75 / 109
第四章
親友 其の九
しおりを挟む
(中に……入った!?)
しかし男性は違和感を感じる事なく食事を続けている。
宗近くんの姿が見あたらないまま暫く様子をうかがっていると、男性はお腹をさすりながらイスの背もたれに体重を掛け、口を開いた。
「あ~、美味しかったー! ここのレストラン、一度も来た事がなかったけど結構オススメかもっ」
「ね? ユ ミ ち ゃ ん」
「!?」
男性は私の方を見て言ったかと思うと、中から笑顔の宗近くんが飛び出してきた。
「ほら、凄いでしょ――っ」
「凄いでしょ……って……何でそんな事が……」
「分かんない。俺、生きてるとき霊感とか一切なかったんだよ。死んでからこんな事できるようになるってほんと、宝の持ち腐れって感じ?」
そう言って彼はケラケラと笑う。
(さっきのって……いわゆる〝憑依〟ってやつよね?)
でもあの男性が憑依体質だったのならまだ分かるけど、彼の言い方からして人を選ばずに憑依できるような感じだった。
一方、テラスでは向かいに座っていた女性が「ユミって誰!!」と男性に詰め寄っており、しかし男性の方は身体を乗っ取られていた間の事は覚えていないのか、一体何の事だと慌てふためいていた。
そんなカップルを笑って見ていた宗近くんは、急に何かを思い出したように手の平に拳を落とした。
「あ……そうだ、安心して。乗っ取ってそのまま生活しようなんて思ってないから。そこはちゃんと考えてるからね?」
「いや、そういう考えがあるなら……あのカップルのことも考えてあげて」
下ではヒートアップした彼女が浮気者だと叫びながら、グラスに入った水を男性にぶっかけていた。
見てていたたまれない。
「あれくらいで別れるならそれまでの関係だったって事だよ」
「んじゃ、次いってみよ――っ!」
こうして宗近くんは
食事という名のカップル潰しを始めたのだった。
◇◇◇◇
はぁ~、この一時間の間に一体何組のカップルが喧嘩別れしたのか……。
街全体を見渡せる高台に移動し、満足したように夜の街を眺める彼の隣で、私は深く溜息をついた。
あれから彼は私の制止も聞かずに、次々と食事をするカップルの男性に乗り移っては〝私の名前〟を呼んで"出てくるという行為を繰り返した。
「だってさ~、ああいうの見てるとリア充爆発しろって思わない?」
「もし自分に恋人がいたら?」
「リア充祝福してって思う」
(なんて都合のいい……)
これで私より年上だなんて……
そう思いつつ、そういえば彼は栄慶さんの友人だった事を思い出した。
ハッキリ言って二人は真逆な性格なのよね……。
「ん? ユミちゃん、何か言いたそうだね」
「あ、いえ……その―……、栄慶さんと性格が全然違うなぁ……って」
「ほんとにエージの友達なの、って?」
率直に聞きたいことを言い当てられ、思わず口ごもってしまうと、彼は木の手すりに両腕を乗せるような恰好で、栄慶さんとの過去を話してくれた。
「俺さ……小学生の時好きな女の子がいたんだ」
「近所に住んでた子でさ、明るくて素直で可愛くて……気付いたらその子のこと好きになってたんだ」
「いつか告白しようって思ってた。だけど、その前に彼女……」
「エージのこと好になってたんだよねー」
楽しそうに話していた彼のトーンが一気に下がる。
「何かさ、危ないところを助けてもらったらしくて、それがキッカケで好きになったみたい」
(う……それって……私と栄慶さんの出会いみたいじゃない……)
いや、でも……私はすぐに好きになったわけじゃないし。
好きになったのは……もっと……あとだし。
子供みたいに簡単に彼のこと好きになったわけじゃない。
けど……
(子供時代の栄慶さんかぁ……)
今でもあんなにカッコいいんだから、その頃はさぞかし女の子にモテたんだろうなと思う。
(って事は……いろんな可愛い子と付き合ったりも……)
私以外の子にも……あ、あんな事とか……こんな……事とか……。
「……どうかした?」
「へ!? い、いやっなんでもないから! 話、続けて?」
「うん、でね……彼女さ、しょっちゅう寺に行ってはエージに冷たくあしらわれてたんだけど。それでも何度もエージに会いに行ってさ」
「俺、門に隠れて二人のこと見てたんだけど、だんだん彼女とエージの仲が良くなっていくのが分かって、このままじゃ取られる! って思っちゃったんだよね」
「で、エージに勝負を挑みに行ったの 。その時俺が小4で…エージが小6だったかなー…俺、結構腕っぷしには自信あったんだよ。んで挑んだ結果、どうなったと思う?」
「負けたんですね」
「そう! エージのやつ、小さい時から合気道習ってたんだってさ。かなうわけないじゃんって感じ!」
「でも俺もめげずに何度も挑みに行ったわけ。もう嫌がらせかってくらい。んで、そうしてるうちに俺とエージの間に少しずつ友情が芽生えていって、今や親友と呼べる存在になったわけ!」
「……」
「あ……今、俺の一方的な思い込みだって思ったでしょ」
「いえ、そんな事はー……」
言葉に出さずにいると、彼は大きな溜息をつきながら夜空を見上げた。
「……分かってるよ、俺がそう勘違いしただけだって。エージのやつ、俺と遊んでくれたのも半ば諦めからだったって……」
「あの子とは結局、中学上がる前に引っ越して会えなくなったし、エージとは高校卒業するまでは遊ぶことがあったけど、大学に行ってからは会う事もなくなって……」
「エージにとっちゃ俺の事なんて、うるさかった奴がいなくなって良かった、くらいにしか思ってないんだろうなー」
そう言って、宗近くんは笑いながら私に背を向ける。
「――……そんな事……ないと思うよ?」
「え?」
ポツリと呟くようにそう言うと、彼は振り返り顔を横に傾けながら私を見る。
「栄慶さん、宗近くんが亡くなったって知ってネクタイも結ばずにお寺を飛び出して行ったの。それって宗近くんの事、大切な友達だって思ってたからでしょ?」
「それに宗近くんが私を連れ出そうとしたとき引き留めなかったのって、きっと彼なりに宗近くんのこと思っての事だったんじゃないかな?」
「私の憶測でしかないけど……最後に宗近くんの好きな事させてあげようって思ったのかもしれないよ」
お寺から出て行く私達を無言で見送った栄慶さん。
きっとあれは、そう思っての事だったんじゃないだろうか。
「だからきっと勘違いじゃないから大丈夫だよ、大丈夫っ!」
私は少しでも彼に信じてもらえるよう笑顔で伝える。
すると彼は一呼吸おいてから
「そっか……」
「そっかぁ……」
と、確認するかのように同じ言葉を繰り返しながら、再び夜空を見上げた。
微かに笑みを浮かべたその横顔は
今まで見たどの笑顔よりも嬉しそうに見えた。
しかし男性は違和感を感じる事なく食事を続けている。
宗近くんの姿が見あたらないまま暫く様子をうかがっていると、男性はお腹をさすりながらイスの背もたれに体重を掛け、口を開いた。
「あ~、美味しかったー! ここのレストラン、一度も来た事がなかったけど結構オススメかもっ」
「ね? ユ ミ ち ゃ ん」
「!?」
男性は私の方を見て言ったかと思うと、中から笑顔の宗近くんが飛び出してきた。
「ほら、凄いでしょ――っ」
「凄いでしょ……って……何でそんな事が……」
「分かんない。俺、生きてるとき霊感とか一切なかったんだよ。死んでからこんな事できるようになるってほんと、宝の持ち腐れって感じ?」
そう言って彼はケラケラと笑う。
(さっきのって……いわゆる〝憑依〟ってやつよね?)
でもあの男性が憑依体質だったのならまだ分かるけど、彼の言い方からして人を選ばずに憑依できるような感じだった。
一方、テラスでは向かいに座っていた女性が「ユミって誰!!」と男性に詰め寄っており、しかし男性の方は身体を乗っ取られていた間の事は覚えていないのか、一体何の事だと慌てふためいていた。
そんなカップルを笑って見ていた宗近くんは、急に何かを思い出したように手の平に拳を落とした。
「あ……そうだ、安心して。乗っ取ってそのまま生活しようなんて思ってないから。そこはちゃんと考えてるからね?」
「いや、そういう考えがあるなら……あのカップルのことも考えてあげて」
下ではヒートアップした彼女が浮気者だと叫びながら、グラスに入った水を男性にぶっかけていた。
見てていたたまれない。
「あれくらいで別れるならそれまでの関係だったって事だよ」
「んじゃ、次いってみよ――っ!」
こうして宗近くんは
食事という名のカップル潰しを始めたのだった。
◇◇◇◇
はぁ~、この一時間の間に一体何組のカップルが喧嘩別れしたのか……。
街全体を見渡せる高台に移動し、満足したように夜の街を眺める彼の隣で、私は深く溜息をついた。
あれから彼は私の制止も聞かずに、次々と食事をするカップルの男性に乗り移っては〝私の名前〟を呼んで"出てくるという行為を繰り返した。
「だってさ~、ああいうの見てるとリア充爆発しろって思わない?」
「もし自分に恋人がいたら?」
「リア充祝福してって思う」
(なんて都合のいい……)
これで私より年上だなんて……
そう思いつつ、そういえば彼は栄慶さんの友人だった事を思い出した。
ハッキリ言って二人は真逆な性格なのよね……。
「ん? ユミちゃん、何か言いたそうだね」
「あ、いえ……その―……、栄慶さんと性格が全然違うなぁ……って」
「ほんとにエージの友達なの、って?」
率直に聞きたいことを言い当てられ、思わず口ごもってしまうと、彼は木の手すりに両腕を乗せるような恰好で、栄慶さんとの過去を話してくれた。
「俺さ……小学生の時好きな女の子がいたんだ」
「近所に住んでた子でさ、明るくて素直で可愛くて……気付いたらその子のこと好きになってたんだ」
「いつか告白しようって思ってた。だけど、その前に彼女……」
「エージのこと好になってたんだよねー」
楽しそうに話していた彼のトーンが一気に下がる。
「何かさ、危ないところを助けてもらったらしくて、それがキッカケで好きになったみたい」
(う……それって……私と栄慶さんの出会いみたいじゃない……)
いや、でも……私はすぐに好きになったわけじゃないし。
好きになったのは……もっと……あとだし。
子供みたいに簡単に彼のこと好きになったわけじゃない。
けど……
(子供時代の栄慶さんかぁ……)
今でもあんなにカッコいいんだから、その頃はさぞかし女の子にモテたんだろうなと思う。
(って事は……いろんな可愛い子と付き合ったりも……)
私以外の子にも……あ、あんな事とか……こんな……事とか……。
「……どうかした?」
「へ!? い、いやっなんでもないから! 話、続けて?」
「うん、でね……彼女さ、しょっちゅう寺に行ってはエージに冷たくあしらわれてたんだけど。それでも何度もエージに会いに行ってさ」
「俺、門に隠れて二人のこと見てたんだけど、だんだん彼女とエージの仲が良くなっていくのが分かって、このままじゃ取られる! って思っちゃったんだよね」
「で、エージに勝負を挑みに行ったの 。その時俺が小4で…エージが小6だったかなー…俺、結構腕っぷしには自信あったんだよ。んで挑んだ結果、どうなったと思う?」
「負けたんですね」
「そう! エージのやつ、小さい時から合気道習ってたんだってさ。かなうわけないじゃんって感じ!」
「でも俺もめげずに何度も挑みに行ったわけ。もう嫌がらせかってくらい。んで、そうしてるうちに俺とエージの間に少しずつ友情が芽生えていって、今や親友と呼べる存在になったわけ!」
「……」
「あ……今、俺の一方的な思い込みだって思ったでしょ」
「いえ、そんな事はー……」
言葉に出さずにいると、彼は大きな溜息をつきながら夜空を見上げた。
「……分かってるよ、俺がそう勘違いしただけだって。エージのやつ、俺と遊んでくれたのも半ば諦めからだったって……」
「あの子とは結局、中学上がる前に引っ越して会えなくなったし、エージとは高校卒業するまでは遊ぶことがあったけど、大学に行ってからは会う事もなくなって……」
「エージにとっちゃ俺の事なんて、うるさかった奴がいなくなって良かった、くらいにしか思ってないんだろうなー」
そう言って、宗近くんは笑いながら私に背を向ける。
「――……そんな事……ないと思うよ?」
「え?」
ポツリと呟くようにそう言うと、彼は振り返り顔を横に傾けながら私を見る。
「栄慶さん、宗近くんが亡くなったって知ってネクタイも結ばずにお寺を飛び出して行ったの。それって宗近くんの事、大切な友達だって思ってたからでしょ?」
「それに宗近くんが私を連れ出そうとしたとき引き留めなかったのって、きっと彼なりに宗近くんのこと思っての事だったんじゃないかな?」
「私の憶測でしかないけど……最後に宗近くんの好きな事させてあげようって思ったのかもしれないよ」
お寺から出て行く私達を無言で見送った栄慶さん。
きっとあれは、そう思っての事だったんじゃないだろうか。
「だからきっと勘違いじゃないから大丈夫だよ、大丈夫っ!」
私は少しでも彼に信じてもらえるよう笑顔で伝える。
すると彼は一呼吸おいてから
「そっか……」
「そっかぁ……」
と、確認するかのように同じ言葉を繰り返しながら、再び夜空を見上げた。
微かに笑みを浮かべたその横顔は
今まで見たどの笑顔よりも嬉しそうに見えた。
0
お気に入りに追加
109
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
生贄の花嫁~鬼の総領様と身代わり婚~
硝子町玻璃
キャラ文芸
旧題:化け猫姉妹の身代わり婚
多くの人々があやかしの血を引く現代。
猫又族の東條家の長女である霞は、妹の雅とともに平穏な日々を送っていた。
けれどある日、雅に縁談が舞い込む。
お相手は鬼族を統べる鬼灯家の次期当主である鬼灯蓮。
絶対的権力を持つ鬼灯家に逆らうことが出来ず、両親は了承。雅も縁談を受け入れることにしたが……
「私が雅の代わりに鬼灯家に行く。私がお嫁に行くよ!」
妹を守るために自分が鬼灯家に嫁ぐと決心した霞。
しかしそんな彼女を待っていたのは、絶世の美青年だった。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
骨董品鑑定士ハリエットと「呪い」の指輪
雲井咲穂(くもいさほ)
キャラ文芸
家族と共に小さな骨董品店を営むハリエット・マルグレーンの元に、「霊媒師」を自称する青年アルフレッドが訪れる。彼はハリエットの「とある能力」を見込んで一つの依頼を持ち掛けた。伯爵家の「ガーネットの指輪」にかけられた「呪い」の正体を暴き出し、隠された真実を見つけ出して欲しいということなのだが…。
胡散臭い厄介ごとに関わりたくないと一度は断るものの、差し迫った事情――トラブルメーカーな兄が作った多額の「賠償金」の肩代わりを条件に、ハリエットはしぶしぶアルフレッドに協力することになるのだが…。次から次に押し寄せる、「不可解な現象」から逃げ出さず、依頼を完遂することはできるのだろうか――?
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
Change the world 〜全員の縁を切った理由〜
香椎 猫福
キャラ文芸
お気に入り登録をよろしくお願いします
カテゴリー最高位更新:6位(2021/7/10)
臼井誠(うすい まこと)は、他人を友人にできる能力を神から与えられる
その能力を使って、行方不明中の立花桃(たちばな もも)を1年以内に見つけるよう告げられ、人付き合いに慣れていない臼井誠は、浅い友人関係を繋げながら奔走するが…
この物語はフィクションです
登場する人物名、施設名、団体名などは全て架空のものです
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる