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nanaさん

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近づくイベント

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今日もいつも通りに日常を過ごしていると

「お袋!」

「あら、おかえりなさい ソルバート」

「ああ、ただいま って じゃなくてよ 悪い知らせがある」

「悪い知らせ...魔王軍ですか?」

そう言うとソルバートは驚いた顔をする

「創造神様から直接 神託を受け取りました 魔王軍の一端がここに攻めてくることを」

「そういう事か なら話は早い お袋 シズと一緒に逃げてくれ」

「何故ですか?」

「魔王軍は予想以上に強い 俺らが食い止めてる間に逃げて欲しい」

「そうですか...その気持ちは本当にありがとう でも私は逃げませんよ」

「何故..」

「この街の人達には本当に感謝しています だから この街の人を守る為 私も動こうと思います」

「お袋..だが..」

「大丈夫ですよ それに...息子を置いて逃げるのは 母親の名が廃りますからね 」

「...すまねぇ お袋」

「いいんですよ それじゃあ部下の方も呼んできてください 一緒にお昼ご飯でも食べましょう そしたら魔王軍について少しお話をしましょうか」

「..了解だ 呼んでくる」

「お願いしますね」


予想以上に魔王軍が来るのが早い ソルバートが言うくらいだから強いのだろう 現段階のプレイヤーの実力が分からない今 私やシズ ソルバートが動くしかない



部下の方を連れて教会にソルバートが来る

「お袋 連れて来たぞ」

「この方が....」

「ボスのお母様...」

「美しい...」

「ボスが唯一甘える人...?」

「おい、キラ お前後で Aトレーニングな」

「あ、ご、ごめんなさいボス!だ、だから許して それだけはいやぁぁぁ!!」

「Aトレーニング..?」

「ああ、Aトレーニングというのはボスが私達に課すトレーニングの1種 全部で6種類あるんですが1番キツイのがAトレーニングです まぁ簡単に言うと筋トレとかの体力づけのトレーニングをフルで1日やり続ける事ですね お陰ですっごい体力つきましたよ」

「あら...ソルバート」

「ん?なんだ お袋」

「今 こちらの方から聞きましたがAトレーニングというもの 魔王軍が近づいてきてるのですし その時も考えて別の機会にすればどうでしょう」

「..確かにそうだな 良かったなキラ お袋に感謝しろ」

「ありがとうございますぅぅぅ!!」

「いえいえ いつもソルバートをありがとうございます」

「ちょ、お袋!?」


ちなみに教会周りに結界を張ってるのでプレイヤーとかが入って来ないので大丈夫だろう ちなみにシズはさっきから私の背後に隠れてる


「それじゃあご飯を作りますので待っててください」

ソルバートの部下は4人 先程 Aトレーニングを課されそうになったキラ トレーニングの説明をしてくれた タイタン とジェイク ライカ だ ちなみにこれからもっと増やす予定らしい

ご飯を7人分作る いつもと量が違うが特に変わらない がっつきやすい物を作ろうかな いやむしろ多く食べることを予想して余分に作っておこう

こういう時の定番はカレー でも残念ながらカレー粉がまだ手に入らないので作れない だから肉系でも作ろうかな 

結果 私が作ったのは親子丼  がっつきやすいし食べやすいし 栄養面でも良いと思うから選んだ

「はい、どうぞ~」

「美味しそう」

「お袋の料理..」

「匂いだけでわかる」

「これは...」

「絶対に..」

「美味い」

何気に今の部下の人達のコンビネーションも凄い


「ん、美味しい」

「...」

「美味い...美味いよぉ...」

「前のおにぎりと言い本当に美味しい...」

「あれもマジ美味かった」

「お袋の味...」

ソルバートが無言で食べてるので少し不安

そんな私の不安そうな顔を見て気づいたのかソルバートが

「お袋」

「はい」

「おかわりを頼めるか?」

なんともう食べ終えていた 幸い おかわりは作っていた

思わず嬉しくなり顔が綻ぶ

「はい、ありますよ 」

「うっ...」

「眩しすぎだろ」

「心の闇が浄化される...」

「やっぱりボスがデレるのは間違いなかった」

「お母さん可愛い」



その後はご飯を食べ終え片付けをした後

「さて 本題に入りましょう」

「ああ、まず魔王軍だ 奴らを観測したのは南の魔の森 北の山の奥地 西の砂漠の奥地からだ 幸い東からは来ていない 」

「なら東以外を守れば良さそうですね」

「ああ、だが魔王軍は周辺の魔物を連れてこちらに向かってきている それに最悪な事だが 魔王軍がこちらに向かってる時の進行ルートに村や街などがあれば間違いなく陥落している」

「...」

「だから何としてでもここで食い止める 地図を見てくれ」

そう言いソルバートが地図を広げる

「まずここが俺らがいる始まりの街だ そしてその東に王都..つまりこの国の首都がある そして奴らが向かってきてるのはここからだ」

と向かってきてる所にピンを指す 3方向

「始まりの街周辺の環境が特殊なせいで向かってきている魔物も種類が分かれている しかもこの大群の中に 司令官的な存在が恐らくいる それも3方向に一体ずつだ」

「..国から騎士団とかは間に合いませんね」

「ああ、冒険者ギルドに伝えて国に連絡をしてもらってるが間に合わない だからもし ここが仮に陥落した際に止める為の戦線を張ってもらう 」

「...分かりました まず現段階の異人の方々の実力ではおそらく食い止めることは不可能ですよね?」

「ああ、間違いない 時間は何とか稼げるだろう 幸い奴らは何度でも生き返れる それを利用すれば時間は稼げる だがジリ貧だ」

「ならこう別れましょう まず北の山方面から来る魔物達は...シズ 貴方に対処をして欲しい」

「了解 任せて」

「南はソルバート達に任せます おそらく地形や魔物を1番知ってるでしょうから」

「了解だ ってことは西はお袋が?」

「はい、 それに北はシズの狩場 シズが魔物の特徴をこの中で1番知ってるでしょうし消去法で私が西を担当します」

「了解 ですがここで一つ問題があります」

「なんでしょうか」

「戦力が足りません 仮に3方向に別れたとしても数は異人で補うしかありませんがそれでは全体的な実力が下がります ここで止められるとは思いません 」

「そこは俺とお袋でどうにかする」

「はい、私達で戦力を増強します 皆さんには異人の方々に徹底指導をして貰いたいのです」

「徹底指導...技術面ですか?」

「はい、対魔物や魔法技術とかです」

「了解しました 任せてください!マザー!」

マザー!?

「それじゃあ一旦解散だ キラ達は兵士長達に話に行ってくれ だがお袋とシズの事は伏せろ 」

「了解です ボス」

そう言いキラ達は出ていく

残ったのは私 シズ ソルバートのみ

「それで戦力増強だが 俺はとにかく部下を作る 指導は彼奴らに任せて徹底的にだ」

「私は魔法で 騎士を作ります 遠距離 近距離に分かれて それぞれ役割を持たせます」

「了解だ それをそれぞれの支配下に置いて動かす感じか?」

「はい 私 シズ ソルバートの3人に」

「了解だ それじゃあ俺は一旦 戻る お袋 無理するなよ シズと一緒に逃げても構わない」

「逃げませんよ 絶対に」

「私も 家族が戦うのにそれを見捨てて逃げるなんてしない」

「...ありがとう」

そう言いソルバートは出て行った 鉄血軍人アレスの内容とは違う 部下への感じと私たちへの感じ ソルバートは優しい けど冷静に残酷な判断が出来るのだろう そしてこの街で止めて被害を広がらないようにしようとしてる辺りもそうだ

「シズ 巻き込んでごめんなさい」

「良いの お母さんこそ 逃げても良いんだよ?」

「それは出来ません 息子がここで戦い 食い止めようとしてるのに逃げられませんよ」

「お母さんならそう言うと思った でも死なないでね?」

「当たり前です シズこそ 本当に気をつけて」

「ん、大丈夫」

「それじゃあ少しゆっくりしたら始めましょう」




シズは少しでも強くなる為に狩りに行った なのでその間 私は騎士を作る

様々な元素を組み立て 騎士を形作る

お馴染みの剣と盾を持った騎士

弓矢や魔法を使った遠距離に特化した騎士

大盾を持ち前線で魔物の攻撃を受ける騎士

槍を使い距離を取って攻撃する騎士

と様々な騎士を大量に作り 保管庫にストックする 勿論 魂と精神も与えた 本人達に保管庫に居てもらうことを伝え 了承してもらい その中で 訓練をしてもらう 

それをずっと繰り返す そして騎士達にとある能力を付ける

それは傷付いた箇所を周囲の元素を自動で吸収し再生するというもの 大群相手には良いだろう 出し惜しみは出来ない

彼らも幻想体 という扱いになっている


不滅の騎士団
主君を 大切な者を 仲間を守る為 何度でも蘇り戦い続ける騎士団 その意思は折れることはなく 彼らは大切な者達に危機を脅かす存在を倒すまで戦い続ける


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