freely fantastic online

nanaさん

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2章 異世界

いざ異世界へ..!の前に運営からのお呼び出し

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「ログインっと...ん?」

前回ログアウトしたのは広場だったので広場に出た 門は相変わらず開いてその先ではスライムやホーンラビットといったファンタジー定番の魔物と戦ってるプレイヤー達が見える

そんな中 俺の視界の端でメールマークが出てるのでタップ


こんにちは プレイヤー名 アルバさん お時間がある時で良いのでどこかでお話が出来ないでしょうか?by 運営

「ふむ...別に話す分は構わないけどな 」

それに対して返信もできるようなのでちゃんとした文で返した 

するとすぐ返信が返ってきた

「ふむふむ...えーと...今すぐこちらに転移させます...はい?」

その瞬間に俺の周りは一瞬で変化し白い空間に変わった

「...相変わらず仕事がはえぇな」

「そりゃそうだ 君の事は常に見ているようなもんだ」

「..あん時の声の主?」

「そう、よく分かったね ボイスチェンジャーも使ったのだが」

「ボイスチェンジャーを使っても元の声の特徴は残ってるんでな」

「ふむ、なかなかだ それで話なのだが...」

運営直々の話とは一体...?

「戦闘方面であんなに出来た君だからお願いしたい...」

「?」

「頼む!生産という要素を先行体験して欲しい!」

「?」

「このゲームはこれから色々なアップデートをしていく 生産もその要素の1つ 本来ならあのボス達で時間を稼いで色々完成させるつもりだったのだが...」

「あ...」

俺が裏レイドボスを1人で単独討伐(条件があったとはいえ) そして表レイドボスでも多大な影響を与えたからか...

「分かってくれたようだな..なので申し訳ないとは思うんだが生産 という要素を先行体験して欲しいのだ」

「生産と言っても道具がねぇぜ?」

「それはこちらで特注のを用意する 場所も...第二世界で使える所を用意しよう」

「手厚いな」

「我々も生産 という要素の試行 したのだが...やっぱりプレイヤーの意見が欲しくてな」

「意見...か いいぜ 面白い」

「助かる それと先日のPV許可無く公開してしまい本当に申し訳ない 」

「全然良いぜ 俺としては逆に裏レイドボスのトドメを刺す所が地味だったから不安だったぐらいだぜ」

「そう言って貰えると助かる それとこれを渡しておく」

そう渡されたのは青い球体

「なんじゃこりゃ」

収納オーブ(家・大)
家が収納されたオーブ 使いたい所に設置して念じると中の家が設置される再回収も可能 設置出来る広さが無いと光を失う


「生産をする場所 をコンパクトに纏めた物だ 置く場所があれば展開出来る 中は普通の広い部屋だ 君のイメージで二階建てにも3階建てにもできる 」

つまり階層ごとに生産する場所を変えられるのか

「なら......  こういうのはどうだ?」

「ほう...中々良い案だな 検討しよう 採用されたら報告とお礼を渡しに行く」

「了解だ だがお礼は別に要らないぜ」

「いや渡させてくれ」

「..なら仕方ない わかった 」

「助かる それと生産に使う道具も渡しておく」


生産セット(特注品)
生産する為に必要な道具が全て揃っている 

なんか巻物みたいな物を渡された


「...はい?」

「開いてみろ」

言われた通りに巻物を開いてみると

「...こりゃすげぇな」

「だろ?コンパクトだしな」

コンパクトにするならオーブにすれば良かったんじゃないかと思うが口には出さない

開いた巻物の上に様々な道具が置いてある 槌や鑿 物差し等の道具から...

「釜?」

「錬金釜 と呼ばれる物だ」

「錬金釜...ねぇ」

「素材を入れそれらを合成もしくは分解する物 他にも錬金に関する道具は多くある この天秤なんか良い例だな」

「天秤か...何に使うんだ?」

「等価交換だ」

「等価交換..」

その言葉を聞きある漫画を思い出す

「こっちに薬草を置いたとしよう」

しれっとこのゲームで初めて聞いた単語出すのやめてくれないかな..薬草があるのなら調薬もあるんだろう

「んでこっちに鉄鉱石を置く」

右に薬草 左に鉄鉱石か...

「どちらも素材のランクとしては2 つまり価値が同じな訳だ 錬金術上はね」

「んでそこからどうなるんだ?」

「ここにボタンがあるだろ?」

天秤の中心の棒の部分の下に複数のボタンがある

「1回押すと右から左に 2回押すと左から右に等価交換が行われる」

「ほう」

「今回は1回押すとしよう」

すると天秤は光に包まれ..

「..増えたな」

光が晴れると天秤の上から薬草が消え鉄鉱石が2つに増えていた

「これが等価交換だ だが1つ注意点があってね」

「注意点か」

「実は等価交換したら元の素材がどれだけ品質が高くても一定の品質に落ちてしまう そこは注意してくれ」

「つまり量産向けと」

「そういうことだ 他にも色々な道具はあるが分からないものはメールで説明を載せておいた 視界に表示させながら別の作業というのも可能だがら是非有効活用してくれ」

「了解だ それじゃあ戻るぜ」

「ああ、頼む」

そのまま巻物とオーブを仕舞って運営に別れを告げそのまま元いた場所に戻された

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