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第三章 王立学院中等部二年生
167 アシェルを甘えさせたい④
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Side:アシェル13歳 夏
ぼんやりと重怠い瞼を開ければ、アークエイドの綺麗な胸板が眼に入る。
いつもはアークエイドの腕が重たいと思うのに、今日はアシェルからも擦り寄って寝ていたようで、重たいというよりもすっぽり腕の中に収められていた。
媚薬で蕩けた頭のままアークエイドに言った言葉を思い出し、恥ずかしくなると同時に、まだたっぷりとアークエイドの吐き出した欲を溜め込んだ下腹部が疼いた。
口が寂しくて、目の前の胸板に舌を這わす。
「っ……アシェ……?起きたのか?さすがにこれ以上は身体が辛いだろ。」
すんなりと目覚めたアークエイドの声がする。
アシェルの身体に当たっているアークエイドのモノは、また元気になっている。
あんなにたっぷりとアシェルの中に出したというのに、絶倫すぎるのではないだろうか。
「キス……したい。」
ちらりとアークエイドを見上げて言えば、すぐに唇を重ねてくれる。
キスをすると心が満たされる気がする。
それは薫だった時から。
違うことは相手の舌がアシェルの口の中を犯しているのに、嫌な気分ではないということだ。何故だか、昔よりも満たされる気がする。
たっぷりと舌を絡めた唇が離れていく。
「シ足りないのか?」
「ううん……お腹いっぱい。キスしたかっただけ。」
「そうか。アシェがおねだりしてくれるのは嬉しい。」
チュッと額にキスが降ってくる。
そういえばと、アークエイドの背中に腕を回して触れれば、少しだけアークエイドの表情が苦痛に歪む。
「やっぱり……ごめんね。背中、引っ搔いちゃってるよね。」
あまりにも強い快楽の波に、しがみついた時にアークエイドの背中を傷つけていたような気がしていたのだ。
「気にするな。これくらいすぐ治せるし、ほっといても治るような傷だ。それより……今度は消さないでくれよ?」
きょとんとしたアシェルの鎖骨辺りが撫でられ、その感触に釣られるように視線を落とせば、所有印がそこかしこに付けられている。
キスマークを付けたがる人は独占欲が強いというが、本当にその通りだと思う。
「っ!またこんなに沢山。シャツを着た時に少しでも見えてたら、全部消すからね。」
「全部見えないから安心しろ。」
流石に自分では首元まで見えないが、自信たっぷりに言うということは本当に見えないのだろう。
「なぁ、アシェ……俺は構わないんだが、アシェは子が出来ても良いのか?自制しない俺にも問題はあると思うが……。毎回する時期がバラバラだから、どこかで当たりそうな気がするんだが。」
アークエイドの最後のセリフの意味が解らずに首を傾げていると、少しだけアークエイドの頬が染まる。
「その……女性は月の物があるだろ。ひと月に一度、妊娠する危険性が高まる時期があるだろ。今までアシェの中に出した時期が全部ばらばらだから、アシェはあまり気にしていないのかと思って……。」
そこまで言われて、ようやく排卵日と被っているのではないか気にしているのだと気付く。
それに日付だけを見ると、確かに一か月の中のあちこちでアークエイドと身体を重ねたことになる。
「あぁ、そういうことか。別に子供が欲しい訳じゃないし、出来ちゃったら、まぁ仕方ないかなって思うけど……。まだ、僕の身体は準備が出来てないみたい。」
今度はアークエイドが首を傾げた。
「だから、月の物がまだ来てないんだよね、一回も。胸ばっかり大きくなって、ほんと嫌になるよね。まぁ、薫の時も先に胸ばっかり大きくなって、しばらく経ってようやく初潮が来たから、あんまり気にしてないけど。」
「それは……色々と大丈夫なのか?月の物がまだ始まってないこともだが、初回で子が出来る可能性もなくは無いんだろ?」
「もし子供が出来てたら、すっごく奇跡的な確率だとは思うけどね。月の物は、あまりにも来ないようだったらお父様に相談してみようかなって思ってるよ。面倒なだけだから、一生来なくても良いくらいなんだけど。」
「それは俺が困る。アシェが良いのなら、アシェとの子供は欲しい。」
「それは婚約してから言ってよね。あとは、まぁ、仮に初潮が来てないまま子供が出来てたとしたら、つわりって言うのがあるらしいし、お腹も大きくなるから、いずれ分かるんじゃない?今のところ、そんな気配全くないけど。」
実際の妊婦を見たことは無いので、聞きかじった程度の知識だ。
それよりも、この世界ではどうやって妊娠を判断するのだろうか。
前世では気軽に買えた妊娠検査薬は、まだ見たことが無い。
「なぁ、もし子が出来ていたら、婚約はしてくれるのか?」
「何言ってるの。するわけないじゃん。認知も養育費も要らないし。こっちじゃどうか知らないけど、シングルマザーなんて珍しくもなんともないし。それに、子供は産んだ事ないけど、これでも乳幼児のお世話の経験はあるんだからね。最悪、サーニャに教えてもらいながら育てれば良いだけなんだから。子供が出来たからって結婚する理由にはならないよ。稼ぎはあるからね。」
「分かってはいたが……ハッキリ拒絶されると、少しくるものがあるな……。」
「まぁ、まだ僕の身体は大人になりきってないから。どっちにしてもそれからの話しだよ。……ねぇ、もう少し寝ていい?」
アークエイドの腕の中は暖かくて落ち着く。
睡眠が十分でなかったので、また睡魔がやってきていた。
「良いが、シャワーを先に浴びなくて良いのか?」
「うーん……眠たいほうが強いから。おやすみ。」
もぞもぞと納まりの良い位置を探して瞳を閉じれば、すぐに意識は夢の中に落ちていく。
そんなアシェルを見つめるアークエイドは、さっさと腕の中から出て行かず、それどころかさらにアークエイドに擦り寄ってきたアシェルが愛しくて仕方がない。
いつもならあれくらい喋っていれば、邪魔だと言わんばかりに、さっさと腕の中から逃げていくのに。
相変わらず寝つきの良いすぅすぅと寝息をたてるアシェルに、チュッとキスをして、その可愛い寝顔を眺めて過ごした。
次に目が覚めると、部屋は窓から差し込む光で明るくなっていた。
「おはよう、アシェ。」
チュッと頬におはようのキスをされたので、アシェルもアークエイドの頬にキスをする。
「おはよう、アーク。ちょっと寝すぎちゃったかな。」
「ちょうど昼頃だな。シャワーを浴びに行くか?」
「うん。」
起き上がろうとした身体はアークエイドに抱えられ、「『クリーン』。」と外側だけ綺麗にしてくれる。
「流石にもう歩けるよ。」
「昨日は腰が砕けてたからな。」
「もう、言わないでよっ。シャワーは別々に浴びるからね。」
「くくっ、それは残念だ。」
無理やり一緒にシャワーを浴びに来るかと思ったが、浴室にアシェルを降ろしたアークエイドは、大人しく隣の浴室に向かったようだ。
「なんでそんなに僕に拘るのかなぁ。お互い同意の上で婚約しないらしいけど、シャーロット先輩ってすっごく可愛いし、守ってあげたいタイプだと思うんだけどなぁ。」
アシェルが男でシャーロットの婚約者だったら、喜んで婚約しそうなものなのだが。
シャーロットは小柄で優しい笑みと、デイライト直系の証である輝くような金髪が天使のように見せてくれる。
とても可愛らしい女性だ。
対してアシェルは胸こそあるもののキリっとした顔立ちだし、背丈も女性の中では大柄な方だ。
これで男の中では低い方なのが悔しいが。
何故家族のように、無条件の愛情を向けてくるのかが、さっぱり分からない。
それが“特別な好き”というやつなのだろうか。
でも前世では“特別な好き”だと言って付き合っては別れて、結婚しても離婚して。
そういう人達が多かった。
中には最後まで添い遂げる人たちもいるが、アシェルからアークエイドに何もお返しをしていないのに、何故“特別な好き”のままいられるのだろうか。
アシェルが今アークエイドに僅かにお返しできているのは、こうした身体の繋がりだけだ。
それすらも、最近ではアシェルに与えて貰ってばかりになっている。
まるで出口のない迷路の中を彷徨っている気分だ。
身体はしっかり洗ってスッキリしたのに、心はどこかスッキリしないままシャワーを終えた。
ぼんやりと重怠い瞼を開ければ、アークエイドの綺麗な胸板が眼に入る。
いつもはアークエイドの腕が重たいと思うのに、今日はアシェルからも擦り寄って寝ていたようで、重たいというよりもすっぽり腕の中に収められていた。
媚薬で蕩けた頭のままアークエイドに言った言葉を思い出し、恥ずかしくなると同時に、まだたっぷりとアークエイドの吐き出した欲を溜め込んだ下腹部が疼いた。
口が寂しくて、目の前の胸板に舌を這わす。
「っ……アシェ……?起きたのか?さすがにこれ以上は身体が辛いだろ。」
すんなりと目覚めたアークエイドの声がする。
アシェルの身体に当たっているアークエイドのモノは、また元気になっている。
あんなにたっぷりとアシェルの中に出したというのに、絶倫すぎるのではないだろうか。
「キス……したい。」
ちらりとアークエイドを見上げて言えば、すぐに唇を重ねてくれる。
キスをすると心が満たされる気がする。
それは薫だった時から。
違うことは相手の舌がアシェルの口の中を犯しているのに、嫌な気分ではないということだ。何故だか、昔よりも満たされる気がする。
たっぷりと舌を絡めた唇が離れていく。
「シ足りないのか?」
「ううん……お腹いっぱい。キスしたかっただけ。」
「そうか。アシェがおねだりしてくれるのは嬉しい。」
チュッと額にキスが降ってくる。
そういえばと、アークエイドの背中に腕を回して触れれば、少しだけアークエイドの表情が苦痛に歪む。
「やっぱり……ごめんね。背中、引っ搔いちゃってるよね。」
あまりにも強い快楽の波に、しがみついた時にアークエイドの背中を傷つけていたような気がしていたのだ。
「気にするな。これくらいすぐ治せるし、ほっといても治るような傷だ。それより……今度は消さないでくれよ?」
きょとんとしたアシェルの鎖骨辺りが撫でられ、その感触に釣られるように視線を落とせば、所有印がそこかしこに付けられている。
キスマークを付けたがる人は独占欲が強いというが、本当にその通りだと思う。
「っ!またこんなに沢山。シャツを着た時に少しでも見えてたら、全部消すからね。」
「全部見えないから安心しろ。」
流石に自分では首元まで見えないが、自信たっぷりに言うということは本当に見えないのだろう。
「なぁ、アシェ……俺は構わないんだが、アシェは子が出来ても良いのか?自制しない俺にも問題はあると思うが……。毎回する時期がバラバラだから、どこかで当たりそうな気がするんだが。」
アークエイドの最後のセリフの意味が解らずに首を傾げていると、少しだけアークエイドの頬が染まる。
「その……女性は月の物があるだろ。ひと月に一度、妊娠する危険性が高まる時期があるだろ。今までアシェの中に出した時期が全部ばらばらだから、アシェはあまり気にしていないのかと思って……。」
そこまで言われて、ようやく排卵日と被っているのではないか気にしているのだと気付く。
それに日付だけを見ると、確かに一か月の中のあちこちでアークエイドと身体を重ねたことになる。
「あぁ、そういうことか。別に子供が欲しい訳じゃないし、出来ちゃったら、まぁ仕方ないかなって思うけど……。まだ、僕の身体は準備が出来てないみたい。」
今度はアークエイドが首を傾げた。
「だから、月の物がまだ来てないんだよね、一回も。胸ばっかり大きくなって、ほんと嫌になるよね。まぁ、薫の時も先に胸ばっかり大きくなって、しばらく経ってようやく初潮が来たから、あんまり気にしてないけど。」
「それは……色々と大丈夫なのか?月の物がまだ始まってないこともだが、初回で子が出来る可能性もなくは無いんだろ?」
「もし子供が出来てたら、すっごく奇跡的な確率だとは思うけどね。月の物は、あまりにも来ないようだったらお父様に相談してみようかなって思ってるよ。面倒なだけだから、一生来なくても良いくらいなんだけど。」
「それは俺が困る。アシェが良いのなら、アシェとの子供は欲しい。」
「それは婚約してから言ってよね。あとは、まぁ、仮に初潮が来てないまま子供が出来てたとしたら、つわりって言うのがあるらしいし、お腹も大きくなるから、いずれ分かるんじゃない?今のところ、そんな気配全くないけど。」
実際の妊婦を見たことは無いので、聞きかじった程度の知識だ。
それよりも、この世界ではどうやって妊娠を判断するのだろうか。
前世では気軽に買えた妊娠検査薬は、まだ見たことが無い。
「なぁ、もし子が出来ていたら、婚約はしてくれるのか?」
「何言ってるの。するわけないじゃん。認知も養育費も要らないし。こっちじゃどうか知らないけど、シングルマザーなんて珍しくもなんともないし。それに、子供は産んだ事ないけど、これでも乳幼児のお世話の経験はあるんだからね。最悪、サーニャに教えてもらいながら育てれば良いだけなんだから。子供が出来たからって結婚する理由にはならないよ。稼ぎはあるからね。」
「分かってはいたが……ハッキリ拒絶されると、少しくるものがあるな……。」
「まぁ、まだ僕の身体は大人になりきってないから。どっちにしてもそれからの話しだよ。……ねぇ、もう少し寝ていい?」
アークエイドの腕の中は暖かくて落ち着く。
睡眠が十分でなかったので、また睡魔がやってきていた。
「良いが、シャワーを先に浴びなくて良いのか?」
「うーん……眠たいほうが強いから。おやすみ。」
もぞもぞと納まりの良い位置を探して瞳を閉じれば、すぐに意識は夢の中に落ちていく。
そんなアシェルを見つめるアークエイドは、さっさと腕の中から出て行かず、それどころかさらにアークエイドに擦り寄ってきたアシェルが愛しくて仕方がない。
いつもならあれくらい喋っていれば、邪魔だと言わんばかりに、さっさと腕の中から逃げていくのに。
相変わらず寝つきの良いすぅすぅと寝息をたてるアシェルに、チュッとキスをして、その可愛い寝顔を眺めて過ごした。
次に目が覚めると、部屋は窓から差し込む光で明るくなっていた。
「おはよう、アシェ。」
チュッと頬におはようのキスをされたので、アシェルもアークエイドの頬にキスをする。
「おはよう、アーク。ちょっと寝すぎちゃったかな。」
「ちょうど昼頃だな。シャワーを浴びに行くか?」
「うん。」
起き上がろうとした身体はアークエイドに抱えられ、「『クリーン』。」と外側だけ綺麗にしてくれる。
「流石にもう歩けるよ。」
「昨日は腰が砕けてたからな。」
「もう、言わないでよっ。シャワーは別々に浴びるからね。」
「くくっ、それは残念だ。」
無理やり一緒にシャワーを浴びに来るかと思ったが、浴室にアシェルを降ろしたアークエイドは、大人しく隣の浴室に向かったようだ。
「なんでそんなに僕に拘るのかなぁ。お互い同意の上で婚約しないらしいけど、シャーロット先輩ってすっごく可愛いし、守ってあげたいタイプだと思うんだけどなぁ。」
アシェルが男でシャーロットの婚約者だったら、喜んで婚約しそうなものなのだが。
シャーロットは小柄で優しい笑みと、デイライト直系の証である輝くような金髪が天使のように見せてくれる。
とても可愛らしい女性だ。
対してアシェルは胸こそあるもののキリっとした顔立ちだし、背丈も女性の中では大柄な方だ。
これで男の中では低い方なのが悔しいが。
何故家族のように、無条件の愛情を向けてくるのかが、さっぱり分からない。
それが“特別な好き”というやつなのだろうか。
でも前世では“特別な好き”だと言って付き合っては別れて、結婚しても離婚して。
そういう人達が多かった。
中には最後まで添い遂げる人たちもいるが、アシェルからアークエイドに何もお返しをしていないのに、何故“特別な好き”のままいられるのだろうか。
アシェルが今アークエイドに僅かにお返しできているのは、こうした身体の繋がりだけだ。
それすらも、最近ではアシェルに与えて貰ってばかりになっている。
まるで出口のない迷路の中を彷徨っている気分だ。
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