雲生みモックじいさん


 地上から、はるか遠くに浮かぶ空の上。 みんなから『モックじいさん』と呼ばれるひとりのおじいさんがいました。

 彼は雲を生み出すことを仕事にしていましたが、そのことについて、ある悩みを抱えていました。
 それは「泣いたり怒ったりしているうちに消えていく雲たちがふびんでならない」というものでした。

 そんなある日、ぐうぜん生まれた雲ひとつ。モックじいさんは一日だけ仕事をやすんで、雲たちのようすをたしかめるために、出かけることにしました。
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