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第二章 王立学院中等部一年生

95 マリクの発情期③ ※

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※イザベル視点でアシェルとマリクの絡みあります。

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Side:イザベル13歳 冬



アシェルがマリクと寝室に籠ってから一週間が経った。

籠り始めた初日に晩御飯の軽食を差し入れに行ったイザベルは、扉を少し開けて手をいれただけなのに、グルルゥゥと威嚇されてしまった。
今はご飯の差し入れだけして立ち去るイザベルの匂いは覚えたようで、ようやく威嚇されなくなったのだが。

とはいえ、目の前の男がいくら大切な主人を好いているのだとしても、寝室まで通すわけにはいかなかった。

「アークエイド様。応接間までしか、私は許可しておりません。」

あの日から毎日放課後にやってくるアークエイドを、毎日もてなしているのはイザベルだ。

珈琲を出し、アシェル達と同じものでいいというアークエイドに軽食を出し。夜遅くに叩き出して、隣のアークエイドの部屋まで送り届けていた。
朝もアシェルはいないが、アークエイドに付き添って登校している。

そんな地味に手間のかかるアークエイドは連日、応接間より奥へと行きたがった。

「イザベルの許可は必要ないだろう。この部屋の主はアシェルだ。」

「その主ですらない人間の指示は、アシェル様の侍女である私はお受けできませんので。」

イザベルの主はアシェルだけだ。
相手が王族だろうと関係ない。

「心配だから様子を見たいだけだ。」

「朝晩のお食事はしっかりと召し上がっておりますので、御心配なさらずとも大丈夫でございます。」

「だが——。」

それでもどうにかして様子を見に行こうとするアークエイドの声に重なって、コンコンと扉がノックする音が聞こえた。
勝手に奥に行かれないように、アークエイドの手を掴んで扉の前まで移動する。

「どなた様でしょうか?」

「あ、イザベルが居るのね、良かったわ。お邪魔しても良いかしら?アーク以外は皆居るんだけど……。多分アークは、そこに居るんでしょう?」

来訪者がアシェルの幼馴染達だと分かり、扉を開き招き入れる。

「主は同席できませんが歓迎いたします。ですが、応接間より先へは行かれないようにお願いします。エラート様、アークエイド様の隣に座って、手首でも掴んでおいてください。」

「あぁ、それは別にいいけど。」

今掴んでいるアークエイドの手をエラートに引き渡す。
じろりと睨まれるが、イザベルには関係ない。
エラートであればアークエイドに力負けすることはないだろう。

それぞれソファに腰掛けたのを確認して紅茶を淹れる。
アークエイドの珈琲も、ついでに注ぎ足しておいた。

「それで……本日はどのような御用件でしょうか?」

応接セットの近くで立ったまま用件を問うイザベルに、ノアールが説明してくれる。

「アシェとマリクがずっと休んでるし、発情期で抑制剤が効かないって言ってたから、大丈夫かなって話をしてて。どうもリリィ達双子と僕らの認識が違うみたいだから、さっきデュークの部屋で話してたんだ。」

「俺らと、エトの知ってる薬を飲んでない発情期は同じだったんだけどな。」

「わたくし、知らなかったのよ。領地にいた獣人の発情期って、三人から聞いたよりももっと大人しかったから。あれは抑制剤が効いてた状態だったんだわって。話を聞いてたら心配になって……。ねぇ、アシェは大丈夫なの?」

不安そうな表情で聞いてくるリリアーデ。

だが、イザベルに答えらえるのはイザベルが知ることだけだ。

「朝と晩の軽食はきっちり召し上がっておられますので、御心配なさらなくて大丈夫でございます。」

「でもっ。その、寝る間もないんでしょう?首にも嚙み傷が出来るって。それはヒールでどうにかなるかもだけれど……でも、もう一週間よ。一週間も寝てないまま、繋がりっぱなしって……。アシェは人族なんだから、身体が持たないわ。」

リリアーデの言ったことは、恐らく全員が思っていることだろう。

「ねぇ、それって、わたくしがアシェの代わりになることはできないの?少しで——。」

「リリィ!いくらアシェが大変かもしれなくても、僕は許可しないからな。」

「でもっ!わたくしが代わるのが一番適任だわっ!」

「そう言う問題じゃないだろっ。自分が何言ってるのか解ってるのか!?」

兄妹喧嘩に発展しつつある状況に溜め息を吐きたくなる。
リリアーデが考えていることを、イザベルも考えなかったわけではない。

考えた上で実行に移してないだけだ。

「お言葉ですが、リリアーデ様。アシェル様は、誰かを身代わりにするのは嫌がられると思います。それどころか、大切なモノを横取りされたと怒る可能性があります。」

「横取りって……。」

「今、アシェル様の中で、マリク様の抑制剤を作ることは優先度が高いのです。普通の方の感性ではあり得ないことだというのは、私もよく存じ上げております。ですが、メイディーの知的欲求を満たすことを、何人たりとも邪魔するわけにはいかないのです。……例えこの国の王族であっても。いくら皆様がアシェル様の大切なモノであっても、怒りの矛先が向かわないとは言い切れません。」

“アシェルの怒りの矛先”という言葉に、その場にいるほとんどのものが喉を鳴らす。
アシェルが怒ったところはほとんど見たことがない。だが全員見たことがない訳ではない。
あの底冷えするような目をしたアシェルに見据えられたら。
その想像だけで身震いしそうになるほどの怖さがあった。

「アシェル様に、アシェル様の大切なモノを傷つけさせないでください。大切なモノを失わせないでください。これは、からのお願いです。」

アシェルは自己責任で幼馴染達は通しても良いと言った。
応接間から先に行かせたくないのは、アシェルの身体を心配するイザベルの我儘でしかない。
どうか理解してほしいという思いと共にぺこりと頭を下げる。

「ねぇ、イザベル。頭を上げて頂戴。その、メイディー家では、こういった依頼?ううん、依頼で身体を酷使するのは普通のことなの?」

「それが目指す目標のための過程であれば、普通のことですね。自身の命と天秤にかけても、悩むかどうか怪しいと私は思っております。」

そのような依頼があったと聞いたことはないが、それぞれの大切なモノを守る為ならば、命など投げだしてしまいそうな気すらする。
自分のことなら後でどうにかなると思ったから、なんて笑いながら言いそうな人達だ。
優しい微笑みの仮面を被った一般人とは大きく異なる感性を持つ家系。それがメイディー公爵家である。

「それ、余計に心配になるだけだわ……。代わりなんて言わないから、一目会って言葉を交わすのは駄目?せめてどんな状態かだけでも知りたいわ。」

「俺も様子を見たいと言ってるのに、一度も通してもらってない。」

リリアーデとアークエイドに言われ、イザベルは悩む。

この二人が強行突破すれば。
いや、一人でも強行突破してきたら、イザベルでは止められない。
そろそろアークエイドの不機嫌さにも、限界が来ているような気がする。
本当はあまり寝室に人を近づけたくないのだが、ここら辺が引き際なのかもしれない。

案内するとなれば、可能な限りアシェルへの負担が減るように行動するだけだ。

「……分かりました。ですが、絶対に寝室には踏み入れないで下さいませ。恐らく寝室の中はマリク様のテリトリー扱いになっていると思います。脚を踏み入れた場合の保証は出来かねます。それと、アシェル様のご無事を確認したら、速やかに応接室に戻るとお約束くださいませ。あまりマリク様を刺激したくありません。」

この約束が出来なければ、いくらアシェルが自己責任で連れて来ていいと言っていても、ここから先に通すわけにはいかなかった。

約束を守らなければ、誰にとっても不幸な結果しか訪れない。

「解ったわ。」

「解った。」

リリアーデとアークエイドが返事する。
この内容を厳守してくれることを祈るばかりだ。

「待って。リリィに僕も付き添いたい。皆より後ろにいるし、リリィが突入しそうなら責任持って止めるから。」

「突入なんてしないわよ。」

「分かりました。三人でよろしいですか?」

残る三人は邪魔にならないように応接間で待つと言ったので、希望者だけを引き連れて応接間から廊下に出る。

たった一枚扉を隔てた向こうでは、更に奥にある扉から小さな嬌声が響いている。

「……本当にご覧になりますか?一応、アシェル様からもマリク様からも、見られるのは問題ないと言っていただいておりますが。」

アークエイドは分かりやすく嫉妬で顔を歪めている。
デュークは頬を染めて恥ずかしそうにしているが、リリアーデは全く動じていないようだった。

「本人は良いって言ってるのよね?なら様子を見させてもらうわ。」

「承りました。」

廊下の突き当りにある扉をコンコンと叩く。

「……んっ、だれ……?やっ、マリク、激しくしちゃっ、だめっ……。」

「イザベルでございます。アシェル様のことを心配された皆様がいらしております。現在私と共にアークエイド様、リリアーデ様、デューク様が。残りの方は応接間に。お姿を見たいとのことですが、扉を開けても良いでしょうか?」

グルルゥゥと唸り声をあげて、マリクが威嚇している。
人の気配が多いので警戒しているのだろう。

「……っは、いい、けどっ……。部屋っ、っんぅ……入らないでねっ。」

「先にお伝えしております。では、扉を開けますね。」

「うんっ。」

イザベルは一つ深呼吸して扉を開ける。

視界の端ではデュークが、リリアーデとアークエイドの腕を握っていた。

扉を開けると色んな薬草や素材を煮詰めた匂いがふわりと香る。
普段の寝室とは違い、今回の依頼の為に部屋の中には沢山の素材を収納する棚や、実験器具が並んでいる。

そしていつもと変わらない場所にある寝台に二人はいた。

お揃いの白シャツを着ているはずなのに、アシェルのシャツは肩口まで大きくはだけ、首元には紅いシミが出来ている。
そのはだけた白肌には無数の噛み傷が見て取れる。
シャツにはところどころ裂けた場所があり、そこにも紅いシミが滲んでいた。

どこか蕩けた赤く染まった顔のまま、アシェルは調薬しているようだ。

マリクは背中側からアシェルを突き上げながら首元に噛り付いていて、鋭い視線だけを入り口——イザベル達に向けていた。

二人の繋がった場所から溢れた白濁がアシェルの脚をドロドロに汚し、さらに伝って絨毯を汚している。
——新しい絨毯を用意しておかなくてはいけないようだ。

「あ、はぁっ……こんな格好で、ごめんねっ。んっ。……」

「押し掛けたわたくし達が悪いからいいのよ。そんなことより。アシェ、ちゃんと寝れてるの?獣人の発情期には朝晩関係ないって聞いて、心配で……。」

「あぁ、それならっ、限界来たら、勝手に寝てるから、んっ。……大丈夫。マリクがっ、寝てるかは、分かんないけどっ。……っ……マリク、流石にそれは痛いから。」

アシェルが言葉を交わしたことが気に入らなかったのか、マリクの噛む力が強くなったらしい。
蕩けていたはずのアシェルの顔が苦痛に歪む。

「アシェっ!」

「アークが行ったら逆効果だろうがっ!」

「だがっ。」

跳び出そうとしたアークエイドの腕を掴んでいたデュークは、そのままアークエイドを少し後ろへ引きずった。

「部屋、入っちゃ駄目だからね。まぁ、折角だし、今作った薬の効果確かめてみようか。マリク……気持ち良いのシよ?マリクは良い子だから、ちゃんと教えたこと、覚えてるよね?」

優しく諭すようなアシェルの声に反応して、マリクの口がアシェルから離れたのが見える。

だらだらと血を流す傷を無視して、アシェルは作ったばかりの薬液を口に含み、マリクに口付ける。
コクコクとマリクの喉が嚥下を終えると、濃厚に舌が絡められはじめた。
閨教育のお手本でもここまで濃厚なキスはしないだろうと思うくらい、深い口付けの淫らな音が響いてくる。

しばし、二人の濃厚なキスシーンを四人が見守っているという、よく分からない状況になった。

唾液が糸を引き、二人の唇が離れる。

「っん……。マリクは良い子だね。お薬もちゃんと飲めて偉いよ。」

褒めながら、アシェルの手がマリクの頭を撫でる。

「なんか……犬の躾みたいね。やってることが全然違うのに。普段の大型犬のイメージが強いからかしら。」

リリアーデの感想を聞いてアシェルは笑う。

「まぁ、躾かな。最初に教えておかないと、薬飲ませないとだしね。気持ちいいことと、楽しいことは覚えやすいでしょ。出来たらちゃんと褒めてあげれば、次も従おうって気になるしね。……マリク、そろそろ少し話せるでしょ?解る??」

アシェルが問えば、キスの後アシェルの肩に頭を預けていたマリクの顔が上がる。

「うんー。少しぼやっとしてるけどねー。前は朝ご飯だったけど、今どれくらい経ってるー?っていうか、いっぱい匂いがして、嫌な感じがすると思ったらー。皆が来てたんだねー。」

まだ瞳にどこかぎらついた野性味を残しながらも、マリクの声はいつもと変わらなかった。

「もう放課後かな?僕にも分かんないや。ひゃん、や、駄目だってっ。舐めちゃ駄目っていってるでしょっ、んんっ。」

ぺろぺろと、アシェルの肌から溢れる赤い雫を、マリクの舌が舐めあげる。

「でも、血ー出てるの、俺のせいだからー。アシェを盗られるかもって、さっき強く噛んじゃったよねー。ごめんね。」

「別にっ、それはいいのっ。いいからぁ……やぁ……舐め、ないでっ。んぅ……。」

ぺろぺろと舐めるのを止める気配がないマリクに、アシェルは抗議の声を上げるのを止めて口を手で覆った。
くぐもった嬌声が、手の隙間から零れてくる。

舐めるのを止めないマリクの瞳が、また野性味を取り戻し始めている。
唸りこそしないものの、イザベル達が邪魔だと、その鋭い視線が言っている。

「依頼の完了には、もう少しかかりそうですね。」

イザベルの言葉に、アシェルがこくんと頷く。

「ごめっ、そろそろ、話終わりにしていい?皆が居るとっ、マリクが、舐めるのっ。ん、はぁ、止めてくれないっ。駄目だってばっ。それしてたら、お薬作れないでしょっ。……あぁ、もう。僕の言うこと聞けないなら、今入れたお薬の効果消すからねっ。」

アシェルが強引にマリクに口付け、舌を絡めた。
マリクの瞳がギラギラと輝き、唇が離れるとがぷりとアシェルの首筋に噛みつく。

ゆるゆると腰も振り始め、結合部からのぐちゅぐちゅという音と、押し出された白濁が床に水溜まりを作る音がする。

「んっ、長くても、あと一週間だと思うから。皆も、心配かけてごめんね。ベル、あとよろしく。僕は次の薬作るから。」

言いたいことだけ言い切ったアシェルは、ぶつぶつと呟きながら思考の中に入り込んでいった。
マリクが突き上げるのに合わせて微かに嬌声が漏れるが、今は快感よりも思考の方が大事らしい。

「承知いたしました。御前を失礼いたします。……皆様は納得されましたか?正直、わざわざ観るものでもないと思いますが。」

言いながら、返事を待たずにパタンと扉を閉じた。
しばらく二人に声は届かないだろう。

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