上 下
82 / 122
第四章 極寒山脈の凶龍編

第74話 幸せの形

しおりを挟む

ボルグさんに新しい装備の制作を依頼した翌朝、今日も今日とて見慣れない豪華な部屋で目を覚ました。昨晩、まるで子供のように新しい装備の完成が楽しみ過ぎて夜更かしをしてしまったことでいつもよりも少し起きるのが遅くなってしまったようだ。

あとから聞いたのだが、マリアさんが俺のことを気遣ってくれたようで起こさずに寝かせてくれていたらしい。気をつかわせてしまって申し訳ない...


すでにレイナさんやお嬢様は朝食を済ませていたので俺は一人で朝食を食べることにした。こうしてゆっくりと一人で食べるのもいいけれど、みんなとワイワイ話しながら食べるのも違う良さがあるなと考えながらパンを噛み締める。


そうして穏やかな朝食を取り終えると俺は部屋に戻って今後の予定について考え始める。


もうすでに必要な物資は昨日のうちにマリアさんと共に買い揃えたので、あと必要なのはボルグさんに依頼した装備だけである。Sランク依頼を控えているのでいつも以上に慎重に、そしてより念を入れて必要なものを買い揃えておいたので正直これ以上は準備するものは特にないのだ。

あとは少し魔法の勉強をするとか、新しい魔法の開発をしてみたりとかぐらいしかやる事はないだろう。ただ、あまり依頼前に疲れが出てしまうようなことはしておきたくないのでゆっくりと英気を養うというのも一つの手である。


俺はいろいろと悩みに悩んだ結果、魔法の勉強は必要最低限にとどめて置いて基本的に残りの期間は疲れを残さないようにゆっくりと休むことにした。やはりいくら強くなっても疲れが残っていたり身体のコンディションが100%でなければちゃんと実力を出し切ることも出来なくなるだろうからな。


そうして俺は読みかけの魔法書をインベントリから取り出した。そして窓際のいいポジションにある椅子に座ってゆっくりと本を読みながら英気を養うことにした。




コンコンッ...


「ユウトさん、いらっしゃいますか?」


本を読み始めてどれくらいたっただろうか?
日の光が読み始めたころよりも眩しく室内を照らしていた。

そんな時に誰かが部屋を訪ねてきた。
俺は本からドアの方へと視線を移して声の主に返事をする。


「はーい、いますよ!」


俺は本をインベントリにしまって椅子から立ち上がる。
急いでドアの方へと向かっていき、ドアを開けて来客を確認する。


「あっ、お嬢様どうされました...?ってレイナさんも一緒でしたか」

「...こんにちは、ユウトさん」

「ユウトさん、少しお話があるのですがよろしいでしょうか?」


そこにはいつものように優しそうな笑顔で微笑んでいるお嬢様の姿と気のせいかもしれないが少し不安そうな表情をしたレイナさんがいた。俺はとりあえず二人を部屋へと招き入れることにした。何か話があるようだけれど、どうしてだか分からないが急に心拍数が上がってきた。

何だか分からないけれどこの状況に俺は緊張しているみたいだ。やましいことはしていないとは思うが知らないうちに俺は何かしてしまっていたのだろうか...?などなど嫌な思考が頭の中をグルグルと駆け巡る。


もしかして昨日からレイナさんの様子が少しおかしい気がしていたことと何か関係があるのだろうか。と、考え出したらきりがないほどに俺はいろいろと嫌なことを考えてしまっていた。


「........」

「...」

「...」


向かいのソファに座るレイナさんとお嬢様、そしてテーブルを挟んで対面に俺。誰もしゃべり出すことなく静かに時だけが流れていく。何だか面接のような感じのように見えるが、実際この重苦しい空気は面接のそれだった。


「あ、あの...何かお話があるんじゃ...?」


俺はこの気まずさに耐えきれずに二人に用を尋ねる。
するとお嬢様が突然大きく深呼吸をし始めた。

数回深呼吸をしてどうやら緊張しているようだった。
そんな重大な話なのかと彼女の深呼吸を見て余計に俺の心拍数が上昇していくのを感じる。


「...よしっ!すみません、お待たせしました。」

「は、はい...」


どうやら落ち着いてきたのかいつもより顔を赤らめているお嬢様がじっとこちらを見つめてきた。その瞳からは並々ならぬ強い意志を何故だか感じる。俺も息を整えて覚悟を決める。どんなことを言われてもそれがお互いのためになるというのであれば...とどんな話をされても良い返しが出来るように心の準備も整えた。


「実は...ユウトさんに私たち二人から伝えたいことがあるんです」

「...はい」

「ユウトさん、私は...」


お嬢様はその先の言葉を言おうとするがなかなか口にすることが出来ないようであった。その間、ほんの2,3秒だったのだが今ここにいる俺たちにとってはそれが何十秒もの長い時間に感じていた。


「ユウトさん...!私はあなたが好きです。救っていただいたあの時から、お慕いしております!!」

「はい、えっ...........えっ?!?!?!」


その言葉は心の準備をしっかりと整えていた俺の心を容易に揺さぶってきた。その威力は俺の思考を数秒間停止させるのには十分なものであった。そうして俺の思考回路がショートしている間に今度はレイナさんが口を開けた。


「ユウトさん...わ、私もユウトさんのことが...す、好きです」

「えっ、えっ?!」


新たなる追撃に俺の思考回路はさらにパニックに陥った。その後、ほんのわずかな時間だったが思考停止状態から何とか脱出した俺は必死に今の状況を整理し始める。


二人が俺のことを好き...?
どうして...?


...いや、どうしては違うな。
俺はどうするべきか、だな。

俺は二人のことをどう思っているのか。

もちろん俺にとってレイナさんもセレナお嬢様もどちらも勿体ないぐらいの素晴らしい人だ。そんな人たちが俺のことを好きだと言ってくれるなんて嬉し過ぎるに決まっている。


しかし俺はどうすればいいんだ?
こんなどちらも素晴らしい人たちなのに...


どちらか選べるのか...?




俺は永遠に答えの出ることがない思考をずっと頭の中で巡らせていた。
するとお嬢様が不安そうな小さな声で俺に話しかける。


「ゆ、ユウトさんは私たちのこと...どう、思っていますか?」

「も、もちろん二人とも素敵な方たちですし...僕には本当に勿体ないくらいです」


俺は自分の気持ちが完全に整理できていないなりにも必死に自分の想いを二人に伝える。しかし、これだけでは二人の気持ちに対する答えとしては全く足りていないということは分かる。

そんな中、レイナさんが泣きそうな震えた声で俺に問いかける。


「ゆ、ユウトさんは私たちのこと...好き、ですか?」


俺はその質問が何故だか心に鋭く鮮明に突き刺さってきた。色々と返答や情報整理に思考がごちゃごちゃとしていたのにも関わらず、その質問にだけは明確な答えが頭の中にすんなりと浮かび上がっていたのだ。

俺は少しその答えを口にするのが恥ずかしいと躊躇してしまいそうになったが、彼女たちの姿を見てそんな自分が一瞬で情けなく感じてしまった。彼女たちは恥ずかしくても一生懸命に自分たちの想いを言葉で伝えてくれたのだ。それに俺がちゃんと応じないのは彼女たちの覚悟に泥を塗ることになる。

俺は大きく一回息を吸い込み、真剣に二人のことを見つめる。


「僕はレイナさんのこともセレナお嬢様のことも、好きです。二人ともとても魅力的な人で、関わっていくたびに僕はそんな二人にどんどん惹かれていたんだと思います」


彼女たちはそんな俺の気持ちを聞くと先ほどまでの泣きそうで不安そうな表情から一変し、とても明るく満面の笑みを浮かべていた。本当に心の底から幸せそうな笑顔だ。


「ユウトさん!ありがとうございます!!!」

「わ、私もユウトさんのこと大好きです!!」


二人がそう言ってお互いに手をつなぎ合って喜び合っていた。
しかしそんな二人とは裏腹に俺は素直に喜べないでいた。


「ユウトさん、どうされました?」


そんな浮かない顔の俺に気づいたお嬢様が不思議そうに尋ねてきた。
俺は一瞬言うべきか悩んだのだが言うべきだと思い立ち、意を決して二人に打ち明ける。


「僕は二人のことが好きです。だからこそ僕にはどちらか一人なんて選べないんです!!どちらかを選べばどちらかを悲しませてしまう。優柔不断だと言われても仕方がないですが、俺はどちらか片方が悲しむ選択をすることが嫌なんです!!」

「そ、それにセレナお嬢様は貴族...しかも公爵家の令嬢です。一冒険者である僕とは身分の差があります。貴族でも何でもない僕がお嬢様と恋仲になるなんて許してもらえないと思うんです...」


俺は必死に自分の葛藤を言葉に詰め込んで二人に打ち明ける。
すると二人は俺の想像とは全く違った反応をしていた。

そう、二人ともポカーンと間の抜けたような顔をしてこちらを見ていたのだ。


「えっ、二人ともどうし...」

「ユウトさん!!」

「は、はい!!」


俺は二人の反応の理由を聞こうと声をかけようとしたところ、お嬢様が嬉しそうに待ってましたと言わんばかりに勢いよく話し始めた。


「ユウトさんは今や仮とはいえSランク冒険者という立場を手に入れています。この国ではSランク冒険者はその貴重さゆえに領地や貴族としての責務などはありませんが、私たち貴族と変わりない扱いをされているのです。もちろんそれは婚約に関しても言えます!なので心配ご無用なのです!!そしてそのような立場の人が二人以上の女性を妻にするということは珍しくありません。それか一人しかいない人の方が珍しいと思います」


セレナお嬢様は必死にかなり早口で俺に説明をしてくれた。
Sランクというものにそこまでの価値があったとは思いもしなかった。

確かにその説明だと俺がレイナさんとセレナお嬢様の二人とお付き合いすることも貴族の令嬢と恋愛関係になるというのが問題ないということになる。俺がそこについて心配する必要は全くないわけだ。


つまりはあと必要なのは...俺の覚悟だけか。



俺は目を閉じて頭の中に二人のことを思い浮かべる。
幸せに微笑む二人の顔、優しく話しかけてくれる彼女たち。

そのような光景に対して湧きあがってくるこの感情、とても暖かく幸せに満ちている。


そうか、幸せ...か。

すると俺はふと最近はあまり思い出すことのなかった前世での記憶を思い出した。当時の俺が必死に求めていたもの、あの頃は抽象的でふわっとしか分からなかったものが今は自分の中にあるんだとひしひしと感じた。

俺は前世から自分が本当に求めていた『幸せ』というものが何なのか少し分かったような気がした。そしてこの感覚を決して逃してはいけない、そう強く感じ覚悟を決める。


「レイナさん、セレナお嬢様。僕は...二人のことが好きです。まだまだ未熟者で二人に苦労を掛けてしまうかもしれませんが、絶対に二人のことを幸せにします!どうか僕と...結婚を前提にお付き合いしていただけませんか」


俺は覚悟と二人に対する気持ちを込めた言葉と共に頭を下げる。
するとゆっくりと二人が近づいてそっと肩に手を置いた。


「「こちらこそ、よろしくお願いします!」」


俺が顔を上げると目に涙を浮かべて幸せそうな笑顔を浮かべた二人がそこにいた。
そんな二人を俺は優しく抱きしめる。

これから何があってもこの二人が笑顔で居続けられるように頑張ろうと心に誓った。



「セラピィも一緒!」


するとベッドの上でじっとこちらを見ていたセラピィが俺たちの元へと駆け寄ってきて三人に抱き着いてきた。何だかこうしてみると父親と母親、そして娘という家族って感じがして何だか微笑ましく感じた。


「もちろん、セラピィもずっと一緒だよ」

「ええ、もちらんセラピィさんもです!」

「ずっと一緒です...!」


そうして俺たちはしばらく互いのぬくもりを感じながら抱きしめ合っていた。どうやら俺はもっと強くならなきゃいけない理由を見つけてしまったようだ。大切なものを守るため、この世界に危険が迫っているというなら何があっても俺がその悉くを打ち砕いて見せる!!

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~

WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
 1~8巻好評発売中です!  ※2022年7月12日に本編は完結しました。  ◇ ◇ ◇  ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。  ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。  晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。  しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。  胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。  そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──  ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?  前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

「自重知らずの異世界転生者-膨大な魔力を引っさげて異世界デビューしたら、規格外過ぎて自重を求められています-」

mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
 ネットでみつけた『異世界に行ったかもしれないスレ』に書いてあった『異世界に転生する方法』をやってみたら本当に異世界に転生された。  チート能力で豊富な魔力を持っていた俺だったが、目立つのが嫌だったので周囲となんら変わらないよう生活していたが「目立ち過ぎだ!」とか「加減という言葉の意味をもっと勉強して!」と周囲からはなぜか自重を求められた。  なんだよ? それじゃあまるで、俺が自重をどっかに捨ててきたみたいじゃないか!  こうして俺の理不尽で前途多難?な異世界生活が始まりました。  ※注:すべてわかった上で自重してません。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第二章シャーカ王国編

月が導く異世界道中extra

あずみ 圭
ファンタジー
 月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。  真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。  彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。  これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。  こちらは月が導く異世界道中番外編になります。

無名の三流テイマーは王都のはずれでのんびり暮らす~でも、国家の要職に就く弟子たちがなぜか頼ってきます~

鈴木竜一
ファンタジー
※本作の書籍化が決定いたしました!  詳細は近況ボードに載せていきます! 「もうおまえたちに教えることは何もない――いや、マジで!」 特にこれといった功績を挙げず、ダラダラと冒険者生活を続けてきた無名冒険者兼テイマーのバーツ。今日も危険とは無縁の安全な採集クエストをこなして飯代を稼げたことを喜ぶ彼の前に、自分を「師匠」と呼ぶ若い女性・ノエリ―が現れる。弟子をとった記憶のないバーツだったが、十年ほど前に当時惚れていた女性にいいところを見せようと、彼女が運営する施設の子どもたちにテイマーとしての心得を説いたことを思い出す。ノエリ―はその時にいた子どものひとりだったのだ。彼女曰く、師匠であるバーツの教えを守って修行を続けた結果、あの時の弟子たちはみんな国にとって欠かせない重要な役職に就いて繁栄に貢献しているという。すべては師匠であるバーツのおかげだと信じるノエリ―は、彼に王都へと移り住んでもらい、その教えを広めてほしいとお願いに来たのだ。 しかし、自身をただのしがない無名の三流冒険者だと思っているバーツは、そんな指導力はないと語る――が、そう思っているのは本人のみで、実はバーツはテイマーとしてだけでなく、【育成者】としてもとんでもない資質を持っていた。 バーツはノエリ―に押し切られる形で王都へと出向くことになるのだが、そこで立派に成長した弟子たちと再会。さらに、かつてテイムしていたが、諸事情で契約を解除した魔獣たちも、いつかバーツに再会することを夢見て自主的に鍛錬を続けており、気がつけばSランクを越える神獣へと進化していて―― こうして、無名のテイマー・バーツは慕ってくれる可愛い弟子や懐いている神獣たちとともにさまざまな国家絡みのトラブルを解決していき、気づけば国家の重要ポストの候補にまで名を連ねるが、当人は「勘弁してくれ」と困惑気味。そんなバーツは今日も王都のはずれにある運河のほとりに建てられた小屋を拠点に畑をしたり釣りをしたり、今日ものんびり暮らしつつ、弟子たちからの依頼をこなすのだった。

役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !

本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。  主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。 その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。  そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。 主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。  ハーレム要素はしばらくありません。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

処理中です...