29 / 76
第29話 カインVS勇者ハーゲン 2
しおりを挟む
「うわああああ!」
ハーゲンが、電撃魔法の直撃を受けて、後方に吹き飛ばされる。
だが、金髪碧眼の勇者は、直前で魔法障壁を展開したらしく、ダメージを最小限に抑えている。
さすが勇者だ。
「く、くそおぉぉお!」
ハーゲンの鎧やマントから煙が上がっていた。電撃で少し焦げたのだ。
手加減して良かった。
俺が本気で魔法を撃っていたら、ハーゲンは死んでいただろう。
「ハーゲン。降参しろ。お前に勝ち目はない」
俺は、冷静に通告した。
「ふ、ふざけるな! 俺に降参しろだと?」
ハーゲンが怒鳴った。
「そうだ。降参してルイズたちに、……俺の仲間に謝罪しろ」
「上から目線で何様のつもりだ!」
金髪碧眼の勇者が、顔面を真っ赤にして怒鳴る。
「降参するつもりも、謝るつもりもないのか?」
「当たり前だ!」
ハーゲンが叫ぶ。
そうか。
なら、もう良い。
だんだん、怒りが冷めてきて、こいつに謝罪をさせても無駄だと感じてきた。
仮に謝罪させても、口先だけの謝罪しかしないだろう。
俺は剣を構え、
「手加減なしで行くぞ、死ぬなよ」
と、忠告した。
ハーゲンは俺を殺すつもりだろうが、俺はハーゲンを殺すつもりはない。
「手加減なしだと? 馬鹿にしやがって!」
ハーゲンが、血管に青筋をたてて怒鳴り、上段に剣をかまえる。
俺とハーゲン、互いの剣気が高まる。
俺とハーゲンの肉体からでる剣気と魔力で、周囲の空気がビリビリと震えた。
睨み合い、互いに隙をうかがう。
やがて、俺とハーゲンはほぼ同時に動いた。
俺とハーゲンの距離が縮まり、互いの剣撃が交差する。
ガギンっ!
という鋭い金属音が弾けた。
俺の剣がハーゲンの剣を叩き折った音だ。
「ば、馬鹿な!」
まさか剣が、叩き折られるとは思わなかったのだろう。
ハーゲンの端正な顔が、驚愕で染まる。
俺は、ルイズ、フローラ、エルフリーデの能力を模倣《コピー》したのだ。
ハーゲンの剣を折るなど容易い。
「ハアっ!」
俺は剣の平で、ハーゲンの顔をぶっ叩いだ。
「ぶげらァ!!」
ハーゲンが情けない声をあげて後方に吹き飛ぶ。
20メートルも吹き飛んで、地面に何度もバウンドした。
そして、仰向けに倒れるとピクリとも動かなくなった。
俺は剣を鞘に収めた。
ルイズを殴ろうとした罪はこれで勘弁してやるか。
うん。
なんだかスッキリした。
ハーゲンたちに馬鹿にされた事も、これで憂さが晴れた。
◆◆◆
俺たちは、気絶した勇者ハーゲンたちを街道の脇に移動させた。
そうしないと通行の邪魔だからな。
ハーゲンたちの容態を見たが、どれもたいした怪我はしてない。
よく診察すると、ハーゲンの鼻骨と頬骨が折れていたので、俺は治癒魔法で治してやった。
「世話の焼ける人達ですね」
「にゃー、関わると面倒なタイプだねー」
「ん。二度と関わりたくない」
希少種の美少女三人が、ウンザリした顔をする。
まったくルイズたちの言うとおりだ。
ハーゲンたちはまだ気絶していた。
ハーゲンだけでも起こして、ルイズを殴ろうとした事を謝罪させようかと提案したが、ルイズは、
「必要ありません」
と首をふった。
「ハーゲン殿に謝罪されても無意味です」
ルイズが言うと、フローラも、
「ルイズの言うとおりだよ。どうせ口先だけの謝罪しかしないにゃー」
「ん。無意味。師匠、早くここから立ち去ろう」
エルフリーデが俺の服の袖をつまむ。
「そうだな」
俺は肩をすくめた。
立ち去ろうとすると、魔導師ベアトリスが目覚めた。
「ひ、ヒィイイ!」
ベアトリスが、怯えて尻もちをつきながら後退る。
猛獣に怯えるネズミみたいだ。
別に何もしないよ。
「怯えるな。もう決闘は終わった」
ベアトリスが、それでも涙目で震える。
いつもの生意気な態度が消え失せてる。
自分よりも強い奴には弱いタイプなんだな。
「ベアトリス」
俺はふと思いついて、ベアトリスに視線を投じる。
「は、はいィ!」
ベアトリスが、ビクリと震える。
「ハーゲンが目覚めたら伝えろ。『今後はもっと勇者らしい振る舞いをしろ。最低限の礼儀や礼節を弁えろ』とな」
曲がりなりにも勇者なのだから、今のような性格では困る。
まあ、ハーゲンに君子になれと言っても無駄だろうが、少なくとも最低限の道徳心を持って欲しい。
「か、必ず伝えますゥ!」
魔導師ベアトリスが、土下座して頭を下げた。
俺は肩をすくめた。
そして、俺たちは無言で立ち去り、馬車に乗り込んだ。
ハーゲンが、電撃魔法の直撃を受けて、後方に吹き飛ばされる。
だが、金髪碧眼の勇者は、直前で魔法障壁を展開したらしく、ダメージを最小限に抑えている。
さすが勇者だ。
「く、くそおぉぉお!」
ハーゲンの鎧やマントから煙が上がっていた。電撃で少し焦げたのだ。
手加減して良かった。
俺が本気で魔法を撃っていたら、ハーゲンは死んでいただろう。
「ハーゲン。降参しろ。お前に勝ち目はない」
俺は、冷静に通告した。
「ふ、ふざけるな! 俺に降参しろだと?」
ハーゲンが怒鳴った。
「そうだ。降参してルイズたちに、……俺の仲間に謝罪しろ」
「上から目線で何様のつもりだ!」
金髪碧眼の勇者が、顔面を真っ赤にして怒鳴る。
「降参するつもりも、謝るつもりもないのか?」
「当たり前だ!」
ハーゲンが叫ぶ。
そうか。
なら、もう良い。
だんだん、怒りが冷めてきて、こいつに謝罪をさせても無駄だと感じてきた。
仮に謝罪させても、口先だけの謝罪しかしないだろう。
俺は剣を構え、
「手加減なしで行くぞ、死ぬなよ」
と、忠告した。
ハーゲンは俺を殺すつもりだろうが、俺はハーゲンを殺すつもりはない。
「手加減なしだと? 馬鹿にしやがって!」
ハーゲンが、血管に青筋をたてて怒鳴り、上段に剣をかまえる。
俺とハーゲン、互いの剣気が高まる。
俺とハーゲンの肉体からでる剣気と魔力で、周囲の空気がビリビリと震えた。
睨み合い、互いに隙をうかがう。
やがて、俺とハーゲンはほぼ同時に動いた。
俺とハーゲンの距離が縮まり、互いの剣撃が交差する。
ガギンっ!
という鋭い金属音が弾けた。
俺の剣がハーゲンの剣を叩き折った音だ。
「ば、馬鹿な!」
まさか剣が、叩き折られるとは思わなかったのだろう。
ハーゲンの端正な顔が、驚愕で染まる。
俺は、ルイズ、フローラ、エルフリーデの能力を模倣《コピー》したのだ。
ハーゲンの剣を折るなど容易い。
「ハアっ!」
俺は剣の平で、ハーゲンの顔をぶっ叩いだ。
「ぶげらァ!!」
ハーゲンが情けない声をあげて後方に吹き飛ぶ。
20メートルも吹き飛んで、地面に何度もバウンドした。
そして、仰向けに倒れるとピクリとも動かなくなった。
俺は剣を鞘に収めた。
ルイズを殴ろうとした罪はこれで勘弁してやるか。
うん。
なんだかスッキリした。
ハーゲンたちに馬鹿にされた事も、これで憂さが晴れた。
◆◆◆
俺たちは、気絶した勇者ハーゲンたちを街道の脇に移動させた。
そうしないと通行の邪魔だからな。
ハーゲンたちの容態を見たが、どれもたいした怪我はしてない。
よく診察すると、ハーゲンの鼻骨と頬骨が折れていたので、俺は治癒魔法で治してやった。
「世話の焼ける人達ですね」
「にゃー、関わると面倒なタイプだねー」
「ん。二度と関わりたくない」
希少種の美少女三人が、ウンザリした顔をする。
まったくルイズたちの言うとおりだ。
ハーゲンたちはまだ気絶していた。
ハーゲンだけでも起こして、ルイズを殴ろうとした事を謝罪させようかと提案したが、ルイズは、
「必要ありません」
と首をふった。
「ハーゲン殿に謝罪されても無意味です」
ルイズが言うと、フローラも、
「ルイズの言うとおりだよ。どうせ口先だけの謝罪しかしないにゃー」
「ん。無意味。師匠、早くここから立ち去ろう」
エルフリーデが俺の服の袖をつまむ。
「そうだな」
俺は肩をすくめた。
立ち去ろうとすると、魔導師ベアトリスが目覚めた。
「ひ、ヒィイイ!」
ベアトリスが、怯えて尻もちをつきながら後退る。
猛獣に怯えるネズミみたいだ。
別に何もしないよ。
「怯えるな。もう決闘は終わった」
ベアトリスが、それでも涙目で震える。
いつもの生意気な態度が消え失せてる。
自分よりも強い奴には弱いタイプなんだな。
「ベアトリス」
俺はふと思いついて、ベアトリスに視線を投じる。
「は、はいィ!」
ベアトリスが、ビクリと震える。
「ハーゲンが目覚めたら伝えろ。『今後はもっと勇者らしい振る舞いをしろ。最低限の礼儀や礼節を弁えろ』とな」
曲がりなりにも勇者なのだから、今のような性格では困る。
まあ、ハーゲンに君子になれと言っても無駄だろうが、少なくとも最低限の道徳心を持って欲しい。
「か、必ず伝えますゥ!」
魔導師ベアトリスが、土下座して頭を下げた。
俺は肩をすくめた。
そして、俺たちは無言で立ち去り、馬車に乗り込んだ。
2
お気に入りに追加
758
あなたにおすすめの小説
若返った! 追放底辺魔術師おじさん〜ついでに最強の魔術の力と可愛い姉妹奴隷も手に入れたので今度は後悔なく生きてゆく〜
シトラス=ライス
ファンタジー
パーティーを追放された、右足が不自由なおじさん魔術師トーガ。
彼は失意の中、ダンジョンで事故に遭い、死の危機に瀕していた。
もはやこれまでと自害を覚悟した彼は、旅人からもらった短剣で自らの腹を裂き、惨めな生涯にピリオドを……打ってはいなかった!?
目覚めると体が異様に軽く、何が起こっているのかと泉へ自分の姿を映してみると……「俺、若返ってる!?」
まるで10代のような若返った体と容姿!
魔法の要である魔力経路も何故か再構築・最適化!
おかげで以前とは比較にならないほどの、圧倒的な魔術の力を手にしていた!
しかも長年、治療不可だった右足さえも自由を取り戻しているっ!!
急に若返った理由は不明。しかしトーガは現世でもう一度、人生をやり直す機会を得た。
だったら、もう二度と後悔をするような人生を送りたくはない。
かつてのように腐らず、まっすぐと、ここからは本気で生きてゆく! 仲間たちと共に!
俺だけ展開できる聖域《ワークショップ》~ガチャで手に入れたスキルで美少女達を救う配信がバズってしまい、追放した奴らへざまあして人生大逆転~
椿紅颯
ファンタジー
鍛誠 一心(たんせい いっしん)は、生ける伝説に憧憬の念を抱く駆け出しの鍛冶師である。
探索者となり、同時期に新米探索者になったメンバーとパーティを組んで2カ月が経過したそんなある日、追放宣言を言い放たれてしまった。
このことからショックを受けてしまうも、生活するために受付嬢の幼馴染に相談すると「自らの価値を高めるためにはスキルガチャを回してみるのはどうか」、という提案を受け、更にはそのスキルが希少性のあるものであれば"配信者"として活動するのもいいのではと助言をされた。
自身の戦闘力が低いことからパーティを追放されてしまったことから、一か八かで全て実行に移す。
ガチャを回した結果、【聖域】という性能はそこそこであったが見た目は派手な方のスキルを手に入れる。
しかし、スキルの使い方は自分で模索するしかなかった。
その後、試行錯誤している時にダンジョンで少女達を助けることになるのだが……その少女達は、まさかの配信者であり芸能人であることを後々から知ることに。
まだまだ驚愕的な事実があり、なんとその少女達は自身の配信チャンネルで配信をしていた!
そして、その美少女達とパーティを組むことにも!
パーティを追放され、戦闘力もほとんどない鍛冶師がひょんなことから有名になり、間接的に元パーティメンバーをざまあしつつ躍進を繰り広げていく!
泥臭く努力もしつつ、実はチート級なスキルを是非ご覧ください!
へなちょこ鑑定士くん、脱獄する ~魔物学園で飼育された少年は1日1個スキルを奪い、魔王も悪魔も神をも従えて世界最強へと至る~
めで汰
ファンタジー
魔物の学校の檻の中に囚われた鑑定士アベル。
絶体絶命のピンチに陥ったアベルに芽生えたのは『スキル奪取能力』。
奪い取れるスキルは1日に1つだけ。
さて、クラスの魔物のスキルを一体「どれから」「どの順番で」奪い取っていくか。
アベルに残された期限は30日。
相手は伝説級の上位モンスターたち。
気弱な少年アベルは頭をフル回転させて生き延びるための綱渡りに挑む。
クラス転移で裏切られた「無」職の俺は世界を変える
ジャック
ファンタジー
私立三界高校2年3組において司馬は孤立する。このクラスにおいて王角龍騎というリーダーシップのあるイケメンと学園2大美女と呼ばれる住野桜と清水桃花が居るクラスであった。司馬に唯一話しかけるのが桜であり、クラスはそれを疎ましく思っていた。そんなある日クラスが異世界のラクル帝国へ転生してしまう。勇者、賢者、聖女、剣聖、など強い職業がクラスで選ばれる中司馬は無であり、属性も無であった。1人弱い中帝国で過ごす。そんなある日、八大ダンジョンと呼ばれるラギルダンジョンに挑む。そこで、帝国となかまに裏切りを受け─
これは、全てに絶望したこの世界で唯一の「無」職の少年がどん底からはい上がり、世界を変えるまでの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カクヨム様、小説家になろう様にも連載させてもらっています。
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
貴族社会を追放されたスキルなしの少年、最強の冒険者になって美少女と共に腐った国を潰す。家に戻るよう説得してももう遅い。まずは父から殺そうかな
時雨
ファンタジー
『一言で分かるあらすじ』
家を追放された主人公と、エルフの少女が国を乗っ取ってぶっ壊して成り上がって新たな世界を創る話
『ちゃんとしたあらすじ』
「落ちこぼれのお前はこの家にふさわしくない。出て行ってしまえ……と言いたいところだが、野垂れ死にされても寝覚めが悪い。明日から使用人として働いてくれないか?」
ある日ノアは、5歳のときに貴族、王族が神からもらえるというスキルをもらえなかったという理由だけで父親から家を追放される……たったの8歳で。もちろん、家を出たら死ぬことを見越してだ。
家から出て暮らすのは無謀に思えたが、貴族社会にうんざりしていたノアは、喜んで家を出ていった。家を出たノアは、異世界から来たのだという不思議な老人に剣術を叩き込まれ、11歳という異例の若さで冒険者になる。
すぐに死ぬと思われたが、ノアは持ち前の気力と賢さですぐに上級冒険者へと登り詰めていった。
ノアが自由を噛み締めて冒険者としての生活を続けていた21歳のある日、絶滅したはずのエルフの少女、セーラに出会う。エルフは、人類が1つしか使えないはずの魔法のスキルを、無限に生み出して作ることができた。侵略されることを恐れた人類は彼らを毒殺したのだ。
セーラは、自分たちを絶滅に追い込んだ貴族社会に復讐したいのだと言う。貧民街の生きるか死ぬかの生活を知ったノアは、歪みきった貴族社会を正し、父に復讐するため協力することを約束する。
ノアが生きていることに気づいた父親は、慌ててノアに戻ってくるように説得するが、もう遅い。ノアは王への道を1歩1歩つめ、世界を変えようとしていた。
これはノアとセーラが、国を乗っ取り新たな世界を創り、人々から絶賛されるまでの物語である。
【オンボロ剣】も全て【神剣】に変える最強術者
月風レイ
ファンタジー
神の手違いにより死んでしまった佐藤聡太は神の計らいで異世界転移を果たすことになった。
そして、その際に神には特別に特典を与えられることになった。
そして聡太が望んだ力は『どんなものでも俺が装備すると最強になってしまう能力』というものであった。
聡太はその能力は服であれば最高の服へと変わり、防具であれば伝説級の防具の能力を持つようになり、剣に至っては神剣のような力を持つ。
そんな能力を持って、聡太は剣と魔法のファンタジー世界を謳歌していく。
ストレスフリーファンタジー。
勇者召喚に巻き込まれたモブキャラの俺。女神の手違いで勇者が貰うはずのチートスキルを貰っていた。気づいたらモブの俺が世界を救っちゃってました。
つくも
ファンタジー
主人公——臼井影人(うすいかげと)は勉強も運動もできない、影の薄いどこにでもいる普通の高校生である。
そんな彼は、裏庭の掃除をしていた時に、影人とは対照的で、勉強もスポーツもできる上に生徒会長もしている——日向勇人(ひなたはやと)の勇者召喚に巻き込まれてしまった。
勇人は異世界に旅立つより前に、女神からチートスキルを付与される。そして、異世界に召喚されるのであった。
始まりの国。エスティーゼ王国で目覚める二人。当然のように、勇者ではなくモブキャラでしかない影人は用無しという事で、王国を追い出された。
だが、ステータスを開いた時に影人は気づいてしまう。影人が勇者が貰うはずだったチートスキルを全て貰い受けている事に。
これは勇者が貰うはずだったチートスキルを手違いで貰い受けたモブキャラが、世界を救う英雄譚である。
※他サイトでも公開
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる