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番外編2
それはやがて夢よりも愛おしい思い出になる
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(ルークベルト視点)
フィリアがいなくなった後、光の世界が壊れかけていく暗闇の中で、「澱み」は俺に語りかけた。
《お前、思ったよりも馬鹿みたいだな》
「……そうかもしれないな」
何年も思い悩んで結局フィリアを苦しめてしまった。悲しませてしまった。確かに俺は馬鹿だ。そう思って同意すると澱みは愉快そうに言葉を続ける。
《全く、あんな女に騙されて、あいつがお前を本当に心配して探していたとでも思っているのか》
「どういうことだ?」
《あいつがお前を探していたのは、自分が死ぬのが怖いからだ。お前の闇を無くして私を追い払わなければ自分が死んでしまう。それが怖いからお前を探して嘘偽りを並べた。ただそれだけに過ぎないんだよ》
「……なるほどな」
まあ、それも俺を探してくれた理由の一つにあるのだろうとは思う。でも俺には、涙を流しながら微笑んで手を差し伸べてくれた彼女の全てが、演技には到底見えなかった。
《お前のしたことは許されることではない。お前とてそう思っているのだろう。その感情が消えることは永遠にない。だから私に身を任せろ。お前を縛る全てから楽にしてやろう》
俺の精神的に弱いところをつき、掌握しようとしてくる。このような奴の言葉にリリー嬢は騙されたのだろう。今ならよく分かる。もし精神が不安定になっていたのならなおさら、この声に身を委ねてしまうことも頷ける。しかし俺の胸には今、フィリアがくれた言葉があった。それは俺にとって何よりも揺るぎないものだ。それ以上に価値のあるものなど俺にはない。だから俺はどんなに聞き違えても一切の動揺も不安も感じさせないようにはっきりと言葉を返した。
「必要ない」
《何だと?》
「お前の力は必要ないと言った。これは俺とフィリアの問題だ。お前には関係ない」
《だが10年経ってもお前は苦しんだままではないか》
「だから何だ?お前に頼って何になる?俺自身が乗り越えられないのなら、どうせフィリアの隣にいる資格などない」
そう言い終わると、周りを覆い尽くしていた闇にひびが入るのが分かった。まるでガラスのように音を立てて壊れていく。奴を拒絶したことで奴の力が俺の精神に干渉できなくなってきたのだろう。
《な、くそ!お前は愚かだ!あいつは、あの女に似ている。絶対に最後にはお前を見捨てるに違いない。お前がいなくなったって何も思わない!信じたところで救われはしないんだぞ!》
焦ったように訴えかけてくるその声は揺れていた。そこに何か強い感情を感じる。悲しみか怒りか、しかしそれよりも大きな何かを感じた。そして後に「澱み」の話をロナンから聞いたとき、奴は俺に自分を重ねていたのだろうと分かった。あの女、というのはおそらく「澱み」が愛した女性のことなのだろう。しかしその時の何も知らない俺は、フィリアが他の誰かに重ねられて侮辱されていることに単純に不快感を覚えた。
「フィリアは他の誰でもない。お前が何を感じたのかは知らないが、フィリア・ラインホルトはこの世でたった一人の俺の特別だ。他の誰かと勝手に重ねて貶めるな」
闇にさらに大きくひびが入る。そしてそれまで闇に覆われていた光がその隙間から差してくる。その眩しさに目を細めていると、奴はまた焦ったように言葉を続けた。
《今はそれでいいと思っていてもいつか後悔する日が来るんだぞ!愛とは世界で最も愚かな感情だ。与えられるたびに求めずにはいられなくなる。苦しむことは絶対に避けられない!》
「そうかもしれないな」
《そうだろう!だから》
「でも俺はもう、フィリアの世界から自分がいなくなることがあると知っている。あれ以上に怖いことはないだろう」
被せるようにして言った俺の言葉に、奴は苦しそうに声を上げる。さらに力が弱くなっているのだろう。光がまた一層強くなった。
《なぜだ。……なぜ、闇を抱えているくせにお前はこうも揺るがない?》
その声は息も絶え絶えに聞こえた。いよいよ消えかかっているのかも知れない。答えてやる義理もない質問だと思ったが、その声を聞いて答えることにした。
「お前でも壊しきれなかった俺の中での光が、フィリアと過ごした時間だ。俺にとっては、あの日々が全てだからだよ」
《……愚かだな。だが、……いいな》
それ以上の言葉を奴が発することはなかった。そして暗闇は完全に壊れて、全てが白い光に包まれる。するとまるで手を引かれるようにして意識が浮上し、目を開けたその先には俺の手を懸命に握るフィリアがいた。それが泣きたくなるほどに心地よくて、愛おしいと思った。
******************
雨が地面を叩く音に、ゆっくりと目を覚ました。どうやら奴の夢を見ていたらしい。空が暗いせいだろうか。そう思いつつふと温もりを感じて視線を移すと、フィリアが俺の肩に頭をあずけて眠っていた。長いまつ毛が白い頬に影を作る。起きている時よりも力の抜けた表情はあどけなくて、大人びて見える彼女には珍しい年相応な姿に見えた。
今日は視察も兼ねて二人で街に出かける予定だったのだが、急に雨が強くなり外に出るのは断念した。そして城の一室で二人で取り止めもないことを話していたのだが、いつの間にか二人とも眠ってしまっていたらしい。驚いたことは、部屋に案内して座るときにフィリアが「今日はこっちがいいです……!」と言って向かいではなく隣に座ってくれたことだ。互いに気持ちを伝え合ってから、また距離が近くなっている気がする。まだ静かな寝息を立てる彼女を見つめつつ、俺は自分の表情がまた緩んでいくのを感じた。
すると不意に、俺は夢でも見た「澱み」の言葉をまた思い出した。
『愛とは世界で最も愚かな感情だ。与えられるたびに求めずにはいられなくなる。苦しむことは絶対に避けられない!』
これは間違ってはいないのかも知れないとやはり思う。俺はこうしてフィリアと距離が近づくたびにまたその先に進みたいと思ってしまうのだろう。彼女から向けられる笑顔をずっと見ていたいと思ってしまうのだろう。いずれ苦しむこともきっとないとは言えない。それでも、ただ今は……。
「ん……、ルーク、様?」
「起きたか」
寝起きの声に振り向いてみると、フィリアは何度か瞬きをして、頭を持ち上げた。
「何だか、私、ルーク様の夢を見ていたみたいです」
「どんな夢だったか教えてくれるか?」
「ふふ。実は、二人で街の屋台を見て回ったり一緒に食べ歩きをしたりする夢で……私ったらお出掛けをものすごく楽しみにしていたみたいです」
「俺もだ。また晴れたら二人で出掛けよう。近々祭りもあるからな」
「はい!」
フィリアは満面の笑みで頷いた。それに目を細めつつ、俺は祭りを二人で巡る未来に思いを馳せた。そうしているとフィリアはまた俺の肩に頭を乗せて柔らかく微笑んだ。
ただ今は、この手にある幸せを抱きしめていたい。二度と来ることがないと思っていた昔のような穏やかな時間を、今こうして過ごすことができている。何度も夢で見た温もりを、こうして感じることができている。全てはフィリアのおかげだ。この幸せを今度は絶対に失うことがないように、この愛おしい人を、思い出を、いつまででも守っていきたい。今はそれだけでいいのではないだろうか?
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
大変遅くなりましたがこれで番外編2も完結とさせていただきます!ここまでお読みくださり、本当にありがとうございました!今後はまた新しく長編連載の作品を書いていけたらと思っています。いつ開始するかは分かりませんが、その時はまた見つけていただけると嬉しいです!
フィリアがいなくなった後、光の世界が壊れかけていく暗闇の中で、「澱み」は俺に語りかけた。
《お前、思ったよりも馬鹿みたいだな》
「……そうかもしれないな」
何年も思い悩んで結局フィリアを苦しめてしまった。悲しませてしまった。確かに俺は馬鹿だ。そう思って同意すると澱みは愉快そうに言葉を続ける。
《全く、あんな女に騙されて、あいつがお前を本当に心配して探していたとでも思っているのか》
「どういうことだ?」
《あいつがお前を探していたのは、自分が死ぬのが怖いからだ。お前の闇を無くして私を追い払わなければ自分が死んでしまう。それが怖いからお前を探して嘘偽りを並べた。ただそれだけに過ぎないんだよ》
「……なるほどな」
まあ、それも俺を探してくれた理由の一つにあるのだろうとは思う。でも俺には、涙を流しながら微笑んで手を差し伸べてくれた彼女の全てが、演技には到底見えなかった。
《お前のしたことは許されることではない。お前とてそう思っているのだろう。その感情が消えることは永遠にない。だから私に身を任せろ。お前を縛る全てから楽にしてやろう》
俺の精神的に弱いところをつき、掌握しようとしてくる。このような奴の言葉にリリー嬢は騙されたのだろう。今ならよく分かる。もし精神が不安定になっていたのならなおさら、この声に身を委ねてしまうことも頷ける。しかし俺の胸には今、フィリアがくれた言葉があった。それは俺にとって何よりも揺るぎないものだ。それ以上に価値のあるものなど俺にはない。だから俺はどんなに聞き違えても一切の動揺も不安も感じさせないようにはっきりと言葉を返した。
「必要ない」
《何だと?》
「お前の力は必要ないと言った。これは俺とフィリアの問題だ。お前には関係ない」
《だが10年経ってもお前は苦しんだままではないか》
「だから何だ?お前に頼って何になる?俺自身が乗り越えられないのなら、どうせフィリアの隣にいる資格などない」
そう言い終わると、周りを覆い尽くしていた闇にひびが入るのが分かった。まるでガラスのように音を立てて壊れていく。奴を拒絶したことで奴の力が俺の精神に干渉できなくなってきたのだろう。
《な、くそ!お前は愚かだ!あいつは、あの女に似ている。絶対に最後にはお前を見捨てるに違いない。お前がいなくなったって何も思わない!信じたところで救われはしないんだぞ!》
焦ったように訴えかけてくるその声は揺れていた。そこに何か強い感情を感じる。悲しみか怒りか、しかしそれよりも大きな何かを感じた。そして後に「澱み」の話をロナンから聞いたとき、奴は俺に自分を重ねていたのだろうと分かった。あの女、というのはおそらく「澱み」が愛した女性のことなのだろう。しかしその時の何も知らない俺は、フィリアが他の誰かに重ねられて侮辱されていることに単純に不快感を覚えた。
「フィリアは他の誰でもない。お前が何を感じたのかは知らないが、フィリア・ラインホルトはこの世でたった一人の俺の特別だ。他の誰かと勝手に重ねて貶めるな」
闇にさらに大きくひびが入る。そしてそれまで闇に覆われていた光がその隙間から差してくる。その眩しさに目を細めていると、奴はまた焦ったように言葉を続けた。
《今はそれでいいと思っていてもいつか後悔する日が来るんだぞ!愛とは世界で最も愚かな感情だ。与えられるたびに求めずにはいられなくなる。苦しむことは絶対に避けられない!》
「そうかもしれないな」
《そうだろう!だから》
「でも俺はもう、フィリアの世界から自分がいなくなることがあると知っている。あれ以上に怖いことはないだろう」
被せるようにして言った俺の言葉に、奴は苦しそうに声を上げる。さらに力が弱くなっているのだろう。光がまた一層強くなった。
《なぜだ。……なぜ、闇を抱えているくせにお前はこうも揺るがない?》
その声は息も絶え絶えに聞こえた。いよいよ消えかかっているのかも知れない。答えてやる義理もない質問だと思ったが、その声を聞いて答えることにした。
「お前でも壊しきれなかった俺の中での光が、フィリアと過ごした時間だ。俺にとっては、あの日々が全てだからだよ」
《……愚かだな。だが、……いいな》
それ以上の言葉を奴が発することはなかった。そして暗闇は完全に壊れて、全てが白い光に包まれる。するとまるで手を引かれるようにして意識が浮上し、目を開けたその先には俺の手を懸命に握るフィリアがいた。それが泣きたくなるほどに心地よくて、愛おしいと思った。
******************
雨が地面を叩く音に、ゆっくりと目を覚ました。どうやら奴の夢を見ていたらしい。空が暗いせいだろうか。そう思いつつふと温もりを感じて視線を移すと、フィリアが俺の肩に頭をあずけて眠っていた。長いまつ毛が白い頬に影を作る。起きている時よりも力の抜けた表情はあどけなくて、大人びて見える彼女には珍しい年相応な姿に見えた。
今日は視察も兼ねて二人で街に出かける予定だったのだが、急に雨が強くなり外に出るのは断念した。そして城の一室で二人で取り止めもないことを話していたのだが、いつの間にか二人とも眠ってしまっていたらしい。驚いたことは、部屋に案内して座るときにフィリアが「今日はこっちがいいです……!」と言って向かいではなく隣に座ってくれたことだ。互いに気持ちを伝え合ってから、また距離が近くなっている気がする。まだ静かな寝息を立てる彼女を見つめつつ、俺は自分の表情がまた緩んでいくのを感じた。
すると不意に、俺は夢でも見た「澱み」の言葉をまた思い出した。
『愛とは世界で最も愚かな感情だ。与えられるたびに求めずにはいられなくなる。苦しむことは絶対に避けられない!』
これは間違ってはいないのかも知れないとやはり思う。俺はこうしてフィリアと距離が近づくたびにまたその先に進みたいと思ってしまうのだろう。彼女から向けられる笑顔をずっと見ていたいと思ってしまうのだろう。いずれ苦しむこともきっとないとは言えない。それでも、ただ今は……。
「ん……、ルーク、様?」
「起きたか」
寝起きの声に振り向いてみると、フィリアは何度か瞬きをして、頭を持ち上げた。
「何だか、私、ルーク様の夢を見ていたみたいです」
「どんな夢だったか教えてくれるか?」
「ふふ。実は、二人で街の屋台を見て回ったり一緒に食べ歩きをしたりする夢で……私ったらお出掛けをものすごく楽しみにしていたみたいです」
「俺もだ。また晴れたら二人で出掛けよう。近々祭りもあるからな」
「はい!」
フィリアは満面の笑みで頷いた。それに目を細めつつ、俺は祭りを二人で巡る未来に思いを馳せた。そうしているとフィリアはまた俺の肩に頭を乗せて柔らかく微笑んだ。
ただ今は、この手にある幸せを抱きしめていたい。二度と来ることがないと思っていた昔のような穏やかな時間を、今こうして過ごすことができている。何度も夢で見た温もりを、こうして感じることができている。全てはフィリアのおかげだ。この幸せを今度は絶対に失うことがないように、この愛おしい人を、思い出を、いつまででも守っていきたい。今はそれだけでいいのではないだろうか?
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
大変遅くなりましたがこれで番外編2も完結とさせていただきます!ここまでお読みくださり、本当にありがとうございました!今後はまた新しく長編連載の作品を書いていけたらと思っています。いつ開始するかは分かりませんが、その時はまた見つけていただけると嬉しいです!
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