28 / 47
元凶発見と新たな出会い
しおりを挟むさーて…………
ようやくこの長暗い廊下が終わりそうだな………
ここまでずっとダンボール被ってんの、流石に疲れたんだけど………
意外と腰に来るんだな………….、これ……………
さてと…………、そろそろ奥にたどり着くんだが…………
と、俺が思っていたら、前を歩いてたミラが止まったので、俺も止まれば、ミラがダンボールを取って、俺を見た
俺もダンボールを取れば、ミラが耳をチョンチョンと指を指した
耳を澄ませってことか………
そのサインを理解し、耳を澄ませれば…………、奥の方から何か聞こえてきたな…………
何か…………、食ってる?
この物毛の殻のアジトでこれは……………
つまり元凶ですねwww わかりますwww
って、笑ってる場合じゃねぇな
俺とミラは一度、目配せすれば、ゆっくりと奥に進んでいくと、少し明るくなってるのが見えた
そして奥角まで来れば、壁に背をつけ、ゆっくりと壁越しに覗き込んだ
覗き込んだ先にあったのは、床に散らばる食い散らかされた食材達が見えた
ゆっくりと音を立てず、中に入れば、音の方に近づいていくと、壁に影があり、それが動いてるのが見えた
そしてその影の先を見れば…………
「フゴッ、フゴッ」
「「…………………」」
「ブィ!?な、何者だ!?」
………………なぁ?
これはキレていいか?
別にブチギレしてもええよな?
答えは聞いてねえけど、キレていいよな!?
「「何でブタだぁぁぁぁぁあ!?」」
「プギャア!?」
俺とミラのツッコミと共に拳を目の前の豚に叩き込めば、豚はバウンドしながら壁に当たった
だってさ……………
裏で糸を操ってたんなら、魔王のようなヤツとかさ!! それこそゲームのラスボスと同じように【言えない表示、多数】とかあるじゃねぇか!!
何で、何でよりにもよって豚、何だよ!?
俺達の期待を裏切ったな!!
「喋るな、こっちは今、無駄に怒っているのだ」
「ってか、お前に発言の権利なんてねぇんだよ?
ってか、アレか、もうコイツは消してもいいよな? いいよなぁ!?」
「ピッ、ピギャアァ!?」
俺達が殺気を全開にすれば、豚は四足歩行で、逃げ出した
ってか、速いな………………
まぁ、さて置き…………
「「待てや!!ごらぉぁぁぁぁあ!!」」
豚狩りの時間だwww
それから……………、一時間後………………
「………………なぁ?」
「何だ?」
「冷静になったんだけどよ…………」
「おぅ」
「……………やり過ぎたな」
「wwwwwwwww」
草を連続で生やすんじゃねぇよwww
あの豚を追いかけ回して、攻撃しまくった結果……………
アジトが半壊状態になったわ、あの豚はもう消し炭にしたわ……………
うーん、ビューティフルwww
「さーて、スッキリしたところで戻るか」
俺は伸びをしながら隣を見れば、ミラが居なくて、周りを見たら、ミラが少し離れた所に立ってるのが、見えた
「どうした?」
「なぁ?
地下ってあったか?」
「あっ?」
ミラの所に行き、見れば、そこには確かに地下へ続く階段がそこにあった
おかしいな…………
千里眼で見た時は、地下なんてなかったんだが…………
見落とした訳でもないし…………
気になったので、俺とミラは警戒しながらゆっくりと地下へ潜って行った
暗闇の中、ランタンで照らしながら階段を降りて行くと、目の前に扉が現れた
見た目は錆び付いて、長く使われてないように見えるが…………
俺が扉に手をかけ、少し動かせば、扉は簡単に開いて、中へ入った
「何だ? ここ?」
「子供、部屋か?」
扉を潜り、中に入れば、そこは子供部屋とも思われる所だった
子供が使いそうな玩具やベットがあったりするが…………
何でここに?
「だ、れ?」
「「っ!?」」
俺とミラが部屋を見渡していれば、後ろから声が聞こえ、慌てて振り返った
「子供?」
そこに居たのは、まだ幼い女の子がそこに立っていた
服はボロボロのワンピースを着ているが、至って健康そうに見える
それにしても……………
マソラと同じ歳………、かもな
「君は?」
「???」
「名前は?」
「な、い…………」
無い?
これって、マソラと同じ流れじゃねぇのか?
だけどここに奴隷商は居ないはず…………
俺は不自然だと思い、アーカイブを取り出し、起動させ、少女を写した
【名前・???
種族・邪神】
わぉ…………、神様に続いて、邪神かよ…………
しかしまだ子供…………
あーもー、マソラのことが頭に過ぎって、見過ごせねぇ!!
「なぁ?
帰る場所が無かったら、俺と来ないか?」
「ぇっ?」
「ここに一人ぼっちってのは終わりにして、一緒に行かないか?」
俺がそう言えば、少女はしばらく俺を見た後、静かに泣き出せば、俺に抱き付いてきて、何度も頷いた
うん、すっかり親心があるな………、俺…………
1
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
【完結】母になります。
たろ
恋愛
母親になった記憶はないのにわたしいつの間にか結婚して子供がいました。
この子、わたしの子供なの?
旦那様によく似ているし、もしかしたら、旦那様の隠し子なんじゃないのかしら?
ふふっ、でも、可愛いわよね?
わたしとお友達にならない?
事故で21歳から5年間の記憶を失くしたわたしは結婚したことも覚えていない。
ぶっきらぼうでムスッとした旦那様に愛情なんて湧かないわ!
だけど何故かこの3歳の男の子はとても可愛いの。
とある元令嬢の選択
こうじ
ファンタジー
アメリアは1年前まで公爵令嬢であり王太子の婚約者だった。しかし、ある日を境に一変した。今の彼女は小さな村で暮らすただの平民だ。そして、それは彼女が自ら下した選択であり結果だった。彼女は言う『今が1番幸せ』だ、と。何故貴族としての幸せよりも平民としての暮らしを決断したのか。そこには彼女しかわからない悩みがあった……。
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
転生した王妃は親バカでした
ぶるもあきら
恋愛
い、いだーーいぃーー
あまりの激痛に目がチカチカする。
それがキッカケの様にある景色が頭にうかぶ、 日本…東京…
あれ?私アラフォーのシングルマザーだったよね?
「王妃様、もう少しです!頑張ってください!!」
お、王妃様って!?
誰それ!!
てかそれより
いだーーーいぃー!!
作家をしながらシングルマザーで息子と2人で暮らしていたのに、何故か自分の書いた小説の世界に入り込んでしまったようだ…
しかも性格最悪の大ボスキャラの王妃バネッサに!
このままストーリー通りに進むと私には破滅の未来しかないじゃない!!
どうする?
大ボスキャラの王妃に転生したアラフォーが作家チートを使いながら可愛い我が子にメロメロ子育てするお話
我が子をただ可愛がっていたらストーリー上では夫婦ながらバネッサを嫌い、成敗するヒーローキャラの国王もなんだか絡んできて、あれれ?これってこんな話だったっけ??
*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
拙い本作品を見つけてくれてありがとうございます。
毎日24時更新予定です。
(寝落ちにより遅れる事多々あり)
誤字脱字がありましたら、そっと教えてくれると嬉しいです。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
慟哭の時
レクフル
ファンタジー
物心ついた時から、母と二人で旅をしていた。
各地を周り、何処に行くでもなく旅をする。
気づいたらそうだったし、何の疑問も持たなくて、ただ私は母と旅を続けていた。
しかし、母には旅をする理由があった。
そんな日々が続いたある日、母がいなくなった。
私は一人になったのだ。
誰にも触れられず、人と関わる事を避けて生きていた私が急に一人になって、どう生きていけばいいのか……
それから母を探す旅を始める。
誰にも求められず、触れられず、忘れ去られていき、それでも生きていく理由等あるのだろうか……?
私にあるのは異常な力だけ。
普通でいられるのなら、こんな力等無くていいのだ。
だから旅をする。
私を必要としてくれる存在であった母を探すために。
私を愛してくれる人を探すために……
【完結】仕方がないので結婚しましょう
七瀬菜々
恋愛
『アメリア・サザーランド侯爵令嬢!今この瞬間を持って貴様との婚約は破棄させてもらう!』
アメリアは静かな部屋で、自分の名を呼び、そう高らかに宣言する。
そんな婚約者を怪訝な顔で見るのは、この国の王太子エドワード。
アメリアは過去、幾度のなくエドワードに、自身との婚約破棄の提案をしてきた。
そして、その度に正論で打ちのめされてきた。
本日は巷で話題の恋愛小説を参考に、新しい婚約破棄の案をプレゼンするらしい。
果たしてアメリアは、今日こそ無事に婚約を破棄できるのか!?
*高低差がかなりあるお話です
*小説家になろうでも掲載しています
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる