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一時、帝国へ
しおりを挟む「それじゃあ留守は任せる」
「はい、いってらっしゃい♪」
俺とミラはマソラ達の着替えとかをバックに入れれば、留守を森の主に任せ、俺達は家を出た
あれからどうするか、ミラと話し合ったら、国に行くんだから、パスポートみたいなのが必要になるんじゃね?、と結論がついた為、まずは帝国に行って、国王にそういうのが無いのか、聞く事にした
本来なら別に国王以外でもいいが、あいにく………………
俺は帝国で、国王以外だと、スミャル達しか知り合い居ねえんだよ……………
ルフスに聞きゃいいんだろうが、学園生活を邪魔するって、わけにも行かんしな……………
あっ、あと言い忘れたが森の主は【モリナ】って、名前になった
ミラと同居する事になった初日、名前が無いと呼びづらいとの事で俺が名付ける事になった
何故、俺なのかは、モリナの希望だったんだけど…………
とりあえずモリナになった
……………ってか、アイツ、気に入りすぎて、エプロンに名前、塗ってたな
ま、まぁ、いいや
「さて、帝国に飛ぶから俺に捕まれ」
「「はーーーい♪」」
「おぅよ」
そんな他愛のない事は置いといて、俺がそう言えば、マソラとアイシャは俺の肩にギュッとしがみ付いて、ミラは俺の腕を掴んだ
これで手を握られたら、殴っていたけどな…………
「殴んな!!」
「何、ナチュラルに心、詠んでんだよ!?」
びっくりするわ!?
そんな事を話しながらも俺は転移をすれば、帝国に着いた
だけど、予定してた所より、少しズレちゃったな…………
やっぱり集中しないと、ピンポイントに転移出来ねえか……………
しゃあなしやな……………
「パパ~、傘~」
マソラ達はレインコートを着せて、長靴を履かせ、完全に雨コーデをさせているから心配無いが、俺は一応、ゴリラだし、魔力で雨で濡れないようになってるんだけど…………
そんなことでも、娘達に傘を差してもらえるのは嬉しすぎ!!
「ほぇ~、ここが帝国ねぇ~
イメージ通りに広いじゃねぇか」
ミラは、初めての帝国に周りを見渡しながら、更けているがその内、戻ってくるだろう
あっ、ちなみにアイツは体温で雨が触れる前に蒸発するんだとよ
…………………チートじゃねぇか!?
「いや、お前もだろ?」
だから、ナチュラルに心を詠むなぁ!!
「パパ、なちゅらる?
って、なに~?」
「……………ぃに?」
「マソラ!? アイシャ!?」
この子達、いつの間に心を詠めるようになったんだ!?
「あっ!? 貴方様は!?」
そんなやりとりを行なっていたが、声が聞こえ、見れば帝国騎士の一人が俺達を見ていた
ってか、一人って…………
まぁいい、丁度いいか
「帝国の騎士よ
国王に伝えよ
我、ゴーラ・リ・ペンドラゴン
用があり、尋ねると」
「は、はい!!」
俺がそう言えば、騎士は物凄い勢いで走り去っていった
いや……………、そこまで急がなくてもいいんだぞ……………
「お前、何でそう上から言えんだ?」
「前に国王の危機を救っただけだ」
「そんなフラグ建ててたのか」
「いや、巻き込まれただけだ」
まぁ、巻き込まれた……………、んだけど…………
正確的には俺が首を突っ込んだのが原因だけどな
気にしても仕方ねぇな
「城に行くぞ
さっさと済ませて、宿を取り、計画を立てないと、行き当たりでは詰む」
「それは困るな
特に宿、寝るところがねぇのはキツい」
俺とミラは適当に話に区切りをつければ、城へ、歩みを進めた
途中、ミラが初めての物を見たりして、興奮したが、無視し、マソラはアイシャに自信満々に見えるモノを教えてたな
うん、そこを写真撮れないのホント辛いってか、コレ、何度目だ?
そうこうしている内に城の門まで来ていた
「おい、シャンとしとけよ
一応、王様に会うんだからな」
「はいはい、わーてるよ」
軽い返事で返してるが、ミラの事を見れば、表情はキリッとしている
……………ホント黙ってたら、普通にイケメンなんだけどな
これが残念系イケメンってやつか…………
そんな事を考えながら俺は門に手を伸ばせば、触れる前にギギギ、と言う音と共に門が開いた
「「「ようこそ!!
お越しいただきました!!
賢者ゴーラ一行様!!」」」
「「………………」」
門が開けられ、そこに居たのは、城の入り口まで、左右に一列に並び、剣の矛先を上に向け、丁度、胸辺りの所で両手で柄を握っている騎士達がそこに居た
うわぁーー………………、初めて見た
アレが騎士達の目上に対する敬礼なのか…………
ってか、一つ、言っていいか?
賢者ゴーラって、何だ!!?
見ろ!!
隣のミラも口が開きっぱなしじゃねぇか!?
「…………行くぞ」
俺も半ば心ここにあらずだが、黙ってても仕方ない
と言うか、早く行かないと可愛そうに思えたので、ミラに一言かけてから城へ歩き出した
ってか、ミラの野郎も呆然としながら歩いてるし…………
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