍛錬だ。本気なのだな」
「ええ、そうですわ陛下。これからは男性として過ごそうと本気で思っております、ですからどうか殿下との婚約を破棄して頂きたい」
「すまないがユーナ殿、それはできんな」
人が良さそうな顔を歪ませ、ゆっくりと、だがしっかりとした声音で陛下は告げた。
殿下はゲーム通りヒロインを慕い、ユーナに見向きもせず、このままユーナを見ることは無いだろう。
陛下もある程度の事情を知っているようなのに、婚約破棄をすることはできないと言った。
何故なんだ?婚約破棄をしなくても、いずれ卒業イベントでは殿下から婚約破棄を言い渡される。罪を着せられて…。
「…何故、とお聞きしても?」
「出来ればユーナ殿の言う通り、婚約破棄をした方がレオンにもユーナ殿の為になるのだろう。余も兄弟が多かった故に、腹違いの兄弟との王位争いで酷い目にあった。後宮も荒れ、母もやつれた。だからこそ、愛しい人を王妃に立て側妃を取らないようにして欲しい気持ちが大きい」
俯き何かを思い出しながら、絞り出すように語った陛下は、苦々しげに言葉を続けた。
「しかし、政としてそうは言っていられないのだ。先の闘いでフォンフィス神聖国とマリオン獣人国の二つから余は勝ち、和平を結ぶことに成功をした。それに先駆けて、和平の証として婚姻の話が二国から出ていたのだが、どちらか一方だけを取ることは難しい。両方を娶り、どちらかを側妃にすることも、正妃を国内の令嬢にし側妃に迎えることも未来が見えておる。また後宮は荒れるだろうよ」
右手に握った拳を悔しげにダンッと玉座に叩きつける陛下を労るように王妃様が近寄り宥める。
こんな時なのに、ユーナは陛下に寄り添う王妃様を見て胸がズキンッと傷んだ。寄り添う相手が俺ならば…と。
そして続くだろう陛下の言葉も予測が出来てしまい、余計に辛かった。
「必然的に二国の婚姻は諦めて貰い、和平の絆は他で補うことにした。そして肝心のレオンの婚約者として、相応しい国内の貴族令嬢を選ぶことにした。それが侯爵令嬢でもあるユーナ殿だったのだよ。子供っぽさの残るレオンには、そっと寄り添うだけではなく引っ張って行けるような賢い娘が望ましかったのだ。キール侯爵家の令嬢も候補には上がっていたのだが、令嬢は少々視野が狭い。あれでは支えるどころか、振り回すであろうな」
あぁ、これ以上は何も言わないで…
「申し訳ないが国としては、この婚約を破棄することはできない。記憶を無くしたとしても、ユーナ殿は十分な淑女である。愚息には良く言い聞かせておく。だからどうか、以前のようにレオンを支えてはくれないだろうか?例の男爵家の令嬢のことは一時の気の迷いだろう。許してやってくれ」
本当にそうなのだろうか。本当に一時の気の迷いなのだろうか。いや、ゲームのシナリオの強制力はきっと強い。ならば、可能性は低い。
それでも、罪を着せられてしまうことは避けたい。でも、そんなことを陛下に今訴えたところで信じて貰えるはずが無い。
俺は何も言えず、目を伏せて涙をこらえることしか出来なかった。
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