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第一勝 喧嘩甲子園
遅刻しちまった
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ちゅんちゅん、ちゅんちゅん
雀の鳴き声が聞こえ目が覚めた。
体が痛い。
周りを見渡すと砂利の上に僕は大文字になって寝ていた。
「そういえば昨日川に来たな」
ゆっくりと起き上がる。
下を見ると、いたるところに戦った形跡が残っている。
砂利に血や汗が滲んでいるからだ。
どんどん思い出してきた。
俺は川に来て想像して生み出した剛とずっと戦い続けていたのだ。
負けることもなかったが勝つことができず1時ぐらいまで戦い続けていた。
多分そのまま疲れて寝てしまったのだろう。
剛に勝つためにはもう一回会う必要がある。
もう一回あった上でそれを超えるほどの強さを身につける必要があるな。
思い更けながら帰り道の方を見ると自転車に乗って登校している学生がいた。
「やば、今日終業式じゃないか」
終業式は教室ではなく講堂集合なので遅刻するとめんどくさい。
しかも今日の帰りは天羽と帰る約束をしている。
怒られて約束を遅れてしまうなんてカッコが悪すぎる。
俺は家まで昨日と同じくらいのスピードで走って戻った。
走って家に戻り汗をかきまくたった身体をシャワーで流した。
浴室を出て、タオルで身体を拭き制服を着る。
キッチンに向かい、この前コンビニで買ったコロッケぱんを口に詰める。
冷蔵庫から出した牛乳を
ぐびっ
と飲み干す。
洗面台に向かい歯を磨き、髪をドライヤーで乾かす。
最後にくしで髪をとかし、何もはいっていないリュックを片手に家を出た。
鍵を閉め、リュックを背負い全力で学校に向かう。
学校は川よりも近い。
なので全力で走ればすぐ着くことが出来る。
学校の前の信号を待っていると、校門を警備員が閉めていた。
信号が青に変わり走り出す。
ドンッ
地面を両足で踏み、まだ閉め途中の校門を飛び越える。
両足で着地し、その勢いのまま進み出す。
俺が飛ぶ前に思い切り踏んだ地面にはヒビが入っている。
ついに講堂の前に着いた。
講堂の扉を開けようとすると開かなかった。
「こうなったら」
足に力を入れ、その力を使いドアノブを握った右手を押し出す。
「ですから、今年の夏休……」
ドカッ
扉がでかい音を出して開いた。
自分が入ったドアは鍵がかかっていたらしい。
その証拠に鍵がぶっ壊れていた。
前を向くとみんなが僕の方を振り返った。
今は校長の挨拶らしい。
静かなところにうるさい奴が入ってきたみたいだ。
やべ~、終わった~。
よし、ここは何事もなかったように続けてもらおう。
「校長先生、気にしないで話し続けてくださいよ」
僕は舞台の上にいる校長に聞こえるようにそう言って、自分の席に向かった。
「ここ、僕の席? 」
隣の子に確認して座った。
座ると昨日の疲れがどんと出てきた。
椅子も座り心地が良く深い眠りに落ちていった。
雀の鳴き声が聞こえ目が覚めた。
体が痛い。
周りを見渡すと砂利の上に僕は大文字になって寝ていた。
「そういえば昨日川に来たな」
ゆっくりと起き上がる。
下を見ると、いたるところに戦った形跡が残っている。
砂利に血や汗が滲んでいるからだ。
どんどん思い出してきた。
俺は川に来て想像して生み出した剛とずっと戦い続けていたのだ。
負けることもなかったが勝つことができず1時ぐらいまで戦い続けていた。
多分そのまま疲れて寝てしまったのだろう。
剛に勝つためにはもう一回会う必要がある。
もう一回あった上でそれを超えるほどの強さを身につける必要があるな。
思い更けながら帰り道の方を見ると自転車に乗って登校している学生がいた。
「やば、今日終業式じゃないか」
終業式は教室ではなく講堂集合なので遅刻するとめんどくさい。
しかも今日の帰りは天羽と帰る約束をしている。
怒られて約束を遅れてしまうなんてカッコが悪すぎる。
俺は家まで昨日と同じくらいのスピードで走って戻った。
走って家に戻り汗をかきまくたった身体をシャワーで流した。
浴室を出て、タオルで身体を拭き制服を着る。
キッチンに向かい、この前コンビニで買ったコロッケぱんを口に詰める。
冷蔵庫から出した牛乳を
ぐびっ
と飲み干す。
洗面台に向かい歯を磨き、髪をドライヤーで乾かす。
最後にくしで髪をとかし、何もはいっていないリュックを片手に家を出た。
鍵を閉め、リュックを背負い全力で学校に向かう。
学校は川よりも近い。
なので全力で走ればすぐ着くことが出来る。
学校の前の信号を待っていると、校門を警備員が閉めていた。
信号が青に変わり走り出す。
ドンッ
地面を両足で踏み、まだ閉め途中の校門を飛び越える。
両足で着地し、その勢いのまま進み出す。
俺が飛ぶ前に思い切り踏んだ地面にはヒビが入っている。
ついに講堂の前に着いた。
講堂の扉を開けようとすると開かなかった。
「こうなったら」
足に力を入れ、その力を使いドアノブを握った右手を押し出す。
「ですから、今年の夏休……」
ドカッ
扉がでかい音を出して開いた。
自分が入ったドアは鍵がかかっていたらしい。
その証拠に鍵がぶっ壊れていた。
前を向くとみんなが僕の方を振り返った。
今は校長の挨拶らしい。
静かなところにうるさい奴が入ってきたみたいだ。
やべ~、終わった~。
よし、ここは何事もなかったように続けてもらおう。
「校長先生、気にしないで話し続けてくださいよ」
僕は舞台の上にいる校長に聞こえるようにそう言って、自分の席に向かった。
「ここ、僕の席? 」
隣の子に確認して座った。
座ると昨日の疲れがどんと出てきた。
椅子も座り心地が良く深い眠りに落ちていった。
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