上 下
4 / 146

第3話

しおりを挟む
 ハルは空を見上げながら思った。 

 ──え?ここはさっきの路地、さっきの女性は?てか昼間?何が起こった? 

 困惑しているところに聞き覚えのある声がする。 

「オイ!」 

 嫌な予感がしながらゆっくり振り向くとさっきの不良達がいた。 

 ──やっぱりかぁ!!! 

 先程ボコボコにされた記憶が甦り、ハルに恐怖が押し寄せる。 

「お前!ここらへんの人間じゃねぇな?痛い目に合いたくないなら金だしな!」 

 さっきと同じセリフを同じテンションで不良達は言った。 

 ──少年マガ○ンに出てくる不良くらい鬼畜じゃねぇか! 

 ハルは心の中でツッコンでから叫んだ。 

「さっき盗ったばっかだろ!?もう何も持ってないよ!」 

 ハルの言葉を受けて二人の不良達はお互いを見やってからハルに視線を注ぐ。 

「さっき?何も持ってないならその上等そうな服があるじゃねぇか?」 

「服もさっきお前らが……着てるねぇ」 

 ハルは顎に手を当て渋いおっさんの言い方で自分の発言の恥ずかしさを誤魔化す。そして、ポケットに手を入れるとこれまたさっき盗られたはずのスマホの感触がする。 

 ──どうして? 

 と不思議に思っていると不良達がこちらに近づいて来た。 

 ──逃げろ! 

 ハルは不良達に背を向け全力で走った。 

「「待て!!」」 

 二人の違う声色が聞こえたと思ったら迫る足音が路地に響く。 

「待たないよ!!」 

 ハルは大声で叫んだ。もしかしたら誰かが助けてくれるかもしれないという淡い期待がそこにはこもる。 

 異世界召喚される前に全力疾走をしたばかりだが、今度は大衆の目ではなく危機から逃れる為に走っている。 

 ハルの黒髪と鼓動が激しく揺れる中、目の前はT字の路が拡がっている。 

 ──クラ○カなら右だと言うかもしんないけど!! 

 ハルは反射的に左に曲がった。するとそこには下りの長い階段になっていた。20段下りれば踊り場に、また20段下りれば踊り場といった具合だった。ハルは階段の底、ここから約10メートルくらいを見つめながら全速力で降りた。 

 踊り場の左右には玄関のような扉があるのだが、匿ってもらえる可能性は薄いと判断したハルはまたも一気に階段をかけ降りる。 

 ──昔はよく走っていた。走るのが得意だった。いつから走らなくなったかな……いや、今はそんなことを考えるのはやめて全力で走るんだ!!


 2段飛ばしで階段を降り、残り6段くらいになったらジャンプする。不良達との距離が少しだけひらいた。 

 階段の底についたハルは後ろを振り返り、見上げた。遥か上にある踊り場のほとりで不良達は足を止めて汗を拭っていた。ハルは速度を少しだけ緩めて、またも現れたT字路の分かれ道の行方を確認した。 

 ──左の道は!?暗い雰囲気がする…右の道は!?奥に人通りが見える! 

 右の道を不良達との距離を離すために全力疾走した。人通りに出る直前にもう一度首だけを後ろに回して様子を確認すると。不良達はいなくなっていた。ハルは安堵した。 

 ──よし!まけた! 

 あまりやりなれない全力疾走。今、何時だかわからないが、異世界召喚される前のを入れると1日に二度全速力で走ったことになる。そのせいか意識が少しだけ遠退く 

ゴーン ゴーン 

 気が付くとまたしても聞き覚えのある鐘の音がした。そしてまた見覚えのある路地にいた。 

 ──さっきの目の前にあった人通りは?行き交う人達は!?どういうことだ? 

 ハルがこの世界に来てからもう幾度目かの困惑中に、 

「オイ!」 

 ──またかよ!ゆっくり首を後ろに回すとそこにはまた同じ不良達がいた。 

「お前!ここらへんの人間じゃねぇな?痛い目に合いたくないな……」 

 いつものセリフを聞き終わる前に、ハルは逃げ出した。目の前のT字路を左に曲がり、階段をかけ降り、降りきると今度は右に曲がる。 

 これで三度目の全力疾走だが、疲労感がそこまでない。人通りに出る直前にまた後ろを振り返るとそこには誰もいなかった。 

 ──今度こそまけた!! 

 ハルはもう一度勝利に浸ると、賑わう街の人々の声が聞こえてきた。 

「安いよ安いよ!」 

 八百屋の店主が大きな声を出している。 

「これ一つください」 

 果物屋ではリンゴのような物が一つ売れたようだ。 

「可愛いねぇ今いくつ?」 

 小さな子供と手を繋いでいる親子に年を取ったお婆さんが声をかけている。 

 日本の祭りのような露店が通りを埋め尽くしていた。活気のある市場だと思ったハルは周りをキョロキョロしながらこの世界の様子を観察していた。と同時に今まで起きたことを歩きながら整理する。 

 ──わかった事がいくつかある。どうやらある条件を満たせばあの場所、あの時間に戻ってしまうようだ。 

 しかしその条件はまだ完璧には、わかっていない。回数でいえば今まで2回戻っている。1回目はあの可愛らしい女性に助けてもらった時、2回目は不良達から逃げ切った時だ。 

 リ◯ロやオールユーニードイズキ◯は自分が死んだときに戻るようになっている。しかしハルの場合は少し違う。死んでいない。 

 ──今まで2回?戻ったが共通点はなんだ?ん~助かったと感じたら戻ってしまう?まだまだサンプルが足りない。それと、この世界の情報をもっと集めなくてわ! 

 情報と言ったところで、ハルには少し当てがあった。1回目に戻る切欠になったあのピンク色の髪をした女性、倒れているハルを助けてくれた。あの人に会えばなんとかなるんじゃないかと考えていた。 

 ──この世界のことを教えてくれそうだし、何より可愛かったから単純に会いたい!助けてくれたのは夜だ。陽が沈んだ時にあの路地に行けばあの人にまた会えるはずだ。 

 ということは日が沈むまでの間、街を散策することにハルは決めた。 

 ──よし! 

 そう意気込むと、何かがハルのお腹辺りにぶつかった。上の空で歩いていたハルはようやく我に返りぶつかった何かに目を向けた。
 
 ボロボロの服を着た女の子が地面に尻餅をつき、腰に手を当てている。どうやらこの女の子にぶつかったようだ。女の子が持っていた野菜類が通りに散らばっているのが見える。その野菜に触れないよう、市場の人達は足を止めて野菜の転がる行方をただ観察しているようだった。 

「ごめん!」 

 ハルは謝罪し、直ぐ様散らばった野菜を一つ一つ拾っていく。すると、 

「何してるんだこのノロマ!」 

 女の子の後ろから男の声が鳴り響く。 

 ──この女の子の親か?いやそんな感じはしない。とりあえず謝っておこう。 

「すみません。ぶつかってしまって……」 

 男は不思議そうにハルを見てから言った。 

「いやはや、素敵な身なりをしたお坊っちゃんに向かってあのような不躾なことは言いませんよ。私はそこの奴隷に言ったのです」 

 ──奴隷…異世界あるあるだ。
 
 そういえば周囲の人はハルが野菜を拾っているのを困惑気味に見ていた。奴隷の女の子ですらそんな表情だった。 

 ハルはこの状況を何故だか恥ずかしいことだと認識した。 

 郷に入れば郷に従えとよく言う。 

 自分が今手に持っている野菜を奴隷の女の子に渡しハルは立ち去ろうとしたが、違和感を覚える。その違和感は直ぐになくなり、確信へと変わった。女の子の頭には犬のような耳が頭についているのだ。 

 ──獣人だ! 

 異世界あるあるとして獣人は差別の対象だ。恐らく現実世界にあった黒人差別、アパルトヘイトやLGBTQ等の世相を反映させるためにそのような設定がなされている作品が多い。おそらくこの世界もそんな差別が蔓延している世界なのだろうかとハルは考えた。   

 市場で起きた困惑の視線を散らすためにハルは市場を抜けると、酒場やら宿屋、レストランが建ち並ぶ通りへと出た。酒場と宿屋がくっついている店もいくつかある。 

 ──情報を収集するには酒場がセオリーなんだが、自分の年齢を考えるとそれが最適解ではないような…… 

 空を見ると陽はまだまだ高く昇り、ポカポカした陽気をハルに注いでいる。この陽が沈むまで行く宛もないハルは酒場に行くことを決意した。 

 酒場はレンガ造りなのだが、内装は西部劇に出てくるような木の持つ暖かさと陰険さを演出していた。木製のカウンターが店員と客を隔てるように備え付けられ、客側には座った際、足がギリギリ床につくぐらいの高い椅子が設置されている。店員側には古い酒瓶がたくさん置かれている。
   
 カウンター席の後ろにはテーブル席がいくつかあった。そこに男3人と1人の女性がトランプのようなカードを用いたカードゲームに興じている。 

「ぐあぁぁぁぁぁぁ」 

 突然一人の男がテーブルに頭をぶつけながら叫び声を挙げた。男がテーブルに頭突きをした音とテーブルに乗っているジョッキやグラスが1センチ程、上空へ飛ばされテーブルに叩きつけられる音が店内にこだました。 

 どうやらその男は負けてしまったようだ。 

「姉ちゃん強いなぁ」 

「いえいえ、たまたまですよ」 

「いかさまだ!」
 
 先程テーブルに額を打ち付けその部分を赤くした男が女性に指をさしながら言う。それを聞いて他の二人の男達が女性を庇うように宥めた。 

「おいおい!見苦しいぞ!」
「お前の敗けだ」 

 女の表情は伺えない。ハルが覗いている窓に背を向けて座っているからだ。その代わり、女の向かいに座っている男の額の色はしっかり確認できた。 

「っく…もう一回だ!!ん?」 

 リトライを申し込む額が赤い男とハルは目があった。 

「何見てやがんだガキ!」 

 その声と共に他の3人がハルに視線を送る。
直ぐ様顔を引っ込めればいいものの、ハルはそうしなかった。理由は振り向いた女の容姿と大きな胸に目がいったからだ。 

 ハルの反応を見た女は、呟くように言った。 

「こっちにいらっしゃい?坊や?」 

 そう微笑みながらハルを酒場へと誘う。 

「えっと……」 

 ごくっと生唾を飲んだハルは勇気を出して酒場に入った。普段ならそんな勇気はないが、新しい世界に足を踏み入れてしまったその高揚感のせいにした。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

異世界転生!俺はここで生きていく

おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。 同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。 今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。 だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。 意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった! 魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。 俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。 それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ! 小説家になろうでも投稿しています。 メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。 宜しくお願いします。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫
ファンタジー
 孤児院出身の僕は10歳になり、教会でスキル授与の儀式を受けた。  僕が授かったスキルは『眠る』という、意味不明なスキルただ1つだけだった。  そんな僕でも、仲間にいれてくれた、幼馴染みたちとパーティーを組み僕たちは、冒険者になった。  それから、5年近くがたった。  5年の間に、覚醒したスキルを使ってパーティーに、貢献したつもりだったのだが、そんな僕に、仲間たちから言い渡されたのは、パーティーからの追放宣言だった。

史上最強の料理人(物理)~役立たずと言われパーティを追放されましたが、元帝国最強騎士なのは内緒です~

水無土豆
ファンタジー
 ヴィルヘルムにガレイトあり。  世界最大の国家、ヴィルヘルム帝国有する騎士団〝ヴィルヘルム・ナイツ〟  その騎士団にひとりの男がいた。  男の名はガレイト・ヴィントナーズ。  彼は出自こそ華やかなものではなかったが、皇帝にその才を見出され、騎士団に入団。  団内でもその才を遺憾なく発揮し、やがて、当時の団長を破り、新たな団長となった。  そして時は流れ――戦中。  ガレイト・ヴィントナーズは敵国の策に嵌り、行方知れずとなってしまう。  団長を失い、戦力を大幅に削られたヴィルヘルム帝国。  もはや敗戦必至かと思われたが、結果は帝国側の圧勝。  その上、行方不明だったはずのガレイトの帰還が重なり、帝国内は一気に祝勝ムードに。  ……だが、ガレイトはひとり、浮かない表情のまま。  彼は勝利に酔いしれる人々を尻目に、一路、王の待つ玉座へ。  そして、誰もが耳を疑うような発言をする。 「王よ! どうか私の、この誉れある騎士団を辞する愚行をお許しいただきたい!」  ざわざわ……!  城内にいた騎士たちだけでなく、付き人や兵たちからもどよめきが上がる。  そんな中、玉座にて頬杖をついていたヴィルヘルム王が、口を開いた。 「……ふぅん。ちなみに、団長辞めてなにすんの?」 「りょ、料理人に、なりたい……です……!」  人々のどよめきがさらに大きくなる。 「へぇ、コックか。いいね、素敵だね。いいよ、なっても」  即答。  ここで、人々のどよめきが最高潮に達する。 「あ、ありがたき幸せ……!」  こうしてガレイトは呆気なく、世界最強の騎士団、その団長という称号を捨てた。  彼はここより心機一転、料理人として新しい人生を歩み始めたのである。  帝国はこの日、ガレイトの新しい門出を祝う者。  放心する者。  泣き崩れる者。  軽蔑する者。  発狂する者たちとで、混迷を極めた。  そして、さらに時は流れ――帝国中を巻き込んだ騒動から数年後。  ガレイトは見知らぬ国の、見知らぬ土地。  そこの底辺冒険者たちの付き人として、こき使われていた。  この物語は今まで剣を握り、プレートアーマーを身に纏っていた男が、包丁を握り、エプロンに着替えて、数多の食材たちと戦う(主に悪戦苦闘する)物語である。 ※この物語の登場人物は基本的に全員ふざけています。

のろま『タンク』と言われ馬鹿にされた「重戦士」───防御力をMAXにしたら「重戦車」(ティーガーⅠ)に進化した

LA軍@9作書籍化(@5作コミカライズ)
ファンタジー
勇者パーティで壁役(前衛タンク職)のアルガスは、不遇な扱いを受けている。 中堅冒険者で年長でありながら、肉壁タンクになれといわれてしまい、貴重なポイントを無理やり防御力に極振りさせられた。 そのため、足は遅く、攻撃力は並み。 武器も防具も、「タンク」のための防御一辺倒のクソ重い中古品ばかり。 ある日、クエストの大失敗から魔物の大群に飲み込まれたパーティ。 リーダーはアルガス達を置き去りに逃げ出した。 パーティのために必死に防戦するアルガスであったが、囮として捨てられた荷物持ちの少女を守るため孤立してしまう。 ただ一人、少女を守るため魔物に集中攻撃されるアルガス。 彼は最後の望みをかけて、残ったステータスポイントを防御力に全て注いでマックスにした──────。 そのとき、奇跡が起こる。 「重戦士」から進化、彼は最強の存在…………「重戦車」にランクアップした。 唸る700馬力エンジン! 吼える88mm戦車砲!! ティーガーⅠ化したアルガスが魔物をなぎ倒し、最強の戦車に変身できる強者となって成り上がる物語。

異世界に召喚されて、レアスキルもらったのでヤリたい放題したいと思います。

きつねころり
ファンタジー
ノクターン版が、な、なんと!100万Pv達成してました!皆様、有難う御座います! すみません、嬉しくてつい! 注意:性的な表現、残酷な描写などが御座います(R18) |水上《みなかみ》 |葵《あおい》は、帰宅途中に異世界に召喚された。 異世界からの召喚者は皆、特別なスキルを持っている。 そのスキルに一抹の望みを託し、召喚の議を行った王が居た。 王は、自分の大事な一人娘を救うスキルを求め、藁をも掴む思いだった。 アオイは偶然にも、一人娘を救うことが出来るかも知れないスキル『奇跡』を所持していた。 しかし、そのスキルの発動条件は……自身の生命力1億。 使ったが最後、自らの生命力では補えず、しかし発動した奇跡は止まらない。 それでも王の一人娘を助ける為に、アオイは奇跡の力を使う事になる。 そして何とか王の娘を救う事が出来たのだが…。 アオイは助けた王の娘と恋仲になり、その側付きのメイドとも恋仲に…。 そして娘と結ばれる為に、偉大な功績を残す事を条件に出されたアオイは、その条件をクリアする為に冒険の旅に出る事になる。 王の娘からは自分以外にも数人の嫁がいてもいい。という許可と、一夫多妻制が認められた国だという事実。 複数人と関係を持つ事は咎められない状況。 さて、一体何人の嫁候補が現れるのか。 王が望む偉業を達成する事は出来るのか。 アオイの冒険が始まる。 (早く冒険に行け) 注:物語のテンポが遅く、読むのが苦行になる場合が御座います。 主に作者の力量不足が原因です。ご注意下さい。 (早く…壮大な冒険に出ないと…読者様たちのストレスが…) 徐々に読みやすくなる筈です…… ―ノクターン(R18)・ノベプラ(R15)でも掲載しておりますが、内容は少し違うものになる予定です―

おっさんは 勇者なんかにゃならねえよ‼

とめきち
ファンタジー
農業法人に出向していたカズマ(名前だけはカッコいい。)は、しょぼくれた定年間際のおっさんだった。 ある日、トラクターに乗っていると、橋から落ちてしまう。 気がつけば、変な森の中。 カズマの冒険が始まる。 「なろう」で、二年に渡って書いて来ましたが、ちょっとはしょりすぎな気がしましたので、さらに加筆修正してリメイクいたしました。 あらすじではない話にしたかったです。 もっと心の動きとか、書き込みたいと思っています。 気がついたら、なろうの小説が削除されてしまいました。 ただいま、さらなるリメイクを始めました。

俺の部屋が異世界に転移したみたいだ‼

モモん
ファンタジー
俺の家(借家)が世界の狭間に落ちてしまった。 会社に遅刻するじゃねえか! ……ある日、扉を開けると森が広がっていた。 ネコのクロウとサクラを連れた俺の異世界ライフが始まる。 いや、始めちゃダメだ。会社に行かないと……

処理中です...