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第三章 王立学院中等部二年生

152 最上級生の野外実習日④

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Side:アシェル13歳 夏



街に入る前に、魔道具で髪と瞳の色を変える。

訪れた冒険者ギルドで買取依頼だけだし、そのまま解体場へと向かう。

「おう、アシェル。今日は何を持ってきたんだ?」

アシェルの姿を見つけたおやっさんが、良く通る声をかけてくれる。

「今日は三の森の魔物だよ。ベアやタイガーもいるけど、大半が虫かな。かなり数が多いから、虫系の解体が得意な人を貸してくれると嬉しいな。」

解体場の一角を空けてくれたので、壁寄りに虫系を、中央寄りに動物系を『ストレージ』からどさどさっとだす。

「おやっさん。三の森の魔物の強さが上がってて、群れの数も多くなってるんだけど、聞いてる?フォレストベアこいつらなんて、5体で群れてるのなんて初めてみたよ。あ、虫系はまだまだいるから、山が少なくなったらまた出すね。今回肉は要らない。」

「お前ら、薬になる素材はアシェルが見てから買取かどうか決まるから、ちゃんと避けておけよ。あと、毒には気を付けろ!……それでアシェルの言ってる内容だが、報告は上がってきてるぜ。少し硬さが上がり始めたのは3、4月頃からだな。三の森の群れの数が増えてきだしたのは、この一週間くらいだ。お陰で、三の森ギリギリだった奴らが狩場を移動しやがった。だから余計に個体数が増えてるんだろうな。」

お互いに解体をしながら雑談する。
解体場にアシェルがくると毎回こうやっておやっさんが対応してくれるので、おやっさんとだけコミュニケーションを取ればいいのは楽だ。

「やっぱり。三の森の東側しか確認してないけど、野営してる冒険者が少ないと思ったんだよね。野外実習の話は聞いてる?」

「あぁ。日時から場所まで俺は知ってるぜ。そうか。アシェルが平日に持ってきたのはそういうわけだな。」

軽くぼかして伝えたのだが、しっかりおやっさんには言いたいことが伝わったようだ。

“俺は”ということは、やはりおやっさんはギルド職員の中でも上層の人なのだろう。

「うん。僕達は最終日の参加だけど、どの日程も緊急時の対応要員で僕は行くから。だから、最終日以外はお昼頃に来るよ。次からは二の森なんだけど、二の森も強さや数は上がってる?」

「少しだけ硬くなった気がする、って話しは聴くが、まだ群れの数は増えてないな。あと、全体的な魔物の数は増えて来てるらしい。なるべく冒険者たちに魔の森に討伐に行くように促してるんだが、そもそも実力の高い奴らは辺境か北国にいっちまうからな。魔物が増えてるのに、討伐する人間が減ってる状況だ。」

「それって、結構不味いよね?一応他人の邪魔しない程度には、かたっぱしから狩ってきたけど。正式発表はないけど、調べてるでしょ?」

「あぁ、不味いな。あちらさんは調べちゃいるが、まだこっちには正式な情報はきてないがな。ただ、このままだと緊急クエストが発生するかもな。」

これもおやっさんは拾ってくれる。

おやっさんのいう緊急クエストは、恐らくスタンピードが起こると予測してのことだろう。

「やっぱりリスク高いよね。監督者に実習を止めることも進言したけど、このまま続行らしいよ。まぁ、二の森までならそこまで脅威ではないと思うけど、僕らの世代は魔物相手の経験が足らないことだけが心配だよね。」

「こっちとしては少しでも頭数が居てくれた方が良いから、助かるんだけどな。アシェルからしたら、仕事が増えるだけだろうが。」

「まぁ、堂々と討伐に出れるから良いんだけどね。最終日はアークと不慣れな二人を連れてるから、こうはいかないけど。またなるべく魔物を殲滅してくるよ。」

「あぁ、そうしてくれると助かる。それと、今回の毒持ちの解毒剤もお願いできるか?学業に支障がないようなら、ギルドからそっちの上へ正式に依頼として出すが。街中の解毒剤もだいぶ品薄だそうでな。今後のことも考えると、ギルドにもしっかり数を用意しておきたい。」

それは毒で負傷する人間が増えているのか、一人当たりの機会が増えているのか、そのどちらもか。

「講義にはでなくても問題ないから、正式依頼なら納品日数は数にもよるけど、最速で納品できるよ。」

「じゃあ、すまないが依頼を出させてもらう。このあと監督者共も来るだろ。」

「来ますね。……納品の買い取り額は通常通りで良いので、ちゃんと必要数を適正価格でお願いしますね。」

話しの流れ的に、おやっさんは色をつけてこようとする可能性があるので釘をさせば、図星だったのか苦笑した。

「需要が上がってる時くらい、少し多めにもらっとけよ。」

「薬なんて需要がないぐらいが丁度いいけど、需要があるからこそ僕らみたいな薬師が居るんでしょ。必要な時にぼったくったりしませんよ。それに、僕自身は稼ぎは十分にあるので。」

「まぁ、そう言ってもらえるのは嬉しいがな。解毒剤とヒールポーションとマナポーションもいいか?」

「別に良いですけど……僕にばっかり依頼が集中すると、契約の薬師から文句言われませんか?ヒールポーションとマナポーションなら、初心者向けで材料も植物ばかりで揃えやすいので、街中の薬師でも十分対応できるでしょ?」

どことどういう契約をしているのかは知らないが、一定数納品してもらっているはずだ。

こういう臨時依頼はいい収入源になるので、素材が足りないとか店頭販売分を確保できないような数でない限り、喜ばれるはずだ。

「アシェルの作った奴の方が飲みやすいし、効き目も良いからな。さすが、ってところだな。」

さすがの後に続くのは“メイディー”だろう。

「そりゃ飲みやすくて、一番効き目が現れるように作ってるからね。誉め言葉として受け取っておくよ。」

「誉め言葉なんだよっ。」

おやっさんの突っ込みに笑いながら、虫の山を追加する。

「この量が後二回分あるから。よろしくね。」

「凄い数だな……。それだけ討伐してくれてるのはありがてぇ。増えて強くなったのを放置しても、リスクが跳ね上がるだけだからな。」

「だよね。……そういえば【朱の渡り鳥】がランクアップの為に、ビースノートに行くのは聞いてる?僕らの実習日の朝、情報提供に来てくれてから行くらしいけど。」

Bにランクアップできる冒険者は、スタンピードが起きたなら是非いて欲しい人材だろう。

「いや、それは初耳だな……状況次第では待ったをかけるかもしれないな。長く行くのか?」

「早くて8月中旬、遅くても9月中旬には戻ってくるらしいよ。あちらの素材を入手して来てくれるらしいから、僕への受け渡しも考慮してだろうね。」

「ってことは、ほぼ移動に時間を取られて、ランクアップから程なくってところだな。【宵闇のアルカナ】はついていかないんだよな?」

「僕らは学業があるから。……エトのお父さんから、もしかしたら僕らに依頼を出すことになるかもって言われてる。」

「……そうか。間違いなくギルドの緊急クエストと同じ案件だろうな。【月夜の白銀】に、間違っても里帰りしないように伝えとかねぇとだな。」

やっぱりエラートの父親のことも知っているようだ。

マリクはキルルとパーティーで依頼を受けたりするので知っていて当然だが、この様子だとアークエイドの正体にも気付いているだろう。

「キルル様はニクス様を残して里帰りしたりしないと思うけど。でも、遠方への商談とかについて行っちゃうと困るか。」

「そういうこった。特にマリクが出てからは、割と一緒に行動してるみたいだからな。」

「なんでそんなこと知ってるの?」

「Sランク冒険者は、居るだけでかなりの戦力だからな。メインの活動地を離れる時と戻ってきた時は、必ずギルドに連絡がくるんだよ。」

「へぇ、そんな制度あるんだ。……ますますランクアップしたくなくなるね。」

「あのなぁ……【宵闇のアルカナ】の実力なら、間違いなくAまではあっという間だぞ。俺が直接見た訳じゃないが、アシェルは二つ名持ちなんだ。それだけ実力はSに近いってことだぞ。」

そんなの初耳だ。
少しむくれたアシェルを見て、おやっさんは笑っているが笑い事ではない。

「その二つ名って、ギルドが決めてるんでしょ?一体どういう基準で付くのさ。気付いたらついてた上に、物騒すぎて不服なんだけど。」

「なんだ気に入らないのか?話を聞くに、誰が聞いても妥当だと思うがな。まぁ、二つ名が付くのは、それだけ実力が突出してるってことだ。ただの血塗れの冒険者がいただけじゃ、こんな二つ名はつかねぇからな。普段の活動は魔法がメインなのに、ソロで剣技だけで殺ってただろ?」

「正確には身体強化だけね。魔力を温存してたし、ストレス発散と冒険しに行ったのに、こっちをやたら強くしたり、向こうを弱くしたり動けなくしちゃったら、楽しめないでしょ?」

動かない相手の首を刎ねていくだけなんて、ただの作業だ。

別に単調作業も嫌いではないが、ストレス発散に行って作業をしたくない。

「楽しむなぁ。まぁ、その辺りを加味して二つ名がついたんだよ。ちなみに、全冒険者ギルドに通達されてるからな。ブレスレットの無い色は特徴的だし、どっちもな。」

全冒険者ギルドということは、すなわちヒューナイト王国を囲む4つの国にも通達されているということだ。

「それって、世界中に発信してるのと同義じゃないか。しかも、元の色もって……。予備で別色にできる魔道具でも用意しようかな。」

「おいおい、薄い色だからって本気で悩むなっ。確かに魔道具次第だけどよ。装備だって特徴的なんだから、多分バレるぞ。」

たしかにアシェルのように鎧ではなく、薬瓶を沢山身に着けている人間はそうそういない。
それこそ、今日のアルフォードのようにメイディーの人間くらいだ。

冒険者にしては珍しく、トーマがベルトとレッグホルスターで薬瓶を沢山付けていたくらいだ。
アシェル達と違って、防御面を考えて、胸部は薬瓶ではなくプロテクターだった。

「うっ……でもベストホルスターコレはちゃんと防御面も考えてるし、身に着けたい薬の数を考えると欠かせないよ。」

「がははっ、まぁいいんじゃねぇか?何がそんなに入ってるのか知らねぇけどよ。」

「今はレッグホルスターがマナポーションで、ベストの下とベルトに各種解毒剤。ベストの上の方の小さい薬瓶は、催涙剤と麻痺薬と毒薬だね。ヒールポーションとか造血剤は、ストレージに入ってるよ。」

「そのちっこいのは……そこで良いのか?」

内容を聞いてさすがのおやっさんも困惑しているが、割れる危険性についてだろう。

「ここの薬瓶が割れる時は、僕が致命傷を貰う時だから。当たらなければ良いんだよ。こういう攻撃手段こそ、咄嗟の時に使えないと困るでしょ?まぁ、麻痺薬に関してはオマケかな。バインド使った方が早いし。」

「まぁ、そりゃそうなんだが……催涙剤なんて、魔物に効かないだろ。」

割れる危険性だけかと思ったら、しっかり内容についてもだった。

だが、催涙剤はそもそも対魔物用ではない。なんなら、攻撃系の薬は全て対人用だ。

「効くやつも居るし、脅威は魔物だけじゃないでしょ。いつどんな人間に襲われるか分からないんだから。麻痺薬と毒薬は水魔法で希釈してぶつけても良いし、そのままぶつけても良いようにしてるから。理想はごっくんだけどね。」

「いや……まぁそうだな。しっかし、アシェルはパーティーメンバー以外……いや、今は【朱の渡り鳥】もか。それ以外を信用してなさすぎじゃないか?危機感を持つのは良いことだが、流石に過剰防衛だろ。」

「そりゃ他人なんて信用できないよ。別に良いんだよ、冒険者に沢山知り合いを作らなくても。冒険者家業が本職じゃなくて、僕は素材が欲しいだけなんだから。【朱の渡り鳥】だってトーマが良い子で、トーマと一緒だったから関わったら良い人たちだったってだけだしね。トーマがあのパーティーにいなかったら、会釈して終了だよ。」

今ならガルド達も人として優しくていい人たちだと分かるが、あの嫌な感情を籠めた眼を向けられたままだったらきっと関わっていないし、あの夜の野営にもお邪魔しなかっただろう。トーマが居たとしてもだ。

「トーマ……あぁ、あのサポーターやってた子だな。そりゃ【朱の渡り鳥】も良い拾いもんをしたな。実際、メキメキと頭角を現し始めたのは、サポーターが入ってからだからな。」

「へぇ、そうなんだ。よく気の利く子だし素直だから、サポーターとして優秀だもんね。僕が冒険者だったら、間違いなく拾ってたんだけどな。」

「がははっ。【朱の渡り鳥】はラッキーだったな。」

「少し便利な魔法も教えてあげたから、彼らがどこまでいけるのか、ちょっと楽しみなんだよね。そういえば指名依頼を出したい時って、どうしたらいいの?」

「あぁ、それなら受付で言ってくれたらいいぞ。内容と期日と金額について、あまりにも無謀だったり受けてくれないだろうなって時は受付でアドバイスを貰えるから、言う通りにしておいたほうが受けて貰える可能性は上がる。無理だった場合、一般依頼に変更するかも聞かれるからな。」

さすがに解体場のことじゃないから分からないかと思ったが、しっかり細かいところまで説明してくれた。

ということは大体決めてきて、あとは受付と相談すればいいのだ。
割と簡単である。

アシェルの場合、依頼先は【朱の渡り鳥】しかいないので、先に話してある程度内容を考えておいてもいいかもしれないが、初回は相場を知るためにもアドバイスを聞いた方が良いだろう。

「ありがとう、おやっさん。もし指名依頼を出すときは、受付で相談させてもらうよ。」

「良いか。詐欺かと思うような高い金額を報酬にするなよ?分かんねぇだろうが、受けるのは一般庶民だからな?」

おやっさんに念を押されるが、そんなに金銭感覚が狂っていると思われているのだろうか。

これでも一応市井の一般的な生活費や食費と、冒険者についても少しだけ調べているのだ。

その平均を考慮した上で、【朱の渡り鳥】への信用度とランク、素材の希少さや採取した素材の鮮度や採取方法などを加味して、その分は高くすれば良いと思っている。
アシェルのこだわりを知っているトーマならきっと、きっちり依頼対象の採取方法など調べてから取り組んでくれるだろう。

「分かってるよ。これでもちゃんと市井のことは調べたんだから。もし今日の奴を全部納品したら、その収入で一年くらいは何もせずに好きなことしてても、お腹いっぱい食べて暮らせるのも分かってるし。」

「あぁ、そうだな。それも一家族が、だからな?」

「まぁ、食事のランクを落とせば……。でも、美味しいものを食べたいから、もし本当にやるなら僕一人でだね。」

「全く。アシェルは素材好きだが、食道楽でもあるのか。らしいといえばらしいが。」

それはアシェルらしいという意味ではなく、貴族らしいということだろう。

でも食べることは人生の楽しみなのだ。
せっかく収入があるのだから、食べるものくらい好きなものや美味しいものを食べたい。

そのあとも雑談しながらひたすら手を動かして、数時間かけてようやく全てを捌き終えた。

それから、売りたくないものを選別していく。

人によっては魔道具のエネルギーにするために、魔石をいくつか売らない人もいるらしい。だがアシェルとイザベルは、自分の魔力を供給すれば事足りるような魔道具しか使っていない。

悩んだ末に、解毒剤を作るならと毒は全て売らずに『ストレージ』にしまった。
それから、フォレストベアの熊胆もだ。

この辺りは一人で使い切れないとしても家族に譲れば良いし、薬にしてしまって王立病院に卸してもいい。

時間と労力を割いてくれたおやっさん達にお礼を言って、賑やかな入口付近にある飲食コーナーに座る。

お酒が飲めるわけでもないので果実水だけ注文してから、計算が終わるまで30分ほど待つことにする。

そこいらで森でアシェルを見かけたことがある人に教えられてか、「あれがあの……。」みたいな声が聞こえるが、無視だ。

のんびりと『ストレージ』の中身を確認しながら、今手元にある在庫だけで何がどれだけ出来るのか計算していく。

それぞれ時折依頼される量くらいであれば十分だが、倍以上だと心許ない。

となると、どちらにしても邸に寄って、庭から採取したほうが良さそうだ。
もしくは既に採取済みの備蓄を分けて貰うかだが、邸の人間の手間を考えると自分で採取したほうが良いだろう。

解体作業に時間がかかったので、邸に着いたらイザベルへ報せも出さなければいけない。

色々考えていると30分はあっという間で、ギルドタグに入金してもらってからメイディー邸へと向かった。

その入金時に依頼書の目録も渡されたので、アシェルが解体場に籠っている間に教師たちも来たのだろう。
予想通り、いつもより少しだけ多めの量だ。

高級住宅街エリアに入る前に魔道具を外して、少しどころかかなり場違いな格好で歩く。
とはいえ王城の外壁にも王立病院にも近い立地なので、特に誰かとすれ違うこともなくすぐに到着した。
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