83 / 146
第82話
しおりを挟む
~ハルが異世界召喚されてから14日目~
<フルートベール王国領ワーブレー>
「なぁなぁ、またあの猫達に石投げてやろうぜ?」
「いいね!アイツら獣人のせいで父ちゃんの仕事がなくなったんだから、俺達が気晴らししても罰当たんないよな」
「おし!そうと決まればまた石集めようぜ?」
子供達はまたしても石を探しに街を散策した。しかし、子供達の目線からでも大人達が騒がしくしているのがなんとなく理解できた。南西にあるヴァレリー法国に獣人達が国境を越え、攻め行ったらしい。
それに呼応するかのように、ワーブレーにいる獣人達が暴れるんじゃないかと大人達はピリピリしていた。
「おい!ここから出るなと言っただろうが!」
「食料が盗まれた!」
「犯人は獣人だろ!?」
大人達の声を聞いた子供らは提案する。
「俺達も獣人達を成敗しようぜ!」
「「「「おう!!」」」」
─────────────────────
「ジェイク!?おいジェイク!!何度言ったらわかるんだ?ここは人族の集まる店だぞ?」
「わかっている!だけど、食料が足りないんだ!」
「こっちだって足りないんだ!自分達中心で考えるな!」
ジェイクはキャンプ地へと戻った。
するとあの人族の子供達がキャンプ地の外でコソコソとしているのを発見した。
手には大量の石を持っている。そこそこ大きいサイズだ。
子供達はまたしても双子の猫の獣人に向けて石を投げ出した。
「やめろお前ら!!」
「うわぁ!」
「でた!」
「逃げろ!!」
「ったく、悪ガキどもめ……」
双子の兄弟の1人に石が命中して怪我をしている。直ぐ様、教会へ行き治療を施してもらおうとしたが、そこに目の下に隈ができた衛兵が立ち塞がった。その兵士の後ろには子供達がニヤニヤしながら隠れている。
「おい、ジェイク!またあのドラ猫達がこの子らに石を投げたそうじゃないか?」
「投げてないです!その子らがこの双子に投げていたんだ!現にほら?怪我をしている」
ジェイクは証拠と言わんばかりに双子の1人を前へ出した。
「そんなのは転んで怪我しただけだろ?」
「違う!俺がこの目で見たんだ!」
「嘘つけ!ったく獣人は直ぐ嘘をつく」
「嘘つき」
「ウソつき!」
「うそつき!!」
子供達が煽ってくる。
ジェイクは怒りが込み上げてきた。拳を握りしめ、自分の顔付近まで上げた。
「おい、こんなところで手を出すきか?これだから獣人は……」
ジェイクは握った拳をおろす。
まったく、と言った具合で衛兵が鼻で笑う。
「「「弱虫♪弱虫♪」」」
後ろで子供達が囃し立てる。
ジェイクは教会での治癒を諦めキャンプ地へと双子と戻ろうとしたその時、フルートベールと獣人国との国境辺りから煙が上がってるのを目撃する。
ニヤリとジェイクは笑い、牙を見せた。
─────────────────────
「ったく獣人は息をするように嘘を吐く……」
こんな小さな子供達が嘘をつくわけないんだ。昔から人族ってのは特にフルートベール人は嘘を嫌うって歴史書に書いてあるんだ。
──はぁこんなくそ面倒な獣人の世話なんかしてないで、早く酒が飲みてぇ……
キャンプ地へ戻ろうとする獣人ジェイクの背中を見ながら、先程あしらった衛兵は心の中で悪態をついた。
しかし、獣人のジェイクはキャンプ地へ戻らずまた此方を振り返り近付いてきた。
「なんだ?まだなんかあるのか」
衛兵は腰に手を当て、突き出た腹を見せつけるようにふんぞり返りながら呆れた表情でジェイクを見やると、その自慢の腹目掛けて、ジェイクの前蹴りが飛んでくる。
痛みよりもまず、衝撃が走る。後方へ飛ばされた衛兵は、何が起きたのかわからない。腹にくらった衝撃は激痛へと変わり、何が起きたのかを徐々に理解し始めた。
「っなんだ!?……こんな……ことを、していいと思うのか?」
倒れた衛兵は痛みに言葉を詰まらせる。それでも尚、ジェイクに悪態がつけられるというのは見上げた根性であるかもしれない。それともただ頭が悪いのか、それはわからない。
ジェイクは起き上がりかけた衛兵に馬乗りとなって、何度も拳を叩きつける。
「グボォ…やめ……ゴバァ……」
衛兵は顔面の原型がなくなるほど殴られ息絶えた。
「今までよく我慢したほうだぜ。自分を誉めてやりたい」
ジェイクは顔についた返り血を手の甲で拭いながら言った。
「おいガキども今死ぬか後で死ぬか選べ……」
ジェイクは子供達に向き直る。
「ぁ……ぇ……ヘブッ!!」
軸足の左足のみで立っているジェイク。右足で衛兵に食らわせたように、答えに戸惑った1人の子供の顔面に前蹴りをしたのだ。
前蹴りを受けた子供は10メートル程吹っ飛び背中から着地した。そしてそのままの格好で一向に動く気配がない。
「お前らはどっちだ?それとも俺が決めてやろうか?」
恐怖に凍り付いた顔をする子供達。
─────────────────────
ワーブレーを治めている貴族のブッシュはいつもリッチランドの屋敷にいた。
ヴァレリー法国が侵攻されたことでブッシュは少し安心していた、何故ならヴァレリー法国を襲ったのだから、獣人族はヴァレリーと敵対することになる。つまりは、フルートベールにまで侵攻して敵を多く作らないだろうとたかをくくっていたのである。
だが、獣人国との国境にある関所を襲われ、ワーブレーに侵攻している報を聞いて耳を疑った。
直ぐ様、リッチランドからワーブレーに援軍を送り、食い止めようとしたブッシュだがワーブレーの現状を聞かされ背筋が凍る。
「現在、援軍をワーブレーに送りましたが、ワーブレーの内部にいた獣人が既に暴れ、結束しているとの報告が……」
「くそ!難民キャンプか!!」
「更に、関所から更なる獣人達の援軍が向かってきていると……」
──ワーブレーはもうダメだ……
「ワーブレーの住人はこのリッチランドに向かうように要請しろ!援軍に向かった兵士達には数刻でもいいからリッチランドまでの侵攻を遅らせろと伝えてくれ!」
すると、新たな伝者がブッシュの元へやってくる。
「急報!!」
今度はなんだとブッシュはイラついた。
「ヴァレリー法国を襲った獣人の大軍が北上し、このリッチランドへ向かっているとのことです!」
「なんだって!!」
─────────────────────
「ヒュ~♪人間ってなんでこんなにいっぱいいるんだ?とりあえずここの人間全員殺すぞ!!」
熊のようなガタイの大きな獣人バーンズが両腕にグローブ型の魔道具を身につけて命令している。
「バーンズ様!」
「お~ジェイク!久しぶりだな!元気だったか?」
「はい!お会いできて嬉しいです!」
ジェイクは尻尾を振っていた。
「ガハハハ、それよりもすげえこと考えるよなぁモツアルト様は!!」
「全くその通りであります!」
再開を喜ぶ2人に割って入ろうとするワーブレーにいる兵士がいた。
「うぉぉぉぉぉ!」
その兵士は槍を熊の獣人バーンズに刺すが、刃が硬い皮膚を通らない。
「背中にやってくんね?ほれ?ここら辺。凝ってんだよなぁ?」
平然とした声でバーンズは言う。
「う、うわぁぁぁぁ」
武器を落とした兵士はそのまま逃げ出した。
バーンズは背を向けた兵士の背中を追いかけ、両腕に身に付けているグローブのような魔道具を起動させる。
キィィィィィンと耳慣れない音が聞こえたので後ろを振り返る兵士。次の瞬間。
「は!?」
バーンズの正拳突きが振り返る兵士の胸に飛ぶ。兵士は吹っ飛びながらバラバラの肉片へと変わっていった。
「やっぱこれたまんねぇよなぁ」
バーンズはジェイクに今の攻撃の威力について何か言ってもらおうと見やると、ジェイクは人間と口論していだ。
「ジェ、ジェイク!俺達の仲だろ?頼む見逃してくれ!!」
「貴様ら人間は俺達獣人を仲間だと思ったことがあるのか?」
「あ、ある!あるよ!」
「見え透いた嘘を……死んで詫びろ」
今までジェイクを軽く扱ってきた者達、それはジェイクが温厚だったからだろう。しかし今のジェイクは身の毛もよだつ恐ろしい表情を浮かべていた。
「ヒッ!!」
ジェイクはその兵士の背後に一瞬で移動した。その兵士の両側頭部に両手を添え、コマを回すよう前後に両手を引いた。
バギィ、と首の骨が砕ける音が鳴り響く。
一通り殺戮がすみバーンズは伝えた。
「おおし!ここは粗方すんだ!次はリッチランドって所までいくぞ?先に1万程は俺についてこい!後はジェイク!!」
「ハッ!後の者は準備ができ次第向かいます!!」
<フルートベール王国領ワーブレー>
「なぁなぁ、またあの猫達に石投げてやろうぜ?」
「いいね!アイツら獣人のせいで父ちゃんの仕事がなくなったんだから、俺達が気晴らししても罰当たんないよな」
「おし!そうと決まればまた石集めようぜ?」
子供達はまたしても石を探しに街を散策した。しかし、子供達の目線からでも大人達が騒がしくしているのがなんとなく理解できた。南西にあるヴァレリー法国に獣人達が国境を越え、攻め行ったらしい。
それに呼応するかのように、ワーブレーにいる獣人達が暴れるんじゃないかと大人達はピリピリしていた。
「おい!ここから出るなと言っただろうが!」
「食料が盗まれた!」
「犯人は獣人だろ!?」
大人達の声を聞いた子供らは提案する。
「俺達も獣人達を成敗しようぜ!」
「「「「おう!!」」」」
─────────────────────
「ジェイク!?おいジェイク!!何度言ったらわかるんだ?ここは人族の集まる店だぞ?」
「わかっている!だけど、食料が足りないんだ!」
「こっちだって足りないんだ!自分達中心で考えるな!」
ジェイクはキャンプ地へと戻った。
するとあの人族の子供達がキャンプ地の外でコソコソとしているのを発見した。
手には大量の石を持っている。そこそこ大きいサイズだ。
子供達はまたしても双子の猫の獣人に向けて石を投げ出した。
「やめろお前ら!!」
「うわぁ!」
「でた!」
「逃げろ!!」
「ったく、悪ガキどもめ……」
双子の兄弟の1人に石が命中して怪我をしている。直ぐ様、教会へ行き治療を施してもらおうとしたが、そこに目の下に隈ができた衛兵が立ち塞がった。その兵士の後ろには子供達がニヤニヤしながら隠れている。
「おい、ジェイク!またあのドラ猫達がこの子らに石を投げたそうじゃないか?」
「投げてないです!その子らがこの双子に投げていたんだ!現にほら?怪我をしている」
ジェイクは証拠と言わんばかりに双子の1人を前へ出した。
「そんなのは転んで怪我しただけだろ?」
「違う!俺がこの目で見たんだ!」
「嘘つけ!ったく獣人は直ぐ嘘をつく」
「嘘つき」
「ウソつき!」
「うそつき!!」
子供達が煽ってくる。
ジェイクは怒りが込み上げてきた。拳を握りしめ、自分の顔付近まで上げた。
「おい、こんなところで手を出すきか?これだから獣人は……」
ジェイクは握った拳をおろす。
まったく、と言った具合で衛兵が鼻で笑う。
「「「弱虫♪弱虫♪」」」
後ろで子供達が囃し立てる。
ジェイクは教会での治癒を諦めキャンプ地へと双子と戻ろうとしたその時、フルートベールと獣人国との国境辺りから煙が上がってるのを目撃する。
ニヤリとジェイクは笑い、牙を見せた。
─────────────────────
「ったく獣人は息をするように嘘を吐く……」
こんな小さな子供達が嘘をつくわけないんだ。昔から人族ってのは特にフルートベール人は嘘を嫌うって歴史書に書いてあるんだ。
──はぁこんなくそ面倒な獣人の世話なんかしてないで、早く酒が飲みてぇ……
キャンプ地へ戻ろうとする獣人ジェイクの背中を見ながら、先程あしらった衛兵は心の中で悪態をついた。
しかし、獣人のジェイクはキャンプ地へ戻らずまた此方を振り返り近付いてきた。
「なんだ?まだなんかあるのか」
衛兵は腰に手を当て、突き出た腹を見せつけるようにふんぞり返りながら呆れた表情でジェイクを見やると、その自慢の腹目掛けて、ジェイクの前蹴りが飛んでくる。
痛みよりもまず、衝撃が走る。後方へ飛ばされた衛兵は、何が起きたのかわからない。腹にくらった衝撃は激痛へと変わり、何が起きたのかを徐々に理解し始めた。
「っなんだ!?……こんな……ことを、していいと思うのか?」
倒れた衛兵は痛みに言葉を詰まらせる。それでも尚、ジェイクに悪態がつけられるというのは見上げた根性であるかもしれない。それともただ頭が悪いのか、それはわからない。
ジェイクは起き上がりかけた衛兵に馬乗りとなって、何度も拳を叩きつける。
「グボォ…やめ……ゴバァ……」
衛兵は顔面の原型がなくなるほど殴られ息絶えた。
「今までよく我慢したほうだぜ。自分を誉めてやりたい」
ジェイクは顔についた返り血を手の甲で拭いながら言った。
「おいガキども今死ぬか後で死ぬか選べ……」
ジェイクは子供達に向き直る。
「ぁ……ぇ……ヘブッ!!」
軸足の左足のみで立っているジェイク。右足で衛兵に食らわせたように、答えに戸惑った1人の子供の顔面に前蹴りをしたのだ。
前蹴りを受けた子供は10メートル程吹っ飛び背中から着地した。そしてそのままの格好で一向に動く気配がない。
「お前らはどっちだ?それとも俺が決めてやろうか?」
恐怖に凍り付いた顔をする子供達。
─────────────────────
ワーブレーを治めている貴族のブッシュはいつもリッチランドの屋敷にいた。
ヴァレリー法国が侵攻されたことでブッシュは少し安心していた、何故ならヴァレリー法国を襲ったのだから、獣人族はヴァレリーと敵対することになる。つまりは、フルートベールにまで侵攻して敵を多く作らないだろうとたかをくくっていたのである。
だが、獣人国との国境にある関所を襲われ、ワーブレーに侵攻している報を聞いて耳を疑った。
直ぐ様、リッチランドからワーブレーに援軍を送り、食い止めようとしたブッシュだがワーブレーの現状を聞かされ背筋が凍る。
「現在、援軍をワーブレーに送りましたが、ワーブレーの内部にいた獣人が既に暴れ、結束しているとの報告が……」
「くそ!難民キャンプか!!」
「更に、関所から更なる獣人達の援軍が向かってきていると……」
──ワーブレーはもうダメだ……
「ワーブレーの住人はこのリッチランドに向かうように要請しろ!援軍に向かった兵士達には数刻でもいいからリッチランドまでの侵攻を遅らせろと伝えてくれ!」
すると、新たな伝者がブッシュの元へやってくる。
「急報!!」
今度はなんだとブッシュはイラついた。
「ヴァレリー法国を襲った獣人の大軍が北上し、このリッチランドへ向かっているとのことです!」
「なんだって!!」
─────────────────────
「ヒュ~♪人間ってなんでこんなにいっぱいいるんだ?とりあえずここの人間全員殺すぞ!!」
熊のようなガタイの大きな獣人バーンズが両腕にグローブ型の魔道具を身につけて命令している。
「バーンズ様!」
「お~ジェイク!久しぶりだな!元気だったか?」
「はい!お会いできて嬉しいです!」
ジェイクは尻尾を振っていた。
「ガハハハ、それよりもすげえこと考えるよなぁモツアルト様は!!」
「全くその通りであります!」
再開を喜ぶ2人に割って入ろうとするワーブレーにいる兵士がいた。
「うぉぉぉぉぉ!」
その兵士は槍を熊の獣人バーンズに刺すが、刃が硬い皮膚を通らない。
「背中にやってくんね?ほれ?ここら辺。凝ってんだよなぁ?」
平然とした声でバーンズは言う。
「う、うわぁぁぁぁ」
武器を落とした兵士はそのまま逃げ出した。
バーンズは背を向けた兵士の背中を追いかけ、両腕に身に付けているグローブのような魔道具を起動させる。
キィィィィィンと耳慣れない音が聞こえたので後ろを振り返る兵士。次の瞬間。
「は!?」
バーンズの正拳突きが振り返る兵士の胸に飛ぶ。兵士は吹っ飛びながらバラバラの肉片へと変わっていった。
「やっぱこれたまんねぇよなぁ」
バーンズはジェイクに今の攻撃の威力について何か言ってもらおうと見やると、ジェイクは人間と口論していだ。
「ジェ、ジェイク!俺達の仲だろ?頼む見逃してくれ!!」
「貴様ら人間は俺達獣人を仲間だと思ったことがあるのか?」
「あ、ある!あるよ!」
「見え透いた嘘を……死んで詫びろ」
今までジェイクを軽く扱ってきた者達、それはジェイクが温厚だったからだろう。しかし今のジェイクは身の毛もよだつ恐ろしい表情を浮かべていた。
「ヒッ!!」
ジェイクはその兵士の背後に一瞬で移動した。その兵士の両側頭部に両手を添え、コマを回すよう前後に両手を引いた。
バギィ、と首の骨が砕ける音が鳴り響く。
一通り殺戮がすみバーンズは伝えた。
「おおし!ここは粗方すんだ!次はリッチランドって所までいくぞ?先に1万程は俺についてこい!後はジェイク!!」
「ハッ!後の者は準備ができ次第向かいます!!」
0
お気に入りに追加
235
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
何者でもない僕は異世界で冒険者をはじめる
月風レイ
ファンタジー
あらゆることを人より器用にこなす事ができても、何の長所にもなくただ日々を過ごす自分。
周りの友人は世界を羽ばたくスターになるのにも関わらず、自分はただのサラリーマン。
そんな平凡で退屈な日々に、革命が起こる。
それは突如現れた一枚の手紙だった。
その手紙の内容には、『異世界に行きますか?』と書かれていた。
どうせ、誰かの悪ふざけだろうと思い、適当に異世界にでもいけたら良いもんだよと、考えたところ。
突如、異世界の大草原に召喚される。
元の世界にも戻れ、無限の魔力と絶対不死身な体を手に入れた冒険が今始まる。
迷い人 ~異世界で成り上がる。大器晩成型とは知らずに無難な商人になっちゃった。~
飛燕 つばさ
ファンタジー
孤独な中年、坂本零。ある日、彼は目を覚ますと、まったく知らない異世界に立っていた。彼は現地の兵士たちに捕まり、不審人物とされて牢獄に投獄されてしまう。
彼は異世界から迷い込んだ『迷い人』と呼ばれる存在だと告げられる。その『迷い人』には、世界を救う勇者としての可能性も、世界を滅ぼす魔王としての可能性も秘められているそうだ。しかし、零は自分がそんな使命を担う存在だと受け入れることができなかった。
独房から零を救ったのは、昔この世界を救った勇者の末裔である老婆だった。老婆は零の力を探るが、彼は戦闘や魔法に関する特別な力を持っていなかった。零はそのことに絶望するが、自身の日本での知識を駆使し、『商人』として新たな一歩を踏み出す決意をする…。
この物語は、異世界に迷い込んだ日本のサラリーマンが主人公です。彼は潜在的に秘められた能力に気づかずに、無難な商人を選びます。次々に目覚める力でこの世界に起こる問題を解決していく姿を描いていきます。
※当作品は、過去に私が創作した作品『異世界で商人になっちゃった。』を一から徹底的に文章校正し、新たな作品として再構築したものです。文章表現だけでなく、ストーリー展開の修正や、新ストーリーの追加、新キャラクターの登場など、変更点が多くございます。
どこかで見たような異世界物語
PIAS
ファンタジー
現代日本で暮らす特に共通点を持たない者達が、突如として異世界「ティルリンティ」へと飛ばされてしまう。
飛ばされた先はダンジョン内と思しき部屋の一室。
互いの思惑も分からぬまま協力体制を取ることになった彼らは、一先ずダンジョンからの脱出を目指す。
これは、右も左も分からない異世界に飛ばされ「異邦人」となってしまった彼らの織り成す物語。
おもちゃで遊ぶだけでスキル習得~世界最強の商人目指します~
暇人太一
ファンタジー
大学生の星野陽一は高校生三人組に事故を起こされ重傷を負うも、その事故直後に異世界転移する。気づけばそこはテンプレ通りの白い空間で、説明された内容もありきたりな魔王軍討伐のための勇者召喚だった。
白い空間に一人残された陽一に別の女神様が近づき、モフモフを捜して完全復活させることを使命とし、勇者たちより十年早く転生させると言う。
勇者たちとは違い魔王軍は無視して好きにして良いという好待遇に、陽一は了承して異世界に転生することを決める。
転生後に授けられた職業は【トイストア】という万能チート職業だった。しかし世界の常識では『欠陥職業』と蔑まされて呼ばれる職業だったのだ。
それでも陽一が生み出すおもちゃは魔王の心をも鷲掴みにし、多くのモフモフに囲まれながら最強の商人になっていく。
魔術とスキルで無双し、モフモフと一緒におもちゃで遊んだり売ったりする話である。
小説家になろう様でも投稿始めました。
【完結】投げる男〜異世界転移して石を投げ続けたら最強になってた話〜
心太
ファンタジー
【何故、石を投げてたら賢さと魅力も上がるんだ?!】
(大分前に書いたモノ。どこかのサイトの、何かのコンテストで最終選考まで残ったが、その後、日の目を見る事のなかった話)
雷に打たれた俺は異世界に転移した。
目の前に現れたステータスウインドウ。そこは古風なRPGの世界。その辺に転がっていた石を投げてモンスターを倒すと経験値とお金が貰えました。こんな楽しい世界はない。モンスターを倒しまくってレベル上げ&お金持ち目指します。
──あれ? 自分のステータスが見えるのは俺だけ?
──ステータスの魅力が上がり過ぎて、神話級のイケメンになってます。
細かい事は気にしない、勇者や魔王にも興味なし。自分の育成ゲームを楽しみます。
俺は今日も伝説の武器、石を投げる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる