28歳、曲がり角

ふくまめ

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どう説明したらいいもんか

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今回の気絶・検査騒動にあたって、職場に状況をすることは避けられなかった。実際車の運転禁止令が出されたことで、勤務時間の相談をさせてもらっていたし当然だと思う。当然だとは、思うのだが…。

「それで、どうなった?」
「はぁ…どう…説明すればいいか…。」

検査検査の日々を送る中でも、私自身体調に変化を感じたわけでもなく、病院からも車の運転以外にストップをかけられることもなかったので勤務時間の調整以外は別段変わりなく仕事についていた。私よりもむしろ周りの人に迷惑をかけてしまっていただろう。周りが振り回されているというのに、私の方からは目立った報告ががっていないことに気を揉んでいたのだろう。現場が同じ職員や直属の上司に対しては、検査をしながらもあまり結果がはっきりしていないことを日常会話の中でも伝えてはいたのだが、より上層部に大してはそういうわけにはいかない。
どのあたりで報告に行ったらよいものかと思っているうちに、その上層部から呼び出しをいただくことになった。

「検査してるんじゃないの?」
「そうなんですが…現状はっきりしたことはまだ分かってなくって…。検査結果を総合して判断する内容もあるみたいで…。」
「まだ分からない?」
「そう、ですね…はい。」

なかなかはっきり仰るこの上司、勢いに負けてしまいそうになるので非常に緊張してしまう。お伝えすることができなくて申し訳ないのですが本当なんです。まだ分かっていないんです。報告するような内容が無いんです嘘じゃありません…!

「まぁ若いからってこの変化を見逃さずに。せっかくだからしっかり調べてもらった方がいいわな。」
「はぁ、ありがとうございます…。」
「何かがあったから、今回の失神のような件が起こったと思うからな。」
「そう、ですね、はい…。」
「今後何か進捗あれば、早めに報告するように。」
「はい…。」

ご心配のお言葉をいただき、私はありのままを説明して解放される。何が悪いのか、と言われれば何も分かっていないながらも報告をしに行かなかった私が悪いとは思うのだが。今日の仕事は始まったばかりだというのに、すでにおうちに帰りたい気持ちでいっぱいだ。
この数日、病院に通っていることを知っている職員から大丈夫かと声をかけることが多くなっていた。申し訳ないと沈んでいる心にそれは染みます…。呼び出しから帰ってくると、同様に心配される。

「大丈夫?何か言われた?」
「はぁ…何かわかったら報告しに来るようにって話でした。」
「えー大変だねぇ。」
「あはは、まぁ…。でも勤務調整お願いしている身ですから、いつまでこの状況が続くのかとか分からないと難儀おかけしてしまうのは確かですし…。現状お伝えできるような内容が無いので、申し訳ないんですけども。」
「ふーん…まぁあまり無理しないようにね。」
「ありがとうございます。」

さてさて、今日もお仕事頑張りますか。
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