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駄々っ子
君が海なら
しおりを挟む海は近い
海は遠い
海は私の心であり
海は私の頭のてっぺんからはるか先にある空
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本意なく残して来てしまったものが、君にとって大したものでなくて良かった。
胸は痛いし、昨夜はようやく涙が出た。私は私を果たしましたよ。うまく果たせなくとも果たしましたよ…って心は言っていた。
君はあまりに遠く何もできない
君はあまりに近くいつだってこの胸に確かに存在する
けれど、思いだけではどうしょうもない
生きることはそんなに易しいことではないから…
傍らのその女性には手を差し伸べられる
君が与えるにしても、君が与えられるにしても
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君が海なら
彼女は魚
海も魚も生命産み、育む
海と魚は護り合う
私はなんだろう
海に触れても留まれない
色も形も姿もない風か?
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