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規格外のスタンピード
64 白竜
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山のような巨躯。地を這う長大な尾。大木のような4本足から伸びる結晶の爪。
体表を覆う白の鱗は刃のように尖っており、その先端は天に抗うように逆巻いている。
遠目から見たソレは白の剣山。
一見神々しい見た目とは裏腹に、その瞳は憎悪に燃え、視認できるほどの濃密な瘴気を纏っている。
40階層相当、白竜の出現。
人族の陣営はその威容にパニックに陥っていた。
ドルフの元に伝令が駆けこんでくる。
「ドルフ軍団長、白竜が、白竜が現れました!同時に魔物の出現が停止。あの白竜が第2波最後の魔物です」
「見えている。とにかく避難を急がせろ。俺も前線に立つ。ビクター、ここを任せる」
「了解です。さすがに上官が死んで昇進ってのはごめんですぜ」
「言ってろ」
狼狽する伝令に、ドルフとビクターは努めて冷静に対応する。将が焦っても何一つ良いことはない。
「ダストンの爺さんはどうしてる」
「ダストン宰相は魔法部隊を率いて前線へ向かわれました」
「おう、さすがは爺さんだ。よくわかってるじゃねーか。なんとか初撃は凌げそうだな」
「そ、それはどういう…っ!?」
ドルフの言葉の意味がわからなかった伝令だが、背中に走る悪寒に白竜へ目を向ける。
避難する兵士と冒険者へ向け、首をもたげる白竜。開いた大口に、強大な魔力が集まっていく。
「ブ、ブレス…!」
伝令が口を開いたのと、白竜からブレスが放たれるのは同時だった。
クリスタルブレス。
巻き起こる絶対零度の息吹が、触れるものすべてを凍てつかせながら迫る。魔物、防柵、打ち捨てられた素材。あらゆるものが芯から凍り付き、触れるだけで砕ける氷像と化す。
数多の英雄を氷漬けにした、属性竜を属性竜たらしめる最強の一撃。
絶対零度の風はその勢いのまま殿の兵士たちを飲もうと迫り――
――多重展開された炎の壁に阻まれる。
「総員、全魔力を込めい!何としてでも防ぎきるのじゃ!」
ダストン率いる魔法部隊による火壁の魔法だ。
火壁とクリスタルブレスがぶつかり、互いを喰いつくさんと踊り狂う。
ブレスは何枚もの火壁を突き破り、やがて弾かれ拡散していく。
一瞬の拮抗の後、火壁はクリスタルブレスを霧散させることに成功したのだ。
兵士が怯えながらも撤退を再開する。
GURURURUU
自慢のブレスを防がれ、苛立たし気に火壁を睨みつける白竜。
魔法部隊の平均レベルは10。対する白竜はレベル40相当の魔物である。
彼我のレベル差は30。絶望的な差だ。
本来10もレベルが開けば、子供が鼻歌混じりに大人を叩きのめすことも可能となる。
しかしダストンはその絶望を数と工夫で埋めて見せた。
幾重にも折り重なるように展開される火壁が魔法部隊の練度の高さを物語っている。
全ての火壁はブレスに対して斜めに展開されている。
ブレスへぶつかる炎の面積を増やし、かつ勢いを別の方向に反らす工夫だ。
創意工夫。それは人族が最も得意とする能力である。
「なんとか防いだか。じゃが…」
ダストンは魔法部隊の被害状況を確認する。
「魔力切れが2割、さらに戦闘継続が不可能な重傷者が2割。死者が出なかったのが不幸中の幸いじゃの」
負傷した魔法使いが殿の兵士に担がれ運ばれていく。
彼らの身体には鋭利な氷の塊が突き刺さっていた。
クリスタルブレスは、単に熱を奪うだけの攻撃ではない。
息吹に含まれる水分が魔力に覆われ、透明で鋭利なクリスタルとなりブレスに物理的な破壊力を付加する。
一部のクリスタルが火壁を抜けて魔法部隊を襲ったのだ。
苛立たし気に魔法部隊を睥睨する白竜。対して冷や汗を流すダストン。
被害を出しながらも初撃を防ぎ切ったダストンだが、どちらが優位に立っているかは明白である。
「爺さん、無事か」
ビクターに撤退と再編の指揮を任せたドルフが合流する。
「ドルフか。わざわざ死にに来るとはの。死んだらもう酒は飲めんぞい」
「口の減らない爺さんだな。現在、レベル15以上の兵士と冒険者で部隊を再編中だ。厳しいが、なんとか倒さねぇとラ・メイズは壊滅するだろう。…もう一発ブレスを防げるか?」
「無理じゃな。ぜんぜんだめじゃ。次のブレスが来たら魔法部隊は壊滅するじゃろう」
「…まじかよ。時間稼ぎも厳しいか。ああ、ここにかつての英雄でもいてくれりゃ死なずに済んだのかね」
「ないものねだりをしても仕方あるまい。冒険者の衰退はずいぶん前からの事じゃ。それに人族至上主義者を抑えきれないワシらにも責任があるのじゃからな」
「そうだな、だが愚痴っていても仕方ねぇか。ありったけの属性魔石と、それなりに高レベルなやつらを引っ張ってきた。ブレスに合わせて全員が魔石を展開すれば少しは保つだろう。…そら、噂をすればなんとやらだ」
「…白竜も案外せっかちじゃのう。打ち合わせの時間もくれんとは。総員、覚悟を決めよ。我々で部隊再編までの時間を稼ぐのじゃ」
腹をくくる兵士たち。
名もなき現代の英雄たちは、今にもブレスを発射しようとする白竜へ意識を集中していった。
大きく開かれた口に、絶対零度の息吹が渦を巻く。
白竜は兵士たちへ二発目のクリスタルブレスを放とうとし。
奔る銀閃。
白竜は突然出現した白銀の獣人に顔面を蹴り上げられる。
圧縮された魔力が口内で弾け、暴発する。二重の痛みに悶える白竜。
だが、その程度で倒れるような魔物ではない。
白竜は憎悪に満ちた瞳を血走らせ、自分を攻撃した愚かな獣人へ目を向けた。
「あなたが最後の魔物ですね。ご主人様との約束、果たして見せます」
シオンは白竜と対峙する。
彼女の敬愛する主人との約束は、シオンと戦闘班で第2波を乗り切ること。
戦線へ戻ったコウエンの援護もあり、冒険者ギルドの安全は確保した。
万が一魔物が残っていても、戦闘班で対処が可能だ。
あとは眼前の魔物を屠るのみ。
シオンは構える。白竜が咆える。
人族の存亡をかけた戦いが今始まる!…というようなナレーションを入れたいところだなとトシゾウは思った。
体表を覆う白の鱗は刃のように尖っており、その先端は天に抗うように逆巻いている。
遠目から見たソレは白の剣山。
一見神々しい見た目とは裏腹に、その瞳は憎悪に燃え、視認できるほどの濃密な瘴気を纏っている。
40階層相当、白竜の出現。
人族の陣営はその威容にパニックに陥っていた。
ドルフの元に伝令が駆けこんでくる。
「ドルフ軍団長、白竜が、白竜が現れました!同時に魔物の出現が停止。あの白竜が第2波最後の魔物です」
「見えている。とにかく避難を急がせろ。俺も前線に立つ。ビクター、ここを任せる」
「了解です。さすがに上官が死んで昇進ってのはごめんですぜ」
「言ってろ」
狼狽する伝令に、ドルフとビクターは努めて冷静に対応する。将が焦っても何一つ良いことはない。
「ダストンの爺さんはどうしてる」
「ダストン宰相は魔法部隊を率いて前線へ向かわれました」
「おう、さすがは爺さんだ。よくわかってるじゃねーか。なんとか初撃は凌げそうだな」
「そ、それはどういう…っ!?」
ドルフの言葉の意味がわからなかった伝令だが、背中に走る悪寒に白竜へ目を向ける。
避難する兵士と冒険者へ向け、首をもたげる白竜。開いた大口に、強大な魔力が集まっていく。
「ブ、ブレス…!」
伝令が口を開いたのと、白竜からブレスが放たれるのは同時だった。
クリスタルブレス。
巻き起こる絶対零度の息吹が、触れるものすべてを凍てつかせながら迫る。魔物、防柵、打ち捨てられた素材。あらゆるものが芯から凍り付き、触れるだけで砕ける氷像と化す。
数多の英雄を氷漬けにした、属性竜を属性竜たらしめる最強の一撃。
絶対零度の風はその勢いのまま殿の兵士たちを飲もうと迫り――
――多重展開された炎の壁に阻まれる。
「総員、全魔力を込めい!何としてでも防ぎきるのじゃ!」
ダストン率いる魔法部隊による火壁の魔法だ。
火壁とクリスタルブレスがぶつかり、互いを喰いつくさんと踊り狂う。
ブレスは何枚もの火壁を突き破り、やがて弾かれ拡散していく。
一瞬の拮抗の後、火壁はクリスタルブレスを霧散させることに成功したのだ。
兵士が怯えながらも撤退を再開する。
GURURURUU
自慢のブレスを防がれ、苛立たし気に火壁を睨みつける白竜。
魔法部隊の平均レベルは10。対する白竜はレベル40相当の魔物である。
彼我のレベル差は30。絶望的な差だ。
本来10もレベルが開けば、子供が鼻歌混じりに大人を叩きのめすことも可能となる。
しかしダストンはその絶望を数と工夫で埋めて見せた。
幾重にも折り重なるように展開される火壁が魔法部隊の練度の高さを物語っている。
全ての火壁はブレスに対して斜めに展開されている。
ブレスへぶつかる炎の面積を増やし、かつ勢いを別の方向に反らす工夫だ。
創意工夫。それは人族が最も得意とする能力である。
「なんとか防いだか。じゃが…」
ダストンは魔法部隊の被害状況を確認する。
「魔力切れが2割、さらに戦闘継続が不可能な重傷者が2割。死者が出なかったのが不幸中の幸いじゃの」
負傷した魔法使いが殿の兵士に担がれ運ばれていく。
彼らの身体には鋭利な氷の塊が突き刺さっていた。
クリスタルブレスは、単に熱を奪うだけの攻撃ではない。
息吹に含まれる水分が魔力に覆われ、透明で鋭利なクリスタルとなりブレスに物理的な破壊力を付加する。
一部のクリスタルが火壁を抜けて魔法部隊を襲ったのだ。
苛立たし気に魔法部隊を睥睨する白竜。対して冷や汗を流すダストン。
被害を出しながらも初撃を防ぎ切ったダストンだが、どちらが優位に立っているかは明白である。
「爺さん、無事か」
ビクターに撤退と再編の指揮を任せたドルフが合流する。
「ドルフか。わざわざ死にに来るとはの。死んだらもう酒は飲めんぞい」
「口の減らない爺さんだな。現在、レベル15以上の兵士と冒険者で部隊を再編中だ。厳しいが、なんとか倒さねぇとラ・メイズは壊滅するだろう。…もう一発ブレスを防げるか?」
「無理じゃな。ぜんぜんだめじゃ。次のブレスが来たら魔法部隊は壊滅するじゃろう」
「…まじかよ。時間稼ぎも厳しいか。ああ、ここにかつての英雄でもいてくれりゃ死なずに済んだのかね」
「ないものねだりをしても仕方あるまい。冒険者の衰退はずいぶん前からの事じゃ。それに人族至上主義者を抑えきれないワシらにも責任があるのじゃからな」
「そうだな、だが愚痴っていても仕方ねぇか。ありったけの属性魔石と、それなりに高レベルなやつらを引っ張ってきた。ブレスに合わせて全員が魔石を展開すれば少しは保つだろう。…そら、噂をすればなんとやらだ」
「…白竜も案外せっかちじゃのう。打ち合わせの時間もくれんとは。総員、覚悟を決めよ。我々で部隊再編までの時間を稼ぐのじゃ」
腹をくくる兵士たち。
名もなき現代の英雄たちは、今にもブレスを発射しようとする白竜へ意識を集中していった。
大きく開かれた口に、絶対零度の息吹が渦を巻く。
白竜は兵士たちへ二発目のクリスタルブレスを放とうとし。
奔る銀閃。
白竜は突然出現した白銀の獣人に顔面を蹴り上げられる。
圧縮された魔力が口内で弾け、暴発する。二重の痛みに悶える白竜。
だが、その程度で倒れるような魔物ではない。
白竜は憎悪に満ちた瞳を血走らせ、自分を攻撃した愚かな獣人へ目を向けた。
「あなたが最後の魔物ですね。ご主人様との約束、果たして見せます」
シオンは白竜と対峙する。
彼女の敬愛する主人との約束は、シオンと戦闘班で第2波を乗り切ること。
戦線へ戻ったコウエンの援護もあり、冒険者ギルドの安全は確保した。
万が一魔物が残っていても、戦闘班で対処が可能だ。
あとは眼前の魔物を屠るのみ。
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