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第一章 ラバネス半島編
9.ライオネル王陛下とセレーネ王妃との謁見!
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数種類の香水と石鹸を作ることに完成し、試しに領都にある『ロンメル商会』の店舗で売り出してみることになった。
いま一つ、香水と石鹸の売値がわからなかった僕は、レミリアに販売を一任することに。
店舗で販売を始めて二日で用意していた商品は完売となり、追加で商品が必要と聞いて僕は大いに驚いた。
レミリアの説明では、店舗価格を香水一つ銀貨三枚(日本円で約三千円)、石鹸一つ銅貨五枚(日本円で約五百円)として販売したという。
すると二日分の在庫を用意していたのだけど、二日とも午前中で完売したらしい。
ちょっとお試しで作ってみただけだから品薄になるのは仕方ないけど……それにしてもすごい売れ行きだな。
また香水と石鹸を作ろうと思っていた矢先、父上に執務室へ呼び出された。
扉を開けて部屋の中へ入ると、父上とアレン兄上が真剣な表情で話し合っている。
「シオン、香水と石鹸は残っているか?」
「え、領都の店で、もう売り切れちゃったけど」
「それは困る。貴族院の女子達に石鹸と香水をプレゼントしたら大好評でね。石鹸と香水を売ってほしいと、女子から頼まれるんだ」
困ったように両手を広げて、アレン兄上が僕に訴えてくる。
アレン兄上には香水と石鹸の各種を渡してあったのに、もう女子達に配ってしまったのか。
「シオン、新しい商品を開発した時は私に報告するように言っていたはずだが。香水のことも、石鹸のことも報告を受けていないのはなぜだろうね」
ジトリとした表情で、父上が僕の両肩をガシっと掴む。
「石鹸と香水を早く作るんだ。それらの品をライオネル王陛下へ献上する。ロンムレス宰相にも渡さねばならん」
「私も貴族学院の女子から石鹸と香水を頼まれてるんだ。早く作ってもらわないと、僕が学院での立場が危うい。大至急で作るんだ」
「わかりましたーー!」
慌ててコクコクと頷き、僕は執務室から飛び出した。
自室へ戻った僕は、レミリアに指示を出して、香水の精油に必要な素材を調達に行ってもらう。
そしてジョルドを呼び出し、『ボーン食器』工場の隣に、『香水&石鹸』工場の建設を進めるよう指示を出した。
それから三日後、父上とアレン兄上から頼まれた分の香水と石鹸が完成し、父上はそれを持って嬉々として王城へと登城していった。
アレン兄上も貴族学院の女子に香水と石鹸を配ったことで、なんとか学院内の立場を保持することができたらしい。
それから三週間後、『香水&石鹸』工場の建設が完了し、本格的に工場が稼働を始めた。
領都内の店舗で商品を売り出したけど、一日分の在庫が午前中で売り切れるほどの大ヒットとなった。
瞬く間に香水と石鹸の領内へ噂は広がっていく。
それを見越して、香水と石鹸を高値で取引する商人まで現れ始めた。
そこで僕、レミリア、ジョルドの三人で話し合い、ディルメス侯爵領にある『ロンメル商会』の店舗だけで香水と石鹸を売ることになった。
そんなある日、父上に呼び出されて執務室へ向かうと、また父上と真剣な表情で僕を待っていた。
「先日、王宮に呼び出されて、ロンムレス宰相と合ってきたのだ。私がライオネル王陛下に献上した香水と石鹸が後宮におられる王妃、王女殿下に好評だったそうだ。それでぜひ、香水と石鹸を開発した者に褒美を取らせたいと王妃が仰せでな」
「それは父上が褒美をもらえば……」
「息子の褒美を父親が奪ってどうする。それにロンムレス宰相がシオンのことを王妃に伝えている。今更、私の功にはできん。諦めて王城へ行くぞ」
ああー、なんだか『ボーン食器』の時より大事になっているような気がする……
翌日の朝、僕と父上は姿見の転移ゲートから王都の別邸に移り、王城にいるロンムレス宰相の元へ向う。
執務室で書類作業をしていたロンムレス宰相から『来賓室で待機するように』と言われ、来賓室で二時間ほど待っていると、近衛兵がやってきて僕達は謁見の間へと案内された。
謁見の間は大きな広間で、玉座に続く床には赤い絨毯が敷かれていた。
玉座には既にライオネル王陛下が座っておられ、その隣の豪華な椅子に王妃様とフィーネ王女殿下が座られている。
王妃様は目が覚めるような金髪美女で、スタイルも抜群だった。
王陛下と年齢はさほど変わらないはずなのに、二十歳台と言われてもおかしくない容姿をしている。
そして隣に座っているフィーネ王女殿下は、母親の王妃様とよく似た美少女だった。
広間の中央まで歩いていくと、『今日は立ったままでよい』とライオネル陛下が申され、僕達二人は立ったまま王陛下と謁見することになった。
ライオネル王陛下が父上に視線を合わせて、にこやかに微笑む。
「ディルメス卿と息子のシオン、此度の香水と石鹸の開発、大儀である。王妃が二人と話をしたいと申していてな。少し付き合ってほしい」
「仰せのままに」
「ディルメス卿、シオン君、あの香水と石鹸は素晴らしいモノだったわ。毎日、薔薇の香りに包まれて起きる朝、お風呂に入って石鹸を使うと肌がスベスベになって若返ったような気がしたわ。この商品は女性の憧れ、女性の味方よ。全世界の女性達に香水と石鹸を使ってもらいたいわ」
「過分にお褒めいただきありがとうございます」
「だから香水と石鹸をブリタニス王国の特産品として各国へ輸出したいの。周辺諸国との交渉は王宮がするので、王宮へ優先的に香水と石鹸を卸してもらいたいの。それと他に美容に役立つ商品開発もお願いしたいわ。商品開発に携わる費用の全てを王宮が受け持ちますから、その点は安心してね」
王妃はニコニコと優しい笑顔を浮かべる。
その笑顔の圧されて、ライオネル王陛下は「そうだな」と言って、頬を引きつらせた。
たぶん香水と石鹸を各国へ輸出することも、新しい商品開発や、その資金の援助も、ライオネル王陛下は全く寝耳に水だったんだろうな。
なんだか予想の斜め上の展開になってきたけど……これでいいんだろうか?
いま一つ、香水と石鹸の売値がわからなかった僕は、レミリアに販売を一任することに。
店舗で販売を始めて二日で用意していた商品は完売となり、追加で商品が必要と聞いて僕は大いに驚いた。
レミリアの説明では、店舗価格を香水一つ銀貨三枚(日本円で約三千円)、石鹸一つ銅貨五枚(日本円で約五百円)として販売したという。
すると二日分の在庫を用意していたのだけど、二日とも午前中で完売したらしい。
ちょっとお試しで作ってみただけだから品薄になるのは仕方ないけど……それにしてもすごい売れ行きだな。
また香水と石鹸を作ろうと思っていた矢先、父上に執務室へ呼び出された。
扉を開けて部屋の中へ入ると、父上とアレン兄上が真剣な表情で話し合っている。
「シオン、香水と石鹸は残っているか?」
「え、領都の店で、もう売り切れちゃったけど」
「それは困る。貴族院の女子達に石鹸と香水をプレゼントしたら大好評でね。石鹸と香水を売ってほしいと、女子から頼まれるんだ」
困ったように両手を広げて、アレン兄上が僕に訴えてくる。
アレン兄上には香水と石鹸の各種を渡してあったのに、もう女子達に配ってしまったのか。
「シオン、新しい商品を開発した時は私に報告するように言っていたはずだが。香水のことも、石鹸のことも報告を受けていないのはなぜだろうね」
ジトリとした表情で、父上が僕の両肩をガシっと掴む。
「石鹸と香水を早く作るんだ。それらの品をライオネル王陛下へ献上する。ロンムレス宰相にも渡さねばならん」
「私も貴族学院の女子から石鹸と香水を頼まれてるんだ。早く作ってもらわないと、僕が学院での立場が危うい。大至急で作るんだ」
「わかりましたーー!」
慌ててコクコクと頷き、僕は執務室から飛び出した。
自室へ戻った僕は、レミリアに指示を出して、香水の精油に必要な素材を調達に行ってもらう。
そしてジョルドを呼び出し、『ボーン食器』工場の隣に、『香水&石鹸』工場の建設を進めるよう指示を出した。
それから三日後、父上とアレン兄上から頼まれた分の香水と石鹸が完成し、父上はそれを持って嬉々として王城へと登城していった。
アレン兄上も貴族学院の女子に香水と石鹸を配ったことで、なんとか学院内の立場を保持することができたらしい。
それから三週間後、『香水&石鹸』工場の建設が完了し、本格的に工場が稼働を始めた。
領都内の店舗で商品を売り出したけど、一日分の在庫が午前中で売り切れるほどの大ヒットとなった。
瞬く間に香水と石鹸の領内へ噂は広がっていく。
それを見越して、香水と石鹸を高値で取引する商人まで現れ始めた。
そこで僕、レミリア、ジョルドの三人で話し合い、ディルメス侯爵領にある『ロンメル商会』の店舗だけで香水と石鹸を売ることになった。
そんなある日、父上に呼び出されて執務室へ向かうと、また父上と真剣な表情で僕を待っていた。
「先日、王宮に呼び出されて、ロンムレス宰相と合ってきたのだ。私がライオネル王陛下に献上した香水と石鹸が後宮におられる王妃、王女殿下に好評だったそうだ。それでぜひ、香水と石鹸を開発した者に褒美を取らせたいと王妃が仰せでな」
「それは父上が褒美をもらえば……」
「息子の褒美を父親が奪ってどうする。それにロンムレス宰相がシオンのことを王妃に伝えている。今更、私の功にはできん。諦めて王城へ行くぞ」
ああー、なんだか『ボーン食器』の時より大事になっているような気がする……
翌日の朝、僕と父上は姿見の転移ゲートから王都の別邸に移り、王城にいるロンムレス宰相の元へ向う。
執務室で書類作業をしていたロンムレス宰相から『来賓室で待機するように』と言われ、来賓室で二時間ほど待っていると、近衛兵がやってきて僕達は謁見の間へと案内された。
謁見の間は大きな広間で、玉座に続く床には赤い絨毯が敷かれていた。
玉座には既にライオネル王陛下が座っておられ、その隣の豪華な椅子に王妃様とフィーネ王女殿下が座られている。
王妃様は目が覚めるような金髪美女で、スタイルも抜群だった。
王陛下と年齢はさほど変わらないはずなのに、二十歳台と言われてもおかしくない容姿をしている。
そして隣に座っているフィーネ王女殿下は、母親の王妃様とよく似た美少女だった。
広間の中央まで歩いていくと、『今日は立ったままでよい』とライオネル陛下が申され、僕達二人は立ったまま王陛下と謁見することになった。
ライオネル王陛下が父上に視線を合わせて、にこやかに微笑む。
「ディルメス卿と息子のシオン、此度の香水と石鹸の開発、大儀である。王妃が二人と話をしたいと申していてな。少し付き合ってほしい」
「仰せのままに」
「ディルメス卿、シオン君、あの香水と石鹸は素晴らしいモノだったわ。毎日、薔薇の香りに包まれて起きる朝、お風呂に入って石鹸を使うと肌がスベスベになって若返ったような気がしたわ。この商品は女性の憧れ、女性の味方よ。全世界の女性達に香水と石鹸を使ってもらいたいわ」
「過分にお褒めいただきありがとうございます」
「だから香水と石鹸をブリタニス王国の特産品として各国へ輸出したいの。周辺諸国との交渉は王宮がするので、王宮へ優先的に香水と石鹸を卸してもらいたいの。それと他に美容に役立つ商品開発もお願いしたいわ。商品開発に携わる費用の全てを王宮が受け持ちますから、その点は安心してね」
王妃はニコニコと優しい笑顔を浮かべる。
その笑顔の圧されて、ライオネル王陛下は「そうだな」と言って、頬を引きつらせた。
たぶん香水と石鹸を各国へ輸出することも、新しい商品開発や、その資金の援助も、ライオネル王陛下は全く寝耳に水だったんだろうな。
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