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第二十九話 セイタカアワダチエルフ群生地

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 えへへ、お兄さまに褒められちゃいました。なんだかんだお言いになっていましても、人間さん社会に破壊と混乱が巻き起こるのは嬉しいのですねぇ。



 しかし、あの喜びようを見に、エルフの生き残りが私たちだけで良かったかもしれません。下手に大勢が生き残っているとしたら、この機会を見て早期の人間さん世界への侵攻を言い出す奴がいたかもしれませんからね。



 根深い物です、種族を滅ぼされた恨みと言う物は。私にはなーんも関係ない事ですが、あのお顔を見ると、我が子らが同じ伝手を踏んでしまわないか心配になります。



 人間さん、そして髭達磨を滅ぼすのは、愛を持ってしなければいけない行為、静かにそして確実に浸透し、その社会を蝕み、文明の根を齧りながら、やがては,、葉を幹を、腐らせていくのです。その為には、ゆっくりと彼らとの間に愛と絆を育み、エルフ全体が、彼らの行動原理と思想を、理解できるようにならねば。ああ一回言いましかこれ?



 オーク?彼らは実力でねじ伏せる他はないでしょう。蝕む文明事態がありませんもん。寧ろ、帝都での生オークを見た感じ、実力で勝れば嬉々として軍門に下りそうな気がします。



 彼ら、エルフとの間に子を設ければ強い子が生まれるとか言って、セルフで民族浄化しそうな気がするのです。私の思い違いですかね?ホラ彼らどこぞのエロ漫画と違って、オークしか生まれない特性など持っていませんし、そもこの世界では他種族との間に子供は出来ませんでしたので、やり様はある気がするんですがねぇ。



 さて、情報共有も終わりましたし、私の追放云々のお話も、なし崩しに出来ている様なので(泣いて帰ってくると思われてたそうです、一族との絆の深いエルフの事、経った百年と言えど長期間、仲間と離れて暮らすのは、耐えがたい事なのでしょう)私、不在の間大いに繁栄した、霧の森産エルフと社会について理解を深めるお時間です。



 私自身、子供達からの聞き取りだけでは、どうにも完全には理解できないので、暫く一緒に暮らして見まして、新たなるエルフ社会を体験して参りましょう。



 



 ではでは、ワクワク、エルフの森講座はーじまるよー。



 解説のお姉さんです。あっと言う間の十年でございました。あれですね、エルフが多数を占める社会で暮らしていると、時間の感覚が引き延ばされて行く気がして、あれもう一年?な感じで時が過ぎていきます。



 そこん所を矯正する為に、節目節目の行事を子供達は創設し、社会を営んでいるようでが、やっぱりなんですねエルフはどうしても気が長いと言うか、物事に鈍感に成りがちです。



 若い世代は殆ど人間さんと変わらないのですが、第一世代など二百歳を超える子供達は、老成してきたと言いますか、頑固になって来たと言いますか、感覚が年寄りによっている気が致します。



 まあ、彼らは森の長老格として、増えに増えた若いエルフが持ち込んでくる、厄介事の解決や、日々に悩み相談、争いごとの調停に、恋愛相談にと頼られる場面が多いので、どうしても年寄り染みてくる事は否めないのですが。



 でもねぇ、彼らまだ経ったの二百うんさいですよ?まだ三百にも達していない若者が、好々爺みたいな事してるのは、母として見ていられない所があります。



 年寄り臭いぞ!どうした我が子らよ!母はセルフ追放中でも大いに暴れ、子供を作り、人間さんと楽しい混沌ライフを営んでいたと言うのになんですか!



 駄目ですよ!日がな一日日向ぼっこしたり、お茶飲んでたり、ハッパ決めて足りするのは!特にハッパ!恋をしなさい!子供を育てなさい!まだ現役なんですよ貴方たち!引退何て物は二万歳を超えてからするものです!



 アカガネ帝だって二万七千を超えて、子供を作ったんです!なんですか、お兄さま?例が悪い?アカガネ帝が子を産んだのはそれが初めて?周囲か泣いて頼まれて子供を作った?



 さいですか、知らんかった。だから歴史書に金縁で出産が枠されてたんですね。てっきり高齢出産のタイトルホルダー記念か何かだと思ってました。



 兎も角!立てよ若人!愛を求めよ!恋を求めよ!人間さんを攫ってこんかい!



 なんですかその目は!なんか言いたげですね?言ってごらんさなさい、聞きましょう。長老の天幕と若い子らが呼ぶテントに押しかけた私に、胡乱な目を向ける第一世代の子供らは言いました。



 「母よ。我らの殆ど、連れをなくして百年たたない。百年もたたないのに新しい婿を持つ気持ちにはならん。連れを悼む時が必要なのだ。それに、仕事をしてないいわけではない。我らが無暗に働けば若い物の仕事を奪ってしまう。狩りにしても、物作りにしてもそうだ。我らは教える立場、苔むした岩として子供に指導するのが役目、別にサボっている訳ではない、、、、、、多分」



 そう言ってプカリと煙を吹かしたのは、八女の春の声でした。横で長をしてる熱き鉄が頷きながら、茶をしばいてます。こいつ等、、、、エルフの悪い所が出てますね。



 帝国時代は、一夫一婦制で、連れ合いを無くしたら、生涯再婚しようとしないエルフが多数を占めていたほど、お堅く情の深いエルフに嫁や婿をトッカエヒッカエするには、クールダウンが必要なのでしょう。



 確かに、エルフは、あのアカガネ帝でさえ、初恋の相手を事故で無くし、生涯を未婚で通すと宣言するような種族です。でもですね。そのアカガネ帝だとて、齢十歳の子供を見初めて無理に結婚に持ち込んだ、変態帝でもあるのです。幾ら見た目が変わらなくても二万歳を遥かに超えたお婆さんが十歳にですよ!



 エルフにはそんな変態の遺伝子が脈々と息づいているのです!もっと若い子に走りなさいよ!人間さんなんて年寄りでも百が精々です!皆若い子ばかり!襲いなさいよそこは!興奮しないのですか?みんな魂的にはピチピチなんですよ?



 アカガネ帝は、「この子はあの人の生まれ変わりよ!間違いない!」と叫んで両親の目の前の攫っていったそうなので、エルフもお上品な帝国エルフでさえ熱いパッションを持っている筈なんです。いわんや蛮族エルフには更に熱いマグマがたぎっている筈なんですがねぇ。それにしてもエルフが生まれ変わる?帝も余程耄碌していたんですかね?如何思われます皆さん?



 しょうがない許してやりましょう。これでも再婚する気がゼロと言うわけでもなのですから。しっかり子作りしなさいよまったくもう!



 天幕を飛び出すと。周りででは騒ぎに集まった者たちがガヤガヤしてます。そこHouse!お仕事あるのでしょう!エルフは食わないでもそう簡単には死にませんが、人間さんは直ぐ死んでしまうんですよ!寒さにも暑さにも弱い彼らを養うのは貴方たの仕事です!さあ戻る!



 野次馬たちは私の怒声にクモの子を散らして自分の役目に戻っていきます。どうだ鬼婆の怖さ、思い知ったか!この十年、口うるさい小姑としてあちこちに口を出していますから、私の絡まれたら厄介と皆、戦々恐々としています。



 悪意はないですよ?でもこうでもしないと、年寄り連中はサボり気味なんです。百年も同じ事を続ければ仕事の効率は抜群に上がりますから、どうしても日向で丸くなる者が多くなってしまうんですよね。



 長老の天幕の外には集落といって良いもが形成されています。木造の物から天幕までその周りには走り回る子供と、仕事をしている者の姿、良く見ずとも人間さんも混じっているのが見えます。



 皆エルフの恋人の証である入れ墨を入れ、貫頭衣を着ている者が殆ど、皆若者と言って良い姿ですが、人間さん換算では御歳を召した方も多くいます。若さを保つエルフの秘薬のお陰で皆さまお元気ですから、良く食べ良く眠り、良く働く、優秀なお婿さんお嫁さんです。



 失礼、今はエルフ講座のお時間でしたよね?遂話が横道にそれてしまいました。行けませんねぇ年寄りは、これでは子供達の事を怒れません。



 現在、拡大する霧の森に合わせ、居住区域も広がりを見せています。手狭だった迷いの森の魔法の内側もそれに合わせ拡大中。どうやってやったのそんな事?エルフ帝国の最盛期の奇跡の力ですよ?私も此処に帰って来た時に不思議に思い聞きました所、手で掴んで広げたとのシャーマンたちのお答え。



 頭が痛くなりましたよ、それを聞いた時は。ですが出来るんですね彼ら。最早、森のエルフの神通力は、神代の昔の領域に突入しているのです。魔法、奇跡と言った方が良い力は、神代の昔は体を動かす、息をするのと同じに自然にエルフは使えたと言いますから、ご先祖様が聞いたら悔しがるのではないでしょうか。



 この前も、煮炊きするのに子供が素手で火を起こすのをみましたが、魔法使いたちが見たら憤死するかもしれません。そう言えば、追いかけっこでも、木から木へ空中を滑空してる子もいましたね。モモンガかな?



 この居住領域には子供と人間さん、夫婦の者、後は連れ合いを無くした第一、第二世代の歳より、、、、、成年が殆どで、独身者や若者は森の外縁、混沌と混じり会う魔性の領域で暮らしています。



 私提唱しました、戦の群れは制度は、若者を一人前の森エルフに鍛え上げる試練としても活用され、ここ百年実戦に投入されているのです。



 十分に狩りに出られると判断された若者は、親元を離れ、同じ年齢の子供、指導者役の大人幾人かで、共同で森の外縁でサバイバル生活を送り、森の拡大と生態系の維持、何より人間さん狩りを行っております。



 拡大の方は良いのですよ、森は勝手に広がりますから。今問題なのは生態系の維持の方です。霧の森の中心にある世界樹の若木は、我々の想定を遥かに超えて既存領域を作り変える力があったのです。



 そのせいで、年中霧に隠された森は、私が出くわしたアカガネ熊何かよりもっと狂暴でデカい奴が、無尽蔵のポップする魔の森へと姿を変えているのです。

 

 混沌領域の頓智機パワーは迷いの森の魔法と化学変化を起こした様で、慣れたエルフで無ければ永遠に出られない程の迷宮へと変貌、内部はシュレディンガーの猫状態でして、獣たちはいるんだかいない無いんだか、実際に出くわすまで、総数を把握できない程種豊富なカオス生態系を織りなしている始末。



 最大種として山の鯨までいるんですから訳が分かりません。山の鯨とはなんでですか?鯨ですよ、正し陸を泳ぐ鯨です。デカいですよ此奴、今まで確認した物で、大体十五メートルはありました。食べではありましたが、これが森の外に出ては大変な事になります。



 もう少し森が大きくなるまで、せめて龍皮街道を分断し、人類領域の陸上往来を完全に阻害するまで、人間さんには、本腰を上げて討伐軍など起こして欲しくはないですからね、此奴らを外に出す訳にはいきません。



 それに森の周辺には、森の糧を目当てに、集落が多く出来ているのが、確認できていますから、継続的な人間さんの供給には何かと便利なんですよ。こんな村を一飲みにできる怪物を世に放つ訳には行きません。



 ですので駆除。頑張れ若者たち。年寄り連中!何をボーっと見てるんです!お前たちも行け!



 どうです皆さん。私達は平和な世界に貢献してるんですよ!マッチポンプ?そうです!



 人間狩りの方もお話しましょう。獣人の話は前に聞きましたよね?当然ですがあれ家の子供達です。森のエルフは、防具なんてものは本来付けません、実際に効果のある幸運の入れ墨や災難避けの戦化粧で十分なんですが、若い子はそうは行きません、魂が奇跡に対応できるまで強くないからです。



 そんな子供たちは、狩った獣の、なめし皮を纏い防具替わりにしてますが、意外とファッションとして、大人の間でも受けまして、コスプレ感覚で、人狩りに用いているのが目撃された結果の噂と言う訳です。



 今の流行りは、白獅子コーデと、大角牛コーデだそうです。誰が見ても化け物ですねこれ。特に牛コーデ、完全に見た目はミノタウロスですよ。



 森エルフは体が大きいのも拍車を掛けてます。世代を重ねる程に大きくなっています。私なんて子供の頃、お兄さまの帝国エルフ教育のせいか、果物と野菜生活だったもので百六十センチくらいしかないのに、現在は男、平均百九十、女で平均、百七十位あります。矢張り肉!肉が大きさの要!皆さまも肉を食え!肉を!



 これが獣コスプレの後、大挙して村を襲うのですから、獣人伝説も流行ろうと言う物。その内、探検隊が来るのではないかしらん。衝撃!霧の森の奥深くに獣人たちの姿を追う!とか。ラストはカメラマンが攫われて行くぶれた映像で終わるバットエンドなやつ。



 そんな訳でグングンと愉快な森エルフは繁栄しています。総数ですか?ちゃんと記録しています、偉いでしょう?これも日本語教育の成果ですよ。褒めていいのよ?



 では発表しましょう!森エルフの現在の総数!なんとその数四千と二百二十二人!このうち半分はハーフエルフですが大した数です。しゃあ!エルフ復興の時は近い!



 まだまだ増えますよ!伸びますよ!行くぜ万単位!あらゆる媒体で出てくるエルフより増えてやる!

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