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第二章

ジークベインリードハルトの夜 ※

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 夜が更ける前、ハンサムな夫は濡れ髪の隙間から碧い瞳を欲望に潤ませて、私を見つめて抱き寄せた。唇に唇が重なり、舌が入ってきた。両胸が揉まれて私は「あぁ……っんっ」と身悶えた。ネグリジェを脱がされ、胸の先を舌が弄び、私は甘い声を漏らして身悶えた。

 髪の毛をかきあげられ、唇を貪られながら、夫の下半身が逞しく隆々と聳り立っている状態で私の腹部に押し付けられ、私も興奮して夫の胸の先を手でそっと撫でた。

 あぁっん

 夫はビクッとして、ハンサムな顔で色っぽく喘いだ。私は胸の先に唇を当てて、舐めて夫の聳え立つ下半身にそっと手を添えてさすった。夫はますます切ない顔で悶え、私の太ももの間を指で優しく愛撫した。

 濡れているよ、ロザーラ

 夫は色々っぽい声でささやいた。私は既に十分に濡れていることに赤面してしまった。夫をそっとベッドに押し倒し、私は夫の下半身を舌で愛撫した。夫は甘い吐息をつき、目を瞑った。夫のそれがますます膨張したところで、私は思い切って夫にまたがり、体の中心に夫の下半身を入れて体をゆっくりと深く沈めた。

 あぁっんっ
 あぁ……っうっ

 私と夫は二人とも喘ぎ、息を震わせながら体を合わせた。夫の下半身が私の大事なところを貫き、私は甘く喘ぎながら腰を上下に揺らし始めた。大きな胸が揺れ、夫は私の胸を夢中で揉み、夫自身も腰を動かし始めて私は下からぐんぐんと貫かれた。

 いやっあぁっあぁっんっあぁっん

 私は体を震わせて高みに達した。その途端に夫に抱き抱えられて、ベッドに仰向けにされ、両足を大きく開かされて夫に熱烈に早く突かれ始めた。

 あぁっんっあぁっんっあぁっんっあぁっ……
 
「愛している。君は俺の一番の大切なものなんだ」

 愛を囁かれて唇にキスをされ、私は碧い瞳のハンサムな夫が色っぽく切ない表情で私を見下ろしているのを見つめた。夫はいよいよ激しく突き始めて、私は高みに達しそうになり体をそらせてシーツを握りしめて喘いだ。

 うぅっ
 っ……あぁっん

 夫と私は同時に高みに達した。二人でしっかりと抱きしめあい、私は夫のものが自分の体の中に放出されるのを感じていて、とてつもない幸せを感じていた。

「私も愛しているの、ラファエル」

 私も愛を囁き、私たち二人はしばらく抱き合っていた。


 夫の生まれた国、大国ジークベインリードハルトで私たちが一つになった夜だった。私のハンサムで格好良くて逞しい夫は、リシェール伯爵だ。またの身分は、皇帝の孫から大国ジークベインリードハルトの皇位継承者になろうとしていた。


 宿屋の窓の外では、オークやポプラの葉が紅葉して落ちて、マロニエやブナの葉も綺麗に紅葉して葉が落ちて行っていた。大気は冷えて、青いクリスマスローズの花が冷たい夜気の中で揺れているのが見えた。

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