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レインベル領と新たな世界
74 祖白竜は土下座する
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冒険者ギルド 仮設食堂にて
広々とした空間に木製のテーブルが並んでいる。
床はロックゴーレムの素材を利用したタイルが敷き詰められている。
俺たちがいるのは冒険者ギルドの仮設食堂だ。
カウンターを隔てた奥には、大型の厨房が設置されている。
「うむ、エルダの作る食事はいつも美味いな」
「はい、美味しいです」
「そう言ってもらえると料理した甲斐があるってものさ」
料理班長のエルダが豪快に笑う。
スタンピードから3日が経った。
スタンピードはかなりの大規模だったが、被害は驚くほど軽微だったらしい。
重傷者は多く出たが、死者は例年と変わらない。死者の少なさは、ダストンとドルフの采配が良かったということもあるのだろう。
物的被害も少ない。第3波がなかったために城壁へ損害が出ていないというのが大きい。
城壁補修用の予算をケガ人の治療に充てることで、財政的にも優しいスタンピードだったということだ。
予想していた仕事のなくなった大工がパーティを組んで冒険者として働いているとかなんとか。さすがにそこまでは俺の知ったことではない。
セーフティネットとしての迷宮の面目躍如といったところだろうか。
五体満足で血の気が多い連中には、ひとまず迷宮という働き口があるということだろう。
すっかり元の姿を取り戻した冒険者区画ではテントが立ち並び、大通りから冒険者や商人の活気ある声が響いてくる。
「た、たすけてくれぇ。もう逆らわねぇよぉ…」
「家に帰してくれぇ…」
「ロボスはん、結局お迎えは来んかったなぁ?商人ギルドは薄情やなぁ。王子も、迷宮教も、だぁーれもあんたを救うてくれへん。それどころか、磔にされとるのを見て笑う始末や。あんさん、人望ないなぁ?」
「う、うう。私は、私は…」
「ええんやで。ロボスはんを助けてやれるのはウチだけや。ほら、ウチの名前を言ってみ?」
「べ、ベルベットさんです…」
「聞こえんなぁ。なんや敬意が足らんのちゃうかなぁ」
「ベルベット様、お助けください…!」
「んー?」
…一部、違う声も混じっているようだが、問題ない。
「ベルさんが楽しそうです」
シオンがオークの燻製肉をモグモグしながら喋る。行儀が悪いシオンもかわいい。
「うむ、良いことだな」
ちょび髭がケンカを吹っかけてきた後は、特にトラブルは起こっていない。
スタンピードでの冒険者ギルドの活躍が順調に広まっているようだ。
特に白竜から逃げのびた者たちは、命を救われたと感謝しているらしい。
力と人気、そして人族上層部とのコネ。すべてが揃っている。
表立って冒険者ギルドにケンカを売れる者はいないだろう。
「ご主人様、今日は何をしましょうか」
食事を終えたシオンが尋ねる。
「そうだな。ギルドも落ち着いてきたことだし、そろそろ迷宮にいるシロのところへ顔を出そうか。聞きたいこともあるしな。そういえば、王城へ行くのはいつだったか」
「ろうこうこしょう、は明日です、ご主人様」
「論功行賞だ。明日なら問題ないな。では迷宮へ向かうとするか。シオンも来い」
「はい!」
トシゾウはシオンを抱き寄せ【迷宮主の紫水晶】で迷宮へ転移していった。
☆
「あの二人、やけに距離が近いけど何かあったのかい?」
トシゾウとシオンの様子を見ていたエルダが料理班の一人に尋ねた。
「班長知らないんですか?スタンピードの最後にシオンちゃんが告白して、トシゾウ様が受け入れたらしいんですよ。ベルベットさんが教えてくれました。いいなぁシオンちゃん。トシゾウ様ってクールでかっこいいし、厳しいところもあるけど、頑張れば奴隷でもちゃんと認めてくれるし、優しいし、強いし、お金持ちだし、あー私も素敵な男の人と出会いたいです。そもそも…」
「あー、わかったわかった。聞いたあたしが野暮だったよ。いいから口より手を動かしな!良い男は女がちゃんと仕事してるか見てるもんだよ!」
「は、はいっ。きゃ、焦げてる!」
「何してるんだいまったく。ほら、こういう時はこうして…」
食堂のおばちゃんことエルダは、今日も料理班の教育に精を出すのであった。
☆
迷宮49階層。
最深層へ至る部屋を守護する祖白竜ミストルは巨大なドラゴンである。
白銀の美しい鱗を身に纏う、最強の竜。
その力は強大で、多くの英雄に絶望をもたらしてきた。
一方で祖白竜の素材には莫大な力が宿り、その素材を持ち帰れたなら、たとえ鱗の欠片でも巨万の富を得ることができたという。
だがトシゾウにはかなわない。
「シロ、迷宮60層を開放する方法を教えろ」
「トシゾウ殿、私には祖白竜ミストルという名前がありまして、できればそちらの名で呼んでいただきたく…」
「却下だ。シロ、迷宮60層を開放する方法を教えろ」
「しょ、承知しました。ですがその、何と言いますか…」
ミストルは突然現れたトシゾウを見て冷や汗を流す。
トシゾウの機嫌はあまり良くないらしい。
どうやら、“迷宮は成長する”という情報を教えなかったことを怒っているらしかった。
迷宮主の宣託を着信拒否しているのだから、悪いのはトシゾウだとミストルは思うのだが。
それにしても…。
トシゾウはよほど60層の解放条件を知りたがっているらしい。
ミストルが持っている情報を、トシゾウは持っていないのだ。
「竜にものを尋ねるときは、普通はもう少し敬意をもって尋ねるもので、つまりですね…」
チラッ、チラッ。
ミストルは勇気を振り絞り、もったいぶってみる。
不機嫌なトシゾウは怖いが、ひょっとすると日頃いじられている意趣返しをすることができるのではないか。
これはチャンスと考えたミストルだったが…。
「シオン、新しい装備が欲しくないか?たとえば祖白竜の兜はどうだ。お頭付きとか迫力があって良さそうだな」
「ええと、その…」
「遠慮することはない。白銀の装備はシオンによく似合う」
「トシゾウ殿、ひょっとしてその獣人の装備は…」
シオンが身に纏っている白銀の装備にどことなく見覚えがあるミストル。
「うむ、全てシロの素材だ。とても役に立っている。シロは優秀だな」
「その、いくら私が不死身とはいえ、自分の身体を素材にした装備を目にするというのは、なんと言いますか」
「なるほど、シロは繊細だな。考慮してやらなくもない。60層を開放する方法を教えろ」
「トシゾウ殿。すべてお話ししますので、どうか頭をもぐのは勘弁して頂きたく」
「うむ。仕方ないな。まだ鱗も1万枚ほど残っている。しばらくは勘弁してやろう」
「はい、ありがとうございます」
ミストルは土下座する。
戦力差は絶望的であった。迷宮では力こそパワーなのである。
広々とした空間に木製のテーブルが並んでいる。
床はロックゴーレムの素材を利用したタイルが敷き詰められている。
俺たちがいるのは冒険者ギルドの仮設食堂だ。
カウンターを隔てた奥には、大型の厨房が設置されている。
「うむ、エルダの作る食事はいつも美味いな」
「はい、美味しいです」
「そう言ってもらえると料理した甲斐があるってものさ」
料理班長のエルダが豪快に笑う。
スタンピードから3日が経った。
スタンピードはかなりの大規模だったが、被害は驚くほど軽微だったらしい。
重傷者は多く出たが、死者は例年と変わらない。死者の少なさは、ダストンとドルフの采配が良かったということもあるのだろう。
物的被害も少ない。第3波がなかったために城壁へ損害が出ていないというのが大きい。
城壁補修用の予算をケガ人の治療に充てることで、財政的にも優しいスタンピードだったということだ。
予想していた仕事のなくなった大工がパーティを組んで冒険者として働いているとかなんとか。さすがにそこまでは俺の知ったことではない。
セーフティネットとしての迷宮の面目躍如といったところだろうか。
五体満足で血の気が多い連中には、ひとまず迷宮という働き口があるということだろう。
すっかり元の姿を取り戻した冒険者区画ではテントが立ち並び、大通りから冒険者や商人の活気ある声が響いてくる。
「た、たすけてくれぇ。もう逆らわねぇよぉ…」
「家に帰してくれぇ…」
「ロボスはん、結局お迎えは来んかったなぁ?商人ギルドは薄情やなぁ。王子も、迷宮教も、だぁーれもあんたを救うてくれへん。それどころか、磔にされとるのを見て笑う始末や。あんさん、人望ないなぁ?」
「う、うう。私は、私は…」
「ええんやで。ロボスはんを助けてやれるのはウチだけや。ほら、ウチの名前を言ってみ?」
「べ、ベルベットさんです…」
「聞こえんなぁ。なんや敬意が足らんのちゃうかなぁ」
「ベルベット様、お助けください…!」
「んー?」
…一部、違う声も混じっているようだが、問題ない。
「ベルさんが楽しそうです」
シオンがオークの燻製肉をモグモグしながら喋る。行儀が悪いシオンもかわいい。
「うむ、良いことだな」
ちょび髭がケンカを吹っかけてきた後は、特にトラブルは起こっていない。
スタンピードでの冒険者ギルドの活躍が順調に広まっているようだ。
特に白竜から逃げのびた者たちは、命を救われたと感謝しているらしい。
力と人気、そして人族上層部とのコネ。すべてが揃っている。
表立って冒険者ギルドにケンカを売れる者はいないだろう。
「ご主人様、今日は何をしましょうか」
食事を終えたシオンが尋ねる。
「そうだな。ギルドも落ち着いてきたことだし、そろそろ迷宮にいるシロのところへ顔を出そうか。聞きたいこともあるしな。そういえば、王城へ行くのはいつだったか」
「ろうこうこしょう、は明日です、ご主人様」
「論功行賞だ。明日なら問題ないな。では迷宮へ向かうとするか。シオンも来い」
「はい!」
トシゾウはシオンを抱き寄せ【迷宮主の紫水晶】で迷宮へ転移していった。
☆
「あの二人、やけに距離が近いけど何かあったのかい?」
トシゾウとシオンの様子を見ていたエルダが料理班の一人に尋ねた。
「班長知らないんですか?スタンピードの最後にシオンちゃんが告白して、トシゾウ様が受け入れたらしいんですよ。ベルベットさんが教えてくれました。いいなぁシオンちゃん。トシゾウ様ってクールでかっこいいし、厳しいところもあるけど、頑張れば奴隷でもちゃんと認めてくれるし、優しいし、強いし、お金持ちだし、あー私も素敵な男の人と出会いたいです。そもそも…」
「あー、わかったわかった。聞いたあたしが野暮だったよ。いいから口より手を動かしな!良い男は女がちゃんと仕事してるか見てるもんだよ!」
「は、はいっ。きゃ、焦げてる!」
「何してるんだいまったく。ほら、こういう時はこうして…」
食堂のおばちゃんことエルダは、今日も料理班の教育に精を出すのであった。
☆
迷宮49階層。
最深層へ至る部屋を守護する祖白竜ミストルは巨大なドラゴンである。
白銀の美しい鱗を身に纏う、最強の竜。
その力は強大で、多くの英雄に絶望をもたらしてきた。
一方で祖白竜の素材には莫大な力が宿り、その素材を持ち帰れたなら、たとえ鱗の欠片でも巨万の富を得ることができたという。
だがトシゾウにはかなわない。
「シロ、迷宮60層を開放する方法を教えろ」
「トシゾウ殿、私には祖白竜ミストルという名前がありまして、できればそちらの名で呼んでいただきたく…」
「却下だ。シロ、迷宮60層を開放する方法を教えろ」
「しょ、承知しました。ですがその、何と言いますか…」
ミストルは突然現れたトシゾウを見て冷や汗を流す。
トシゾウの機嫌はあまり良くないらしい。
どうやら、“迷宮は成長する”という情報を教えなかったことを怒っているらしかった。
迷宮主の宣託を着信拒否しているのだから、悪いのはトシゾウだとミストルは思うのだが。
それにしても…。
トシゾウはよほど60層の解放条件を知りたがっているらしい。
ミストルが持っている情報を、トシゾウは持っていないのだ。
「竜にものを尋ねるときは、普通はもう少し敬意をもって尋ねるもので、つまりですね…」
チラッ、チラッ。
ミストルは勇気を振り絞り、もったいぶってみる。
不機嫌なトシゾウは怖いが、ひょっとすると日頃いじられている意趣返しをすることができるのではないか。
これはチャンスと考えたミストルだったが…。
「シオン、新しい装備が欲しくないか?たとえば祖白竜の兜はどうだ。お頭付きとか迫力があって良さそうだな」
「ええと、その…」
「遠慮することはない。白銀の装備はシオンによく似合う」
「トシゾウ殿、ひょっとしてその獣人の装備は…」
シオンが身に纏っている白銀の装備にどことなく見覚えがあるミストル。
「うむ、全てシロの素材だ。とても役に立っている。シロは優秀だな」
「その、いくら私が不死身とはいえ、自分の身体を素材にした装備を目にするというのは、なんと言いますか」
「なるほど、シロは繊細だな。考慮してやらなくもない。60層を開放する方法を教えろ」
「トシゾウ殿。すべてお話ししますので、どうか頭をもぐのは勘弁して頂きたく」
「うむ。仕方ないな。まだ鱗も1万枚ほど残っている。しばらくは勘弁してやろう」
「はい、ありがとうございます」
ミストルは土下座する。
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