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あやかしと神様の修学旅行
6☆もと雪女
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スキーをできない生徒は、葛葉子のクラスの担任の先生に引率されて、古民家に訪れた。
東親王殿下に、
「そういうところを案内してもらえないだろうか?」
という願いに快く頼まれ数少ない生徒達を引き連れて連れて行ってくれた。
見学参加の生徒は無理できない体や怪我の者たちだ。
学校行事とはいえ、雪を眺めているだけでは飽きると思っていたが楽しみが出来たと喜んだ。
案内されたのは、先生の馴染みの古民家だった。
先生は趣味で昔話や昔の人の生活様式にも興味があった。
木造の広間の中心に囲炉裏があって、あまりの寒さのあまり生徒たちは囲炉裏の近くに寄った。
昔ながらの古民家と言ってもテレビや電気はついていた。
壁には、簑だけではなく、あたたかそうな動物のふかふかな毛皮が掛けられて、家の主である老夫婦が狐の毛皮を羽織って待っていた。
頭から尻尾までのまるまる一枚剥がされた生々しい毛皮で、葛葉子の狐の姿を連想させられると苦い顔になる瑠香だった。
昔からの道具の使い方や、生活様式の説明もしてくれて、生徒たちに薪を火にくべさせてくれた。
今や貴重な体験をさせてもらって満足だ。
おじいさんは、少し昔の歴史や雪にまつわる話をしてくれた。
いつしか東親王殿下の大好きなあやかしの話になった。
「雪女って本当に居るんですか⁉」
と東親王殿下はワクワク感を抑えきれずに聞いた。
「おるとも、ワレこそ元雪女よ…」
フォッフォッと冗談めかしてきれいな白髪でシワが多くなった顔だが色白のお婆さんは自分を指差していう。
「今や、雪ババァじゃけどな!」
とお爺さんすかさず、わざと意地悪を言うとお婆さんは瞳をすごく鋭く凍りそうな視線をお爺さんに向ける。
お爺さんは声なく、アハハ…と笑ったまま固まった。
その、コントみたいな老夫婦の会話に生徒たちは皆笑う。
「まぁ。このじーさんに心から魂奪われて、あやかしであることができなくなってしまったがなぁ…ふふっ…」
お茶をすすりながらお婆さんは言う。
瑠香は、僅かにお婆さんから妖気を感じる。
(このバーさん、冗談めかしていっているが、本当のことだな……)
東親王殿下も気づいていて質問している。
だが、生徒の手前これでもワクワク感を抑えていることに瑠香は苦笑した。
「雪女ってホントに人を殺すの?」
昔ばなしで聞いた話を思い出して女子生徒は尋ねる。
「そうじゃ。あまりの寒さで苦しんでいるときに…冷たい息を吹きかけてトドメをさしてやるんじゃ。そして魂を黄泉へ送るのじゃ。白装束は昔は葬式の色だった所以でもあるからその役目もあるし。幽霊から雪女になるものもおるな。ワレは山の神と雪女のハーフだから特別じゃ」
随分具体的なことをお婆さんはこともなげに言った。
「まぁ、癖の悪い雪女は男の精を吸い尽くして魂を頂くものもいるの」
「じゃ、おばーさんはどのくらい男をたぶらかしたんですか?」
と冗談めかして一人の生徒が言った。
「隣におるジーサンただ一人じゃ……いくら魂を抜こうとしても精力が強くてなかなか死んでくれせんなんだ!」
自分で言っていて恥ずかしくなったのかおじいさんの背中を叩いて照れた。
「わしと共に逝く誓いもしたしな。もうわずかしか寿命は残ってないのだから、いい加減あきらめてくれ。」
そっとお爺さんはおばあさんの手を握ったのを見て、生徒たちはちょっと切なくほんわかした気分になった。
瑠香はこの爺さんは自分や臣と同じで特殊な存在だと思った。
あやかしは人の精を吸い尽くすというのはあながち嘘ではないと、瑠香は思う。
自分が神の化身でなかったら
大妖怪の九尾の狐の化身でもある葛葉子に吸い尽くされている。
眷属であり妻と誓った縁もなければ睦愛はできなかったと思う。
一晩中抱き合っていても支障はない。
互いに精力が高いのだから…
と、つらつら考えていたら、
(ああ…無性に葛葉子を抱きたくなってきた…)
「でお二人にはお子さんは?」
東親王殿下の質問はおわらない。
「一人おるが……あやつはちょっとひねくれておってな。この頃、家に帰ってこようとせん…」
お婆さんはため息を吐いた。
「たまに、獣の毛皮を剝いでプレゼントしてくれるけれどな…」
毛皮が多いのはそういうことらしい。
「あと、雪女がいるなら雪男もいるんですか?」
「そういえば。この間、ニュースになってましたね。雪男目撃スクープとか…」
他の生徒が思い出したことを口にした。
「日和国には本来おらせんよ。」
きっぱりとそういうが、
「まぁ、概念が違うからの女は陰気。冷気は陰、死も陰。雪女は雪女の間でしか生まれぬ」
元雪女のお婆さんは何でも知っていた。わざと難しいことを言ったが
「まるで陰陽の理ですね」
葛葉子といなければ自分を出さない瑠香は思わず口に出た。謹慎中と言えども陰陽道のことになると心浮かれる癖がある。
そんなるかの言葉に一瞬瞳を丸くして、年の割には色気のある人を惑わす笑みをした。
「…だが、魂冷えた心を溶かした男に身を委ねると、半妖になってワレとじーさんのように命を共に分かち合える夫婦になるじゃ」
「意外とロマンチックなんだね!」
と女子生徒は瞳をキラキラして友達と瞳を合わせて微笑んだ。
女子はそういう話が好きだ。
「ま。それはワレとじーさんのみの話じゃから、普通の雪女はこうはいかんからな。気をつけるのじゃぞ!いいな!」
この、老夫婦をうらやましい…
葛葉子とそこまで長くともにいられればいいのに…
切なくなって、今すぐ葛葉子を抱きたい…とさらに切実に思う瑠香だった。
東親王殿下に、
「そういうところを案内してもらえないだろうか?」
という願いに快く頼まれ数少ない生徒達を引き連れて連れて行ってくれた。
見学参加の生徒は無理できない体や怪我の者たちだ。
学校行事とはいえ、雪を眺めているだけでは飽きると思っていたが楽しみが出来たと喜んだ。
案内されたのは、先生の馴染みの古民家だった。
先生は趣味で昔話や昔の人の生活様式にも興味があった。
木造の広間の中心に囲炉裏があって、あまりの寒さのあまり生徒たちは囲炉裏の近くに寄った。
昔ながらの古民家と言ってもテレビや電気はついていた。
壁には、簑だけではなく、あたたかそうな動物のふかふかな毛皮が掛けられて、家の主である老夫婦が狐の毛皮を羽織って待っていた。
頭から尻尾までのまるまる一枚剥がされた生々しい毛皮で、葛葉子の狐の姿を連想させられると苦い顔になる瑠香だった。
昔からの道具の使い方や、生活様式の説明もしてくれて、生徒たちに薪を火にくべさせてくれた。
今や貴重な体験をさせてもらって満足だ。
おじいさんは、少し昔の歴史や雪にまつわる話をしてくれた。
いつしか東親王殿下の大好きなあやかしの話になった。
「雪女って本当に居るんですか⁉」
と東親王殿下はワクワク感を抑えきれずに聞いた。
「おるとも、ワレこそ元雪女よ…」
フォッフォッと冗談めかしてきれいな白髪でシワが多くなった顔だが色白のお婆さんは自分を指差していう。
「今や、雪ババァじゃけどな!」
とお爺さんすかさず、わざと意地悪を言うとお婆さんは瞳をすごく鋭く凍りそうな視線をお爺さんに向ける。
お爺さんは声なく、アハハ…と笑ったまま固まった。
その、コントみたいな老夫婦の会話に生徒たちは皆笑う。
「まぁ。このじーさんに心から魂奪われて、あやかしであることができなくなってしまったがなぁ…ふふっ…」
お茶をすすりながらお婆さんは言う。
瑠香は、僅かにお婆さんから妖気を感じる。
(このバーさん、冗談めかしていっているが、本当のことだな……)
東親王殿下も気づいていて質問している。
だが、生徒の手前これでもワクワク感を抑えていることに瑠香は苦笑した。
「雪女ってホントに人を殺すの?」
昔ばなしで聞いた話を思い出して女子生徒は尋ねる。
「そうじゃ。あまりの寒さで苦しんでいるときに…冷たい息を吹きかけてトドメをさしてやるんじゃ。そして魂を黄泉へ送るのじゃ。白装束は昔は葬式の色だった所以でもあるからその役目もあるし。幽霊から雪女になるものもおるな。ワレは山の神と雪女のハーフだから特別じゃ」
随分具体的なことをお婆さんはこともなげに言った。
「まぁ、癖の悪い雪女は男の精を吸い尽くして魂を頂くものもいるの」
「じゃ、おばーさんはどのくらい男をたぶらかしたんですか?」
と冗談めかして一人の生徒が言った。
「隣におるジーサンただ一人じゃ……いくら魂を抜こうとしても精力が強くてなかなか死んでくれせんなんだ!」
自分で言っていて恥ずかしくなったのかおじいさんの背中を叩いて照れた。
「わしと共に逝く誓いもしたしな。もうわずかしか寿命は残ってないのだから、いい加減あきらめてくれ。」
そっとお爺さんはおばあさんの手を握ったのを見て、生徒たちはちょっと切なくほんわかした気分になった。
瑠香はこの爺さんは自分や臣と同じで特殊な存在だと思った。
あやかしは人の精を吸い尽くすというのはあながち嘘ではないと、瑠香は思う。
自分が神の化身でなかったら
大妖怪の九尾の狐の化身でもある葛葉子に吸い尽くされている。
眷属であり妻と誓った縁もなければ睦愛はできなかったと思う。
一晩中抱き合っていても支障はない。
互いに精力が高いのだから…
と、つらつら考えていたら、
(ああ…無性に葛葉子を抱きたくなってきた…)
「でお二人にはお子さんは?」
東親王殿下の質問はおわらない。
「一人おるが……あやつはちょっとひねくれておってな。この頃、家に帰ってこようとせん…」
お婆さんはため息を吐いた。
「たまに、獣の毛皮を剝いでプレゼントしてくれるけれどな…」
毛皮が多いのはそういうことらしい。
「あと、雪女がいるなら雪男もいるんですか?」
「そういえば。この間、ニュースになってましたね。雪男目撃スクープとか…」
他の生徒が思い出したことを口にした。
「日和国には本来おらせんよ。」
きっぱりとそういうが、
「まぁ、概念が違うからの女は陰気。冷気は陰、死も陰。雪女は雪女の間でしか生まれぬ」
元雪女のお婆さんは何でも知っていた。わざと難しいことを言ったが
「まるで陰陽の理ですね」
葛葉子といなければ自分を出さない瑠香は思わず口に出た。謹慎中と言えども陰陽道のことになると心浮かれる癖がある。
そんなるかの言葉に一瞬瞳を丸くして、年の割には色気のある人を惑わす笑みをした。
「…だが、魂冷えた心を溶かした男に身を委ねると、半妖になってワレとじーさんのように命を共に分かち合える夫婦になるじゃ」
「意外とロマンチックなんだね!」
と女子生徒は瞳をキラキラして友達と瞳を合わせて微笑んだ。
女子はそういう話が好きだ。
「ま。それはワレとじーさんのみの話じゃから、普通の雪女はこうはいかんからな。気をつけるのじゃぞ!いいな!」
この、老夫婦をうらやましい…
葛葉子とそこまで長くともにいられればいいのに…
切なくなって、今すぐ葛葉子を抱きたい…とさらに切実に思う瑠香だった。
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