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第三章 王立学院中等部二年生

151 最上級生の野外実習日③

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 Side:アシェル13歳 夏



翌朝。日の出とともにアシェルは覚醒して、また『ストレージ』から取り出したサンドイッチを食べる。

腰に携帯食料は持っているのだがこれは非常用なので、もしものことを考えると手を付けるわけにはいかない。

生徒達が全員活動を始めたのを確認してから、今度は魔物に目を向ける。

一日過ごせているので大丈夫だとは思うが、三の森は魔物も植物も状態異常持ちが多い。
気を抜くことは出来ない。

タイミングや運が悪ければ、死と隣合わせなのが魔物の討伐なのだ。

「ほんと……うじゃうじゃと、うっとおしいくらいだね。冒険者の数もそんなに多く無かったし、実力が合わなくなったパーティーが、ダンジョンか二の森までにしてるとかかな。でも多いし強いからこそ、殲滅しないといけない気がするんだけどな。」

魔物は瘴気をたっぷり内包して生まれてくる。

魔素の濃くなりすぎた場所で魔物は産まれ、その魔物が瘴気を持ち歩き、また溜まった魔素で魔物が産まれる。
その悪循環の先にあるのは、スタンピードと呼ばれる災厄だ。

エルマン大森林のようにエリアの広くて魔素も濃い魔素溜まりでは、度々起こることがあるらしい。

普段は縄張りからでてこない魔物たちが、エリアを出て人の多い場所へ大移動するのだ。
それもかなりの数が。

どこから出てきたんだというくらい、大量の魔物が出てくるらしい。

あくまでも聞きかじった程度の話だが。

それとは別に、特殊固体が現れることもある。
系統的に同じ種族はいるが特性がちがったり、異様に強かったりデカかったり小さかったり……どこかに通常個体とは違うところが見られる。

そういう特殊固体は悪名高い魔物ノートリアスモンスターや、NMと略して呼ばれる。

滅多なことがない限り出現しないらしいが、可能性がないとは言い切れない。

そんな嫌な予感を的中させないためにも、生徒達のルートからは外れている魔物たちを片っ端から屠っていく。

「あぁもう。虫ばっかりで楽しくないし、無駄に数が多いし。蟻毒じゃ大した麻痺薬作れないから、そろそろ出てくるの止めてくれないかな。ハチもお腹いっぱいだよ。どうせならハニービーを産んでよね。こんだけ倒して、なんで一体も混じってないのさ。」

一人でぶつくさと文句を言いながら、身体強化で上げた腕力と脚力だけで魔物を倒していく。

虫の甲殻は硬いが、関節は脆い。
その上フォレストベアやフォレストタイガーのように、皮が分厚くもない。

的確に急所を突けて刃さえ通れば脅威ではない。

どれだけ出てきても連携を取らないので、アシェルは各個撃破していくだけだ。

「蜘蛛はまだ許す……いや、もう毒は嫌って程手に入ってるけど、蜘蛛糸は買取価格が高いからね。うん……この子たちはお金だ、うん。」

全く上がらないモチベーションをどうにか上げながら、殲滅していく。

移動して倒して、また移動して刃を振るう。

夜に見たよりも全体的な魔物の数は減ったと思うが、どれくらいの周期で魔物は産まれてくるのだろうか。

残念ながらアシェルは、魔物や魔素の研究者ではないので知らない。

血糊ではなく、虫の体液が軽く飛び散っている身体に『クリーン』をかける。

野外実習は朝から森に入って一晩過ごし、翌日11~12時の間に教師たちが待機するキャンプへ戻ることになる。

帰りのルートなどにもよるが、そろそろ生徒達は出口を目指すころだろう。

探査魔法サーチ』で生徒達に意識を割けば、やはりどのグループも橋に向かって進んでいる。

最後尾というと語弊があるが、一番遅く森を出ようとしているのがアルフォードのパーティーだ。

動きやすくするためにも、合流してしまっていいかもしれない。

真っすぐにアルフォードの元へ向かいながら、出会う魔物だけ殲滅して進んだ。




「アル兄様。手出しはしませんが、キャンプまでご一緒します。」

恐らくアルフォードもアシェルが近づいていることには気づいていただろうが、目視できる位置まで来て、声をかけてから近づく。

咄嗟に攻撃されないためだ。

アシェルの声で気付いた3人の上級生に、ぺこりと頭を下げておく。
恐らく名乗りは不要だろうし、この上級生たちに興味もない。

「まぁ、俺達の実習だからな。一組、救難信号が出ただろ?どうだった??」

アルフォードを含め合計4組が救護班なのだが、アルフォードはアシェルが真っ先に駆け付けたことを前提に話してくる。
きっと探査魔法サーチで駆けつけるべきか確認したのだろう。

「緑のハチ毒を前衛二人が貰って、後衛二人がハチを牽制しながら信号を出したって感じでしたね。8匹の赤緑混合のポイズンビーで、ハチ自体は綺麗なものでした。到着してすぐに解毒剤も飲ませて貰いましたし、しっかり解毒してから棄権させました。橋まで見送ったので大丈夫だと思いますよ。」

「ってことは、戦力不足か。棄権させたのは良い判断だ。……皆ここを右へ。真っすぐ行くと蜘蛛に当たる。」

確かに迂回するなら右だが、歩くことを考えると遠回りになってしまう。

「アル兄様、迂回するくらいなら僕が殺りますよ?もう一杯倒しすぎて虫はお腹いっぱいですけど、蜘蛛ならやります。というか、蜘蛛以外に価値が見出せません。」

「そりゃ、俺達は助かるけど……。」

アシェルの意見にルートを決められずに立ち止まったパーティーメンバーたちと、アルフォードが顔を見合わせる。

「どちらにしても魔物の数が異様に多いので、出来る限り倒しておくべきだと思うんですよね。迂回するならしてください。あとで追いますので。」

アシェルは一人でも真っすぐ進むつもりだと分かると、パーティーメンバーの一人がアルフォードに何か言っている。

「分かった。真っすぐ進もう。ただ、アシェ一人で殺れる数か?かなりいるぞ。」

確かに平常時より多い群れだが、多いと言ってもキャンプ予定地前に殲滅した程度の数だ。
苦になる数ではない。

「では進みましょう。これくらいなら一人で十分ですので。もしもの時は、アル兄様は皆様を守ってあげてくださいね。といっても、一匹も後ろに通すつもりはありませんけど。あと、僕が倒した蜘蛛は僕が貰います。良いですよね?」

「当たり前だろ。全員ここで止まってくれ。」

「良かった。じゃあちょっと行ってきますね。」

魔物の分配はきっちり決めておかなくては、あとで揉めてはいけない。

近所に散歩に行くのかというような気楽な感じで言い笑顔で歩いていくアシェルの背中に、他の生徒からの心配そうな視線が投げかけられたが、既に獲物に意識を割いているアシェルは気付かなかった。



どれだけ魔物が居ても、アシェルがやることは変わらない。

地を駆け、空へ跳び、スピードと体重も利用しながら一体ずつ転がしていく。

ポイズンスパイダーの毒は前顎のような部分なので、お尻側から近づけば毒を受けることもない。

糸だって吐き出す場所は決まっているので、目視さえできればいいし、なんなら塞いでしまってもいい。
魔力の無駄遣いになるのでしないが。

最悪直撃コースでも、魔法を使えば対処できてしまう。

生徒達はアルフォードに任せたので、意識をポイズンスパイダーたちだけに向ける。

「これであらかた危険なのは終わりかな。さて、あとは消化試合だね。君達弱いんだから、もう少し頭使って戦いなよ。予測や連携って言葉知らないでしょ?」

ワンパターンにアシェルが立っている場所に向かって糸を吐いてくるので、避けやすい。
早く移動すれば迷ったり、構わず撃ち出したりと反応は様々だ。

10番から順番に倒して、6番のポイズンスパイダーの中では一番毒の弱い個体の、最後の一体を真っ二つにする。
そしてそのままどちらも『ストレージ』に仕舞いこむ。

種類別に分かれてまとまってくれているのではなく、あちこちに入り混じっていたので、恐らくアルフォード達から見える範囲の、地面や木の枝の上までアシェルが走り回ったのが見えただろう。

最後にもう一度『探査魔法サーチ』で近くに魔物が居ないか確認して、『クリーン』をかけてからアルフォード達の元へと戻る。

「お待たせしました。進みましょうか。」

にこりと微笑んだアシェルの頭を、アルフォードが撫でてくれる。
それから歩き出す。

「お疲れ様。すごいな、身体強化だけだろ?それに脅威度の高いやつから、順番に対応してくれてたな。ありがとう、アシェ。」

何故かアルフォードが手を繋いでくれたので、大人しく繋がれたままアルフォードと歩きながらお喋りする。

このままなら橋までは、何にも出会わないはずだ。

「毒が一番強い奴からじゃないと、他の人に流れた時に対処が大変ですからね。」

「確かにな。それにしても……アシェは魔物と戦ってても、殺気が全然出てないんだな?邸では模擬戦だったから殺気が無くて、今のは殺気が弱いだけかと思ってたが……俺達の誰一人殺気を感じ無かったからな。」

確認するように言われるが、魔物相手に殺気を出す必要があるのだろうか。
そして先程から他の生徒に不思議そうな顔で見られていたのは、このことが気になっていたのかと思い至る。

「殺気は感知するための訓練のために出せるようになりましたけど、普段は出すも隠すも全く意識してないですね。そもそも魔物たちは、僕が殺気を出したところで分からないでしょう?殺気に対して恐怖で硬直でもしてくれるなら、いくらでも出しますけど。」

アルフォードはなんでもないことのように話すアシェルが、何故【血濡れの殺人人形ちぬれのキリングドール】と呼ばれたのかを理解した。

人間は少なからず相手を倒したり命を刈り取ろうとする時には、多かれ少なかれ殺気を出す。

その殺気が全くないからなのだと。

アシェルにとって殺気は、敵からの攻撃の判別と、相手に恐怖を与えたり虚を突くための手段でしかないようだ。

そしてアルフォードは果たして、あの数を一人で対処できるだろうか。

まるで計算されているように無駄のないアシェルの動きは、演舞でも見ているような綺麗さだった。

恐らく重力と体重をかけたものは、アシェルの一閃では倒せない魔物なのだろう。
その倒し方は最初の内だけだった。

クラスメイト達はアシェルの二つ名を知らないが、それでも一瞬アシェルを畏怖の籠った眼で見ていた。
あの眼を大切な妹に向けて欲しくないしアシェルに気付かれたくもなくて、手を繋いで先頭を歩いている。

「ははっ、なるほどな。アシェらしい考え方だな。それに確かに魔物は硬直はしないな。それならバインドをかけた方が速い。しかし、動きもだいぶ早くなったな。アシェと手合わせしたら負けるかもしれないな。」

「そんなことは無いと思いますよ。絶対僕よりアル兄様の方が、力がありますもん。身体強化だって使うの上手だし……土台の筋力差はどうしようもできません。それに速いと言っても、マリクには追いつけませんし。眼が捉えても、身体がついていかないです。友人達で辛うじて力負けしないのは、ノア相手の時くらいですね……。リリィとはそもそも手合わせをしたことがないですし。……あぁ見えて、地味にシオン君の力って強いんですよ。僕より小柄なのにズルいと思いませんか?絶対メイディーの筋肉のつかなさは、神様の加護じゃなくて、呪いに近い何かなんじゃないかと思っちゃいますよ。」

「まぁ、全員筋肉がつきにくいからなぁ。ダリルの筋肉とか羨ましいよな。」

アシェルもだが、アルフォードも筋肉がつきにくいことを悩む同士だ。

その言葉にアシェルは大きく頷く。

「さすがコンラート公爵家ですよね。羨ましい限りです……。どれだけ上手に身体強化が使えても、ダリル先輩には絶対勝てないだろうなって、確信がもてますもん。」

「分かるぞ、その気持ち。結局体格差と筋力差は、どれだけ魔法で底上げしても限界があるし、相手も同じ状態なら基礎が物を言うもんな。」

「ですよね。かといって魔法込みでやり合うと、僕のバインドを解けるのは家族だけでしょう?結局総力戦みたいなのは無理なんですよねぇ……。アークもまだまだだから、遊び相手にもならないし。いっそトーマとアーニャにも遊び方を教えて、練習してもらおうかな。」

「トーマとアーニャ?」

アルフォードが聞き慣れない名前に首を傾げる。

「あぁ、朝報告に来てくれた【朱の渡り鳥】のメンバーですよ。アーニャが魔法使いで、トーマはサポーター兼斥候です。冬休みに一緒に三の森に来て、ストレージと解除キャンセルの訓練をしてあげたんですよ。どちらも筋は良いですし、トーマは無自覚に身体強化を使っていて、魔力の感知はその時が初めてだったんですけど。簡単なバインドなら解除キャンセル出来るようになったくらいには、呑み込みが早いんです。アーニャはその時点でウィンドカッターを四節詠唱だったんですが、訓練を参考にして自力で一節詠唱できるようになってましたよ。アーニャは魔力の配分をしっかり感じ取れるので、きっと威力を落とさず適切な魔力量で無詠唱になるのも、そう遠くないんじゃないですかね。」

喋っていると橋まで辿り着く。

やはり、アルフォード達が最後の生徒達だ。

あとは一の森と二の森の間の川沿いを歩いていくだけだ。

「へぇ、アシェがそこまで幼馴染以外に目をかけて褒めるのは珍しいな?最近ではシオンとも仲が良さそうだが。」

「学院に入る前、トーマはモンスタートレインを押し付けてきたパーティーの中で、唯一ちゃんと僕らに警告してくれたんですよ。ちゃんと立ち止まって。夏に再会した時はもう【朱の渡り鳥】に入っていて、皆いい人でしたから。トーマには探査魔法サーチも教えましたし、その時に王都組と【朱の渡り鳥】には、僕やアル兄様達の探査魔法サーチがどんな感じなのかを視覚化して教えたりしました。トーマのことだから無駄が無くなってると思うので、次に一緒に討伐に出るのが楽しみなんです。」

「良いパーティーと知り合いになれて良かったな。しかし、視覚化ってどうやったんだ?」

アルフォードが居るし、もうそこまで魔力を使うこともないだろう。

掌の上に疑似的な木の棒を茶色にして、青線を波状に映し出す。

「こんな感じです。イメージに魔力を乗せてるだけですね。トーマに最初に対象の識別を説明した時は赤い線のように扇状になってて、魔力の無駄が多かったんです。」

アシェルが言うと縦方向に何層かの赤い線が、扇状に手前から伸びる。

「同じ説明を聞いていたマリクにやってもらうと、黄色い線のように、対象物に真っすぐに無駄なく探査魔法サーチの魔力が伸びました。同じ説明でも、魔法への造詣が深いかどうかや認識の差で使い方に違いが出たので、人に教えるのって難しいなって思いました。でもこうやって視覚化したらちゃんと理解できたようで、トーマはマリクの方法を真似てましたね。僕らの方法はトーマに教えても出来ないから、マリクの方法でやれっていう王都組の総意です。いきなりは無理でも、トーマなら練習したら出来るようになりそうなのになぁ。」

「なるほどな。確かに面白いな。まぁ俺達みたいに、他人の魔力を感じるくらいまで訓練してれば、どうすれば無駄がないかとか突き詰めていけるんだけどな。ん?」

アルフォードの向こう側で、女生徒がアルフォードに呼びかけた。

「アルフォード君達の探査魔法サーチがどんなのか、アシェル君の模型で見せて貰うことってできるかしら?わたくしのものと、どう違うのか知りたくて。」

どうやら意欲的な女性のようで、アルフォードにそう話しながらもアシェルの手元を見ている。

「アシェ、良いか?」

「レディの頼みは断れませんからね。青が横で、赤が縦にしますね。」

一旦茶色以外の色を消したところに、密度の高い年輪を描き、一直線に赤色を伸ばして茶色を包み込む。

「こんな感じですが、参考になりましたか?」

「なった……のかしら?とりあえず全く無駄がないことは分かりましたわ。ありがとうございます。」

アシェルが微笑んで問えば、女生徒も微笑んでペコリと頭を下げてくれた。

稀に出てくる魔物はアルフォードが方角と時間を教えて、4人で殲滅してくれる。

見ているだけで近くに採取できる素材もないので暇なのだが、あくまでもこれはアルフォード達の野外実習だ。

危うげなく戦闘する四人を見守り、それが終わればまた歩きはじめる。

そして無事、全員がキャンプ地に到着した。

敵の強さと数が増えているのは、学院側から冒険者ギルドにも連絡してくれるらしい。

倒した魔物はキャンプ地でストレージから取り出して、今から確認作業をするそうだ。

アシェルは教師たちとアルフォードに挨拶して、一足先に冒険者ギルドへと向かった。

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