Devastated Adventure Survival

nanaさん

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帰還

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荷物を持って基地に向かう

時間帯はもう夜明け

どうやら私は相当あの施設にいたらしい

「...早めに帰るか」

そのままダッシュで基地に向かい始める

「早いね これは良い」

思った以上に早い そのまま走り続ける

都市の中を通り抜け平原へ そこから森に行き 渓谷をそのままジャンプで超える

「お~!」

超えた後は岩石地帯まで走り 森に入る

そこから基地のある洞窟に到着

基地に入ると

「何者だ」

いつの間にか背後にいたハンクが後頭部にハンドガンの銃口を押し付けてくる

「あー...そうだった この見た目じゃそりゃ警戒されるよねぇ...」

「その声...ティアか?」

「そうだよ~警戒させてごめんね」

「...何故?」

「説明は後でするよ レイメイ達は?」

「司令室だ 」

「なら一緒に行こ 」

「ああ」


そのままハンクと一緒に司令室に向かう

道中メンバーから誰だ彼奴みたいな目で見られたがまぁ仕方ない というかメンバーが前より増えてるのは気の所為だろうか

そのまま司令室へ

「あ、ハンクさんおかえりな...ティアさんですか?」

「そうだよ よく分かったね」

「ハンクさんと一緒に居ますし前の姿が成長したような感じですので」

「ま、こうなった経緯をこの後話すね」

「分かりました」

「あんなにちっちゃかったのに...」

「大きくなったね~」

「こっちが向こうでの姿か?」

「向こうでも割と身長は低い方」

「...本当に男なのか疑いたくなるぜ」

「勘弁して これでも男だから」

「ガハハ!!他の奴らが聞いたら驚くだろうな!」

「それはそうだな んじゃ話を聞くとするか」



「...つまり生物兵器相手に戦って勝ち 更に自分は生物兵器になったと?」

「大体そういうこと」

「...お前よく勝てたな...」

エドガーが若干引いている そりゃそうだよねぇ...

「正直勝てるとは思わなかった あれには感情があったから 油断した それが勝利の理由」

「感情無かったら詰んでんなそれ」

「そう 」

レイメイの方を見ると何か考えてる素振りを見せてる

「...ティアさん」

「どうしたの?」

「恐らく私が言っていた軍事基地と貴方が侵入した施設は恐らく違います」

「え」

そういえば見つけ方は配線や電波塔を辿っただけ

ただの軍事基地にそんなものが普通に露見してるわけが無い

「...よし もう1回行ってくる」

「ダメだ」「ダメですよ~」

そんな時にアスカとヒュプスが止めてくる

「ティアは生物兵器との戦闘で疲れてる なら休むべきだ」

「その通りです~ 1日くらい休みましょう~」

「...いやでも..」

こっちの主張も言おうとした時 なんか素直に従わないとマズイ気がしたので

「..分かった」

「...あれは圧だな」

「ああ、圧だ すげぇ重圧だわ」

「...彼女らの方が生物兵器みたいな雰囲気出してるの本当に何なんですか?」

「生物兵器になった女の子を圧で黙らせる女性二人」

「それだけ聞くとただのヤバイ奴」



「あ、それとこれ あそこに居た研究員のノート?と私が屈服させて支配した生物兵器についてのメモ」

「待て 屈服と支配ってどういうことだ」

「話してなかったっけ?」

「いやしてねぇよ」

「なら今話すね 私が屈服させ支配したこの生物兵器 イヴァル は適合..どっちかと言うと此奴の支配を打ち破れないと精神ごと身体が乗っ取られる」

「お前それ分かっててしたのか...」

「面白そうだったから」

「いや単純すぎるだろ」

「でも多分レイメイも私と同じ状況になったら同じ事するよ?」

「その通りです いやはや私も体験してみたかった...残念です」

「もしかしたら研究施設をまた探せば見つかるかも」

「よし 体勢が整い次第やりましょう」

「食い付きが良すぎるだろ」

「こりゃ釣り師もびっくりだぜ」

「欲望に忠実」

「トップ2人が欲望に忠実なのは果たして大丈夫なのだろうか」

「一応片方は抑揚つくから大丈夫」

「ティア 自分で言ってて悲しくならねぇか?それ」

「...確かに」

「いや気づけよ」



「そういえば一応ティアさんは生物兵器になったようですが その一端を見せてくれませんか?」

「おっけー」

私は左腕を触手に変化させる

「...結構エグイな」

「これで獲物を捕食するの」

「それで戦った生物兵器達も取り込んだと」

「そう 後こんな事も出来る」

腕を元に戻し 右腕を鋭利な刃物に変化させる

「...どうなってんだ?それ」

「分からない 多分 骨ごと変化させてるんじゃない?」

「...成分解析さえ出来れば変化のメカニズムも解明できそうです」

次は右腕を元に戻して背中から4本の少し大きめの触手を出す

「すっげぇ」

「それはかなり便利そうだね」

「便利」

そのままジャンプし触手を使って天井に張り付く

「こういう事も出来る」

「蝙蝠かよ」

「そのうちこの体勢で寝そうだな」

「アニメみたいな触手の張り付きぶりに笑いそう」

「一応素の身体能力でも出来る」

触手を背中から中に戻してそのまま天井に張り付く

「スパ○ダーマンかな?」

「それ知ってるやつ中々居ねぇぞ」

「どっちかというと忍者」

「忍者でもここまでできねぇよ...」



「あ、1つ言い忘れてた」

「次はどんな爆弾を落としてくるのやら...」

「私が屈服させた個体は支配種 って言うらしいんだけど どうやら私自身の栄養を使って通常種を生み出せるみたい」

「は?」

「マジ?」

「ってことは?」

「通常種寄生させて支配下に置けば寄生させた生物を実質支配出来る」

「マジもんの兵器じゃねぇか...」

「そう だから私は人間じゃなくなった 生物兵器 になった」

「...生物兵器 というのはあまりよくありませんのでこの現象について名前を付けましょう そしてこの現象が起きた人物の種族名も」

「だね」

「私が名付けさせて貰っても?」

「良いよ」

「超越 ってのはどうでしょうか?」

「超越...良いね」

「そして人間から超越した者を超越者 と呼びましょう ま、こちらは1種の称号みたいなものなので」

「称号...私が最初の...!」

「正直言うとめちゃくちゃ羨ましいです そんなものを最初に体験出来たティアさんが本当に羨ましい」

「なら1番は無理だけど2番目になれば良い」

「ですね」


「なんか2番目とか不穏な言葉が聞こえたのだが?」

「てかさっきメモ見たんだが適合確率は1万人に1人らしい」

「彼奴 幸運過ぎないか?」

「運も実力のうちってね」

「やっぱりなんか持ってんだろうなぁ..」



「あ、それと 例の研究施設 生物兵器達が出てた糸が沢山あるよ」

「本当ですか~!?」

ヒュプスが即座に反応した

「私 裁縫が得意なので~ 糸が丁度欲しかったんですよ~」

「めっちゃある 施設中に張られてるから」

「...一度かなり人を連れて回収しに行かないとですね」

「ありがとうございます~リーダー」

「あ、それと施設入る時にこれ見つけた」

「斧..?」

「刃の部分は触らないでね そのままボタン押してみて」

「分かりました」

ボタンを押すとキュイーンという音と共に刀身が熱くなる

「おおおお!!!」

「これは良い収穫だな...それ以上の収穫と爆弾を落としてきたから薄れてしまうが..」

なんか疲れた顔をしたコマンダーがそう呟いてた

「非常用で使われてたみたい 特殊な素材で作られたエレベーターの扉も平気で焼き切ることが出来るから相当 温度が高いと思う」

「解析したら素材さえ揃えば剣とかに流用できるな」

「ここは制作チームに任せるしかない 」

「だな」

「それじゃあ部屋に戻るね~」

「おう ゆっくり休めよ」

「はーい」


そのまま部屋に荷物を起き 外に出て川で身体を洗って部屋に戻り寝た


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