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あやかしと神様と吸血鬼
8☆処女じゃないのにっ!
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「なんで、学園祭に忍び込むんだっ!」
「二十代以下の若くて美味しい乙女の血が飲めるからに決まってるだろ?」
葛葉子は吸血鬼に両手首を後ろ手に掴まれて右肩に遠慮なく首を乗っけられて耳元に息はかかるし気持ち悪い最悪だ。
「特にお前は特殊な乙女なようだな…」
首筋をぺろりとなめられてゾゾゾと鳥肌か走る。
「わ、わたしは処女じゃないぞっ!だからだよ…!だから離せ!」
恥ずかしいけど、ホントのことだし諦めてくれればいいと思ったけれど、吸血鬼は確認するように外国人特有の大きな鼻でクンカクンカと首筋を嗅がれた。
「…いや、君はマリアンヌと同じ神に愛された神々しい乙女な匂いがする…」
たしかに毎晩、神の化身に愛されてるけど…処女じゃない。
なのに、穢れ無き乙女と同じ匂いということは自分も神に近い天狐の化身のあやかしだからか。
「若くて発情期の処女の血は濃厚で旨い…それに日和国の乙女はとても美味だ…」
「だからっ!処女じゃないって!……処女じゃない者の血を飲んだらどうなるんだ?」
葛葉子はふと、疑問に思ったことを口にする。
「…吸血鬼を騙した罰として私とおなじ吸血鬼になるのだよ…まぁ処女しか血を飲んだ事がないから確定ではないけれどそう言われているよ…」
そうやって吸血鬼は仲間をふやしていくらしい。
けれどそんな法則冗談じゃない‼
「狐のあやかしで吸血鬼なんてそんなの絶対イヤだっ‼神の化身妻失格じゃないかっ!」
と叫び力の限り暴れる。
「君はマリアンヌと同じシスターか、何かか…日和国にはミコという、シスターに準じるものが、いるとは聞いたことはあるけれどそれで処女ではないという逃げる言い訳にはならないよ?」
確かに葛葉子は元巫女だけどもう巫女じゃない…
「いい加減!離してっ!」
白狐の清めの炎を身に纏い放ち吸血鬼を祓う。
「うわっ!」
吸血鬼は咄嗟に葛葉子を離し小さな無数のコウモリになって、異界の空間に消えた。
「やったのかな…」
早く炎を放てば、良かったと思う。
この間のインキュバスのときのように着物は燃えなくてホッとする。
一緒に燃えてしまったらと思って炎を出せなかった。
菊と魂を同じくする身になったために衣服も燃えないと理解した。
「特殊な乙女のようだな…いや、私とおなじモンスターか…」
小さなコウモリがパタパタと、葛葉子の周りを、飛び回り身体にくっつくとさっきの状態に戻された。
「またあやかしの炎でっ!…っ!」
だけど、吸血鬼の顔だけが分離され浮いて葛葉子と瞳を合わせ銀に瞳を閃かせると、葛葉子は気を失う。いや、夢を見せられる。
「…はぅ。る、瑠香…」
気を失って夢を見る間、恋する女の発情状態になる。
「夢で愛おしい男の夢を見させてあげるよ…」
にやりと笑うと襟元をぐいっと引っ張られてうなじを顕にさせられる。
頭を無理やり左に押して押さえつけて動脈走る首と肩の空いたの曲線に牙を出し噛み付いた瞬間、上から落ちてきた三人の人間に踏みつけにされた。
グシャリ!
と言う音がするが、小さなコウモリが霧散する。
吸血鬼はそんなことで死なない。
瑠香は急いで葛葉子を抱き抱えると、気を失いながらも息も荒く喘ぎ、頬を高調させて、自らの柔らかな胸を掴んでいる。
吸血鬼の妖術のせいで発情してる…と瑠香は察して、きつけになるキツイ香を嗅がせる。
「あんっ…瑠香…っ!る、瑠香?」
術が解けて、つい色っぽい吐息混じりの声が出ていた事に、はっと顔を赤らめて口を抑える。
正直そのいやらしいく自分を呼んだ言霊に瑠香は萌える。
こっちが発情したくなる…
その心を落ち着かせるために大きくため息を吐いて、
「葛葉子っ!攫われるなっていっただろ!」
つい心配のあまりの声を大きくして怒鳴ってしまった。
「今回言ってないじゃないか…!
……夏休みの花火大会での注意したときと勘違いしてる?」
耳をひしゃげてむーっと睨む。
「文化祭でも同じだよ!」
ぎゅっと抱きしめ心配していたことを伝える。
「瑠香…ごめんなさい…」
「いや、オレの不注意…ゴメン。今度は連れて行かれないようにするし、離さないし!」
そういうと、愛おしい気持ちを我慢していた二人は熱烈なキスをくり返す。
もう二人だけの世界になって周りが見えていない。
少しでも離れたくなかった。
攫われるなと今回注意しなかったのはまさか攫われるとは思わなかった…
でもこんなに可愛い葛葉子を攫う男がいないわけではない…
自分がもっと注意しなくてはと決意する。
熱烈なキスは口だけではなく体中に刻みつけたくなって首筋を見ると牙に刺された跡を見つけた……
「二十代以下の若くて美味しい乙女の血が飲めるからに決まってるだろ?」
葛葉子は吸血鬼に両手首を後ろ手に掴まれて右肩に遠慮なく首を乗っけられて耳元に息はかかるし気持ち悪い最悪だ。
「特にお前は特殊な乙女なようだな…」
首筋をぺろりとなめられてゾゾゾと鳥肌か走る。
「わ、わたしは処女じゃないぞっ!だからだよ…!だから離せ!」
恥ずかしいけど、ホントのことだし諦めてくれればいいと思ったけれど、吸血鬼は確認するように外国人特有の大きな鼻でクンカクンカと首筋を嗅がれた。
「…いや、君はマリアンヌと同じ神に愛された神々しい乙女な匂いがする…」
たしかに毎晩、神の化身に愛されてるけど…処女じゃない。
なのに、穢れ無き乙女と同じ匂いということは自分も神に近い天狐の化身のあやかしだからか。
「若くて発情期の処女の血は濃厚で旨い…それに日和国の乙女はとても美味だ…」
「だからっ!処女じゃないって!……処女じゃない者の血を飲んだらどうなるんだ?」
葛葉子はふと、疑問に思ったことを口にする。
「…吸血鬼を騙した罰として私とおなじ吸血鬼になるのだよ…まぁ処女しか血を飲んだ事がないから確定ではないけれどそう言われているよ…」
そうやって吸血鬼は仲間をふやしていくらしい。
けれどそんな法則冗談じゃない‼
「狐のあやかしで吸血鬼なんてそんなの絶対イヤだっ‼神の化身妻失格じゃないかっ!」
と叫び力の限り暴れる。
「君はマリアンヌと同じシスターか、何かか…日和国にはミコという、シスターに準じるものが、いるとは聞いたことはあるけれどそれで処女ではないという逃げる言い訳にはならないよ?」
確かに葛葉子は元巫女だけどもう巫女じゃない…
「いい加減!離してっ!」
白狐の清めの炎を身に纏い放ち吸血鬼を祓う。
「うわっ!」
吸血鬼は咄嗟に葛葉子を離し小さな無数のコウモリになって、異界の空間に消えた。
「やったのかな…」
早く炎を放てば、良かったと思う。
この間のインキュバスのときのように着物は燃えなくてホッとする。
一緒に燃えてしまったらと思って炎を出せなかった。
菊と魂を同じくする身になったために衣服も燃えないと理解した。
「特殊な乙女のようだな…いや、私とおなじモンスターか…」
小さなコウモリがパタパタと、葛葉子の周りを、飛び回り身体にくっつくとさっきの状態に戻された。
「またあやかしの炎でっ!…っ!」
だけど、吸血鬼の顔だけが分離され浮いて葛葉子と瞳を合わせ銀に瞳を閃かせると、葛葉子は気を失う。いや、夢を見せられる。
「…はぅ。る、瑠香…」
気を失って夢を見る間、恋する女の発情状態になる。
「夢で愛おしい男の夢を見させてあげるよ…」
にやりと笑うと襟元をぐいっと引っ張られてうなじを顕にさせられる。
頭を無理やり左に押して押さえつけて動脈走る首と肩の空いたの曲線に牙を出し噛み付いた瞬間、上から落ちてきた三人の人間に踏みつけにされた。
グシャリ!
と言う音がするが、小さなコウモリが霧散する。
吸血鬼はそんなことで死なない。
瑠香は急いで葛葉子を抱き抱えると、気を失いながらも息も荒く喘ぎ、頬を高調させて、自らの柔らかな胸を掴んでいる。
吸血鬼の妖術のせいで発情してる…と瑠香は察して、きつけになるキツイ香を嗅がせる。
「あんっ…瑠香…っ!る、瑠香?」
術が解けて、つい色っぽい吐息混じりの声が出ていた事に、はっと顔を赤らめて口を抑える。
正直そのいやらしいく自分を呼んだ言霊に瑠香は萌える。
こっちが発情したくなる…
その心を落ち着かせるために大きくため息を吐いて、
「葛葉子っ!攫われるなっていっただろ!」
つい心配のあまりの声を大きくして怒鳴ってしまった。
「今回言ってないじゃないか…!
……夏休みの花火大会での注意したときと勘違いしてる?」
耳をひしゃげてむーっと睨む。
「文化祭でも同じだよ!」
ぎゅっと抱きしめ心配していたことを伝える。
「瑠香…ごめんなさい…」
「いや、オレの不注意…ゴメン。今度は連れて行かれないようにするし、離さないし!」
そういうと、愛おしい気持ちを我慢していた二人は熱烈なキスをくり返す。
もう二人だけの世界になって周りが見えていない。
少しでも離れたくなかった。
攫われるなと今回注意しなかったのはまさか攫われるとは思わなかった…
でもこんなに可愛い葛葉子を攫う男がいないわけではない…
自分がもっと注意しなくてはと決意する。
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