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あやかしと神様の妊娠危機!?
2☆安心だけど不安
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「葛葉子!無事か!」
瑠香は乱暴に保健室の扉を開き葛葉子のもとに駆け寄り手をギュッ!と握る。
瑠香は、キリリとつり上がった眉がハの、字に下がって心底心配している。
その様子をぼんやりと見つめて目を醒めた葛葉子は「ふふっ」と笑って、
「大丈夫だよ。菊もそう言ってるし…」
葛葉子は頭から打ったらしく保健室で安静にしていて、眠っているときに魂の中の菊に子供は無事かと不安になっているのを大丈夫だと言われて安心し目が覚めた。
「突き飛ばされてとっさのことで覚えていないんだけど、子供を守るためにブリッチして受身をして安心したら頭床に落として気をうしなちゃったんだ……」
葛葉子は頭を打ったせいでどうなったのか忘れていたことも菊に聞いた。
その話を聞いてブリッチも胎教に悪いのでは……と瑠香は不安になる。
そんな葛葉子は瞳を金に煌めかせ「フフッ」と、笑う。
『我が九尾の尻尾をクッション代わりにしてやったおかげもあるぞ。安心しろ。』
そのためお尻が勢い良く浮いてブリッチ状態にもなってしまった。
「想像すると面白いね」
東殿下はプッと吹き出してそう言った。
その場にいなかったから、どのような状況か分からなかったが想像して笑ってしまった。
「笑い事じゃないですよ!葛葉子さんを突き落とした犯人を見つけなくては……」
と、臣は突き飛ばされたというこの件は深刻な問題だと思う。
「だな……」
さらに怒りに燃える瑠香だった。
「一応病院に行って見てもらいましょうね!」
ということで、保険の先生に連れられて葛葉子は病院へ行くことになった。
瑠香も付き添いたかったが、
「私の分まで東殿下の護衛のお仕事をして!」と言われて学校に留まる事になった。
葛葉子を突き飛ばした犯人を調べる如く、久美達に詳しく聞くことにした。
「私達も葛葉子を気遣って階段を登ってたんだけど、突然風のような強い何かに押されて葛葉子だけ突き飛ばされた感覚なんだよね……あれは今考えると不思議よね…」
と久美は言う。
「ちょうど陽が入ってる窓で、前が見えづらかったのもあるけど…人影なかった?」
と咲子が言う。
「さらにゾクッてした殺気は感じたよ。葛葉子が落ちたほうがゾッとして忘れちゃってたけど…」
と萌はそう言って青ざめるが、
「また、生霊の仕業だったりしてー!」
と冗談めかし言ってみた。
「そしたら、御札を貼っておいたほうがいいかもね!」
と東殿下は萌の無神経さをフォローしてあげた。
だが、東殿下もその線はあるとおもっていた。
葛葉子は良くも悪くも妖狐のあやかしなのだから…
現に葛葉子の親友三人は霊感が強くなっている。
「そういうことならまた狙われるかもしれないし、葛葉子に気を使うようにしてね。あと、皆は御札を張って生霊避けしようね!」
「はーい!」
久美達は素直に元気よく返事をする。
オカルト好きな三人なので東殿下のご趣味も気が合いよく話が弾む。
「……まぁ、人でもあやかしでも幽霊でも…葛葉子を傷つけるものには瑠香の制裁が容赦なく待ってるからねぇ…」
東殿下は瑠香の方を見ると気を落ち着かせるために鬼の様なオーラを発しながら編み物をしていた。
その様子を、見て苦笑し、
「幸せの絶頂には何らかの魔が差し込むものだからね、皆も心して置くようにね」
と、ウインクしておっしゃった。
瑠香は乱暴に保健室の扉を開き葛葉子のもとに駆け寄り手をギュッ!と握る。
瑠香は、キリリとつり上がった眉がハの、字に下がって心底心配している。
その様子をぼんやりと見つめて目を醒めた葛葉子は「ふふっ」と笑って、
「大丈夫だよ。菊もそう言ってるし…」
葛葉子は頭から打ったらしく保健室で安静にしていて、眠っているときに魂の中の菊に子供は無事かと不安になっているのを大丈夫だと言われて安心し目が覚めた。
「突き飛ばされてとっさのことで覚えていないんだけど、子供を守るためにブリッチして受身をして安心したら頭床に落として気をうしなちゃったんだ……」
葛葉子は頭を打ったせいでどうなったのか忘れていたことも菊に聞いた。
その話を聞いてブリッチも胎教に悪いのでは……と瑠香は不安になる。
そんな葛葉子は瞳を金に煌めかせ「フフッ」と、笑う。
『我が九尾の尻尾をクッション代わりにしてやったおかげもあるぞ。安心しろ。』
そのためお尻が勢い良く浮いてブリッチ状態にもなってしまった。
「想像すると面白いね」
東殿下はプッと吹き出してそう言った。
その場にいなかったから、どのような状況か分からなかったが想像して笑ってしまった。
「笑い事じゃないですよ!葛葉子さんを突き落とした犯人を見つけなくては……」
と、臣は突き飛ばされたというこの件は深刻な問題だと思う。
「だな……」
さらに怒りに燃える瑠香だった。
「一応病院に行って見てもらいましょうね!」
ということで、保険の先生に連れられて葛葉子は病院へ行くことになった。
瑠香も付き添いたかったが、
「私の分まで東殿下の護衛のお仕事をして!」と言われて学校に留まる事になった。
葛葉子を突き飛ばした犯人を調べる如く、久美達に詳しく聞くことにした。
「私達も葛葉子を気遣って階段を登ってたんだけど、突然風のような強い何かに押されて葛葉子だけ突き飛ばされた感覚なんだよね……あれは今考えると不思議よね…」
と久美は言う。
「ちょうど陽が入ってる窓で、前が見えづらかったのもあるけど…人影なかった?」
と咲子が言う。
「さらにゾクッてした殺気は感じたよ。葛葉子が落ちたほうがゾッとして忘れちゃってたけど…」
と萌はそう言って青ざめるが、
「また、生霊の仕業だったりしてー!」
と冗談めかし言ってみた。
「そしたら、御札を貼っておいたほうがいいかもね!」
と東殿下は萌の無神経さをフォローしてあげた。
だが、東殿下もその線はあるとおもっていた。
葛葉子は良くも悪くも妖狐のあやかしなのだから…
現に葛葉子の親友三人は霊感が強くなっている。
「そういうことならまた狙われるかもしれないし、葛葉子に気を使うようにしてね。あと、皆は御札を張って生霊避けしようね!」
「はーい!」
久美達は素直に元気よく返事をする。
オカルト好きな三人なので東殿下のご趣味も気が合いよく話が弾む。
「……まぁ、人でもあやかしでも幽霊でも…葛葉子を傷つけるものには瑠香の制裁が容赦なく待ってるからねぇ…」
東殿下は瑠香の方を見ると気を落ち着かせるために鬼の様なオーラを発しながら編み物をしていた。
その様子を、見て苦笑し、
「幸せの絶頂には何らかの魔が差し込むものだからね、皆も心して置くようにね」
と、ウインクしておっしゃった。
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