7 / 51
雪女とナマハゲ
序章☆山小屋で遭難
しおりを挟む
ついに女神に手を出してしまった………!
手を出したということは、女神を叩いたと言うことではなく……
今現在肌を密着させてしまったのだーーー!
しかも、五年前に神の怒りに触れて神隠しにあって行方不明になっている兄の妻…流花に……だ!
しょうがないじゃないか!
男女二人きり、明日、生きていられるかどうかわからぬ吹雪の山小屋で男女二人きり遭難してしまったのだから!
異界から安全な場所に戻ろうとも、異界の道を全て塞がれた。
山神怒りが収まるでこの小屋寒さを凌ぐしかないのだ……
雪に濡れた衣を狐火に乾かせつつ、単の薄着で互いに寄り添う。
蓑があったのでさらに二人くっついて暖を取る。
わしは妖の血の方が濃いせいか、このぐらいの寒さにはまだ忍耐力がある。
さらに男なので体温がる。
流花は神の依代といえど、人間だ。
しかもか弱い女性なのにわしについてきてこんな災難に遭っている。
「ごめんなさい…足手纏いになって…」
「いや、ここの山神は女子がいないと話にならぬからのついてきてもらったのはわしの方だ。流花が気に止むことはない…」
そう言って寒さに震える流花を腕の中にさらに閉じ込めた。
下心はないといえば嘘でしかない。
わしの体は正直すぎて尻尾で誤魔化してその上に座布団のように流花を座らせ寒さ防ぐが、肩を抱きしめた時ふくよかな乳房に触れてしまった。
「す、すまぬ…故意ではないのだ」
わしは流花の耳元で謝る。
「わ、わかってますから……」
互いに体温と心臓の速さを感じてしまう。
流花は顔を真っ赤にして戸惑って涙目になっていた。
そんな女神に理性を保つことにわしは必死だった。
「晴綛さん……もう、私、限界です……」
狐目の能力を持っている私には見える。
流花がどんな表情で私を見つめているかなど……今までひた隠しにしてきた互いの想いを……
私はこの恋心は一生隠し通すのが流花は兄の明綛の妻。
二人の子供の三つ子娘たちとの関係を崩さぬ唯一の方法であり自分なりの愛の形だと誓ったのに……
誓いが揺らいでしまうではないか……
手を出したということは、女神を叩いたと言うことではなく……
今現在肌を密着させてしまったのだーーー!
しかも、五年前に神の怒りに触れて神隠しにあって行方不明になっている兄の妻…流花に……だ!
しょうがないじゃないか!
男女二人きり、明日、生きていられるかどうかわからぬ吹雪の山小屋で男女二人きり遭難してしまったのだから!
異界から安全な場所に戻ろうとも、異界の道を全て塞がれた。
山神怒りが収まるでこの小屋寒さを凌ぐしかないのだ……
雪に濡れた衣を狐火に乾かせつつ、単の薄着で互いに寄り添う。
蓑があったのでさらに二人くっついて暖を取る。
わしは妖の血の方が濃いせいか、このぐらいの寒さにはまだ忍耐力がある。
さらに男なので体温がる。
流花は神の依代といえど、人間だ。
しかもか弱い女性なのにわしについてきてこんな災難に遭っている。
「ごめんなさい…足手纏いになって…」
「いや、ここの山神は女子がいないと話にならぬからのついてきてもらったのはわしの方だ。流花が気に止むことはない…」
そう言って寒さに震える流花を腕の中にさらに閉じ込めた。
下心はないといえば嘘でしかない。
わしの体は正直すぎて尻尾で誤魔化してその上に座布団のように流花を座らせ寒さ防ぐが、肩を抱きしめた時ふくよかな乳房に触れてしまった。
「す、すまぬ…故意ではないのだ」
わしは流花の耳元で謝る。
「わ、わかってますから……」
互いに体温と心臓の速さを感じてしまう。
流花は顔を真っ赤にして戸惑って涙目になっていた。
そんな女神に理性を保つことにわしは必死だった。
「晴綛さん……もう、私、限界です……」
狐目の能力を持っている私には見える。
流花がどんな表情で私を見つめているかなど……今までひた隠しにしてきた互いの想いを……
私はこの恋心は一生隠し通すのが流花は兄の明綛の妻。
二人の子供の三つ子娘たちとの関係を崩さぬ唯一の方法であり自分なりの愛の形だと誓ったのに……
誓いが揺らいでしまうではないか……
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる