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第一部:4-1章:血の夜会(前座)
20話:誰と共に行くのか
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「ネルカ、話は終わりましたか?」
バーベラとフランが会場を回っているのを見て、エルスターは会話が終わったと判断したが、ネルカがいないことから何かあったのかと思ったようだった。ドアを開けて現れたその姿にマーカスは不機嫌そうにつぶやく。
「ノックぐらいしろ。」
「おや、マーカス殿下ではございませんか。」
「てめぇ、無視する予定だっただろ。」
「いえいえ。ネルカの輝きが眩しくて、殿下がいたことに気付かなかっただけですよ。しかし、殿下も以前お会いした時よりは、消えかけの火程度には輝きが増しましたな。」
「ハンッ、相変わらず失礼な奴だな。」
この二人の仲の悪さを知っている立会い騎士がハラハラしながら見守る傍ら、このやり取りを終わらせたのは立ち上がったネルカだった。彼女はエルスターまで近づくと、脳天に拳骨をお見舞いし襟首をつかんで持ち上げる。
まさかの事態に驚いた他二人が動けないでいる間、ネルカはエルスターの鼻先に空いた方の手の人差し指を突き付ける。
「エル? そういうのはダメだって言ったでしょう! ほら、殿下にお詫びしなさい!」
「ぐぅ…ぬぬぬ…マー…いや、カス殿下…ゴミカス殿下、すみませんね。」
「マ・ー・カ・ス…ほら、マーカス殿下よ。」
エルスターを地面に降ろすとそのままお辞儀させようとするが、対する彼の方は反抗するように体を上げようとする。「「ぐぬぬぬ」」と唸りあう二人の攻防は身体強化を行うまでに至ったが、ネルカの方が力が強いらしく彼が諦めるという結果に終わった。
「マーカス殿下…申し訳ございませんでした。」
(あのエルスターを謝らせただと!? デインですら無理だったのに!?)
想像だにしなかった事態にマーカスは開いた口がふさがらなかった。しかし、頭を上げたエルスターのふてぶてしい表情を見ると、思考は現実に引き戻される。それと同時に彼はネルカに対しての評価を変えることにした。
(エルスターの元にいさせたら危険かと思ったが…これは逆なのか?)
強いからこそ、従える相手を選ぶべき?
いいや違う、強いからこそ従わせる側に就かせるべきなのだ。
エルスターを制御できるのは彼女しかいないのかもしれない。
「いいエル? 確かにマーカス殿下は王子としての威厳はないし、女性の誘い方も下手だったわ。きっと人気なのも顔と地位だけね。可哀想だわ。」
「あぁ?」
「それでもね…王子として考えるべきことは考えていて、一応は尊敬すべき相手なのよ。」
「おい待て! テメェも大概じゃねぇか!」
「ごめんなさいね殿下、うちのエルが迷惑かけたわ。」
「まず人に謝らせる前にお前が謝れよ。」
訂正、これはただの近類なだけだったのかもしれない。
そういうことをする奴だと分かっているだけ、下手したらエルスターの方がマシと言えよう。悪意のある貶しよりも天然の貶しの方がダメージがデカいものである。思いもよらない精神攻撃にマーカスは少し悲しくなったが、そんなことを知らないネルカは言葉を続ける。
「それにあなただって…マーカス殿下の努力は認めるって言ってたじゃない。」
その言葉に男二人はピクッと反応して制止する。
そして、しばらくするとエルスターが慌てたように手を動かしながら弁明をする。
「なっ、わ、私はただデイン殿下の役に立ちそうになってきたと思っているだけです! べ、ベべべ、別に? 手伝ってもいいとか思ってませんから…少しだけ。」
「そ、そうだろうと思ったぜ。なに? お前に認められたら俺が喜んで、さっきの無礼をなしにするとでも思ったか? そんなことないからな…ちょっとだけ。」
マーカスはマーカスでこいつに言われてもという気持ちを抱きつつも、それでもやっぱり嬉しいのか顔を赤くしながら口元が少し緩んでいた。そして、互いに沈黙の時間ができあがったが、エルスターが「と、とにかく私は先に会場に戻ります!」と部屋から出て行った。
ドアを閉める大きな音が部屋中に響くと、マーカスはゴホンッと咳を一つ入れて仕切り直そうとするが、その顔はまだ仄かに赤かったりしていた。そして、彼はネルカと向き合うと頭を下げた。
「で、殿下! 頭を上げてください!」
「ネルカ嬢、俺の元に来い、と言ったのはなかったことにしてくれ。」
「え、えっと、どういう心境で?」
顔を上げたマーカスは真面目…というよりは深刻なもので、まるで今後の平和のためにしなければならないことのようであった。その雰囲気にネルカは思わず佇まいをただし、目の前の男の次の言葉を待つのであった。
「あのバカを制御できるのは…多分アンタだけだ。」
「は、はい? エルのことかしら?」
「あぁ、他の人間を噛みつかないように躾けてやってくれ。あー、ええっと…そもそも首輪と鎖を付けるのをあのバカにできるなら、その方が手っ取り早いって話だ。それに――」
「それに?」
その表情をフッと笑って崩すと、今度は温かい目へと切り替わっていた。そして、ソファから立ち上がってドアに手を掛けると、振り返ってネルカに向かって口を開いた。
「――あのバカを躾けるときのアンタ…活き活きしていたぜ。」
その時、どんな表情をしていたのか彼女自身は知らないことである。
少なくとも以前のような嫌悪のものではないことは確かだった。
― ― ― ― ― ―
帰りの馬車、エルスターの機嫌はかなり良かった。
今回の作戦が良かったことはネルカ本人も手応えを感じており、マーカスとの話の後『バーベラ系列の派閥』からかなり友好的な態度を受けたのだ。そこから狩人の話をせがまれたフランと仲良くなり、必然的にその両親からも信頼を得ることができたのだ。
極めつけにマーカスが帰り際に彼女に挨拶をしたものだから、『アランドロ家には疑念があるけど、マーカス殿下には期待している派閥』も彼女の味方とも言える状態になった。
「それにしても…私はとにかくエルも随分と気に入られていたわね。」
「いやぁ、それもこれもネルカのおかげですよ。」
「私?」
「最初の方こそは…私がデイン殿下側だからと警戒する者が多くて、私の役目は置物状態だったのですが――」
「いや、殿下ってよりあなた自身の問題よね。」
「途中から夫人が現れてからは、あなたのことを自慢してですね…柄にもなく対抗心を燃やしてしまい自慢対決になったのですよ。そしたら警戒が解かれるようになりましてねぇ。話が円滑に進んだのですよ。」
『主』を自慢するときのエルスターは腹が立つが、『相棒』を自慢するときの彼はそうではなかったというのが今回の評価。そして、それが【愛】の力であると勘違いしてしまった一部の人間が、あの男も同じ人間だったのだと安心感を抱いて近付いたということだった。
「う、うそ! 皆がいる前でそんなことしたのあなた! どうして!?」
「どうして…と言われましても、あなたのことを頼りにしているからに決まっているじゃないですか。殿下の腹を守るのは私の仕事ですが、その殿下の背中を守ってくれるのは…ネルカ、あなたであると確信しています。」
そう言われて「んぐっ」と言葉を詰まらせるネルカ。
そして、ニヤケ顔を見られたくないためそっぽを向き、ただ答える――
「ま、まぁ、それなら仕方ないわ。」
彼女は自分が成り行きで王都に来たのだと思っていたが、今になってそれは違ったと確信を持てるようになった。それは魔の森にいては絶対に得ることができない、エルスターと共にいるからこそ得られること。
信頼され――必要とされ――求められ――
そして、雑に振り回してくれる人間を探していたのだ。
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「ノックぐらいしろ。」
「おや、マーカス殿下ではございませんか。」
「てめぇ、無視する予定だっただろ。」
「いえいえ。ネルカの輝きが眩しくて、殿下がいたことに気付かなかっただけですよ。しかし、殿下も以前お会いした時よりは、消えかけの火程度には輝きが増しましたな。」
「ハンッ、相変わらず失礼な奴だな。」
この二人の仲の悪さを知っている立会い騎士がハラハラしながら見守る傍ら、このやり取りを終わらせたのは立ち上がったネルカだった。彼女はエルスターまで近づくと、脳天に拳骨をお見舞いし襟首をつかんで持ち上げる。
まさかの事態に驚いた他二人が動けないでいる間、ネルカはエルスターの鼻先に空いた方の手の人差し指を突き付ける。
「エル? そういうのはダメだって言ったでしょう! ほら、殿下にお詫びしなさい!」
「ぐぅ…ぬぬぬ…マー…いや、カス殿下…ゴミカス殿下、すみませんね。」
「マ・ー・カ・ス…ほら、マーカス殿下よ。」
エルスターを地面に降ろすとそのままお辞儀させようとするが、対する彼の方は反抗するように体を上げようとする。「「ぐぬぬぬ」」と唸りあう二人の攻防は身体強化を行うまでに至ったが、ネルカの方が力が強いらしく彼が諦めるという結果に終わった。
「マーカス殿下…申し訳ございませんでした。」
(あのエルスターを謝らせただと!? デインですら無理だったのに!?)
想像だにしなかった事態にマーカスは開いた口がふさがらなかった。しかし、頭を上げたエルスターのふてぶてしい表情を見ると、思考は現実に引き戻される。それと同時に彼はネルカに対しての評価を変えることにした。
(エルスターの元にいさせたら危険かと思ったが…これは逆なのか?)
強いからこそ、従える相手を選ぶべき?
いいや違う、強いからこそ従わせる側に就かせるべきなのだ。
エルスターを制御できるのは彼女しかいないのかもしれない。
「いいエル? 確かにマーカス殿下は王子としての威厳はないし、女性の誘い方も下手だったわ。きっと人気なのも顔と地位だけね。可哀想だわ。」
「あぁ?」
「それでもね…王子として考えるべきことは考えていて、一応は尊敬すべき相手なのよ。」
「おい待て! テメェも大概じゃねぇか!」
「ごめんなさいね殿下、うちのエルが迷惑かけたわ。」
「まず人に謝らせる前にお前が謝れよ。」
訂正、これはただの近類なだけだったのかもしれない。
そういうことをする奴だと分かっているだけ、下手したらエルスターの方がマシと言えよう。悪意のある貶しよりも天然の貶しの方がダメージがデカいものである。思いもよらない精神攻撃にマーカスは少し悲しくなったが、そんなことを知らないネルカは言葉を続ける。
「それにあなただって…マーカス殿下の努力は認めるって言ってたじゃない。」
その言葉に男二人はピクッと反応して制止する。
そして、しばらくするとエルスターが慌てたように手を動かしながら弁明をする。
「なっ、わ、私はただデイン殿下の役に立ちそうになってきたと思っているだけです! べ、ベべべ、別に? 手伝ってもいいとか思ってませんから…少しだけ。」
「そ、そうだろうと思ったぜ。なに? お前に認められたら俺が喜んで、さっきの無礼をなしにするとでも思ったか? そんなことないからな…ちょっとだけ。」
マーカスはマーカスでこいつに言われてもという気持ちを抱きつつも、それでもやっぱり嬉しいのか顔を赤くしながら口元が少し緩んでいた。そして、互いに沈黙の時間ができあがったが、エルスターが「と、とにかく私は先に会場に戻ります!」と部屋から出て行った。
ドアを閉める大きな音が部屋中に響くと、マーカスはゴホンッと咳を一つ入れて仕切り直そうとするが、その顔はまだ仄かに赤かったりしていた。そして、彼はネルカと向き合うと頭を下げた。
「で、殿下! 頭を上げてください!」
「ネルカ嬢、俺の元に来い、と言ったのはなかったことにしてくれ。」
「え、えっと、どういう心境で?」
顔を上げたマーカスは真面目…というよりは深刻なもので、まるで今後の平和のためにしなければならないことのようであった。その雰囲気にネルカは思わず佇まいをただし、目の前の男の次の言葉を待つのであった。
「あのバカを制御できるのは…多分アンタだけだ。」
「は、はい? エルのことかしら?」
「あぁ、他の人間を噛みつかないように躾けてやってくれ。あー、ええっと…そもそも首輪と鎖を付けるのをあのバカにできるなら、その方が手っ取り早いって話だ。それに――」
「それに?」
その表情をフッと笑って崩すと、今度は温かい目へと切り替わっていた。そして、ソファから立ち上がってドアに手を掛けると、振り返ってネルカに向かって口を開いた。
「――あのバカを躾けるときのアンタ…活き活きしていたぜ。」
その時、どんな表情をしていたのか彼女自身は知らないことである。
少なくとも以前のような嫌悪のものではないことは確かだった。
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帰りの馬車、エルスターの機嫌はかなり良かった。
今回の作戦が良かったことはネルカ本人も手応えを感じており、マーカスとの話の後『バーベラ系列の派閥』からかなり友好的な態度を受けたのだ。そこから狩人の話をせがまれたフランと仲良くなり、必然的にその両親からも信頼を得ることができたのだ。
極めつけにマーカスが帰り際に彼女に挨拶をしたものだから、『アランドロ家には疑念があるけど、マーカス殿下には期待している派閥』も彼女の味方とも言える状態になった。
「それにしても…私はとにかくエルも随分と気に入られていたわね。」
「いやぁ、それもこれもネルカのおかげですよ。」
「私?」
「最初の方こそは…私がデイン殿下側だからと警戒する者が多くて、私の役目は置物状態だったのですが――」
「いや、殿下ってよりあなた自身の問題よね。」
「途中から夫人が現れてからは、あなたのことを自慢してですね…柄にもなく対抗心を燃やしてしまい自慢対決になったのですよ。そしたら警戒が解かれるようになりましてねぇ。話が円滑に進んだのですよ。」
『主』を自慢するときのエルスターは腹が立つが、『相棒』を自慢するときの彼はそうではなかったというのが今回の評価。そして、それが【愛】の力であると勘違いしてしまった一部の人間が、あの男も同じ人間だったのだと安心感を抱いて近付いたということだった。
「う、うそ! 皆がいる前でそんなことしたのあなた! どうして!?」
「どうして…と言われましても、あなたのことを頼りにしているからに決まっているじゃないですか。殿下の腹を守るのは私の仕事ですが、その殿下の背中を守ってくれるのは…ネルカ、あなたであると確信しています。」
そう言われて「んぐっ」と言葉を詰まらせるネルカ。
そして、ニヤケ顔を見られたくないためそっぽを向き、ただ答える――
「ま、まぁ、それなら仕方ないわ。」
彼女は自分が成り行きで王都に来たのだと思っていたが、今になってそれは違ったと確信を持てるようになった。それは魔の森にいては絶対に得ることができない、エルスターと共にいるからこそ得られること。
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