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第四章 王立学院中等部三年生

287 儀式の間と転生者①

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Side:アシェル14歳 秋



スクロールの期限が来てからというもの、アシェルは常に眠気と戦っていた。

寝起きすぐであれば顔を洗ったりすれば覚醒するのだが、少し気を抜くとうとうとしてしまう。

喋ったり動いたりしていれば眠気が出ないからと、一日寝てばかりもなんだしと思ったのもあり。日中は武術の訓練に充てていた。
怠惰に過ごしすぎると身体が訛ってしまうのも理由の一つだ。

それすらも、少し気を抜くと寝てしまいそうになる。

家庭教師や授業で習ったことを反芻しながら柔軟、筋トレ、走り込みに始まり、木剣を持っての素振りや型のおさらい。
アークエイドが手合わせをしてくれる時は、一緒に木剣を打ち合った。

一度は手合わせ中に眠気がやってきて、身体強化が上手くかからなくなり。
ちょっとした事故にもなりかけた。

相手がアークエイドで打ち合い慣れていたから大惨事には至らなかったが、アークエイドが些細なアシェルの変化に気付いてくれなければ大怪我を負っていただろう。

アベルやアレリオンが邸に居る時は、どちらかが必ず付き添いの元。
錬金についての勉強や、実際に薬を使ってみて体内魔力を判別したり動かす訓練をしている。

こちらの成果はイマイチだ。

その時は確かに理解したと。覚えたと思うのに。
時間が経つとどんどん抜け落ちてしまう。無くなってしまうというより、霞がかかって詳細が分からなくなる感じだ。

結局体内の魔力反応の区別もつかないので、アークエイドの味見は未だに家族に頼りっきりだ。

訓練しても出来ないことが悔しくて仕方がない。
勉強面で挫折らしい挫折をしたことがないので、余計にままならないことが悔しいと感じるのかもしれない。

あまりにも異様に眠たいので、アベルに診察もしてもらったし、眠気が取れるような薬も処方してもらった。

それでも身体のどこにも異常はなく。
体内の魔力反応だって、NMの毒を受けた時のような変な動きをしているということはないらしい。

眠気覚ましの薬も効かない。
なるべく薬が効くように体内の魔力を絞っても、絞ることに集中している間に寝てしまう。

結局分解しきる前に追加投与しているのだが、驚くほど効果が無かった。

アベル曰く「しばらく徹夜続きで疲れた人間でも、眠気が吹き飛ぶくらい強力なんだけどね。」だそうだ。
王宮の執務がデスマーチな時に使われる薬らしい。

そんな毎日が夢現の時間に支配される生活を送っていたが、10月末日の今日は街歩き以来の外出の日だ。

アルフォードとイザベルの婚約式の日である。

「アシェル様、本当に大丈夫ですか?無理をなさらなくても……。」

そう言って心配してくれるイザベルに、何が何でも行くからと言い張ったのは昨日のことだ。

邸の中であれば寝入ってしまったあと男装姿で抱えられても問題ないが、流石に外では嫌だからとドレスを着せて貰って。

咄嗟に服装の違いでお嬢様言葉がでてこないことには少し溜息を吐かれたが、イザベルとアベルに今日だけはいつも通り喋る許可を得た。
頭がぼんやりしているので、言葉の使い分けまでなかなか意識を割けないのだ。

普段通りだといつもの言葉遣いになるし、令嬢らしくと言われたら薫の意識を強くすればどうにかなるのだが、それは困ると言われた。薫の意識を強くされると体調不良も気付きにくいからと。

メイディー公爵家とトラスト伯爵家の婚約式なので、アークエイドは関係ないのだが。
アシェルが控室に行くのが分かっているので付いてくると言ったアークエイドが、馬車に揺られる隣に座っている。

ガタゴトという、殆ど揺れないのに響く馬車の音に耳を傾けながら、うとうとしたまま大聖堂に向かう。

アシェルは婚約式が始まる直前に集合で良いだろうと、アベルたちと一緒に出発ではなく、第二便でアークエイドとメアリーと共に馬車に乗っている。

アークエイドがどうしても王宮に行かなくてはいけない日の昼間の付き添いも、メアリーがやってくれていた。
最近はなんだかんだとメアリーと過ごす時間が長くなっているなと感じる。

「アークエイド殿下がいらっしゃるから大丈夫だと思うけれど……。わたくしも控室に行くわよ?」

「いいえ、メアリーお義母様は婚約式に出てください。僕は記憶持ちだから出れないけど、メアリーお義母様は参加できるんですから。大丈夫です。アークはどっか行けって言っても、絶対傍から離れませんから。」

「そうね……。でも、何か困ったことがあったら呼んでちょうだい。殿方に伝えにくいことだってあると思うから。」

「ありがとうございます。」

今日のメアリーに嫉妬の色は見られない。
というよりも、あのスクロールを使って邸に戻ってきてから嫉妬の色は無く、ずっと心配されている。

今までしたことがなかったのに、ちょくちょくおやすみのキスを貰うようになった。
それはメアリーと再婚してから滅多にしなくなっていたアベルも。

アークエイドが居ない時に武術の訓練は駄目だと言われたので、メアリーが付き添ってくれる時には刺繍をして過ごしていた。
孤児院へ寄付してもらおうと思ったのだ。

針を持ったまま寝るのは危ないのに、気付けば船を漕いでしまっていて。
メアリーが刺繍道具を回収して、膝枕までしてくれて寝かしつけてくれたこともある。

スタンピードの時にキルルがしてくれたように、背中をポンポンと優しく叩いてくれて。
ぼやけた意識だったので覚えていないが、子守唄も歌ってくれていたように思う。

そうやってメアリーに寝かしつけて貰ってお昼寝すると、不思議と寝起きはかなりスッキリしていた。
うとうとしているのですぐお昼寝できるのだが、その寝付きもいい気がするのだ。

未だにメアリーの嫉妬が何に起因するものなのか判明していないが、ここ最近の関係はかなり良好なのではないかと思っている。

馬車が大聖堂の前に到着する。

アシェルはアークエイドに抱えられて馬車から降りた。
心の底からドレスで来て良かったと思う。

馬車に乗る時は手を取ってもらっているのに足を踏み外してこけそうになったため、転げ落ちたらどうするんだと、自分の足での乗り降りの許可が降りなかったのだ。

こけて怪我をするくらいなら特に気にならないのに、寝惚けてて受け身が取れるのかと呆れられた。

そもそも前世でこけそうな時に、体術で習うような受け身なんて取ったことが無い。普通は手をついて顔面を守るくらいでは?と思うのに、アークエイドが過保護すぎる。

アシェルを降ろしたアークエイドは、続いてメアリーの手をとり、馬車は停留所でしばらく休憩だ。

今回は御神体がどれか分かっているので、大聖堂の礼拝堂にあたるホールで、御神体の植木鉢に軽く頭を下げておく。

お祈りまではしないが流石に素通りもどうかと思うので、アシェルなりの神様への敬意だ。

今日もメアリーが先導してくれて、その後ろをアークエイドに腕を絡めて歩いていく。
家族以外にエスコートされる気恥ずかしさより眠気の方が勝ちそうで、時折ぐらつく身体の支えにしている感じだ。

神官が開けてくれた儀式の間へメアリーが入っていく。

相変わらず儀式の間は真っ白で。
何処に照明があるのか分からないが、とても明るい空間だ。

中央の雛壇と祭壇の前には、白を基調にした衣装に身を包んだアルフォードとイザベルが立っていて、同じく白を基調にした少し派手な神官服を着た祭司から説明を受けている。

来年にはアシェルとアークエイドの婚約式をする予定なのだが、儀式そのものに出られないアシェルもあそこに立つのだろうかと少し疑問に思う。

残る家族は壁際で談笑に耽っているようだ。

二家で行う婚約式は二回目だし、メイディー家は三回目、トラスト伯爵家は四回目の婚約式への参加である。
当主たちは自分達や兄弟のものにも参加しているだろうし、雰囲気に緊張などは見られず和やかに過ごしている。

アシェルにとっては見ているだけでも不安を掻き立てる部屋なのだが、儀式の間に足を踏み入れない訳にはいかない。

聖杯のような物に家族の血を垂らすのだが、この儀式の間で行わないといけないらしいのだ。
腕だけとか片足だけとかではなく、身体全体が儀式の間に入っていないとダメらしい。

アレリオンとサルビアの婚約式の時も、少しだけ儀式の間で待って、婚約式が始まる直前に血を提供してアシェルだけ控室に移動していた。
今日もその予定だ。

だからアークエイドと共に、儀式の間に足を踏み入れた。

それだけなのに。

過去二回には感じなかった空気の変化を感じる。

「アシェ、どうした?」

数歩進んで立ち止まったアシェルに、アークエイドが心配そうに声をかけてくれる。

でもその声は、聞こえているはずなのにアシェルの中には残らなかった。

「……嫌……、やだっ……!」

「アシェ!?」

ドンっと腕を組んでいたアークエイドを押し離して、アシェルは自分の身体を守るようにしゃがんで頭を抱える。

アシェルは——薫はココを知っている。

この真っ白な世界も。

この部屋を満たす神気空気も。

薫が死んだあとに訪れた場所にそっくりだった。

何故いきなり思い出したのか分からないが、初めて意識に浮上した記憶に、夢現の思考はあっさりと飲み込まれる。

その場所は、薫を生まれ変わらせてくれると言われた場所。
そして薫としての人生を取り上げようとした場所だ。

明らかに様子のおかしいアシェルの元へアベルたちもやってくるが、アシェルにはその足音も姿も認識できなかった。

アシェルに見えるのは、透けるような明るい金髪に、ブルーの瞳をもつ中世的な男性だった。

彼は薫に言った。

可哀想に。次は君にふさわしい世界に生まれ変われるよと。

「嫌っ、新しい人生なんて要らないっ!私にふさわしいかどうかは、私が決める事よっ。私は幸せだったのっ。嫌、やめて……咲と健斗との思い出を、取り上げないでっ!!」

そんな薫の言葉が聞こえているのかいないのか。
彼は勝手に話を続けている。

新しい世界の名前は“古都”。
日本にある京都がイメージの、綺麗に区分けされた世界。
日本人なら馴染み深い名前じゃないかな?

“地球”とは違ってファンタジーな魔法もある世界で、君の知的好奇心を満たしてくれるよ。
家族も君みたいな一族なんだ。

そう神様が話している間にも、薫の中からどんどん思い出が抜け落ちていく。

「そんなのどうでもいいっ。咲と健斗の居ない世界なんて要らないっ。忘れたくないよ……。二人のこと忘れないといけないなら、生まれ変わりたくない!消さないで、取り上げないで……良い子にするから。私の、大事なものなの……。」

「アシェっ、しっかりしろっ。アシェは咲のことも健斗のことも覚えているだろ!何を思い出したのか知らないが、記憶に引っ張られるなっ。薫は、アシェル・メイディーは今こうして生きている。二人の親友のことも忘れてないだろ?」

薫に視線を向けた穏やかな笑みを浮かべた金髪の男性の表情が焦りを含んだ、と思ったらぶんぶんと肩を揺さぶられ、アシェルの視界にサファイアブルーの瞳が映った。

混乱した頭で現状を把握しようと頭を働かせ、ようやくアシェルは落ちついた。
アークエイドの言う通り。今のアシェルの中に親友二人の記憶はしっかり残っている。

周囲には今日の主役のはずの二人や、神官まで集まってきている。

「……あーく……ごめんなさい。」

ドレスの袖で瞳から溢れていた涙を拭おうとして、ハンカチが目元に当てられる。

「謝らなくて良い。アシェが無事ならそれで。聖杯に血だけ垂らして、早めに控室に行かせてもらおう。」

「うん。」

何故今回、生まれ変わる時のことを思いだしたのか分からない。
“授け子”と違って“記憶持ち”には前世と生まれ変わる間の記憶はないはずなのだ。

それでもアシェルははっきりと、あの金髪の男性が神様だったと断言できた。
人型だが、人間には思えない雰囲気を醸し出していたのだ。

アークエイドに支えて貰って立ち上がり、やはり不安を掻き立てる空間から目を逸らそうと、アークエイドの腕にぎゅっと抱きつく。

(こんなにも不安なのは……覚えてなくても記憶を消される感覚が残ってるからなのかも。それなら“授け子”が平気で、“記憶持ち”だけが不調を訴えるのもおかしくないよね。)

でもその時は確かに記憶が消えていくと感じたはずなのに、なぜアシェルには二人の記憶が。前世の記憶がしっかり残っているのだろうかとも思う。

神様が何に慌てていたのかも覚えていない。
意識が現実に戻ってきてしまえば、先程思い出したものはどんどん靄がかかって見えなくなってきている。

そんな思考に意識を飛ばしている間に神官とアークエイドが協力して、聖杯にアシェルの血を垂らしてくれた。

「終わったぞ。控室に——。」

「少し待ってもらえるかな?この部屋を出れられると困るんだよね。」

アークエイドの声を遮るように男の声が響いた。

誰もがその声の主に視線を向け、部屋の奥に居る先程までは居なかったはずの男に神官たちは全員頭を下げている。
奥に扉のような物は無く、何処から出てきたのか見当もつかない。

その男は茶髪に茶色い瞳の、平民らしい何の特徴のない男性だった。
前世の感覚で言えばイケメンだろうが、こちらにはイケメンが溢れすぎていて平凡だと感じる容姿。年の頃はアベルたちと変わらないか少し上だろうか。

それなのに、アシェルはソレを神様だと思った。

なんでこんなところに?と思うが、この世界は生命の神への信仰だけはとても深い。
実際に“授け子”という奇跡も起きるし、神託なんて言うものもあるのだ。

神官たちが当たり前のように頭を下げているので、もしかしたら神様がふらっと世界に現れることもあるのかもしれない。

もしかしてまた記憶を奪われてしまうのかと、身構えた身体が硬直する。

そんなアシェルを庇うように、アークエイドが一歩前へ出た。

「ふふ、やっぱり逸材だね。私に気付いたんだ?あぁ、『彼女以外、動いては駄目だし、喋っても駄目』だよ。……まさか思い出すとは思っていなかったけれど、稀有な魂が闇に染まらなくて良かったよ。隣の彼に感謝しなくては。」

「生命を司る神様が……何を、しにきたんですか。」

「警戒されてしまっているね。そうだね……アフターケアに来たら、たまたま魂に傷を負っていたから。ついでにその傷も治してあげようかなっていう、神の気まぐれってやつかな。——なに?自分で神の気まぐれって言うなだって?でもヒトはいつもそう言うじゃないか。もっと分かりやすくって、仕方ないだろう?私にだって制約があるんだ。全く。今代の御子は力が強すぎてうるさいね。嫌なら他に降りろって?君の身体が一番具合が良いんだから。長生きしてもらわないと困るよ。」

恐らくアシェルしか動いたり喋ったりできないのだろうと問いかけると、男は答えた。
のだが、途中から独り言で誰かと会話している。

あの身体の持ち主と喋っているのだろうという事は、会話の内容から推察できた。

そして否定されなかったことから、やはり目の前の男の意識は転生を司る生命の神が憑依した状態なのだろう。

「私の、記憶を奪いに来たんですか?」

アフターケアと言われても、それくらいしか思い浮かばなかった。

生と死の狭間で感じた記憶が薄れていく感覚。

あれが生まれ変わりとして必要な過程だとするならば。前世の記憶がこんなにもハッキリと残っているアシェルは、世界にとってのイレギュラーなのかもしれない。

「無理やりそんなことしないよ。あの場所はそういう作りだから、君には悪いことをしたなって思ってる。まさか記憶が消えることで魂に影響があるとは思っていなかったんだ。きちんと記憶は返してあげただろう?本当は魂に負荷をかけそうな嫌な記憶だけ、消すか薄めてから降ろすつもりだったんだよ。母体が持たなかったから、それが出来ずに慌てて降ろしたんだけどね。アフターケアはその処置をしてあげようかなって思ってね。新しい人生はどうだい?ちゃんと君の魂にふさわしい環境だっただろう?……あぁ、生まれてから起こったことは、私は何も関与していないからね。降ろしてしまえば、普通はこういう特殊な空間を除いて関与できないから。」

一言返せばつらつらと長文が返ってくる。
会話をしているというよりも、男が言いたいことを言っているだけとも、アシェルに説明してくれているようにも感じる。

「……お陰様で、良い人生とだけ。」

「そう、それは良かった。その一族なら、君の魂にぴったりだと思ったんだ。で、どうする?っと、その前に君に伝言を伝えないとだね。あとからじゃ意味が分からないかもしれないし。『彼女の記憶を知らない人間は出て行って』。」

男の声に合わせて、神官たちとトラスト伯爵家の人間が扉に吸い寄せられるように出て行く。
トラスト伯爵家でこの場に残ったのは、サーニャとイザベルだけだ。

恐らく、前世の記憶があることを知っているのではなく、詳細を知っているかどうかでふるいにかけられたのだろう。
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