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第11話 はじめてのホストクラブ
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愛夢駿はスーツのポケットから名刺入れを取り出すと、俺に手渡してくれる。その名刺の裏には携帯番号が書かれていた。
「俺の個人用の携帯番号さ。君にも教えておくよ。美優とひかりを迎えに来てくれたお礼さ」
ホストの個人用携帯番号なんてもらっても嬉しくない。できることならきれいな年上のお姉様を紹介してくれないだろうか。できれば巨乳が好みです。
俺は美優の顔を見て、優しく頭をなでて、『俺、怒ってんだぞ』というと美優は涙目になって、目を潤ませている。
「だって、この時間でないと駿と会えないんだもん。今日は駿にお別れを言いにきたんだもん。だから今日は門限破りじゃないもん」
酔っ払いの論理を聞くつもりはない。未成年なのに、どれだけ高級シャンパンを飲んだんだ。2人共、酔いまくりじゃないか。いい加減にしろ。
愛夢駿は爽やかに笑って、シャンパンを飲む。
「美優の言っていることは本当だよ。美優は本当に俺にお別れを言いにきたんだ。君との約束を守るために」
「私もお別れを言いに来たんだよ。別にナルとの約束なんてしてないけどさー。美優が夜、繁華街で遊ぶの止めるって言うからさ。親友の私も止めてあげるの。ナル。私って偉い。偉いと言って!」
ひかりが俺の頭をバシバシと叩く。お前は少し黙ってろ。さっきのホストのお兄さん、笑ってないでひかりを止めてくださいよ。俺達が座っている席のホスト達は俺達3人を見てゲラゲラと笑っている。特に俺が笑われているような気がする。もさっとした髪型がダメなのか。それともダサい臭がダメなのか。皆の笑い者だ。
愛夢駿もクスクスと笑っている。
「今まで男性のお客様も、この店に来たことはあるけど、君のようにダサい服にデニムにスニーカーで来た男性はいなかったよ。その度胸は凄いと思う。俺だったら逃げ出したくなるだろうな」
はい。今、猛烈に逃げ出したいです。この店でいるだけで、精神がガリガリと削られていくのがわかります。場違いな場所に来ていると思います。だって、俺だけ無茶苦茶浮いているのが、俺にもわかる。似合ってない。
早く美優とひかりを連れて帰りたい。そんなことを思っていたら、黒服のお兄さんがオレンジジュースを目の前に置いてくれた。俺は『ありがとうございます』と言って、オレンジジュースを飲む。周りが一斉に大笑いになった。
「そんなにナルのこと笑ったらダメなんだからね。ナルは私の大事な彼氏なんだから」
美優が酔っぱらって立ち上がると大声で、俺のことを彼氏宣言する。やめてくれ。この場だけはやめてくれ。
それを聞いたホスト達とお客様のお姉様達は別の席に座っているのに大爆笑になっている。ホスト達が俺達3人のことを噂していたせいだろう。
愛夢駿が真剣な顔を俺に向ける。
「いくら口説いても美優が俺に興味をもってくれないから、おかしいとは思っていたんだ。でも君を見て凄く納得したよ。美優の好みは俺とは真逆の人間だったんだな。こんなダサ坊を選ぶとは思わなかった。君に完敗したよ」
俺は何もしてねーし。私服で家から来ただけだよ。あんたに勝ったって言われても、俺の心の中は敗北感で一杯だよ。男として敗北の2文字しかないよ。
俺と愛夢駿が話している間に、美優がシャンパンを口に含む。俺は慌ててシャンパングラスを美優の手から取り上げた。これ以上、酔われてたまるか。
ひかりは、ホストにシャンパンを次がれて、湯水のごとく高級シャンパンを飲んでいく。後で吐いても知らないからな。
「美優と会ったのは俺がまだNO1ホストになる前のことだ。繁華街でナンパをしていた時、すごい美少女が歩いているなと思って声をかけたのが始まりでさ。そのころは美優はまだ中学3年生だったかな。その頃の俺は美優に振り向いてほしくってね。美優は大人ぽかったし、ひかりも大人っぽいし、お店に連れてきて、遊んでいたのが始まりさ。もちろん今日もそうだが、全部、俺の奢りだよ。まさか俺がフラれる日が来るとは思わなかった」
中学3年生からホスト遊びは早すぎるだろう。未成年は酒を飲むのも禁止されているのに、ホスト遊びなんて、誰も予想つかねー。普通の高校生と美優達が遊んできたことの差が激し過ぎる。驚くことばかりだ。
「俺から君に言っておきたいことがある。ダサいのは仕方がないと思うけど、その髪型とか、もっと雰囲気とかきちんとしたほうが良いと思う。いくら美優がダサ男が好きでも、少しやりすぎじゃないか」
俺も知っててこんな恰好してるわけじゃーねーよ。確かに美容には詳しくないし、服装もあんまり選んでないけどさ。知っててダサ男になったつもりはない。はっきりそんなことを言われると俺の心が折れるだろ。
「今度、俺のところへ電話してきなよ。一緒に服も選んでやるからさ。君を見ていると田舎にいた頃のダサい自分を思い出すよ。あの頃は本当にダサかった。俺も恰好よくなるまで、結構、苦労したんだ」
俺は田舎にいた頃のあんたの分身か。俺の体中から田舎臭がするとでもいうのか。そんなに臭いのか。そこまではっきり言われると涙が……クソッ
「今日は俺の車で黒服に運転してもらって、家まで送っていってやるよ。ここまで来てくれてありがとうな。美優とひかりをこんなに心配してくれる友達がいてくれることを知って、今日は安心した。それと美優を大事にしてやってくれ。俺の妹みたいな感じなんだ。可愛くて仕方がない。美優と会えなくなるのは寂しいが、もう美優は俺の妹みたいな存在で、手を出す気持ちもなかったし、君が大事にしてくれるなら良かったと俺は思っている。大事にしてやってくれ」
凄い迫力だ。本当に美優を妹のように可愛がっていたんだな。俺、彼氏じゃないけど、美優のこと精一杯、守らせてもらいます。
「愛夢駿さんって良い人なんですね。今日、ここへ来て、ホストっていう職業の人達の見る目が変わりました。TVで見たのと大違いですね。勉強になりました。ありがとうございます。美優を守って頑張っていきます」
愛夢駿は俺のその言葉を聞いて納得したようにウンウンと笑顔で頷いて、シャンパンを飲む。そして指をパチンと鳴らした。
「オーっと今日は凄いことが起こったよ。今日、来てくれたお客様全員にピンドンのプレゼント。NO1ホスト駿様からの奢りだよ。皆、今日も最後まで盛り上がってまいりましょう」
「「「「「イエーーーイ!」」」」」
マイクを持った黒服が大熱狂でマイクパフォーマンを披露する。まだ新米のようなホストは集団で踊りだす。お客様がホスト達の服の間やポケットにチップを入れていく。店の中はドンチャン騒ぎになった。ひかりはソファの上で踊っている。美優は俺に抱きついて向日葵のように笑んでいる。店の中は大盛り上がりだ。これが朝まで続くのか。ホストクラブってスゲー。俺はオレンジジュースを飲んでいるだけだけど。
あっという間に時間が経ち、2時となった。ひかりと美優はソファに横になって眠ってしまっている。
「さて、2人を送って行こうか」
愛夢駿は軽々と眠っているひかりをお姫様抱っこして立ち上がった。やはり俺もお姫様抱っこに挑戦したほうがいいんだろうか。俺、貧弱だから、お姫様抱っこは無理。俺は美優を必死に起こすが、美優は眠ったまま、起きてくれない。俺は仕方なく、美優をおんぶして、店の中を歩いていく。
恰好よく、ひかりをお姫様抱っこして歩いていく愛夢駿。美優を背中に背負って、猫背になっている俺が後ろに続く。愛夢駿が歩くと歓声と黄色い悲鳴が聞こえる。そして俺が通ると大爆笑の渦が起きる。この差はなんだ。
ビルの地下駐車場まで降りると、愛夢駿の高級ベンツが置いてあった。車は5台持っているそうだ。マンションも3か所借りているという。どんな暮らしをしているのか、スケールが違い過ぎて想像もつかない。
車の中へ美優とひかりを押し込んで、俺も後部座席に乗る。愛夢駿は助手席に乗り、黒服のお兄さんが、高級ベンツを運転して繁華街を抜けていく。そして住宅街の俺達の家がある方向へ車は走る。
車の中で美優は俺の膝の上で眠っている。眠っていても俺の手を離さない美優の手を、俺もしっかりと握り締めた。
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俺は美優の顔を見て、優しく頭をなでて、『俺、怒ってんだぞ』というと美優は涙目になって、目を潤ませている。
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愛夢駿は爽やかに笑って、シャンパンを飲む。
「美優の言っていることは本当だよ。美優は本当に俺にお別れを言いにきたんだ。君との約束を守るために」
「私もお別れを言いに来たんだよ。別にナルとの約束なんてしてないけどさー。美優が夜、繁華街で遊ぶの止めるって言うからさ。親友の私も止めてあげるの。ナル。私って偉い。偉いと言って!」
ひかりが俺の頭をバシバシと叩く。お前は少し黙ってろ。さっきのホストのお兄さん、笑ってないでひかりを止めてくださいよ。俺達が座っている席のホスト達は俺達3人を見てゲラゲラと笑っている。特に俺が笑われているような気がする。もさっとした髪型がダメなのか。それともダサい臭がダメなのか。皆の笑い者だ。
愛夢駿もクスクスと笑っている。
「今まで男性のお客様も、この店に来たことはあるけど、君のようにダサい服にデニムにスニーカーで来た男性はいなかったよ。その度胸は凄いと思う。俺だったら逃げ出したくなるだろうな」
はい。今、猛烈に逃げ出したいです。この店でいるだけで、精神がガリガリと削られていくのがわかります。場違いな場所に来ていると思います。だって、俺だけ無茶苦茶浮いているのが、俺にもわかる。似合ってない。
早く美優とひかりを連れて帰りたい。そんなことを思っていたら、黒服のお兄さんがオレンジジュースを目の前に置いてくれた。俺は『ありがとうございます』と言って、オレンジジュースを飲む。周りが一斉に大笑いになった。
「そんなにナルのこと笑ったらダメなんだからね。ナルは私の大事な彼氏なんだから」
美優が酔っぱらって立ち上がると大声で、俺のことを彼氏宣言する。やめてくれ。この場だけはやめてくれ。
それを聞いたホスト達とお客様のお姉様達は別の席に座っているのに大爆笑になっている。ホスト達が俺達3人のことを噂していたせいだろう。
愛夢駿が真剣な顔を俺に向ける。
「いくら口説いても美優が俺に興味をもってくれないから、おかしいとは思っていたんだ。でも君を見て凄く納得したよ。美優の好みは俺とは真逆の人間だったんだな。こんなダサ坊を選ぶとは思わなかった。君に完敗したよ」
俺は何もしてねーし。私服で家から来ただけだよ。あんたに勝ったって言われても、俺の心の中は敗北感で一杯だよ。男として敗北の2文字しかないよ。
俺と愛夢駿が話している間に、美優がシャンパンを口に含む。俺は慌ててシャンパングラスを美優の手から取り上げた。これ以上、酔われてたまるか。
ひかりは、ホストにシャンパンを次がれて、湯水のごとく高級シャンパンを飲んでいく。後で吐いても知らないからな。
「美優と会ったのは俺がまだNO1ホストになる前のことだ。繁華街でナンパをしていた時、すごい美少女が歩いているなと思って声をかけたのが始まりでさ。そのころは美優はまだ中学3年生だったかな。その頃の俺は美優に振り向いてほしくってね。美優は大人ぽかったし、ひかりも大人っぽいし、お店に連れてきて、遊んでいたのが始まりさ。もちろん今日もそうだが、全部、俺の奢りだよ。まさか俺がフラれる日が来るとは思わなかった」
中学3年生からホスト遊びは早すぎるだろう。未成年は酒を飲むのも禁止されているのに、ホスト遊びなんて、誰も予想つかねー。普通の高校生と美優達が遊んできたことの差が激し過ぎる。驚くことばかりだ。
「俺から君に言っておきたいことがある。ダサいのは仕方がないと思うけど、その髪型とか、もっと雰囲気とかきちんとしたほうが良いと思う。いくら美優がダサ男が好きでも、少しやりすぎじゃないか」
俺も知っててこんな恰好してるわけじゃーねーよ。確かに美容には詳しくないし、服装もあんまり選んでないけどさ。知っててダサ男になったつもりはない。はっきりそんなことを言われると俺の心が折れるだろ。
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俺は田舎にいた頃のあんたの分身か。俺の体中から田舎臭がするとでもいうのか。そんなに臭いのか。そこまではっきり言われると涙が……クソッ
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凄い迫力だ。本当に美優を妹のように可愛がっていたんだな。俺、彼氏じゃないけど、美優のこと精一杯、守らせてもらいます。
「愛夢駿さんって良い人なんですね。今日、ここへ来て、ホストっていう職業の人達の見る目が変わりました。TVで見たのと大違いですね。勉強になりました。ありがとうございます。美優を守って頑張っていきます」
愛夢駿は俺のその言葉を聞いて納得したようにウンウンと笑顔で頷いて、シャンパンを飲む。そして指をパチンと鳴らした。
「オーっと今日は凄いことが起こったよ。今日、来てくれたお客様全員にピンドンのプレゼント。NO1ホスト駿様からの奢りだよ。皆、今日も最後まで盛り上がってまいりましょう」
「「「「「イエーーーイ!」」」」」
マイクを持った黒服が大熱狂でマイクパフォーマンを披露する。まだ新米のようなホストは集団で踊りだす。お客様がホスト達の服の間やポケットにチップを入れていく。店の中はドンチャン騒ぎになった。ひかりはソファの上で踊っている。美優は俺に抱きついて向日葵のように笑んでいる。店の中は大盛り上がりだ。これが朝まで続くのか。ホストクラブってスゲー。俺はオレンジジュースを飲んでいるだけだけど。
あっという間に時間が経ち、2時となった。ひかりと美優はソファに横になって眠ってしまっている。
「さて、2人を送って行こうか」
愛夢駿は軽々と眠っているひかりをお姫様抱っこして立ち上がった。やはり俺もお姫様抱っこに挑戦したほうがいいんだろうか。俺、貧弱だから、お姫様抱っこは無理。俺は美優を必死に起こすが、美優は眠ったまま、起きてくれない。俺は仕方なく、美優をおんぶして、店の中を歩いていく。
恰好よく、ひかりをお姫様抱っこして歩いていく愛夢駿。美優を背中に背負って、猫背になっている俺が後ろに続く。愛夢駿が歩くと歓声と黄色い悲鳴が聞こえる。そして俺が通ると大爆笑の渦が起きる。この差はなんだ。
ビルの地下駐車場まで降りると、愛夢駿の高級ベンツが置いてあった。車は5台持っているそうだ。マンションも3か所借りているという。どんな暮らしをしているのか、スケールが違い過ぎて想像もつかない。
車の中へ美優とひかりを押し込んで、俺も後部座席に乗る。愛夢駿は助手席に乗り、黒服のお兄さんが、高級ベンツを運転して繁華街を抜けていく。そして住宅街の俺達の家がある方向へ車は走る。
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