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リュカ(本編補足)

12話

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 再び肉体を得ていることに気付いた時点で、すでに生後11ヶ月を過ぎていたらしく、数日後には自分の誕生日パーティーが開かれていた。そのあともしばらくは、お腹空いたとか眠いという本能的なもの以外はほとんど考えられず、いつの間にか3歳に。

 ハッキリ自分の意識を認識出来るようになると、いろんなことを確認したし、思考した。
 まずは自分自身のこと。赤子まで戻るなんて初めてだったこともあり、もしかして別人に生まれ変わっている可能性もあったのだけど、リュカ・ソレイユのままだった。家族構成にも変化は無く、王城にいる人々の顔ぶれも変わっていない。

 赤子まで戻ったのは、ザガンの魂が関係しているんだろうか? あの異次元空間に、ザガンもいたから。もしかして今回は、ザガンもループしてる?

 もしそうだとしたら、ザガンが自分でいろいろ変えようとしているかもしれない。どうにかして、虐待から逃れようとしているかもしれない。だが虐待から逃れられたとしても、現在のソレイユ王国が、闇属性を差別しているのは変わっていない。

 むしろ記憶を持ったままだとしたら……両親から虐待されて、屋敷から追い出されたら国中から差別され、何万人もの人間を殺してきたという記憶を持ったままでいるのなら。国への憎しみを持ったままでいるとすれば、まずは虐待してくる両親を、今度こそ殺すのではないか? 今この瞬間も、ザガンは先生達を殺害する機会を窺っているかもしれない。

 俺自身何度もループして、記憶を持ったまま過去に戻ることが、どれほどつらいか知っている。だからどうしても楽観視出来ずに、悪い方へと考えてしまう。

 俺が3歳である現在、ザガンはまだブレイディ家の屋敷にいる。会いたい、どうにかしてザガンの未来を変えたい。でも3歳の王孫が城を出られるはずもなく、歯痒い思いをしながら過ごさねばならなかった。

 ただ幸いにも、英雄であり王都魔導師団副団長であるライル先生のことであれば、王城内でも知れた。だから生きているか、まだ無事なのかをそれとなく確認しているうちに2年が経過し、5歳の誕生日を迎える。





 家庭教師による教育が始まり、俺が英雄のことを気にしていたからか、魔法の先生は前と同じようにライル先生になった。

 先生は相変わらず気さくで、ザガンを地下室に幽閉して虐待している人のようには、少しも思えなかった。でも実際はしているわけで。
 どうにか止めさせたいけど、お子さんを虐待していますね? なんて、いきなり聞けるはずがない。まずは先生に息子がいることを聞き出さなければならないし、その子が闇属性であることも、聞き出さなければ。

 週3回ある授業の前後に少しずつ話していくけど、闇属性の息子の存在は外部に漏れないよう頑なに隠してるはずだし、俺自身が5歳であることも考慮しなければならなかったので、機会を窺っている間に6ヶ月以上が経過した。

 そして6月下旬。

「じゃあ今日はここまでだな。お疲れさん」
「ありがとうございました、ライル先生。今日の授業も、とても楽しかったです」

 ニコリと微笑んで礼を述べれば、本を片付けていた先生は溜息をついた。

「相変わらずの笑顔だな。なんでこんなに子供らしくないのか……。気になって周辺を調査しましたが、むしろ皆心配してましたし。リュカ殿下、本当に問題無いんですよね?」

 まだ半年程度の付き合いしかない俺のことを気にかけて、わざわざ調査までしてくれたのか。心配してくれることは嬉しいけど、でもこの笑顔は、どうすれば崩せるのかわからないんだ。何度もタイムリープしているうちに、笑顔で感情を隠すのが染み付いてしまったから。

「まぁ、天才であるがゆえにってやつなのかな。今日の授業内容も、座学はほとんど理解してましたよね? 本当に5歳児ですか?」

 おっと、気付かれていた。ライル先生は2児の父親だからか、誤魔化すのはなかなか難しい。それよりこの会話の流れなら、ザガンのことを聞けるかもしれない。

「先生の教え方が素晴らしいから、理解しやすいだけですよ」
「ほら、子供はそんなこと言いませんよ。まぁうちの息子は、殿下以上に聡明ですけどね。それに素直で可愛いですし」
「えっ、息子?」

 息子ってザガンのことだよね? まさか先生から自発的に、ザガンの話をするなんて。

「そういえば、もうすぐ息子の誕生日なんですよね。今年は何を贈ろうか……」
「その子、どんな子ですか!?」
「おっ、おお。あのリュカ殿下が、うちの息子に興味を示すなんて。あーなるほど、一緒に遊べるような友人が必要だったのか」

 先生は勝手に納得しているが、俺はザガン以外に興味無いので、止めてほしい。
 とにかく返答が欲しくて前のりになったままでいると、先生は迷うように視線を彷徨わせたあと、答えてくれた。

「うちの息子、シエルはもうすぐ8歳になるのですが……その、すごく病弱でして。どうしても屋敷から出られないのです。なので殿下に紹介することは出来ません。年齢的には、殿下の護衛にちょうど良いのですがね。申し訳ございません」

 頭を下げてくる先生の、紅髪の隙間から覗いている表情は、とても悲しそうである。ザガンを虐待しているようには見えないし、ザガンのことを素直で可愛いとさえ言っていた。誕生日プレゼントも毎年贈ってるみたいだ。そもそも先生から彼の話をされること自体、以前とは大きく変わっている。

 やはりザガン自身が、変えたからだろう。過去を覚えていて変えたのか、覚えていなくても変わったのか。覚えていた場合、先生の言うように素直に甘えているのか、あくまでも殺せる機会を窺っているのか。
 ザガンの真意はわからないけど、とにかく先生は、ザガンを虐待してないらしい。

 ところでザガンの本名、シエルっていうんだね。ザガンが偽名だったなんて、初めて知った。

「……会えないのは、とても残念です。せめてどんな性格で、何が好きなのか教えてもらえますか? 誕生日プレゼントの、助言が出来るかもしれません」
「ああ、それは確かに」

 ということで、先生から見たザガンを教えてもらった。
 基本的には大人しくて素直だし、我儘なんてまったく言わない、とても良い子。笑顔はあまり見せないけど、目力が強くてキラキラしてて、目を見ると何を考えているかわかりやすい。それに自分の意見もハッキリ言ってきて、特に魔導具への興味はすさまじい。あと嫁に似ていて可愛い、などなど。

 あれ、親バカかな? というような情報を聞かされた結果、ザガンへの誕生日プレゼントは、魔導人形の組立キット&工具一式になった。もし記憶があるのなら、簡単に組み立てられるだろう。

 あと俺からも、小さな花束を贈ることにした。ただしあくまでも匿名で。王孫である俺の初プレゼント相手が、会ったことのない男の子では世間体が悪くなりそうだし、ザガンにも迷惑をかけてしまうから。

 ザガンの部屋に、綺麗な花を飾ってもらえるだけでいい。彼の心が、このままずっと落ち着いていられるように。







 それから約1年3ヶ月後、10月頃に先生の息子さんが亡くなったという報告が届いた。ブレイディ家が破壊されることはなく、けれど先生は前回と同じく、約2ヶ月間休んだ。そして久しぶりに登城してきた先生は。

「すみません、息子を見送るのに時間がかかりました。もう大丈夫です」

 以前とは違い、元気で明るかった。寂しさはあるようだけど、後悔しているようには感じられない。

 無事に帰ってきたことからも、先生とザガンは良好な関係のまま別れたのだろう。ゲーム情報でのザガンは、エトワール大森林に捨てられるのだけど……現在のザガンも、大森林にいるのだろうか? 心配になるけど、記憶があるなら、きっと上手く生きていけるはず。

 一応、実際に亡くなったわけではないことを確認したかったけど、我慢した。病弱と説明されていたのは、あくまでも闇属性であることを隠す為の嘘であって、本当に大病を患っていたわけではないよね?

 あんなにも強いザガンが、簡単に死ぬはずない。だから大丈夫。





 その2週間後には、ノエルと出会った。母親が無事だからか、とても明るくて無邪気なノエル。それにしては強さへの姿勢が、以前より増していたけれど。

「私がにいさまの代わりに、殿下の護衛になります! にいさまに誇れるよう、立派な騎士になります!」

 こんなにも活力に満ちた彼女は初めてで、ちょっと気圧されてしまったのは内緒だ。
 それにしても今回のノエルは、すでにザガンを知っているんだね。以前は兄がいたことなんて知らなかったのに。やはりザガンが、変えたからだろう。

 ザガンに記憶があるとしても、きっと1回分だけ。そしてザガンが妹の存在を知ったのは、ループ初期の頃だけである。だからもしかしたら、自分に妹がいて驚いたかもしれないな。でもノエルは、こんなにもザガンを慕っている。ザガンについてちょっと質問しただけで、たくさん話してくれるくらいに。

 いつも絵本を読んでもらったとか、一緒にお昼寝したとか、おやつを分けてくれたとか。ザガンを大好きなのが、すごく伝わってくる。

 俺は何もしていないのに、こんなにも変わっている。このままいけば、俺の知らない未来になるんじゃないか。今度こそループしなくて済むんじゃないか。そう期待せずにはいられないほどの、大きな変化。

 それに俺自身もただの子供ではないからか、気付けば周囲がだいぶ変わっていた。
 今まで培ってきた経験や知識ゆえに天才と言われたし、それでいてリュカ殿下の方が王にふさわしいと進言してくる者達は、威圧して黙らせた。次また王家に無礼なことを告げたら、法的に処理すると脅した。こういう時、ザガンの言葉を思い出す。――『きっちり殺っておかねぇと、テメェが危なくなるだろうが』と。だから膝を付かせ、二度と俺の前に現れないようにした。

 あとどんな相手にも笑顔で対応して、決して感情を見せなかった。もちろん同年代の子供相手にも。憧憬を向けられるだけならまだ平気だが、恋愛感情を向けられると、どうしても気持ち悪くなる。吐き気がしてくる。なので近付いてきた令嬢達は、威圧して動けなくさせたうえで、笑顔であしらった。

 さほど親しくない者達からは冷たい人間だと言われるようになり、家族や王城にいる人達からは、とても心配された。どうしてこんなにも心が蝕まれてしまったのか、もっと生きることを楽しんでもらえないかと、あちこちから誘われる。

 特に兄上は、勉強の合間によく誘ってくれて、一緒にお茶をした。俺を利用しようと近付いている貴族も全部把握しているようで、何かあるとすぐに確認してくれる。大丈夫かと心配して、頭を撫でてくれる。

 相変わらず優しくて慧眼で、頼りになる人だ。弟として尊敬せずにはいられない。







 転機が訪れたのは、12歳の頃。

 ある日、図書館で本を借りようとしていたところ、財務大臣と行政大臣に出会った。すでに就業時間は過ぎているので、あくまでも趣味として読書しに来ているのだろう。

 大臣達はみんな家族のように接してくるので、会えば当然話しかけられる。

「よう、リュカ殿下。夕飯前に読書だなんて偉いな」
「こんばんは、リュカ殿下。殿下の持っていらっしゃる本は……宇宙空間論ですか。難しい分野を読まれますね。宇宙に興味がおありで?」

 話題を振られて椅子まで引かれたので、素直に座った。重鎮である彼らは時間に正確なので、夕食時になれば解放してくれるだろう。
 両隣に座ってきた大臣達に題名が見えるよう、表紙を上にしてテーブルに置く。

「宇宙というより、パラレルワールドやタイムリープなどの、時空間について興味があるんです。もちろん空想というのは、理解してますが」

 本当はここがゲームの世界であり、パラレルワールドだと思っていた場所が、現実世界だった。タイムリープするのも、ここが空想だから……俺自身も空想の存在だから、出来ることなんだろう。

 いつ終わるかわからない、抗いようのない力によって行われているタイムリープ。でもいつか抜け出せるかもしれない。なんならそのまま、現実世界に行ってしまいたい。そんな願望を持っているせいで、どうしても学ぼうとしてしまう。無意味だと、わかっているのに。

「ちょっと見せてみろ」

 財務大臣は本を取ると、パラパラパラと高速でページを捲っていく。

「なるほど、最近は物理学になってんのか。時代の移り変わりは、おもしれぇなぁ」

 だいぶ早くページを捲っているのに、内容はきちんと把握出来ているようだ。彼は本を閉じてテーブルに戻すと、コンコンと表紙を軽く小突いた。

「この宇宙空間論だが、昔はもっと世界理論に寄っていてな。たとえばタイムリープは、世界によって実際可能だと言われている。まぁ該当する存在は、数百年に1人らしいが」
「実際可能……該当する存在? も、もっと詳しくお願いします」

 どうしても知りたくて頭を下げると、大臣は最初から説明してくれるつもりだったのか、ニヤリと笑った。

「良いぜ。そうだな、まずは世界理論を語るに欠かせないアカシャ、そしてアカシックレコードについて説明しよう」

 アカシャとは、宇宙誕生からの歴史や、全存在についての情報が記録されている、いわゆる《宇宙の図書館》と呼ばれているもの。そのサイズは宇宙と同規模である。

 そしてアカシャが宇宙図書館なら、アカシックレコードは、図書館内に並んでいる本になる。その1冊を開いてみると、ある個人についての過去から未来までの情報が、全部記載されているだろう。もちろん2冊以上に分かれている場合もあるし、本ではなく石版や、宇宙に漂っている小惑星など、別のものに記録されて点在している可能性は高い。

 ちなみにここ……世界に住んでいる者達のアカシックレコードの場所を知っているのは、世界のみである。また自分のアカシックレコードを読みたくても、宇宙のあらゆる空間、あらゆる時間に点在しており、絶対届かない場所にあるという。
 世界だけが知れる記録。だからアカシックレコードは、《世界の記録》と呼ばれている。

「まぁ要するに、人それぞれの過去から未来、その一生は最初から決められているっつう概念だな。俺がこれからどんなことをするのか、そしていつ死ぬかさえも、宇宙のどこかに記録されてるらしいぜ」
「早くくたばってほしいものです」
「ははは、テメェがくたばれクソ野郎」

 いつの間にか宇宙空間論の本を読んでいた行政大臣がポツリと呟き、財務大臣がすぐに言い返した。仲が良いのはわかってるから、俺を挟んで喧嘩しないでほしい。ちょっと睨み合っただけで、終わってくれたけど。

「さて、ここからが問題だ。このアカシックレコードだが、基本的には1人につき1ルートだけしか存在しない。しかし稀に、ルートがいくつも存在してる奴がいる。そういう奴には、世界が干渉出来るんだ。ちなみにそういう者を、《特異点》と言う」

 世界は特異点に干渉して、アカシックレコードのルート分岐点に戻す……つまりタイムリープさせることが可能である。

 そして特異点はタイムリープすると、少しだけアカシックレコードを変化させながら進んでいく。記憶があるというだけで、最初と同じになるはずがない。
 しかし大幅なルート変更は難しい。何故なら特異点自身の立場や性格、周囲にいる者達の存在によって、アカシックレコードは固定されているものだから。周囲が変化しなければ、特異点が変わるのも難しい。それでも2回、3回、4回とループを重ねていくだけ、アカシックレコードは変化していく。

「つまり世界は、特異点を何度もタイムリープさせることで、アカシックレコードの書き換えを行っているわけだ」
「アカシックレコードの、書き換え……」

 もしかしてそれが、俺がタイムリープし続けている本当の理由? ここがゲームの中だからではなくて?

「世界は何故、そのようなことを」
「そりゃあその先にある未来が、世界にとって都合悪いからだろう。たとえば、世界崩壊とか? 世界が望むものなんて、それくらいじゃないか」

 そんなバカな。いやでも、俺はあのゲームをクリアしたあとの情報は、何も知らない。だからエンディングを迎えたあとに世界が崩壊すると言われても、否定しきれない。

 もしかして本当に、世界が崩壊する? だから俺は。

「とにかく特異点を何度もタイムリープさせると、特異点のアカシックレコードはもちろん、周囲のアカシックレコードも少しずつ変化していく。するといずれは特異点以外にも世界が干渉出来るようになり、特異点だけでは難しかったアカシックレコードの大幅な変更が、周囲と協力することで可能になるわけだ」

 つまり今回ザガンがループしたのは、俺が彼を助けようとした行動によって、世界がザガンにも干渉出来るようになったからか。

 ループ起点がゲーム開始直後から大幅に変更されたのも、30回以上ループした影響によるものと考えれば納得がいく。そして特異点である俺が、ザガンを助けたいと切に願ったから。ザガンを本当に助けられるとすれば、そもそも暗殺者にならないよう、虐待される前に戻すしかない。だから世界は、ザガンを赤子にまで戻したということだろう。

 世界が望んでいるのは、アカシックレコードの大幅な変更。世界崩壊の阻止。
 そんなの、俺1人では絶対に無理だ。30回以上ループしたのに、今まで何も変えられなかった俺には、あまりにも重荷である。でもザガンがいれば、それが可能になる?

「……もしもずっとタイムリープしている特異点がいたとして、その者にループしなくなる瞬間が来るとすれば」
「当然、世界の望むアカシックレコードに書き換えられた時。世界の望んだ未来に、変化した時だな」
「…………、……」

 信じて良いのだろうか。未来を変えられたら、俺はもうループしなくなると。
 信じて良いのだろうか。ここは物語の中ではなく、やはり現実だったのだと。

 ……信じたい、すごく。でもどうしても怖くなる。だってこれほどの期待を裏切られたら、もう二度と立ち直れそうにないから。

 どうせまたループすると諦めて、けれど心のどこかでは期待を捨てられず、結局ループして落胆し続けてきた。30年以上ずっと。
 なのにここに来て、そもそもゲームの世界という考えが間違っていたなんて、そんな都合の良いことが起こるはずないじゃないか。ここが物語の中だと悟った時、俺がどれほど愕然として、絶望に打ちひしがれたか。

 まさかあのツキの世界の、あのゲーム情報が――俺のアカシックレコードだったなんて。

 ううん、簡単に信じちゃ駄目だ。裏切られる可能性は常に考慮して、心を守らないと。
 確かに大臣の話には説得力があった。でもそれさえも、結局はゲーム内設定かもしれない。何故なら。

「話は面白いですが、しかしアカシックレコードは、俺達には決して見れないものなんですよね? それにタイムリープさせられるのは世界だけであり、肝心の特異点は数百年に1人だけ。これでは真実かどうか、証明のしようがありません」

 あくまでも空想論じゃないのか。そう疑わずにはいられない内容である。けれど大臣は、朗らかに笑った。

「ははは、真実に決まってんだろ。なにせ女神から直接聞い……あいたぁッ!!」

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