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スケバンの恋の行方
11☆親友と歓談☆エンド☆
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「その後、色々協力したり恋の相談してもらったりして親友としてお付き合いしてるのよね」
雪は懐かしい思い出を語り終えて嬉しそうに微笑む。
「今日も恋する旦那様の自慢話に花を咲かせる予定よ」
ねーっ!と、女子高生のようなノリで仲良しの現代の二人に高校生の息子たちは少し引く。
「へぇーそうだっんだ。羨ましいなぁ…母さん同士で繋がりがあるなんて」
だが薫は微笑ましく思う。
「それと、さっき、香茂家て単語が引っかかったんだけど…俺の一族のことかな?」
「君は香茂家の者なのか?」
「香茂薫ていうんだ。阿部野家の血筋の方が俺は濃いけどね。あと、おばさんの新しい旦那のハル様とは従兄弟だよ」
そう言ってキツネ耳と尻尾をだした。
「もしかして…お腹の子供もキツネ耳生えるかしら?」
「妊娠するためにおばさんからハル様を襲ったんじゃなければ大丈夫だよ」
晴房は阿部野血筋を超越して皇室を守る神の化身として生まれ変わったのであやかしの子供が授かるかわからないけれどと密かに薫は思う。
「薫…そういうことは口に出さないでくれ……」
潔癖な李流は母の代わりに顔を真っ赤にして憤る。
「すまん。三子なら俺に似た半妖になるか心配なのかと思って」
(母の情事に関わることを言われるのちょっとやだ……)
李流は心で薫に伝える。
《すまん!デリカシーとプライベート気遣うの出来なかった!》
薫はテレパシーで伝えて謝ってくれた。
「君は本当に阿部野一族のものなんだな…。私は阿部野殿とは会ったことはないが噂はかねがね聞いているぞ。」
緒丹子は感心した。
「じゃ今度、祖父に鬼女将の温泉の事聞いてみようかな?それにその噂の鬼女将の温泉に行ってみたいな。な?二人とも」
「伝統衛士の仕事が三人お休みになった日帰りでもいってみたいな」
李流は友達と温泉旅行に楽しみを感じる。
「僕は毎年の行ってますよ。香茂家の伝手じゃなくても招待しますよ。」
篁は威張る。
香茂家の使役のような伝手で行くのは癪だと思ってた。
「ま、どちらでもいいけど、楽しみだよなっ!」
といい、篁の肩と李流の肩を薫は叩く。
悪意のない、意趣返しをわざとしない薫の態度に篁はマウントを取ろうとした事に恥ずかしくなる。
「息子よ、色々、人と付き合い成長しろ。母のようにな。」
「はい…」
「緒丹子は少し変わりすぎだけどね、雰囲気とか口調とか」
「もう、それをいうなら雪もでしょー?」
「そうかしら?私変わってないと思うけど」
親友二人は女子高生のノリに戻る。
「そう言えば李流を妊娠した時同じ産婦人科で仲良くなった若いママさんの苗字が『香茂』さん…だったわね。」
雪は不意に思い出してそう言った。
後ろに様子を見にきた幽霊の母の葛葉子が、噂に引き寄せられて来たようだ。
「定期検診にあった時しか会わなかったし、ちょっとした事件もあったのよ?」
「え!オレ初耳!ほんと?」
幽霊の母の方に尋ねる。
葛葉子は思い出したように手鼓を打つ。
「なーんだ!俺!生まれる前から李流とは運命が繋がってたのかもなー!」
「そんなのずるいですーーー!」
「篁はすぐ羨ましがるな!」
緒丹子は息子の額にデコピンをした。
「二人ともそろそろオレの部屋に行こう」
「温泉の計画もたてようぜ!」
「もう温泉行く事決定なんですね……」
「李流と二人だけでもいいんだけどな」
「ずるい!僕も行きます!」
「じゃ、緒丹子さん、ごゆっくり」
李流は緒丹子一礼して二人を部屋に招いた。
「相変わらず李流くんはよく出来た息子だな。」
「そうなのよ。そのため母離れ早くて宮中住まいでなかなか帰ってこないのがさみしいけどね」
「まぁ、赤子が生まれたらそうも言ってられまい」
「そうなのよね。忙しくなる前に緒丹子とも積もる話をしておきたいわ」
「ふふ、あたいもだ。」
夕暮れまで桜庭家は歓談に花が咲いたのだった。
雪は懐かしい思い出を語り終えて嬉しそうに微笑む。
「今日も恋する旦那様の自慢話に花を咲かせる予定よ」
ねーっ!と、女子高生のようなノリで仲良しの現代の二人に高校生の息子たちは少し引く。
「へぇーそうだっんだ。羨ましいなぁ…母さん同士で繋がりがあるなんて」
だが薫は微笑ましく思う。
「それと、さっき、香茂家て単語が引っかかったんだけど…俺の一族のことかな?」
「君は香茂家の者なのか?」
「香茂薫ていうんだ。阿部野家の血筋の方が俺は濃いけどね。あと、おばさんの新しい旦那のハル様とは従兄弟だよ」
そう言ってキツネ耳と尻尾をだした。
「もしかして…お腹の子供もキツネ耳生えるかしら?」
「妊娠するためにおばさんからハル様を襲ったんじゃなければ大丈夫だよ」
晴房は阿部野血筋を超越して皇室を守る神の化身として生まれ変わったのであやかしの子供が授かるかわからないけれどと密かに薫は思う。
「薫…そういうことは口に出さないでくれ……」
潔癖な李流は母の代わりに顔を真っ赤にして憤る。
「すまん。三子なら俺に似た半妖になるか心配なのかと思って」
(母の情事に関わることを言われるのちょっとやだ……)
李流は心で薫に伝える。
《すまん!デリカシーとプライベート気遣うの出来なかった!》
薫はテレパシーで伝えて謝ってくれた。
「君は本当に阿部野一族のものなんだな…。私は阿部野殿とは会ったことはないが噂はかねがね聞いているぞ。」
緒丹子は感心した。
「じゃ今度、祖父に鬼女将の温泉の事聞いてみようかな?それにその噂の鬼女将の温泉に行ってみたいな。な?二人とも」
「伝統衛士の仕事が三人お休みになった日帰りでもいってみたいな」
李流は友達と温泉旅行に楽しみを感じる。
「僕は毎年の行ってますよ。香茂家の伝手じゃなくても招待しますよ。」
篁は威張る。
香茂家の使役のような伝手で行くのは癪だと思ってた。
「ま、どちらでもいいけど、楽しみだよなっ!」
といい、篁の肩と李流の肩を薫は叩く。
悪意のない、意趣返しをわざとしない薫の態度に篁はマウントを取ろうとした事に恥ずかしくなる。
「息子よ、色々、人と付き合い成長しろ。母のようにな。」
「はい…」
「緒丹子は少し変わりすぎだけどね、雰囲気とか口調とか」
「もう、それをいうなら雪もでしょー?」
「そうかしら?私変わってないと思うけど」
親友二人は女子高生のノリに戻る。
「そう言えば李流を妊娠した時同じ産婦人科で仲良くなった若いママさんの苗字が『香茂』さん…だったわね。」
雪は不意に思い出してそう言った。
後ろに様子を見にきた幽霊の母の葛葉子が、噂に引き寄せられて来たようだ。
「定期検診にあった時しか会わなかったし、ちょっとした事件もあったのよ?」
「え!オレ初耳!ほんと?」
幽霊の母の方に尋ねる。
葛葉子は思い出したように手鼓を打つ。
「なーんだ!俺!生まれる前から李流とは運命が繋がってたのかもなー!」
「そんなのずるいですーーー!」
「篁はすぐ羨ましがるな!」
緒丹子は息子の額にデコピンをした。
「二人ともそろそろオレの部屋に行こう」
「温泉の計画もたてようぜ!」
「もう温泉行く事決定なんですね……」
「李流と二人だけでもいいんだけどな」
「ずるい!僕も行きます!」
「じゃ、緒丹子さん、ごゆっくり」
李流は緒丹子一礼して二人を部屋に招いた。
「相変わらず李流くんはよく出来た息子だな。」
「そうなのよ。そのため母離れ早くて宮中住まいでなかなか帰ってこないのがさみしいけどね」
「まぁ、赤子が生まれたらそうも言ってられまい」
「そうなのよね。忙しくなる前に緒丹子とも積もる話をしておきたいわ」
「ふふ、あたいもだ。」
夕暮れまで桜庭家は歓談に花が咲いたのだった。
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