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第七章
70 ウィルバート兄妹とのお茶会
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練習が終わった後、簡単に着替えてから言われた通り庭園へと足を運んだ。
ウィルバートの庭園は華やかさというよりは落ち着きを求めているような空間が多い。
セラフィーナ夫人がお茶会でよく使用する場所は花が多く植えられているらしいが、練習後にお茶会をする場合は少し緑の多い空間だった。
その場所へ向かうともう二人がいて、何かを話している姿が見え、サラがクラウディアの姿を見て声をかけた。
「ディア、こっちよ」
サラの笑顔に思わず心が温かくなる。姉がいるとこんな風な感じなのか……やはり兄と姉は全く違う。自分も姉が欲しかったと思った。
「遅くなってごめんなさい」
空いているサラの隣に座り、カップを手に取り香りを楽しんでから飲み物を口に含み、こくんと喉を潤す。
もう秋も深まりつつあるが、練習後だからか冷たい飲み物の方が気持ちいいと思ってしまった。
「さっきもサラと話したんだが、ディアは本当に心当たりがないのか?」
「何のこと?」
一瞬、何のことを聞かれているのか理解できなかったのだが、それがニコラスの事だと言われて合点がいった。
「全くないのよね。二人の気のせい……じゃないのね」
二人の表情を見て、気のせいと言い張れるような感じではないと気付いて語尾が変わる。
「サラが聞いたら、ディアの上達度合いが速いから気になって見ているんだって言ったらしいが、どうなんだ?」
「いや…どうなんだって聞かれても、そもそもニックに見られてる自覚がないのに、答えようがないんだけど…」
「そうなのか?てっきり気が付いてると思っていたからな…」
少し驚いて表情をしたが、サラもまたクラウディアとした会話を思い出しながら補足していた。
「まあ、確かに最近のディアはニックが言った通り、上達はしてきているから気になったのかもしれないな」
テオドールは違う理由も思い浮かんだのだが、そのことは頭の隅に追いやった。どこかで認めたくないという思いがあったのかもしれない。そして、話を切り替える。
「なにしてるの?俺も混ぜて」
ローラントが三人で話をしているのを見かけて声を掛けてきた。
以前は二人…特にテオドールと距離を取っているように感じていたがこのところは歩み寄ろうとしているような感じがしていたので、良い兆候なのだと思っていたのだ。
「ローラント、こっちにこい」
テオドールは自分の横に座るように絵招きをしている。こうして声を掛けてくれたことが嬉しかったのか笑顔を見せている。
彼もまた、アルトゥール達と同じで妹弟が好きで仕方ないのだ。
「ところで、ディアはどうして剣を習おうとしたんだ?サラはウィルバートとして習っているが、お前は何か理由があるのか?」
「私は、自分の身を守る術を手に入れる為かな。いざという時に頼りになるのは自分だけでしょ?でも、そう思ってやり始めたら楽しくて終りが見えないのよね」
「でも、ディアなら守ってくれる強い騎士でも掴まえればいいのに」
ローラントがそう言った。この国では騎士を生業としている物は多いし、街を歩けば確実に騎士に出会えるのだから、出会いがない訳ではない。
「私ね…自分の代わりに誰かが怪我したりするのは嫌なのよ…」
それなら、強い伴侶を見つければいいのにとサラが言ったのだが「私、結婚する気ないのよね」と言ったとたん急に椅子から立ち上がり、クラウディアの肩に手を置いて食い入るように目を見つめて問い始めた。
「ディアはまだそんなこと考えてるの?その考えはダメよ。好きな人と一緒にいるのって幸せよ?」
「私ね…一人がいいの。迷惑をかけるのが目に見えてわかっているのに、誰かの手を取るなんて考えられないよ」
「どうしてそう考えるんだ?未来のことなど、誰にも分らないだろう?」
テオドールのいう事は正しいのだが、理由は言えないのだからこれ以上の説明はできないのだ。
「そうだよ。ディアの考え方はおかしい」
ローラントもテオドールのその言葉に同調した。
「不思議に思うわよね。だけどそう感じるの。でも、もしかしたら、ずーっと後に結婚するかもしれないし、それもわからないことでしょ?」
「じゃあ、試しに俺と付き合ってみるか?」
「は??兄さん、何言ってるの?私のディアを取るつもり?」
「取るだなんて人聞きの悪いことを言うなよな」
二人のやり取りに思わず笑ってしまい、ちょっとディア?とサラから言われ、痛い視線を受ける。それを見ていたテオドールも一緒に笑ったので、サラもまた笑ったのだ。
「じゃあ、一回だけ、二人でお茶するのは許してあげる」
「だそうだ。ディア?」
「テオと二人で??」
テオドールのニコッと笑うその笑顔は、楽しんでいるようなそんな感じがする笑顔だった。
「なに?兄さんだけ?俺も混ぜて貰おうかなぁ」
そう言いながらローラントも参加しようとしたのだが、サラにダメだときつく言われたようだ。
この日の帰り、さっきのお茶の席での会話を思い出しながら、どうしてこうなったのだろうかとずっと考えていた。しかしいくら考えても結論は出ないので、諦めて頭を切り替えた。
ウィルバートの庭園は華やかさというよりは落ち着きを求めているような空間が多い。
セラフィーナ夫人がお茶会でよく使用する場所は花が多く植えられているらしいが、練習後にお茶会をする場合は少し緑の多い空間だった。
その場所へ向かうともう二人がいて、何かを話している姿が見え、サラがクラウディアの姿を見て声をかけた。
「ディア、こっちよ」
サラの笑顔に思わず心が温かくなる。姉がいるとこんな風な感じなのか……やはり兄と姉は全く違う。自分も姉が欲しかったと思った。
「遅くなってごめんなさい」
空いているサラの隣に座り、カップを手に取り香りを楽しんでから飲み物を口に含み、こくんと喉を潤す。
もう秋も深まりつつあるが、練習後だからか冷たい飲み物の方が気持ちいいと思ってしまった。
「さっきもサラと話したんだが、ディアは本当に心当たりがないのか?」
「何のこと?」
一瞬、何のことを聞かれているのか理解できなかったのだが、それがニコラスの事だと言われて合点がいった。
「全くないのよね。二人の気のせい……じゃないのね」
二人の表情を見て、気のせいと言い張れるような感じではないと気付いて語尾が変わる。
「サラが聞いたら、ディアの上達度合いが速いから気になって見ているんだって言ったらしいが、どうなんだ?」
「いや…どうなんだって聞かれても、そもそもニックに見られてる自覚がないのに、答えようがないんだけど…」
「そうなのか?てっきり気が付いてると思っていたからな…」
少し驚いて表情をしたが、サラもまたクラウディアとした会話を思い出しながら補足していた。
「まあ、確かに最近のディアはニックが言った通り、上達はしてきているから気になったのかもしれないな」
テオドールは違う理由も思い浮かんだのだが、そのことは頭の隅に追いやった。どこかで認めたくないという思いがあったのかもしれない。そして、話を切り替える。
「なにしてるの?俺も混ぜて」
ローラントが三人で話をしているのを見かけて声を掛けてきた。
以前は二人…特にテオドールと距離を取っているように感じていたがこのところは歩み寄ろうとしているような感じがしていたので、良い兆候なのだと思っていたのだ。
「ローラント、こっちにこい」
テオドールは自分の横に座るように絵招きをしている。こうして声を掛けてくれたことが嬉しかったのか笑顔を見せている。
彼もまた、アルトゥール達と同じで妹弟が好きで仕方ないのだ。
「ところで、ディアはどうして剣を習おうとしたんだ?サラはウィルバートとして習っているが、お前は何か理由があるのか?」
「私は、自分の身を守る術を手に入れる為かな。いざという時に頼りになるのは自分だけでしょ?でも、そう思ってやり始めたら楽しくて終りが見えないのよね」
「でも、ディアなら守ってくれる強い騎士でも掴まえればいいのに」
ローラントがそう言った。この国では騎士を生業としている物は多いし、街を歩けば確実に騎士に出会えるのだから、出会いがない訳ではない。
「私ね…自分の代わりに誰かが怪我したりするのは嫌なのよ…」
それなら、強い伴侶を見つければいいのにとサラが言ったのだが「私、結婚する気ないのよね」と言ったとたん急に椅子から立ち上がり、クラウディアの肩に手を置いて食い入るように目を見つめて問い始めた。
「ディアはまだそんなこと考えてるの?その考えはダメよ。好きな人と一緒にいるのって幸せよ?」
「私ね…一人がいいの。迷惑をかけるのが目に見えてわかっているのに、誰かの手を取るなんて考えられないよ」
「どうしてそう考えるんだ?未来のことなど、誰にも分らないだろう?」
テオドールのいう事は正しいのだが、理由は言えないのだからこれ以上の説明はできないのだ。
「そうだよ。ディアの考え方はおかしい」
ローラントもテオドールのその言葉に同調した。
「不思議に思うわよね。だけどそう感じるの。でも、もしかしたら、ずーっと後に結婚するかもしれないし、それもわからないことでしょ?」
「じゃあ、試しに俺と付き合ってみるか?」
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そう言いながらローラントも参加しようとしたのだが、サラにダメだときつく言われたようだ。
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