94 / 136
第四章「竜殺しの騎士」
第6話「戦士の瞳」
しおりを挟む
一撃、二撃と剣と剣のぶつけ合う剣戟音が響き、交錯した二人の影が、再び距離を取る。
剣を構え直し、相手との間合いを測りながらエルバートは笑みを浮かべる。
「なかなか出来るじゃないか、ディオン」
「団長となった今、あなたに負けるわけにはいかないからな。鍛錬を怠った事は無いぞ」
「確かに、団長で、引退したジジイに負けるわけにはいかないわな。だが、表情が少し辛そうだぜ。まだまだ鍛え方が足りないんじゃないか?」
エルバートに指摘させると、ディオンは無理やり笑いを浮かべた様な笑みを浮かべる。それを見て、エルバートはさらに笑う。
「まあ、無理はするなよ。さあ、次行くぜ!」
その言葉と共にエルバートは再度駆け出し、上段から力強い一撃を振り下す。それをディオンは剣を振るい打ち払う。弾かれた衝撃でエルバートは体勢を崩す。ディオンも同様に体勢を崩したものの、あらかじめ分かっていただけに直ぐに持ち直す。そして、開いたエルバートの懐に飛びこみ、一刀を繰り出す。
だが、その攻撃は届かなかった。
踏み込んできたディオンに、エルバートは蹴りを見舞ったのだ。その事を一切警戒していなかったのか、ディオンはそれをもろに受け、大きく体勢を崩す。その隙にエルバートは剣を構え直すと共に一刀。ディオンの首筋に刃を添える。
「勝負ありだな、ディオン。まだまだ脇が甘いぞ、攻撃は剣からだけじゃねえって、前も言ったと思うが?」
剣の刃を首筋に当てられると、ディオンは負けを認め、力を抜き身体を地面へと降ろすと、溜め息を付く。
「俺の負けだ。失念していたよ」
悔しそうな声音でディオンは答える。
「ま、竜騎士なんて、普段剣を握らねえ奴ばかりだからな、そいつらを相手にしてたら、確かに失念するわな。だからこそ、次からは気を付けろ」
倒れたディオンに手を差し出し、エルバートはディオンを立たせる。
「ご教授、感謝します」
エルバートに手を引かれ立ち上がるとディオンは身体に付いた砂を軽く叩いて払う。そんな二人のやり取りを見てか、見学していたギャラリー――竜騎士団の面々が拍手を送ってくる。
「さすが、剣豪と呼ばれた竜騎士殿です」
エルバートとディオンの試合が終わるのを計らい何人かの竜騎士達が近寄ってくると共に、そう声をかけ、握手を求めてくる。見た事のない顔の竜騎士達だった。見た限り、かなり若い竜騎士達。おそらくエルバートが抜けてから竜騎士団に入った者達だろう。
「良くその名を知ってるな。それで、お前達は」
差し出された手に握手を返しながら返事を返す。
「私はキンバリー」「シアです。まだ竜騎士に成ったばかりの若輩ですが、あなたの伝説は団長から聞いています」
それぞれ握手を返すと、キラキラとした視線を返してくる。それにエルバートは苦笑する。
「おいディオン。一体どんな話を吹き込んだんだ?」
「特別な事は何も、事実を伝えただけです」
悪戯を成功させた時の様な笑みを浮かべながらディオンは答える。
「マジかよ……」
「今の竜騎士は戦争を知らないからな。誰かを守る、国の為にって事より、英雄なんかに憧れる奴の方が多いみたいでな。本物の英雄を目にすれば、こうもなるだろ」
「勘弁してくれ……」
エルバートは深くため息を付く。そして、再度寄ってきた新米竜騎士達に目を向けると、何か話を聞きたそうな目を返してくる。
その視線は別に嫌という訳では無い。けれど、彼等の求める話をすれば、自然と戦争の時の話になるだろう。その話をしたくはなく、直ぐに視線を逸らす。
「まあ、いい。ディオン、もう一本付き合え。ようやく身体が温まってきた」
嫌な事を振り払う様に、軽く剣を振り、ディオンにそう投げかける。
「悪い。俺は限界みたいだ。少し休ませてくれ」
けれど、エルバートの思惑は直ぐに打ち砕かれてしまった。
「おいおい、それはマジで鍛錬が足りてないんじゃないか?」
「全員が全員、あんたみたいな化け物じゃないんだよ。悪いが別の奴に相手を頼んでくれ」
そう断りを入れると、ディオンは身体を引きずるようにして、その場を離れていく。
「たく、仕方ねえな……。おい、お前達、少し俺の相手をしてくれないか?」
仕方なくエルバートは傍に居る新米竜騎士達に相手を頼むことにする。
「え……」「それは、ありがたい事ですが……私達では役不足ですよ……」
けれど、頼んでみたものの返事の歯切れが悪く、あまりよろしくない答えだった。
(完全に腰が引けてるな……こんなのを相手にしても準備運動にすらならないな)
小さく舌打ちをする。
けれど、それは仕方がないのかもしれない。竜騎士には剣の修練を課されはするが本業ではない。エルバートの様な特殊な経歴を持つものや、ディオンの様なよっぽどの物好きでなければ、たいした腕は持たない。そんな彼らが、エルバートやディオンの様な本物の剣士同士の打ち合いを見てしまえば、戦う前から戦意を打ち砕かれるのも当然と言えた。
他に相手が出来そうな者がいないか、辺りを見回す。遠目に眺めている他の騎士団員。彼等も見たところ、やはり相手にならないだろう考えているのか、少しも覇気が感じられなかった。
そして、一回りさせた、一人の人物へと目が止める。
見慣れない竜騎学舎の制服を着た、長い栗毛色の髪を後ろで結わえた少女。先ほどの打ち合を見ていたであろうに、目を合わせると怖気づくことは無く、軽く会釈を返してきた。
(随分と肝が据わったやつじゃないか)
そんな少女を見て、エルバートは小さく笑う。
「おい、そこの嬢ちゃん。ちょっといいか?」
心が決まると直ぐに声をかける。相手は、声をかけられるとは思ってなかったのか、少し驚いた顔をして、一度辺りを見回してからエルバートの傍まで歩み寄ってくる。
「悪いな嬢ちゃん。突然声をかけちまって。で、ついでで悪いんだけど、少し時間はあるか? あるなら、俺の相手をしてくれると助かる」
手にした剣を見せつけエルバートは少女に尋ねる。少女はその提案を受け、再び驚きを見せる。
「私が相手でよろしいのですか?」
再確認のための言葉を告げてくる。けれど、その眼には相変わらず恐れの色は見えなかった。
「ああ、頼めるか? 竜騎学舎の生徒なら剣術の指南は受けているだろ?」
「分かりました。少しだけ、相手になります」
迷いなく答えを返し、少女は一礼をする。それに、エルバートは笑う。
「なら、頼む。装備はそこにあるものから、使えそうなものを見繕って使ってくれ」
近くにある武器庫を指示し、指示を出すとエルバートは一度その場を離れ、一旦端へと移動する。
指示された少女は、指示通りに武器庫まで行き、そこから自分に合いそうな武器防具を見繕っていく。
「おい、さすがに相手が竜騎学舎の生徒では、相手にならないんじゃないか?」
黙々と準備を進めていく少女を眺めていると、ディオンが傍へと寄ってきて、そう声をかけてくる。
「かもしれないな。けど、そうじゃ無いかもしれない」
浮かんでしまった笑みを浮かべたまま、答えを返す。
「どういう事だ?」
「あいつ、俺とお前の打ち合いを見ていたにもかかわらず、俺に対し恐れを抱いていなかった。なかなか出来る相手かもそれないぜ」
「だが、竜騎学舎の生徒だぞ。単純に力量が測れてないだけかもしれない」
「かもな、けど、身のこなしは悪くない」
装備を見繕い、軽い準備運動を始めた少女を眺め、答えを返す。
「どちらにしろ、腕がなくとも、勝気がない奴を相手にするよりかはましだ」
「そうか、だが、怪我だけはさせるなよ」
「分かっているよ。そんなへまはしないさ」
少女が準備運動を終えるのを見ると、エルバートは再び元の位置へと戻る。
そして、少女を対峙する様にして立つと、剣を構える。それに、少女も剣を構えて返す。
「まずは挨拶だな。俺はエルバート、見てくれは悪いかもしれないが竜騎士だ。嬢ちゃん、名は?」
構え、鋭く睨みつけながら尋ねる。
「リディアです」
少女はエルバートの問いかけに、ただ一言答えを返すと共に、鋭く闘気の籠った視線を返してくる。絶対に遅れは取らない。そんな強い意志を感じる視線だった。
(随分とギラギラした目を返してくるじゃないか)
その視線を目にし、エルバートはまた笑う。
「リディアか、覚えておこう。さあ、始めようか」
言葉と共にエルバートは一気に踏み込み、対峙する少女――リディアとの距離を詰めていった。
剣を構え直し、相手との間合いを測りながらエルバートは笑みを浮かべる。
「なかなか出来るじゃないか、ディオン」
「団長となった今、あなたに負けるわけにはいかないからな。鍛錬を怠った事は無いぞ」
「確かに、団長で、引退したジジイに負けるわけにはいかないわな。だが、表情が少し辛そうだぜ。まだまだ鍛え方が足りないんじゃないか?」
エルバートに指摘させると、ディオンは無理やり笑いを浮かべた様な笑みを浮かべる。それを見て、エルバートはさらに笑う。
「まあ、無理はするなよ。さあ、次行くぜ!」
その言葉と共にエルバートは再度駆け出し、上段から力強い一撃を振り下す。それをディオンは剣を振るい打ち払う。弾かれた衝撃でエルバートは体勢を崩す。ディオンも同様に体勢を崩したものの、あらかじめ分かっていただけに直ぐに持ち直す。そして、開いたエルバートの懐に飛びこみ、一刀を繰り出す。
だが、その攻撃は届かなかった。
踏み込んできたディオンに、エルバートは蹴りを見舞ったのだ。その事を一切警戒していなかったのか、ディオンはそれをもろに受け、大きく体勢を崩す。その隙にエルバートは剣を構え直すと共に一刀。ディオンの首筋に刃を添える。
「勝負ありだな、ディオン。まだまだ脇が甘いぞ、攻撃は剣からだけじゃねえって、前も言ったと思うが?」
剣の刃を首筋に当てられると、ディオンは負けを認め、力を抜き身体を地面へと降ろすと、溜め息を付く。
「俺の負けだ。失念していたよ」
悔しそうな声音でディオンは答える。
「ま、竜騎士なんて、普段剣を握らねえ奴ばかりだからな、そいつらを相手にしてたら、確かに失念するわな。だからこそ、次からは気を付けろ」
倒れたディオンに手を差し出し、エルバートはディオンを立たせる。
「ご教授、感謝します」
エルバートに手を引かれ立ち上がるとディオンは身体に付いた砂を軽く叩いて払う。そんな二人のやり取りを見てか、見学していたギャラリー――竜騎士団の面々が拍手を送ってくる。
「さすが、剣豪と呼ばれた竜騎士殿です」
エルバートとディオンの試合が終わるのを計らい何人かの竜騎士達が近寄ってくると共に、そう声をかけ、握手を求めてくる。見た事のない顔の竜騎士達だった。見た限り、かなり若い竜騎士達。おそらくエルバートが抜けてから竜騎士団に入った者達だろう。
「良くその名を知ってるな。それで、お前達は」
差し出された手に握手を返しながら返事を返す。
「私はキンバリー」「シアです。まだ竜騎士に成ったばかりの若輩ですが、あなたの伝説は団長から聞いています」
それぞれ握手を返すと、キラキラとした視線を返してくる。それにエルバートは苦笑する。
「おいディオン。一体どんな話を吹き込んだんだ?」
「特別な事は何も、事実を伝えただけです」
悪戯を成功させた時の様な笑みを浮かべながらディオンは答える。
「マジかよ……」
「今の竜騎士は戦争を知らないからな。誰かを守る、国の為にって事より、英雄なんかに憧れる奴の方が多いみたいでな。本物の英雄を目にすれば、こうもなるだろ」
「勘弁してくれ……」
エルバートは深くため息を付く。そして、再度寄ってきた新米竜騎士達に目を向けると、何か話を聞きたそうな目を返してくる。
その視線は別に嫌という訳では無い。けれど、彼等の求める話をすれば、自然と戦争の時の話になるだろう。その話をしたくはなく、直ぐに視線を逸らす。
「まあ、いい。ディオン、もう一本付き合え。ようやく身体が温まってきた」
嫌な事を振り払う様に、軽く剣を振り、ディオンにそう投げかける。
「悪い。俺は限界みたいだ。少し休ませてくれ」
けれど、エルバートの思惑は直ぐに打ち砕かれてしまった。
「おいおい、それはマジで鍛錬が足りてないんじゃないか?」
「全員が全員、あんたみたいな化け物じゃないんだよ。悪いが別の奴に相手を頼んでくれ」
そう断りを入れると、ディオンは身体を引きずるようにして、その場を離れていく。
「たく、仕方ねえな……。おい、お前達、少し俺の相手をしてくれないか?」
仕方なくエルバートは傍に居る新米竜騎士達に相手を頼むことにする。
「え……」「それは、ありがたい事ですが……私達では役不足ですよ……」
けれど、頼んでみたものの返事の歯切れが悪く、あまりよろしくない答えだった。
(完全に腰が引けてるな……こんなのを相手にしても準備運動にすらならないな)
小さく舌打ちをする。
けれど、それは仕方がないのかもしれない。竜騎士には剣の修練を課されはするが本業ではない。エルバートの様な特殊な経歴を持つものや、ディオンの様なよっぽどの物好きでなければ、たいした腕は持たない。そんな彼らが、エルバートやディオンの様な本物の剣士同士の打ち合いを見てしまえば、戦う前から戦意を打ち砕かれるのも当然と言えた。
他に相手が出来そうな者がいないか、辺りを見回す。遠目に眺めている他の騎士団員。彼等も見たところ、やはり相手にならないだろう考えているのか、少しも覇気が感じられなかった。
そして、一回りさせた、一人の人物へと目が止める。
見慣れない竜騎学舎の制服を着た、長い栗毛色の髪を後ろで結わえた少女。先ほどの打ち合を見ていたであろうに、目を合わせると怖気づくことは無く、軽く会釈を返してきた。
(随分と肝が据わったやつじゃないか)
そんな少女を見て、エルバートは小さく笑う。
「おい、そこの嬢ちゃん。ちょっといいか?」
心が決まると直ぐに声をかける。相手は、声をかけられるとは思ってなかったのか、少し驚いた顔をして、一度辺りを見回してからエルバートの傍まで歩み寄ってくる。
「悪いな嬢ちゃん。突然声をかけちまって。で、ついでで悪いんだけど、少し時間はあるか? あるなら、俺の相手をしてくれると助かる」
手にした剣を見せつけエルバートは少女に尋ねる。少女はその提案を受け、再び驚きを見せる。
「私が相手でよろしいのですか?」
再確認のための言葉を告げてくる。けれど、その眼には相変わらず恐れの色は見えなかった。
「ああ、頼めるか? 竜騎学舎の生徒なら剣術の指南は受けているだろ?」
「分かりました。少しだけ、相手になります」
迷いなく答えを返し、少女は一礼をする。それに、エルバートは笑う。
「なら、頼む。装備はそこにあるものから、使えそうなものを見繕って使ってくれ」
近くにある武器庫を指示し、指示を出すとエルバートは一度その場を離れ、一旦端へと移動する。
指示された少女は、指示通りに武器庫まで行き、そこから自分に合いそうな武器防具を見繕っていく。
「おい、さすがに相手が竜騎学舎の生徒では、相手にならないんじゃないか?」
黙々と準備を進めていく少女を眺めていると、ディオンが傍へと寄ってきて、そう声をかけてくる。
「かもしれないな。けど、そうじゃ無いかもしれない」
浮かんでしまった笑みを浮かべたまま、答えを返す。
「どういう事だ?」
「あいつ、俺とお前の打ち合いを見ていたにもかかわらず、俺に対し恐れを抱いていなかった。なかなか出来る相手かもそれないぜ」
「だが、竜騎学舎の生徒だぞ。単純に力量が測れてないだけかもしれない」
「かもな、けど、身のこなしは悪くない」
装備を見繕い、軽い準備運動を始めた少女を眺め、答えを返す。
「どちらにしろ、腕がなくとも、勝気がない奴を相手にするよりかはましだ」
「そうか、だが、怪我だけはさせるなよ」
「分かっているよ。そんなへまはしないさ」
少女が準備運動を終えるのを見ると、エルバートは再び元の位置へと戻る。
そして、少女を対峙する様にして立つと、剣を構える。それに、少女も剣を構えて返す。
「まずは挨拶だな。俺はエルバート、見てくれは悪いかもしれないが竜騎士だ。嬢ちゃん、名は?」
構え、鋭く睨みつけながら尋ねる。
「リディアです」
少女はエルバートの問いかけに、ただ一言答えを返すと共に、鋭く闘気の籠った視線を返してくる。絶対に遅れは取らない。そんな強い意志を感じる視線だった。
(随分とギラギラした目を返してくるじゃないか)
その視線を目にし、エルバートはまた笑う。
「リディアか、覚えておこう。さあ、始めようか」
言葉と共にエルバートは一気に踏み込み、対峙する少女――リディアとの距離を詰めていった。
0
お気に入りに追加
116
あなたにおすすめの小説
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
恋より友情!〜婚約者に話しかけるなと言われました〜
k
恋愛
「学園内では、俺に話しかけないで欲しい」
そう婚約者のグレイに言われたエミリア。
はじめは怒り悲しむが、だんだんどうでもよくなってしまったエミリア。
「恋より友情よね!」
そうエミリアが前を向き歩き出した頃、グレイは………。
本編完結です!その後のふたりの話を番外編として書き直してますのでしばらくお待ちください。
婚約者が私以外の人と勝手に結婚したので黙って逃げてやりました〜某国の王子と珍獣ミミルキーを愛でます〜
平川
恋愛
侯爵家の莫大な借金を黒字に塗り替え事業を成功させ続ける才女コリーン。
だが愛する婚約者の為にと寝る間を惜しむほど侯爵家を支えてきたのにも関わらず知らぬ間に裏切られた彼女は一人、誰にも何も告げずに屋敷を飛び出した。
流れ流れて辿り着いたのは獣人が治めるバムダ王国。珍獣ミミルキーが生息するマサラヤマン島でこの国の第一王子ウィンダムに偶然出会い、強引に王宮に連れ去られミミルキーの生態調査に参加する事に!?
魔法使いのウィンロードである王子に溺愛され珍獣に癒されたコリーンは少しずつ自分を取り戻していく。
そして追い掛けて来た元婚約者に対して少女であった彼女が最後に出した答えとは…?
完結済全6話
婚約破棄と領地追放?分かりました、わたしがいなくなった後はせいぜい頑張ってくださいな
カド
ファンタジー
生活の基本から領地経営まで、ほぼ全てを魔石の力に頼ってる世界
魔石の浄化には三日三晩の時間が必要で、この領地ではそれを全部貴族令嬢の主人公が一人でこなしていた
「で、そのわたしを婚約破棄で領地追放なんですね?
それじゃ出ていくから、せいぜいこれからは魔石も頑張って作ってくださいね!」
小さい頃から搾取され続けてきた主人公は 追放=自由と気付く
塔から出た途端、暴走する力に悩まされながらも、幼い時にもらった助言を元に中央の大教会へと向かう
一方で愛玩され続けてきた妹は、今まで通り好きなだけ魔石を使用していくが……
◇◇◇
親による虐待、明確なきょうだい間での差別の描写があります
(『嫌なら読むな』ではなく、『辛い気持ちになりそうな方は無理せず、もし読んで下さる場合はお気をつけて……!』の意味です)
◇◇◇
ようやく一区切りへの目処がついてきました
拙いお話ですがお付き合いいただければ幸いです
平民の方が好きと言われた私は、あなたを愛することをやめました
天宮有
恋愛
公爵令嬢の私ルーナは、婚約者ラドン王子に「お前より平民の方が好きだ」と言われてしまう。
平民を新しい婚約者にするため、ラドン王子は私から婚約破棄を言い渡して欲しいようだ。
家族もラドン王子の酷さから納得して、言うとおり私の方から婚約を破棄した。
愛することをやめた結果、ラドン王子は後悔することとなる。
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる