42 / 146
第41話
しおりを挟む
~ハルが異世界召喚されてから3日目~
ボサボサの黒髪で目付きは悪い(自分ではそこまで悪くないと思ってる)負けず嫌いな俺の名前はスコート・フィッツジェラルド。
王立魔法高等学校のAクラスに入学した。そして現在、その入学式の最中だ。これから展開される学校生活を夢想する。これは単なる夢ではない。計画だ。
アマデウス校長の挨拶始まった。
フン、いずれアンタを越えてやる…おっと、思わず睨み付けてしまった。強い奴を見るとつい敵対したくなる……
そして次に生徒代表の挨拶、レイ・ブラッドベルが壇上へと上がった。
コイツが俺のライバル。フフフフフフ、こうしてお前と同じクラスになれたんだ。直接俺がぶっ飛ばしてやるぜ!フッフッフッ……
その時、俺の脳天に衝撃が走る。隣にいるゼルダに頭をグーで殴られたようだ。
「ちょっと何笑ってんの?気持ち悪いんだけど?」
セミロングの赤茶けた髪に落ち着いた目付きは同い年にもかかわらず彼女を年上のように感じてしまう。
ゼルダ・セイルラー。
彼女は俺がいないとダメなのさ、なんせ彼女の護衛として俺はこのクラスに入ったのだから……
ゼルダはスコートよりも地位の高い貴族だ。俺は騎士爵。貴族の階級でいうなら、まぁ奴隷みたいなものさ。
しかしゼルダは子供の頃から分け隔てなく接してくれる素晴らしい女性だった。
いつしか彼女を守ると俺は心に決めた。え?騎士なのになんで魔法やってんのかって?ゼルダが魔法の才能があってこの魔法学校に入りたいって言ったからだよ。彼女は俺が守らなきゃダメだろ?だから俺も魔法の練習をしたってわけだ。
この歳で魔法も使えるし剣技も使える。こんな有望な奴はいないと、言われたものだ。アイツを認識するまでは、俺のライバル…レイ・ブラッドベル……
<訓練場>
学校のオリエンテーションが一通り終わると、Aクラス担任のスタンがAクラス生徒の実力を見たいと言って、一堂が訓練場に集合する。
──フフフ
「あれが的だ!試験の時使ったよな?これを自分の持てる最高の力でぶつけてほしい」
Aクラスの者達が順番に各々魔法を行使する。
ゼルダが唱えた。
「ウィンドカッター」
緑色に光る魔法陣の中心から風の刃が放出され、的に当たる。ゼルダの綺麗な赤茶けた髪が靡く。
──美しい、ゼルダ、やはり君は最高だ。
次はスコートの番だ。
「シューティングアロー」
白く輝く魔法陣から光の矢が飛び出し、的にあたった。
──フン!こんなもんさベイビー
自分の魔法の出来を見て満足したスコートは髪をかき上げながらどや顔をする。もしかしたら声に出ていたかもしれない。
次はレイの番だ。
「シューティングアロー」
一筋の光が瞬きの間に的を捕らえ爆発する。的から煙がでている。
──うっ
「すっげぇ~」
「流石…」
Aクラスの者たちがレイの魔法に感嘆の声をあげる。
──フン、流石は俺のライバル…こうでなきゃ面白くない……
「次、ハル・ミナミノ」
スタンが最後の生徒の名前を呼んだ。
──どうやったら俺はアイツに勝てるんだ……
スコートはレイの魔法について考察している。レイとゼルダ以外の生徒に興味がないようだ。
スコートがレイに勝つ姿を想像していると、
「フレイム」
よく耳にする魔法が聞こえた。唱えられたらどんなに良いか、得意の夢想の中でスコートがよく唱えている魔法だ。
その魔法名を他人の声で聞くと違和感を覚える。しかしそれは現実に起こっていた。
スコートは顔の表面にチリチリと熱を感じると、詠唱した平民出の生徒を見る。
業火の炎が生徒の掌から迸る。的が消滅し、鉄の箱だけになった。
「なっ!?」
「ハル?…」
「ハル君?…」
「「凄い!!」」
女子生徒二人が庶民の元に駆け寄る。
そんな中、スコートのライバルであるレイは歓喜を滲ませている表情をしている。
「今の第二階級魔法だよな?」
「すっげぇ~」
他の生徒達は戸惑いと賞賛の言葉を漏らしていた。
そしてスコートは、
「コイツ…庶民だよな?」
自分は騎士爵だがそれなりのプライドは持っていた。もしかしたらいつも他の貴族達から偏見の目で見られているせいで、スコートも庶民に対してそんな目で見ていたのかもしれない。
「ハル…この魔法、いつ使えるようになった?」
担任のスタンが質問する。
「ん~1週間くらい前ですかね?」
「…そうか…今お前レベルいくつだ?」
「えっと12です」
ハルのレベルを聞いた生徒達は、
「12!?」
「嘘だろ?」
信じられないと言った声が聞こえた。スコートも無意識に声を漏らしていた。
「おいおいそれは……」
──嘘だ!何かの間違いだ……いや…コイツは魔法が凄いだけだ、一対一の戦いなら俺の方が強い!
スコートが現実逃避をしていると、スタンが言った。
「そうか…嘘じゃないんだな?」
「はい」
「…よし!お前らハルを見習って魔法に励めよ!」
──俺はこんな奴認めんぞ!?
~ハルが異世界召喚されてから4日目~
襲撃は今回もなかった。平常どうりAクラスはダンジョン講座の授業をした。
そしてその放課後、
「まって!クロス遺跡ってことは泊まり込みじゃないですか!」
「そうだ!三泊四日だ!」
「そんな!急です!着替えとか用意しなきゃ…」
女子生徒達がざわざわしている。
「昨日説明したろ?Aクラスは恒例でレベルアップ演習の時に王都からでるって?」
「出るとしか聞いてません!」
「そうだっけ?」
スタンは頭をかいた。
─────────────────────
「突然すぎるよね?」
ゼルダがアレックスに声をかける。
「本当にそう!」
アレックスはいつもの調子で答えた。
「ねぇ?これから皆で買い物行かない?明日から寝食を共にするんだし」
ゼルダが砕けた言葉で誘った。
「行こう!ね!?マリアも行くでしょ?」
アレックスはその提案を受け取ると、すぐに了承の返事をして友達のマリアを誘った。
「うん!」
マリアの快い返事を聞くと、アレックスは他の女子生徒にも声をかける。
「クライネもリコスも行こう?」
クライネは声をかけられて驚いていた。
「ぇ!?…行きます……」
控え目な返事をするクライネ。
「リコスは?」
アレックスは、三編みの丸い大きな眼鏡を掛けている女子生徒リコスに、もう一度尋ねた。
「ぅ…うん。行く…でも大丈夫?」
「何が?」
「私が一緒に行っても……」
「大丈夫に決まってるじゃない?」
Aクラスに平民はハルと、このリコスだけだ。リコスはいつも大きな本を持っている如何にもオタク気質な女の子だ。
マリアはレイを探したが、もう教室から姿を消していた。残念そうな表情を浮かべている。
「ハルも…行く?」
アレックスは他の女子生徒を誘う時よりも緊張しながら尋ねた。
「どこに?」
「これから明日の準備に着替えとか、防具とか買いに行くんだけど?あと水着も」
「行く!」
ハルの返事を聞いて、アレックスの表情が急に明るくなった。
ゼルダも男子生徒のスコートを誘う。
アレックスは他の男子2名。
デイビッドとアレンに声をかけ、レイを除いたAクラスの全員が参加することになった。
─────────────────────
<武器防具店>
短剣から大剣、槍、パルチザン、トライデント、ハルバート、杖、籠手、フルプレート、盾
──中二病満載の場所だな
ハルはそう思いつつ内心テンション上がっていたのはここだけの話だ。
皆が其々の防具を見ている中、ハルは何となく壁に飾られている長剣を手に持った。
白銀に輝く刀身は鏡のようにハルをうつす。
──このくらいの武器がほしいかも、ゴブリンジェネラルの大剣はデカ過ぎるからなぁ。
「なんだお前?ロングソードがほしいのか?」
ハルは刀身の角度を変えて、声のする方を映した。刀身には黒髪のボサボサ頭に目付きの悪いスコートがいた。
──あぁこの人、訓練場で魔法を的に当てた後、こんなもんさベイビーって言ってた人だ。
ハルはちびま○子ちゃんに出てくるキャラクターかよ!ってその時ツッコンだのを思い出した。
「…うん。ほしいかも」
「フン。俺は騎士出身だからな?俺の勝ちだな?」
「…ぁ、ぅん。そうだね?」
──何言ってんだこの人?
ハルはロングソードを手に持ち、今度は防具を見に行く。
何故だか後からスコートがついてくる。
──なんでついてくるんだ……
その時、店内から、
「やめてください!」
「やめてって言ってるでしょ?」
マリアの拒絶する声と、ゼルダの落ち着いた声が聞こえてくる。
「なんだよ?一緒に選んでやるって言ってんじゃん?」
「なぁ?」
「グッフフ」
マリア、アレックス、ゼルダ、クライネ、リコスが柄の悪い冒険者3人に絡まれていた。
ハルは思う。
──この世界は本当に治安が悪いな……
ボサボサの黒髪で目付きは悪い(自分ではそこまで悪くないと思ってる)負けず嫌いな俺の名前はスコート・フィッツジェラルド。
王立魔法高等学校のAクラスに入学した。そして現在、その入学式の最中だ。これから展開される学校生活を夢想する。これは単なる夢ではない。計画だ。
アマデウス校長の挨拶始まった。
フン、いずれアンタを越えてやる…おっと、思わず睨み付けてしまった。強い奴を見るとつい敵対したくなる……
そして次に生徒代表の挨拶、レイ・ブラッドベルが壇上へと上がった。
コイツが俺のライバル。フフフフフフ、こうしてお前と同じクラスになれたんだ。直接俺がぶっ飛ばしてやるぜ!フッフッフッ……
その時、俺の脳天に衝撃が走る。隣にいるゼルダに頭をグーで殴られたようだ。
「ちょっと何笑ってんの?気持ち悪いんだけど?」
セミロングの赤茶けた髪に落ち着いた目付きは同い年にもかかわらず彼女を年上のように感じてしまう。
ゼルダ・セイルラー。
彼女は俺がいないとダメなのさ、なんせ彼女の護衛として俺はこのクラスに入ったのだから……
ゼルダはスコートよりも地位の高い貴族だ。俺は騎士爵。貴族の階級でいうなら、まぁ奴隷みたいなものさ。
しかしゼルダは子供の頃から分け隔てなく接してくれる素晴らしい女性だった。
いつしか彼女を守ると俺は心に決めた。え?騎士なのになんで魔法やってんのかって?ゼルダが魔法の才能があってこの魔法学校に入りたいって言ったからだよ。彼女は俺が守らなきゃダメだろ?だから俺も魔法の練習をしたってわけだ。
この歳で魔法も使えるし剣技も使える。こんな有望な奴はいないと、言われたものだ。アイツを認識するまでは、俺のライバル…レイ・ブラッドベル……
<訓練場>
学校のオリエンテーションが一通り終わると、Aクラス担任のスタンがAクラス生徒の実力を見たいと言って、一堂が訓練場に集合する。
──フフフ
「あれが的だ!試験の時使ったよな?これを自分の持てる最高の力でぶつけてほしい」
Aクラスの者達が順番に各々魔法を行使する。
ゼルダが唱えた。
「ウィンドカッター」
緑色に光る魔法陣の中心から風の刃が放出され、的に当たる。ゼルダの綺麗な赤茶けた髪が靡く。
──美しい、ゼルダ、やはり君は最高だ。
次はスコートの番だ。
「シューティングアロー」
白く輝く魔法陣から光の矢が飛び出し、的にあたった。
──フン!こんなもんさベイビー
自分の魔法の出来を見て満足したスコートは髪をかき上げながらどや顔をする。もしかしたら声に出ていたかもしれない。
次はレイの番だ。
「シューティングアロー」
一筋の光が瞬きの間に的を捕らえ爆発する。的から煙がでている。
──うっ
「すっげぇ~」
「流石…」
Aクラスの者たちがレイの魔法に感嘆の声をあげる。
──フン、流石は俺のライバル…こうでなきゃ面白くない……
「次、ハル・ミナミノ」
スタンが最後の生徒の名前を呼んだ。
──どうやったら俺はアイツに勝てるんだ……
スコートはレイの魔法について考察している。レイとゼルダ以外の生徒に興味がないようだ。
スコートがレイに勝つ姿を想像していると、
「フレイム」
よく耳にする魔法が聞こえた。唱えられたらどんなに良いか、得意の夢想の中でスコートがよく唱えている魔法だ。
その魔法名を他人の声で聞くと違和感を覚える。しかしそれは現実に起こっていた。
スコートは顔の表面にチリチリと熱を感じると、詠唱した平民出の生徒を見る。
業火の炎が生徒の掌から迸る。的が消滅し、鉄の箱だけになった。
「なっ!?」
「ハル?…」
「ハル君?…」
「「凄い!!」」
女子生徒二人が庶民の元に駆け寄る。
そんな中、スコートのライバルであるレイは歓喜を滲ませている表情をしている。
「今の第二階級魔法だよな?」
「すっげぇ~」
他の生徒達は戸惑いと賞賛の言葉を漏らしていた。
そしてスコートは、
「コイツ…庶民だよな?」
自分は騎士爵だがそれなりのプライドは持っていた。もしかしたらいつも他の貴族達から偏見の目で見られているせいで、スコートも庶民に対してそんな目で見ていたのかもしれない。
「ハル…この魔法、いつ使えるようになった?」
担任のスタンが質問する。
「ん~1週間くらい前ですかね?」
「…そうか…今お前レベルいくつだ?」
「えっと12です」
ハルのレベルを聞いた生徒達は、
「12!?」
「嘘だろ?」
信じられないと言った声が聞こえた。スコートも無意識に声を漏らしていた。
「おいおいそれは……」
──嘘だ!何かの間違いだ……いや…コイツは魔法が凄いだけだ、一対一の戦いなら俺の方が強い!
スコートが現実逃避をしていると、スタンが言った。
「そうか…嘘じゃないんだな?」
「はい」
「…よし!お前らハルを見習って魔法に励めよ!」
──俺はこんな奴認めんぞ!?
~ハルが異世界召喚されてから4日目~
襲撃は今回もなかった。平常どうりAクラスはダンジョン講座の授業をした。
そしてその放課後、
「まって!クロス遺跡ってことは泊まり込みじゃないですか!」
「そうだ!三泊四日だ!」
「そんな!急です!着替えとか用意しなきゃ…」
女子生徒達がざわざわしている。
「昨日説明したろ?Aクラスは恒例でレベルアップ演習の時に王都からでるって?」
「出るとしか聞いてません!」
「そうだっけ?」
スタンは頭をかいた。
─────────────────────
「突然すぎるよね?」
ゼルダがアレックスに声をかける。
「本当にそう!」
アレックスはいつもの調子で答えた。
「ねぇ?これから皆で買い物行かない?明日から寝食を共にするんだし」
ゼルダが砕けた言葉で誘った。
「行こう!ね!?マリアも行くでしょ?」
アレックスはその提案を受け取ると、すぐに了承の返事をして友達のマリアを誘った。
「うん!」
マリアの快い返事を聞くと、アレックスは他の女子生徒にも声をかける。
「クライネもリコスも行こう?」
クライネは声をかけられて驚いていた。
「ぇ!?…行きます……」
控え目な返事をするクライネ。
「リコスは?」
アレックスは、三編みの丸い大きな眼鏡を掛けている女子生徒リコスに、もう一度尋ねた。
「ぅ…うん。行く…でも大丈夫?」
「何が?」
「私が一緒に行っても……」
「大丈夫に決まってるじゃない?」
Aクラスに平民はハルと、このリコスだけだ。リコスはいつも大きな本を持っている如何にもオタク気質な女の子だ。
マリアはレイを探したが、もう教室から姿を消していた。残念そうな表情を浮かべている。
「ハルも…行く?」
アレックスは他の女子生徒を誘う時よりも緊張しながら尋ねた。
「どこに?」
「これから明日の準備に着替えとか、防具とか買いに行くんだけど?あと水着も」
「行く!」
ハルの返事を聞いて、アレックスの表情が急に明るくなった。
ゼルダも男子生徒のスコートを誘う。
アレックスは他の男子2名。
デイビッドとアレンに声をかけ、レイを除いたAクラスの全員が参加することになった。
─────────────────────
<武器防具店>
短剣から大剣、槍、パルチザン、トライデント、ハルバート、杖、籠手、フルプレート、盾
──中二病満載の場所だな
ハルはそう思いつつ内心テンション上がっていたのはここだけの話だ。
皆が其々の防具を見ている中、ハルは何となく壁に飾られている長剣を手に持った。
白銀に輝く刀身は鏡のようにハルをうつす。
──このくらいの武器がほしいかも、ゴブリンジェネラルの大剣はデカ過ぎるからなぁ。
「なんだお前?ロングソードがほしいのか?」
ハルは刀身の角度を変えて、声のする方を映した。刀身には黒髪のボサボサ頭に目付きの悪いスコートがいた。
──あぁこの人、訓練場で魔法を的に当てた後、こんなもんさベイビーって言ってた人だ。
ハルはちびま○子ちゃんに出てくるキャラクターかよ!ってその時ツッコンだのを思い出した。
「…うん。ほしいかも」
「フン。俺は騎士出身だからな?俺の勝ちだな?」
「…ぁ、ぅん。そうだね?」
──何言ってんだこの人?
ハルはロングソードを手に持ち、今度は防具を見に行く。
何故だか後からスコートがついてくる。
──なんでついてくるんだ……
その時、店内から、
「やめてください!」
「やめてって言ってるでしょ?」
マリアの拒絶する声と、ゼルダの落ち着いた声が聞こえてくる。
「なんだよ?一緒に選んでやるって言ってんじゃん?」
「なぁ?」
「グッフフ」
マリア、アレックス、ゼルダ、クライネ、リコスが柄の悪い冒険者3人に絡まれていた。
ハルは思う。
──この世界は本当に治安が悪いな……
0
お気に入りに追加
235
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
どこかで見たような異世界物語
PIAS
ファンタジー
現代日本で暮らす特に共通点を持たない者達が、突如として異世界「ティルリンティ」へと飛ばされてしまう。
飛ばされた先はダンジョン内と思しき部屋の一室。
互いの思惑も分からぬまま協力体制を取ることになった彼らは、一先ずダンジョンからの脱出を目指す。
これは、右も左も分からない異世界に飛ばされ「異邦人」となってしまった彼らの織り成す物語。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
【完結】投げる男〜異世界転移して石を投げ続けたら最強になってた話〜
心太
ファンタジー
【何故、石を投げてたら賢さと魅力も上がるんだ?!】
(大分前に書いたモノ。どこかのサイトの、何かのコンテストで最終選考まで残ったが、その後、日の目を見る事のなかった話)
雷に打たれた俺は異世界に転移した。
目の前に現れたステータスウインドウ。そこは古風なRPGの世界。その辺に転がっていた石を投げてモンスターを倒すと経験値とお金が貰えました。こんな楽しい世界はない。モンスターを倒しまくってレベル上げ&お金持ち目指します。
──あれ? 自分のステータスが見えるのは俺だけ?
──ステータスの魅力が上がり過ぎて、神話級のイケメンになってます。
細かい事は気にしない、勇者や魔王にも興味なし。自分の育成ゲームを楽しみます。
俺は今日も伝説の武器、石を投げる!
何者でもない僕は異世界で冒険者をはじめる
月風レイ
ファンタジー
あらゆることを人より器用にこなす事ができても、何の長所にもなくただ日々を過ごす自分。
周りの友人は世界を羽ばたくスターになるのにも関わらず、自分はただのサラリーマン。
そんな平凡で退屈な日々に、革命が起こる。
それは突如現れた一枚の手紙だった。
その手紙の内容には、『異世界に行きますか?』と書かれていた。
どうせ、誰かの悪ふざけだろうと思い、適当に異世界にでもいけたら良いもんだよと、考えたところ。
突如、異世界の大草原に召喚される。
元の世界にも戻れ、無限の魔力と絶対不死身な体を手に入れた冒険が今始まる。
迷い人 ~異世界で成り上がる。大器晩成型とは知らずに無難な商人になっちゃった。~
飛燕 つばさ
ファンタジー
孤独な中年、坂本零。ある日、彼は目を覚ますと、まったく知らない異世界に立っていた。彼は現地の兵士たちに捕まり、不審人物とされて牢獄に投獄されてしまう。
彼は異世界から迷い込んだ『迷い人』と呼ばれる存在だと告げられる。その『迷い人』には、世界を救う勇者としての可能性も、世界を滅ぼす魔王としての可能性も秘められているそうだ。しかし、零は自分がそんな使命を担う存在だと受け入れることができなかった。
独房から零を救ったのは、昔この世界を救った勇者の末裔である老婆だった。老婆は零の力を探るが、彼は戦闘や魔法に関する特別な力を持っていなかった。零はそのことに絶望するが、自身の日本での知識を駆使し、『商人』として新たな一歩を踏み出す決意をする…。
この物語は、異世界に迷い込んだ日本のサラリーマンが主人公です。彼は潜在的に秘められた能力に気づかずに、無難な商人を選びます。次々に目覚める力でこの世界に起こる問題を解決していく姿を描いていきます。
※当作品は、過去に私が創作した作品『異世界で商人になっちゃった。』を一から徹底的に文章校正し、新たな作品として再構築したものです。文章表現だけでなく、ストーリー展開の修正や、新ストーリーの追加、新キャラクターの登場など、変更点が多くございます。
【完結】婚活に疲れた救急医まだ見ぬ未来の嫁ちゃんを求めて異世界へ行く
川原源明
ファンタジー
伊東誠明(いとうまさあき)35歳
都内の大学病院で救命救急センターで医師として働いていた。仕事は順風満帆だが、プライベートを満たすために始めた婚活も運命の女性を見つけることが出来ないまま5年の月日が流れた。
そんな時、久しぶりに命の恩人であり、医師としての師匠でもある秋津先生を見かけ「良い人を紹介してください」と伝えたが、良い答えは貰えなかった。
自分が居る救命救急センターの看護主任をしている萩原さんに相談してみてはと言われ、職場に戻った誠明はすぐに萩原さんに相談すると、仕事後によく当たるという占いに行くことになった。
終業後、萩原さんと共に占いの館を目指していると、萩原さんから不思議な事を聞いた。「何か深い悩みを抱えてない限りたどり着けないとい」という、不安な気持ちになりつつも、占いの館にたどり着いた。
占い師の老婆から、運命の相手は日本に居ないと告げられ、国際結婚!?とワクワクするような答えが返ってきた。色々旅支度をしたうえで、3日後再度占いの館に来るように指示された。
誠明は、どんな辺境の地に行っても困らないように、キャンプ道具などの道具から、食材、手術道具、薬等買える物をすべてそろえてた。
3日後占いの館を訪れると。占い師の老婆から思わぬことを言われた。国際結婚ではなく、異世界結婚だと判明し、行かなければ生涯独身が約束されると聞いて、迷わず行くという選択肢を取った。
異世界転移から始まる運命の嫁ちゃん探し、誠明は無事理想の嫁ちゃんを迎えることが出来るのか!?
異世界で、医師として活動しながら婚活する物語!
全90話+幕間予定 90話まで作成済み。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる