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第五章 【アンブロシア】

298 薬草園①

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Side:“アンブロシア”アシェル



2歳の誕生日のお披露目パーティーが終わり、アシェルは念願の例の術式を手に入れた。

繋ぎ合わせて作られた大きな用紙は二枚あり、一応解説用の冊子も入っていた。
しかし最初から解説を見るなんてナンセンスだ。まずは自分で読み解くことにする。

パッと見ただけで理解できないところが殆どなことがもどかしくて。
それでいてワクワクする。

約束通りちゃんと夜は寝て、日中はひたすら大きな術式と辞書との睨めっこをして過ごした。

違和感を感じても今はその正体が分からないので、とにかくメモをする。
全体を見れば違和感の理由が分かるかもしれないし、分からないかもしれない。
とにかく小さな気づきとメモは大切だ。

そうやって小さな気づきを整理していくと、ある共通点があったり、上手く発動するためのルールがあったり。
そういったものに気付けて初めて、術式開発の楽しさや奥深さが分かるようになると思う。

更には理解度や性格などで、無限の組み合わせがあるのだ。
魔導士の塔の人間で、それぞれメイン術式と条件だけを指定して術式を書かせたとしたら。類似する術式はあれど、全く同じ術式は出来上がらないだろう。
条件が少ない場合は一致するかもしれないが、条件を盛り込めば盛り込むほど個人差が出る。

この術式開発が終わった後、一度そういう遊びをやってみたいが、そもそもそんな時間があるのか分からない。
来週、魔導士の塔に連れて行ってもらえる事になっている。この先魔導士たちと仲が良くなれたら、息抜きに提案してみるのも良いかもしれない。

神様から制限されているとかでこちらの文字を見ることは許されず、メモには日本語を使うように言われている。
術式辞典のタイトルだけはこちらの文字だが、身の回りにあるのはそれだけだ。
咲と健斗の書置きは日本語を使っているし、使用人も出入りするようになったが言葉を交わすのも最低限。文字のやり取りなんてすることが無い。

こちらの文字を覚えることが出来れば、新しい書物を読むことが出来るのにと思う反面。
今は例の術式に時間をかけたいと思うので、やっぱり文字を知らなくて正解だったかもしれないとも思う。

時折癖で“古都”のローマ字に似た文字で書いてしまうこともある。ずっと使っていた文字だから仕方ないのだが、そのメモはあとで別の紙に書き写して粉砕した後、ゴミとして回収してもらっている。
ゴミ回収は使用人がしてくれるので、余計な文字は見せない方が良いと思うのだ。

一応アシェルは神様から預かっていると公言されているらしい。
その身体が国王夫妻の死産した子供の身体だということまで、民達も知っているとか。
それが神様の威光を知らしめるためのものなのか。民達の信仰心が厚く受け入れられることが分かっているかは分からない。
どちらにせよアシェルが口を出すことではない。

本来ならいないはずの人間がいることで起きる不具合もあるのだろうと、言われた決まりごとは守るようにしている。
あのまま死にたくはなかったが、誰かに迷惑をかけたくはないのだ。

「アシェルっ。いい加減散歩に行くばいっ。流石に引きこもり過ぎよっ。」

仕事に行ってくると言っていたはずの咲が、勢いよく扉を開けて入ってきた。
部屋着の前世を思わせる服装とは違い、しっかりドレスを着てめかしこんでいる。

「大丈夫だよ。健康的な生活してるし、これくらい引きこもったうちに入らないから。それはママの仕事着?とても似合うから、いつもそういうドレスを着たら良いと思うな。」

確かに丸っと二週間、朝練以外に子供部屋の外に出ていない。
家族揃っての食事は子供部屋でしているし、お風呂も食事も消灯時間も使用人達が声を掛けてくれる。
一つのものに打ち込んでいるのに、かなり健康的な生活だ。

「仕事着って言うか、仕事するにはドレス着らんといけんのよ。あと、褒めて誤魔化そうとしても無駄やきね?」

「本心だよ?いつもママは綺麗だけど、今日は一段と綺麗だよ。あぁ、でも。綺麗な肌を化粧で隠しちゃうのは勿体ないなぁ。……庭園は確かに綺麗だけど。僕の興味を引くものがないから。今はこっちの方が——。」

「はいはい。もし、いつもの場所やないとしたら?」

アシェルが行っても良いと言われているのは、この部屋から見える庭園だけだ。
それ以外は人目につくとかで、咲たちが同伴でも出向いてはいけないと言われている。

特にどこかに行きたいとも思っていないので、それを不服に思ったこともない。
部屋が広い上にまだまだ小さな身体なので、運動をする十分なスペースを確保できるのだ。
朝練はいつもの庭園でやっているので、室内でするのは筋トレくらいのものである。

アシェルが首をかしげている間に咲は言葉を続ける。

「王宮の管理してる薬草園ばい。研究員が付き添ってくれて、しかも研究棟の見学が出来る。魔導士の塔から一人、途中合流予定。その魔導士はここまで来てくれて、現状アシェルが気になってるところがあれば相談に乗ってくれる役ばい。会いに行くのは来週やけど、手紙の質問の答え、翻訳が面倒やきね。講師の人選もせないかんし、来てもらうことにしたんよ。どんな子か分っとったら、あっちもアシェルに合う人選んでくれるやろうしね。これでも行きたくない?」

「行く。片付けるから、待ってて。」

そんな魅力的な条件を出されて行かないという選択肢はない。

せっせと片付けを済ませたアシェルは、しっかりベストと上着を着せられて咲と共に薬草園に赴いたのだった。



一面に広がる濃淡の違う緑。

普段訪れている人の目を楽しませる庭園と違って、一切華美さはない。
殆どのものが蕾をむしられているので、花をつけている植物もかなり少なかった。

それでもアシェルはその薬草園を美しいと思った。

手入れが行き届いていて、見える範囲ではしっかり交雑しそうなものは離れた位置に植えられている。
蕾をむしられるのだって、その薬草たちの効力を最大限に引き出すためだ。
瑞々しく生命力にあふれた緑は見ていて気持ちがいい。

キラキラと瞳を輝かせ始めたアシェルを見て、咲は微笑んだ。
少しでも興味を惹かれるものがあると瞳に生気が溢れるのは、今とは姿の違う薫の頃と変わらない。
今は色々な制限があるが、この制限がなければもっとアシェルの楽しそうな姿が見れるかもしれない。
そう思うと残念な気持ちもあるが、制限の中でも少しでも楽しく過ごしてもらいたい。

「薬を作るのは許可がだせんけど、色々作っとったんやろ?いつもの庭よりこっちの方が楽しいんやないかと思って、神様と研究棟から許可貰ったんよ。」

「ママ、ありがとう!見て回って良い??」

「いいけど、近くにおってよ?基本的に研究棟の人と庭師くらいしかおらんけど、誰でも入ろうと思えば入れるエリアやきね。ちゃんと追いかけるけ。一人で離れたところにいかんこと。」

「分かったっ。」

一先ず近くの花壇の前でしゃがみ込んだアシェルは、植物の葉や香りを確かめてそれが何か考え始めた。

今回のアシェルの薬草園訪問にあたり、薬草のネームプレートは全てカバーをかけて文字が見えないようにしてある。
余計な手間をかけてしまって申し訳ない。

いくつかは特徴的で直ぐに分かったが、判別がつきにくいものもある。
同じように見えても品種が違ったり、全く別物でもそっくりな見た目の植物もあるのだ。

薬草を見れば、それがどんな名前で、どんな植生で、どんな効能で、どんな薬に使うものなのか。
パッと出てくることもあれば、時間が経って出て来たり、物によっては見覚えがあるのに分からなくてもどかしい。
そして当然と言うべきか、未だに時間が経つとそれらの記憶は消え去ってしまう。

それでも記憶に残るものが増えてきたのだ。
ゆっくりとではあるが、順調に魂の治療が進んでいる証だろう。

考察に夢中で、気付けば咲の傍に大人が二人いた。
挨拶に行くと、片方は薬を作っている研究棟の人間で、もう一人は魔導士の塔から来た魔導士だと言われた。

アシェルはこちらで身近な人の名前は教えて貰えない。
よく訓練に参加している健斗の護衛騎士はアルファベットで呼んでいる。
今や通り名のような感じで、咄嗟の時に呼びやすいと騎士たちの間でもアルファベット呼びしているらしい。

今日の二人は研究者と魔導士と呼ぶようにと紹介を受けた。
白衣とローブという違いもあるので分かりやすくていい。

「研究者さん。少しだけ葉っぱを千切って、口に含んでも良いですか?植物のダメージはさいしょーにします。」

「姫様に許可を出したいのはやまやまですが、中には毒草もございますので……。私から説明して差し上げますよ。」

「大体よそーはついていて、さいしゅー鑑別と、風味に違いがあるか知りたいんです。知ってるものばかりだと思うので。本当は効果効能に差異がないかとか実験してみたいけど……。」

ちらりと咲の顔を見上げるが、その表情は駄目だと言っている。
最初に許可は出せないと言っていたので、ダメ元で反応を伺っただけだ。

「ふむ……。でしたら危なそうな時にはこちらから声をお掛けしましょう。知らないものは絶対に口にしないこと。それと禁止したものも駄目ですよ。それでもよろしいかな?」

「はい。では失礼します。」

ぺこりと頭を下げて、気になっていた味見大会を開始する。
また最初の花壇からスタートだ。

本当は体内魔力が働いてくれれば、色々と思い出すきっかけになったかもしれない。
メイディー邸では全く覚えておけなかったので、分からないままの可能性もあるが。
でもそれは無いものねだりなので、頑張って記憶と舌に頼るのだ。

どうしてもメイディーの体質に鑑別を頼りがちだが、もっと舌や鼻も鍛えた方が良いのかもしれない。
体質頼りで魔力の動きを見るのは確実なのだが、普通は鼻と舌、出てくる症状で鑑別するものなのだから。

「うーん……。種類だけじゃなく、メルならどこ産のものに近いか分かるんだろうなぁ。流石に味だけじゃ僕には分からないな。」

見慣れたものも多く、体質というアドバンテージが無いので毒草はスキップしていく。

といっても、子供が初期に訓練に使うレベルで軽度の毒草は、少量口に含んだ所で問題ない。
毒草と一口に言っても、許容量を超えると毒になるというだけで、少量なら薬として使われるものも多いのだ。

ただアシェルは今小さな身体。
大人と違いほんの少しの差で毒となり得るので、この身体から見て毒性が強いものはスルーした。

暫く進むと、子供の訓練向けの毒草を見付けた。
この毒草の耐性をまずつけることが、毒耐性を付けるための入門編と言っても過言ではないものだ。
少量なら見苦しい結果も起きないと、目の前の毒草を口に入れた。

怒られた。

「姫様っ、直ぐに吐き出してくだされっ!それは毒草ですぞ!」

最初のうちに並んでいた毒草は、味見に向いていなかったのでスルーされていた。
それを見てアシェルが口に入れるもののチョイスに安心していた研究者は、慌ててアシェルに近寄って『ウォーター』で口を漱ごうとする。
魔導士も『キュア』を唱え、アシェルは足元に広がる魔法陣の光に包まれた。

どうもこちらには解毒用の魔法があるらしい。
弱い吐き気が取れていくのを感じながら、キュアを解読すれば万能解毒剤が作れるのだろうかと思考が飛ぶ。
体内の魔力反応が分からないことが悔やまれる。

見識者たちの慌てように、咲の顔が真っ青になってしまっている。
“地球”では毒なんてまず縁がないものなので、心配させてしまっただろうか。

「おーげさだよ。ママがびっくりしちゃってる。この程度は薬として使われるレベルの量だよ。それにちょっと気持ち悪くなるだけだし、子供が毒にたいせーをつける訓練に使うようなものでしょ??」

「そうですがっ、そうではなくてっ!あぁぁ、知識がおありだから毒草は避けてると思ってたのにぃぃ!」

研究者の悲痛な叫びが空に消える。
監督者責任とかに問われるのだろうか。

「自分でやったことだから、誰も研究者さんを責めたりしないよ?ママだって見てたんだし。」

「そうではなくっ。良いですか、姫様っ。訓練でもない限り、普通は毒草を摂取いたしません。してはいけませんっ。」

「……どうして?キュアを覚えたら良い?」

「覚えても駄目ですっ。」

「けんきゅーじょでは、味見する人は居ないの?キュアがあるんだし、命に関わらないレベルなら味見……するよね?じゃないと、きじょーの空論で終わってしまうでしょ。それとも自分が使う素材のこととか、完成品の効力とか気にならないの?僕には無理だな。味見の済んでないものを世間に出すなんて。」

モノによっては死ぬわけにはいかないから泣く泣く諦めることはあっても、回復手段が用意されているのに全く味見をしないなんてことがあるだろうか。
しかも王宮で研究棟に配備されている研究員たちが。

アシェルの言葉に、研究者は気まずそうにスッと視線を逸らした。

「研究棟では……研究棟にはおります。完成品もしっかり成分の確認が必要ですから。新薬は数名が試用し、世間に出しております。ですが、これは姫様が味見しても良い理由には——。」

「むぅ……別にせいせーした致死毒を飲もうとか、大量に摂取しようなんてしてないんだよ?口に入れたのも、ほっといても良いようなものを、ほっといていいくらいの量だけだし。お薬も作っちゃダメみたいだし、色々やるには時間が足りなさすぎるから、せめて味見位は許して欲しいな。見たことが無い植物は、ちゃんと説明を聞いてから味見するから。」

「む、む……おっしゃっている意味は痛いほど分かりますよ。確かに姫様の言う通り、これは少し口にしたところで……ではあります。でもですね。まだお身体も小さいですし、私はそれが姫様の許容量であるのか。それとも毒となってしまうのかが分からないのですよ。研究棟に居るのは、最年少でも、もう少し大きな子供たちです。ですので、味見だけは……。」

「毒薬じゃないし、よっぽど記憶のものより強力じゃない限り問題ないよ。研究者さんも魔導士さんも。僕の立場というかじじょーは知ってるんだよね?僕の実家ではもう色んなものを味見し始めてたよ。耐性を付ける意味もあったと思うけど、素材を知らないと薬なんて作れないから。これも同じころに食べたことがあるから大丈夫だよ。でも、見てるほうが不安だよね。無理を言ってごめんなさい。もう味見はしないから、見学だけしますね。」

さすがに我儘は通らないかと、ぺこりと礼をして薬草園の続きを見ていく。

キュアは失伝しているだけで、実は“古都”の世界にもあったりしないだろうか。
もしあれば、メルティーにもっと色々な物を味見させてあげられるのになと思う。

原理がもし説明のつかない超常現象でなければ、薬での再現も可能なはずなのだ。

その特殊な反応を示す組み合わせを探すのは大変だと思うが、見つかればヒールポーションやマナポーションのように冒険者に必須の薬となるだろう。
解毒剤はどうしても種類が多くなるので、少なくない冒険者が対応する解毒薬を持っておらず死んでしまうこともあるらしいのだ。

「うぅ……据え膳……。我慢我慢。……メルもこんな気持ちなのかなぁ。」

身体が小さいと次の花壇が遠いなと思いながら、とてとて歩いていく。
この薬草園を見れるのは今日だけなのだろうか。周りきれなさそうなことが残念だ。


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