緋色の空 ひいろのそら

百面想

天を仰いで

私が悪かったんだ


君は悪くないよ



私は自分のことも省みず



言いたいことを言ってしまった




近づき過ぎたということ



近いというのは実際の距離ではないよ




心の距離




心は勝手に走り出してて



気が付けば



立ち入り禁止ラインを割ってしまっている





君は自由だ



君がしたいように


やりたいように


過ごせばいい



君の人生だから



今日は




ある人に謝ったんだ



その女性（ひと）が私を知っているとは思えないし



会ったこともなければ


喋ったこともないし


関わりもなく


名前も知らない人だけどね



やるだけのことはしましたが


力及びませんでした


上手く伝えることができませんでした


中途半端に手放すことになってしまって



ごめんなさい



っとね…




でも傍らにいる方が良い人ですから



ご安心くださいと



天を仰いで心から話しかけたんだ