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人物・設定紹介(第四章終了時点)
他国(アスラモリオン帝国)
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《アスラモリオン帝国》
世界地図では南に位置する島国がまとまってできた国。
常夏の国で、主に魔族が住んでいる。
魔族の肌色は青寄りな青灰色で、人族と血が混じると赤銅色になる。何故混ざると肌色が変わるのかは不明だが、青灰色の肌を持つのは魔族純血だけである。
人族以外の他種族純血と混血することはない。
人族と血の混じったハーフやクォーターであれば子供が産まれる可能性があるが、多種族の血が強い人が相手だとまず子供は生まれない。
ヒューナイト王国とはマーモン大海を挟んでいるが、観光のためにアスノーム首都の港町と船便の行き来がある。
船便は何隻もの船が中央の客船を守護しながら進むため、大きな船団となる。
魔族は平民でも皇族でも保有魔力量にほとんど差が無く、術式を理解してから魔法を使う。
そのため詠唱する魔族はほとんどおらず、無詠唱が当たり前である。
その中でも魔力保有量が多く魔力操作精度が高い人は、魔導士と呼ばれる。ヒューナイト王国で言う魔法使いと同じである。
また術式開発部が国の機関にあり、積極的に研究や改良も行っている。
発表があるのは、大抵が見る人の目や耳を楽しませる巨大な術式。
春先に一年の成果を発表し、その後はブラッシュアップや更なる改良を行った論文が発表される。
魔族の名付けの法則として“マ行”や“ー”が良く使われる。
似た名前や、祖父母と同じ名前だったりする子供も多い。
特に皇族の名前にあやかろうとすることが多いので、皇族の子供が産まれ名前が発表されると、数年は同じ名前の子供が増える。(ヒューナイト王国では逆に恐れ多いと忌避されるので、数年は同じ名前の子供が増えにくくなる。)
《モリオン皇家》
アーロン・モリオン 41歳 179cm
(父、アスラモリオン帝国皇帝)
褐色頭。
正妃と側妃を二人娶っていたが、ムーランの起こしたスクロール事件の際に第二皇妃は離縁している。
今回娘を守る為と余計な混乱を国に招かないために、ヒューナイト王国へムーランを留学に出した。
モーリスはお目付け役という名目で、内乱に巻き込ませないため。
皇太子(マーロン)が内乱で亡くなれば、モーリスを据えるつもりでいた。
自身もヒューナイト王国に留学したことがあり、ナイトレイ王家の血筋の一目惚れ体質とそのしつこさや、メイディーの力量と非情さも理解している。
その上で無茶な要求と知りつつも、ヒューナイト王国へ交渉を持ちかけた。
子供たちと国の安寧を守る為であれば、自分の命は差し出すつもりだった。
アベルにとって大切なモノというには少し弱いが、それでも親しい友人である。
マーロン・モリオン 17歳 178cm
(長男、第一子)
アスラモリオン帝国の皇子で皇太子。
内乱問題終息後に、アスラモリオン帝国の使者としてヒューナイト王国を訪れた。
弟妹の無事な姿を確認するのが目的……ではなく、必要であればヒューナイト王国に身柄を引き渡すつもりでもあった。
ムーラン・モリオン 15歳 148cm
(長女、第二子)
褐色頭ゆるふわウェーブ。
甘やかされて意図的に我儘に育てられていた。
政治利用の傀儡扱い。
喜怒哀楽が激しく、小柄で胸が絶壁なことも相まって子供の様に見える。
ヒューナイト王国に留学してからはアシェルからの注意を素直に聞き入れ、少しずつ今までの態度を反省し心を入れ替えている途中だった。
教育が悪かっただけで、根は素直な良い子である。
モーリス・モリオン 14歳 176cm
(次男、第三子)
褐色頭。
魔術開発室の所長(故人)だった祖父と、その影響で魔術の好きだった母を持つ。
本人も術式に造詣が深く、メイディーの錬金好き並みに好き。
母親が平民出身であるため、皇族とはいえ立場は兄弟三人の中で一番弱い。
婚約者が決まっており、公爵家に入り婿に行く予定。
婚約者は幼少期から決まっており、仲が良い。
常識人で気苦労が絶えないが、ムーランのことは大事な姉だと思っているので、事あるごとに注意をしたり、周囲への謝罪に回っている。
最近は少し気苦労が減ってきたし、ムーランも素直にモーリスの意見を聞いてくれるようになってきた。
第二皇妃
(母)
ムーランの母で側妃の一人。
正妃は公爵家出身で、第二皇妃は侯爵家出身だった。
妃としての位や出産の順番ですら正妃に負けたことを妬んでいる。
勝手に正妃をライバル視しているものの、正妃には相手にされていない。
自身が産んだ子供が女であったことも、第二皇妃の劣等感を増長させている。
正攻法では次の皇帝に娘を付けることは不可能として、家臣たちが操りやすい傀儡として育てることにした。
そのため一定数ムーラン派の家臣はいるが、どれも甘い汁を吸いたいタイプの貴族たちばかりである。
ヒューナイト王国の第二王子とムーランを婚姻させれば、より立場が盤石になると考えた。
今回のスクロール事件で意図的にヒューナイト王国第二王子に危害を加えようとしたとして、投獄中。
後程ヒューナイト王国に身柄を引き渡し処刑される予定。
ユーウェン
(魔術開発室所長)
第二皇妃が懇意にしている術式研究者。
伯爵家出身で優秀だと言われていたが、魔術開発室に所定の年数を務め、所長になる為の権利を得たが、ずっとモーリスの祖父が選ばれ続けていた。
もし最短で所長に選ばれれば、アスラモリオン帝国歴代最年少の魔術開発室所長だった。
その後何度も所長の座を争ったが、結局モーリスの祖父が死ぬまで所長にはなれなかった。
彼のダミーを見たアシェル曰く、相当ひねくれもので意地悪な人で、凄く分かりやすい性格をしてそう。
第二皇妃に賛同して、ムーランを傀儡のように育てた一人でもある。
ムーランは覚えていないが、幼少の頃にモーリスお手製の精神干渉系の闇魔法を使われたこともある。ネガティブな効果のものではなく、些細なことを気にしなくなるようなポジティブな影響のあるもの。
教育と合わせて闇魔法を併用することで、ムーランがすることは正しいのだ。周囲が悪いのだという認識を与え続けてきた。
ムーランの留学してからの成長を、内心憎々しく思っていた。
今回の騒動で使った禁術は、数年前に手に入れた書物の中から得た知識。
何故禁術の記された所が闇市に出回っていたのか分からないが、ユーウェンからするとお宝だった。
その書物には三つの禁術が記載され、細かい解説もされており。おそらく全文ではなく一部だけが出回ったものだと思われる。
今はアスラモリオン帝国が回収し、その後の扱いをどうするかヒューナイト王国と相談中。
現在投獄中で、後程ヒューナイト王国に身柄を引き渡し処刑予定。
モーリスの祖父
(故人、元魔術開発室所長)
人柄もよく、術式への造詣も深いが、平民だという理由でなかなか所長になれなかった人。
一度所長になってしまえば、その手腕から所長として望まれるようになった。
術式の知識は秘匿するものではないと考えており、知り得る限りの術式を記載した術式図鑑(全三巻)を発刊した。
あくまでもこれは術式の辞書であり、相性や組み合わせ方についての指導は載っていない。
以前ムーランが使った術式が禁術に関するものだと分かったのは、メイン術式の一部に害を与える記載があったため。
その魂に傷を与える術式を知っていても、メインとして全体が使える状態でなければ意味が無いため、知っていること自体は罪ではない。既存の術式を知らなければ、新しく術式を作り上げるのも難しい。
ハッキリとどんな効果かは知らなかったが、それが害を与え、更には精神干渉系の魔法を受けたことがある人物には禁忌であることは知っていた。
禁術は特殊な魔力の形を持つため、ムーランが使ったスクロールに合わせて魔道具を作成していた。
モーリスに持たせていたのは、これが他人ではなく、ムーラン自身に使われる可能性も考慮した上である。
世界地図では南に位置する島国がまとまってできた国。
常夏の国で、主に魔族が住んでいる。
魔族の肌色は青寄りな青灰色で、人族と血が混じると赤銅色になる。何故混ざると肌色が変わるのかは不明だが、青灰色の肌を持つのは魔族純血だけである。
人族以外の他種族純血と混血することはない。
人族と血の混じったハーフやクォーターであれば子供が産まれる可能性があるが、多種族の血が強い人が相手だとまず子供は生まれない。
ヒューナイト王国とはマーモン大海を挟んでいるが、観光のためにアスノーム首都の港町と船便の行き来がある。
船便は何隻もの船が中央の客船を守護しながら進むため、大きな船団となる。
魔族は平民でも皇族でも保有魔力量にほとんど差が無く、術式を理解してから魔法を使う。
そのため詠唱する魔族はほとんどおらず、無詠唱が当たり前である。
その中でも魔力保有量が多く魔力操作精度が高い人は、魔導士と呼ばれる。ヒューナイト王国で言う魔法使いと同じである。
また術式開発部が国の機関にあり、積極的に研究や改良も行っている。
発表があるのは、大抵が見る人の目や耳を楽しませる巨大な術式。
春先に一年の成果を発表し、その後はブラッシュアップや更なる改良を行った論文が発表される。
魔族の名付けの法則として“マ行”や“ー”が良く使われる。
似た名前や、祖父母と同じ名前だったりする子供も多い。
特に皇族の名前にあやかろうとすることが多いので、皇族の子供が産まれ名前が発表されると、数年は同じ名前の子供が増える。(ヒューナイト王国では逆に恐れ多いと忌避されるので、数年は同じ名前の子供が増えにくくなる。)
《モリオン皇家》
アーロン・モリオン 41歳 179cm
(父、アスラモリオン帝国皇帝)
褐色頭。
正妃と側妃を二人娶っていたが、ムーランの起こしたスクロール事件の際に第二皇妃は離縁している。
今回娘を守る為と余計な混乱を国に招かないために、ヒューナイト王国へムーランを留学に出した。
モーリスはお目付け役という名目で、内乱に巻き込ませないため。
皇太子(マーロン)が内乱で亡くなれば、モーリスを据えるつもりでいた。
自身もヒューナイト王国に留学したことがあり、ナイトレイ王家の血筋の一目惚れ体質とそのしつこさや、メイディーの力量と非情さも理解している。
その上で無茶な要求と知りつつも、ヒューナイト王国へ交渉を持ちかけた。
子供たちと国の安寧を守る為であれば、自分の命は差し出すつもりだった。
アベルにとって大切なモノというには少し弱いが、それでも親しい友人である。
マーロン・モリオン 17歳 178cm
(長男、第一子)
アスラモリオン帝国の皇子で皇太子。
内乱問題終息後に、アスラモリオン帝国の使者としてヒューナイト王国を訪れた。
弟妹の無事な姿を確認するのが目的……ではなく、必要であればヒューナイト王国に身柄を引き渡すつもりでもあった。
ムーラン・モリオン 15歳 148cm
(長女、第二子)
褐色頭ゆるふわウェーブ。
甘やかされて意図的に我儘に育てられていた。
政治利用の傀儡扱い。
喜怒哀楽が激しく、小柄で胸が絶壁なことも相まって子供の様に見える。
ヒューナイト王国に留学してからはアシェルからの注意を素直に聞き入れ、少しずつ今までの態度を反省し心を入れ替えている途中だった。
教育が悪かっただけで、根は素直な良い子である。
モーリス・モリオン 14歳 176cm
(次男、第三子)
褐色頭。
魔術開発室の所長(故人)だった祖父と、その影響で魔術の好きだった母を持つ。
本人も術式に造詣が深く、メイディーの錬金好き並みに好き。
母親が平民出身であるため、皇族とはいえ立場は兄弟三人の中で一番弱い。
婚約者が決まっており、公爵家に入り婿に行く予定。
婚約者は幼少期から決まっており、仲が良い。
常識人で気苦労が絶えないが、ムーランのことは大事な姉だと思っているので、事あるごとに注意をしたり、周囲への謝罪に回っている。
最近は少し気苦労が減ってきたし、ムーランも素直にモーリスの意見を聞いてくれるようになってきた。
第二皇妃
(母)
ムーランの母で側妃の一人。
正妃は公爵家出身で、第二皇妃は侯爵家出身だった。
妃としての位や出産の順番ですら正妃に負けたことを妬んでいる。
勝手に正妃をライバル視しているものの、正妃には相手にされていない。
自身が産んだ子供が女であったことも、第二皇妃の劣等感を増長させている。
正攻法では次の皇帝に娘を付けることは不可能として、家臣たちが操りやすい傀儡として育てることにした。
そのため一定数ムーラン派の家臣はいるが、どれも甘い汁を吸いたいタイプの貴族たちばかりである。
ヒューナイト王国の第二王子とムーランを婚姻させれば、より立場が盤石になると考えた。
今回のスクロール事件で意図的にヒューナイト王国第二王子に危害を加えようとしたとして、投獄中。
後程ヒューナイト王国に身柄を引き渡し処刑される予定。
ユーウェン
(魔術開発室所長)
第二皇妃が懇意にしている術式研究者。
伯爵家出身で優秀だと言われていたが、魔術開発室に所定の年数を務め、所長になる為の権利を得たが、ずっとモーリスの祖父が選ばれ続けていた。
もし最短で所長に選ばれれば、アスラモリオン帝国歴代最年少の魔術開発室所長だった。
その後何度も所長の座を争ったが、結局モーリスの祖父が死ぬまで所長にはなれなかった。
彼のダミーを見たアシェル曰く、相当ひねくれもので意地悪な人で、凄く分かりやすい性格をしてそう。
第二皇妃に賛同して、ムーランを傀儡のように育てた一人でもある。
ムーランは覚えていないが、幼少の頃にモーリスお手製の精神干渉系の闇魔法を使われたこともある。ネガティブな効果のものではなく、些細なことを気にしなくなるようなポジティブな影響のあるもの。
教育と合わせて闇魔法を併用することで、ムーランがすることは正しいのだ。周囲が悪いのだという認識を与え続けてきた。
ムーランの留学してからの成長を、内心憎々しく思っていた。
今回の騒動で使った禁術は、数年前に手に入れた書物の中から得た知識。
何故禁術の記された所が闇市に出回っていたのか分からないが、ユーウェンからするとお宝だった。
その書物には三つの禁術が記載され、細かい解説もされており。おそらく全文ではなく一部だけが出回ったものだと思われる。
今はアスラモリオン帝国が回収し、その後の扱いをどうするかヒューナイト王国と相談中。
現在投獄中で、後程ヒューナイト王国に身柄を引き渡し処刑予定。
モーリスの祖父
(故人、元魔術開発室所長)
人柄もよく、術式への造詣も深いが、平民だという理由でなかなか所長になれなかった人。
一度所長になってしまえば、その手腕から所長として望まれるようになった。
術式の知識は秘匿するものではないと考えており、知り得る限りの術式を記載した術式図鑑(全三巻)を発刊した。
あくまでもこれは術式の辞書であり、相性や組み合わせ方についての指導は載っていない。
以前ムーランが使った術式が禁術に関するものだと分かったのは、メイン術式の一部に害を与える記載があったため。
その魂に傷を与える術式を知っていても、メインとして全体が使える状態でなければ意味が無いため、知っていること自体は罪ではない。既存の術式を知らなければ、新しく術式を作り上げるのも難しい。
ハッキリとどんな効果かは知らなかったが、それが害を与え、更には精神干渉系の魔法を受けたことがある人物には禁忌であることは知っていた。
禁術は特殊な魔力の形を持つため、ムーランが使ったスクロールに合わせて魔道具を作成していた。
モーリスに持たせていたのは、これが他人ではなく、ムーラン自身に使われる可能性も考慮した上である。
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