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~ 第二章 賽は投げられた ~
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「んっ、んん」
久我の視線を感じながら、玲旺は自分の中心にある芯を激しく擦り上げる。口から漏れる声は徐々に大きくなり、興奮と快感の色が濃くなっていった。手は垂れ落ちた先走りの汁でベトベトになり、擦るたびにぐちぐちといやらしい水音が鳴る。
「あ、もう出る。イクイクイクっ」
「駄目だよ、玲旺。まだイかないで」
ほら、目を開けて。
俺を見て。
耳元で声がして、玲旺は瞼をゆっくり開ける。鼻先が触れるほどの距離に久我の顔があり、瞬きもせずに玲旺の瞳を覗き込んでいた。
久我が吐き出す息は熱く、玲旺の体温を更に上げていく。
「あ、ああぁ。気持ちイイよぉ」
「玲旺がイクとこ見ててあげる。玲旺は俺だけを見てイって。目を閉じちゃ駄目だよ」
両手で頬を包み込まれ、目を逸らせないように固定された。玲旺を見つめる久我の瞳が愉悦に染まる。
「あッああ! イク……ッ」
普段ならば目をぎゅっと固く閉じてしまう所だが、玲旺は久我の瞳孔を見ながら己の中に溜まっていた精を存分に解放させた。
久我に痴態を視姦され、体中を駆け巡る快感と羞恥に頭がおかしくなりそうになる。
手のひらに生暖かい液体の感触が広がり、掠れた悲鳴が部屋に響いた。
「あ……」
自慰でこれほどの快感を味わったのは初めてで、玲旺はベッドに仰向けの状態で放心してしまった。久我が「そんなに気持ち良かったの?」と喉を鳴らして笑う。
「ちゃんと俺を見ながらイケて偉かったね」
まだ息が整わず、玲旺の胸は上下に激しく動く。久我は玲旺の汚れた手のひらを柔らかいティッシュで拭ってやりながら、もう片方の手でTシャツをめくり上げた。
「ここもツンと尖って可愛い。イったばかりの敏感な時に触ったら、どうなるのかな」
だめ、と言いたいのだが上手く声が出ない。久我はそんな玲旺の反応を楽しむように、赤く色づく胸の先端を指で弾いた。
自分が思った以上に、ビクンと体が弓なりに反る。
「一人でシた方がいつもより感じてるみたいで悔しいなぁ。もっと強い快感で上書きしたくなっちゃうよ」
「ちが、う。今ダメなだけ……アッ」
久我が玲旺の胸に唇を寄せる。左の乳首を口に含んで強く吸引し、右の乳首は指先で押し潰すように刺激された。吸われたかと思えば今度は舌先で転がされ、種類の違う快感が交互に来て翻弄される。
「あ、アァッ。お願い、今、ほんとムリ……っ」
感度が高まり過ぎて、気持ちいいと同時に切ないほど苦しい。
それでも久我は容赦なく攻め、後孔に手を伸ばす。いつの間にかローションで湿らされていて、驚くほどあっけなく指は玲旺の中に沈められた。
胸と一緒に腹の中を抉られて、玲旺は耐えきれずに腰を浮かす。ガクガクと膝が震え、一度吐精して萎えたはずの竿がじんわりと再び首をもたげた。
中の刺激だけで再び達しそうだと歯を食いしばる玲旺を見て、久我は激しく出し入れしていた指を引き抜いた。玲旺の身体を持ち上げ四つん這いの格好にさせると、後ろの窄まりに自身の熱い杭を押し当てる。
「え、待って。服、脱ぎたい。動きにくいよ、縛られてるみたいでヤダ」
「縛られてるみたい? いいじゃん。興奮するね」
久我の視線を感じながら、玲旺は自分の中心にある芯を激しく擦り上げる。口から漏れる声は徐々に大きくなり、興奮と快感の色が濃くなっていった。手は垂れ落ちた先走りの汁でベトベトになり、擦るたびにぐちぐちといやらしい水音が鳴る。
「あ、もう出る。イクイクイクっ」
「駄目だよ、玲旺。まだイかないで」
ほら、目を開けて。
俺を見て。
耳元で声がして、玲旺は瞼をゆっくり開ける。鼻先が触れるほどの距離に久我の顔があり、瞬きもせずに玲旺の瞳を覗き込んでいた。
久我が吐き出す息は熱く、玲旺の体温を更に上げていく。
「あ、ああぁ。気持ちイイよぉ」
「玲旺がイクとこ見ててあげる。玲旺は俺だけを見てイって。目を閉じちゃ駄目だよ」
両手で頬を包み込まれ、目を逸らせないように固定された。玲旺を見つめる久我の瞳が愉悦に染まる。
「あッああ! イク……ッ」
普段ならば目をぎゅっと固く閉じてしまう所だが、玲旺は久我の瞳孔を見ながら己の中に溜まっていた精を存分に解放させた。
久我に痴態を視姦され、体中を駆け巡る快感と羞恥に頭がおかしくなりそうになる。
手のひらに生暖かい液体の感触が広がり、掠れた悲鳴が部屋に響いた。
「あ……」
自慰でこれほどの快感を味わったのは初めてで、玲旺はベッドに仰向けの状態で放心してしまった。久我が「そんなに気持ち良かったの?」と喉を鳴らして笑う。
「ちゃんと俺を見ながらイケて偉かったね」
まだ息が整わず、玲旺の胸は上下に激しく動く。久我は玲旺の汚れた手のひらを柔らかいティッシュで拭ってやりながら、もう片方の手でTシャツをめくり上げた。
「ここもツンと尖って可愛い。イったばかりの敏感な時に触ったら、どうなるのかな」
だめ、と言いたいのだが上手く声が出ない。久我はそんな玲旺の反応を楽しむように、赤く色づく胸の先端を指で弾いた。
自分が思った以上に、ビクンと体が弓なりに反る。
「一人でシた方がいつもより感じてるみたいで悔しいなぁ。もっと強い快感で上書きしたくなっちゃうよ」
「ちが、う。今ダメなだけ……アッ」
久我が玲旺の胸に唇を寄せる。左の乳首を口に含んで強く吸引し、右の乳首は指先で押し潰すように刺激された。吸われたかと思えば今度は舌先で転がされ、種類の違う快感が交互に来て翻弄される。
「あ、アァッ。お願い、今、ほんとムリ……っ」
感度が高まり過ぎて、気持ちいいと同時に切ないほど苦しい。
それでも久我は容赦なく攻め、後孔に手を伸ばす。いつの間にかローションで湿らされていて、驚くほどあっけなく指は玲旺の中に沈められた。
胸と一緒に腹の中を抉られて、玲旺は耐えきれずに腰を浮かす。ガクガクと膝が震え、一度吐精して萎えたはずの竿がじんわりと再び首をもたげた。
中の刺激だけで再び達しそうだと歯を食いしばる玲旺を見て、久我は激しく出し入れしていた指を引き抜いた。玲旺の身体を持ち上げ四つん這いの格好にさせると、後ろの窄まりに自身の熱い杭を押し当てる。
「え、待って。服、脱ぎたい。動きにくいよ、縛られてるみたいでヤダ」
「縛られてるみたい? いいじゃん。興奮するね」
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