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リュカ(本編補足)
06話
しおりを挟むまず目に飛び込んできたのは、夜空に浮かんでいる、丸く輝いているものだった。なんて美しい光だろう。それにその下には、無数の光が広がっている。下に星があるなんて、とても不思議な光景だ。
でもよくよく目を凝らしてみると、星じゃないことに気付いた。あれはもしかして、街? 見たことのない建物が、たくさん建っている。ほとんどが、高い直方体の形だ。それに視線を動かしてみると、後方には突出した塔も建っていた。
ここはどこなんだろう。というか、俺はもしかして今、宙に浮いている? でも足元に地面の感覚がある。じゃあこれは、夢なのか。
わからなくて、なんだか不安になってきて、またぎゅっと目を瞑った。そして願う。どうかこの景色が、消えてくれるように。夢から覚めてくれるようにと。
しばらくして、少しだけ目を開けてみた。夜じゃないし、下に広がっている光も無くなっていた。ちゃんと床が見えていて、周囲も明るくなっている。
だから反射的に顔を上げた。そこには、心配したノエルが……。
「……い、ない」
慌てて周囲を見渡しても、ノエルだけでなく仲間達や家族、集まってくれていた人達もみんな、消えてしまっていた。なんで、どうして!?
い、いや、落ち着こう。この場所自体は、よく知ってるじゃないか。ここは謁見の間に続いている、廊下だ。
でもどうしてここに移動しているか不明だし、いつもは警備がいるはずなのに、誰もいなくて、静寂に包まれていた。先程通った時には、祝いの席への道だったので、いつもより警備が多かったのに。
それにこの感覚。この、空気の重さは。
……嘘だ、そんなはずはない。だって先程、壊したばかりじゃないか。
そう思いたいのに、着ている服がさっきまでと変わっていることに気付いてしまい、ヒュッと変なふうに喉が鳴る。
この格好、覚えがある。それにこの状況にも。
違う、違う、こんなのは絶対におかしい。だからもう一度ぎゅっと目を瞑った。
ここはきっと、先程のよくわからない光景と同じように、夢なんだ。だから数秒して目を開ければ、今度こそ元の場所に。
……戻りは、しなかった。
「うそ、だよね?」
愕然として、声が零れた。
まさか、こんなことが起こるなんて。こんな――過去に、戻るなんて。
嘘だ、あり得ない。そう否定するように1歩、また1歩と、前に進んでいく。
そうだ、きっとあの扉を開けば、元のところに戻れるはずだ。だって時を遡るなんて、絶対にあり得ないから。こんな非現実なこと、信じられるはずがない。
そうして扉に手をかけた。ドッドッと、心臓がうるさいほどに鳴っている。どうか、歓声に包まれていた謁見の間に、戻っていてくれ。
恐怖と期待。それらを混ぜ合わせた、とんでもない緊張感に苛まれながら、ゆっくりと扉を開けていく。
……高い天井からキラキラ光が注いできている、美しい謁見の間。しかし、その美しさを歪ませているものが、玉座の後方に存在していた。かつて神ソレイユが座っていたという豪奢な台座、そこに浮かんでいる、大きくて黒い塊。
壊したはずの、リュミエールが。そこにはあった。
「リュカ、来たか」
あの時と同じように、中央付近に立っている父上。財務大臣と、行政大臣もいた。
最近ずっと俺から目を逸らしていた財務大臣が、きちんと見てくる。それに行政大臣から、哀愁が感じられない。
「リュカ、どうした? あまりの禍々しさに、驚いてしまったか?」
呆然として立ち尽くしていたからか、父上が心配そうに声をかけてきた。
「は、はい。とても恐ろしいものですね」
あまりの事態に脳がぐるぐるするほど混乱していたけれど、それでも彼らにおかしく思われたくなくて、必死に平静を取り繕った。
何がどうなっているのか、まったく理解出来無いまま、父上達と謁見の間を出る。それから話しかけてくる内容も、以前と同じ。提案されるまま、大臣達と荷物を確認したのも。
そのあと着替えたら、すぐに誕生日パーティーである。あまりにも混乱していて、前のようにノエルに話しかけなかった。けれど向こうから声をかけてきて、内心の混乱を誤魔化すように笑顔で対応していたら、前回と同じく一緒に旅することが決まっていた。
見習い騎士である彼女は、元々俺に付いて2年間修行する予定だったから。それに前回、王命を受けていなければ自分から誘う予定だった、みたいなことを言っていた気がする。
そうして混乱しながらも旅に出た、その数日後。山道でアイビィと遭遇したので、こちらに伸びてくる蔦を全部切っていき、本体が出現したところで魔法を放つ。
「ライトニング!」
それで倒せたけれど、どうしても違和感を覚えた。俺はもっと早く動けたはずだし、魔法の威力も、もっともっと強かったはずだ。ザガンに負けたくなくて、あんなに努力して強くなったのに……その時間が全部、消えてしまったなんて。
「ひひん!」
あまりの理不尽さに打ちのめされていたところ、後方から馬の嘶きが聞こえてきた。反射的に後ろを見ると、両手両足胴体を蔦に取られて、宙吊りにされているノエルが。しかもあらぬところにまで入っているようで、顔が赤くなっているし、目も潤んでいる。
1年前の出来事なんて詳しく覚えてなくて、この光景を見て、ようやく思い出した。そうだ、こんなこともあった。
慌ててノエルを助けたところ、やっぱり以前のようにアイビィの催淫効果にやられて、熱を燻らせている。涙を溜めて、俺に縋ってくる。
「リュカ、助けてください……、リュカ……」
「ノエル……」
あの1年が夢なのかどうかは、結局わからない。けれど俺の記憶には確かに、ノエルと過ごした時間がある。何度も身体を重ねたし、成長していく彼女を間近で見て、好きになった。
だから断らなかった。むしろ前回は気まずかった記憶があるけど、今回は恥ずかしがる彼女に対して、ただただ愛しさが溢れた。
第1都市に到着して、領主の屋敷に世話になるのも同じ。翌日冒険者ギルドに行くよう勧められるのも。
ダンジョン攻略ではたぶん前回と違うルートを選んだと思うけど、それでもミランダと出会った。そしてボスを倒したら、ザガンが入ってくる。
生きている彼を見て、じわりと胸が熱くなった。ザガンが歩いている、濁った赤目でこちらを見てくる。
変に思われたくないから声をかけるべきなのに、口を開いたら涙が滲みそうになってしまい、結局すぐに閉じた。代わりにミランダが、彼に話しかける。
「見たところ同業者だね。悪いけど、ボスはもう私達が倒しちまったよ。すぐにダンジョンから星の欠片を出すから、アンタは強制転移を待っていておくれ」
「あ? 何言ってんだ、奪うに決まってんだろ。――ダークアロー!」
「なっ!?」
ザガンが杖を抜いて、魔法を放ってきた。咄嗟のことだったけど台座から飛び退いて回避、その隙にミランダがザガンに向かい、ブオンッと斧を振る。しかし避けられ、しかも脇腹に蹴りを入れられてしまった。
確か以前も、こんな流れだった。ミランダが反撃するけど、避けられて距離を取られる。
「っ……いきなり攻撃してくるなんて、マナーがなってないにも程があるね。アンタ、何者だい?」
「ああ? ザガンだ、ザガン。知ってんだろ?」
名前を聞くのも同じだった気がする。いろんな出来事が前回と同じと判明するたび、あの1年間はなんだったんだろうという疑問が浮かぶ。もしかして予知夢だった?
なんであれ、またザガンと戦えるのは、とても嬉しかった。基本的な身体能力や魔力は戻ってしまっているものの、戦闘経験は残っている。だから少しでも認めてもらえるように、必死に戦った。必死に食らいついた。
結果として5分以上は戦えたと思う。結局、負けてしまったけれど。
身体中ボロボロで立っていられなくなり、膝を付いた。汗がたくさん流れているし、疲労もすごい。悔しいな、本当に悔しい。邪神を倒した時の強さが残っていたなら、もっと善戦出来たのに。
動けなくてハァハァ呼吸していると、視界にザガンの靴が見えた。なので見上げると、彼は愉しげに笑みを浮かべる。
「魔法はそんなでもねぇけど、戦闘経験はかなりあるみてぇだな。城に篭っている王子にしては、なかなかやるじゃねぇか。名前、なんだっけ?」
「えっ? あ……リュカ。リュカ・ソレイユだよ。よろしく、ザガン」
まさか名前を聞かれるなんて思わなくて、だいぶ驚いてしまった。ザガンの態度が以前と違っている。もしかして、それなりに戦えたからだろうか。
「リュカか。ま、覚えといてやるよ。それでだ、リュカ。俺が勝ったんだから、星の欠片は俺のもんで良いな?」
「……そうだね。完全に負けてしまったのに拒否するのは、男らしくないね」
ザガンに渡すだけなら害は無いし、拒否したところで、触手でノエルを捕らえられて脅されるだけ。だから素直に、マジックバッグから欠片を出した。ザガンの掌にそれを乗せると、彼は物珍しそうに眺めてから、懐にしまう。
「じゃあな。次会った時には、もっと強くなってろよ」
「うん、必ず強くなるよ。約束する」
俺の横を通っていく時の言葉もまったく違っていたし、転移魔法陣に乗ると、今回はきちんと俺を見てくれた。なので手を振ると、思わずといった様子で失笑するザガン。そうして姿が消える。
前回同様、星の欠片はザガンに渡った。けれど態度は、以前と全然違っている。ザガンに認めてもらえたから。それが本当に嬉しかったし、もしかしたらという考えが、脳裏に浮かんだ。
あれが予知夢だったのかどうかは、わからない。でも変えようと思えば、違う未来を選べるのかもしれない。もしかしたら……ザガンを、生かせるかもしれない。そう、考えるようになっていた。このままザガンと親しくなっていけば、和解出来るかもしれないし、闇組織から守れるかもしれないと。
でも冷静な部分では、不可能だと判断していた。だってもし和解出来たとしても、彼に待っているのは死刑である。かといって和解しないまま生かした場合は、これからも人を殺し続けるだろう。ザガンには憧れているけど、国民の命を天秤にかけて、犯罪者を選ぶわけにはいかない。どんな理由であれ何万人もの人達を殺してきている以上、彼を匿うことはもちろん、見逃すことも出来無い。
ザガンとノエルが、兄妹として仲良く暮らしている。そんな優しい夢物語を空想している間にも、時は流れていく。
第1都市を離れる前日にはニナが仲間になり、第2都市への移動中に、ミランダとニナから夜の誘いを受けた。それを断ると、ノエルが俺のテントにやってくる。以前と同じだと思いながらも、ノエルが好きなので彼女の誘いは受けた。
それからも前回同様、カミラ、ベネット、シンディと、順々に仲間になっていく。その時の流れもほとんど同じだったし、夜の誘いまで同じなものだから、シンディの時にはとうとう乾いた笑いが零れそうになった。彼女に非があるわけではないので、きちんとした態度で断ったけれど。
そして第4ダンジョン内。予想通り、またザガンに会えた。
ザガン! とミランダが声を上げるけれど、ザガンは無視して俺に視線を向けてくる。
「よう、リュカ。こんなところで会うなんて、奇遇だなぁ」
「そうだね。久しぶり、ザガン」
返答しながら、剣を抜く。
彼と再会してから3ヶ月間、ずっと悩んできた。闇組織がザガンを殺そうとしていることを、教えるかどうか。教えれば、もしかしたらザガンは死なないかもしれないから。
でもいきなりそんなことを言っても、信じてもらえるはずがない。それどころか、闇組織と繋がっていると疑われる可能性がある。せっかくの好印象を、悪いものに変えたくなかった。
それにザガンの今後についてどれだけ考えても、死刑になるか殺戮し続けるかの、どちらかしか想像出来無いんだ。ザガンが何万人という人々の命を奪ってきた過去は、決して消えない。だから前回のように、俺の英雄として亡くなるのが、彼にとって1番良い終わり方なんだと思う。
剣先をザガンに向けた。せめてザガンに……憧れの人に認めてもらえるように、戦いを挑む。
ねぇザガン。俺はこの3ヶ月間、すごく努力したんだよ。ここで君に会えるとわかっていたから、前より頑張った。邪神を倒した時の強さには戻せなかったけど、それでも1年前に君と対峙した時より、格段に能力は上がっている。
戦いを挑もうとしている俺を見て、ザガンはニィと笑った。
「いいねいいねぇ、結構楽しめそうじゃねぇか」
「ありがとう。ところでザガン。もし俺が勝ったら、以前君に渡した星の欠片を、返してくれないかな?」
「ハッ、良いぜ……と言ってやりたいところだが、そんな約束は無意味だな。どうせオメーが負けるんだから。なんなら周りの連中、全員でかかってくると良い。完膚無きまでに叩きのめしてやるよ」
「言、わせておけばぁ!」
ミランダが吼えたと同時に、ニナが駆けていく。短剣と杖を構えるザガン。戦闘開始である。
やっぱりザガンは強かった。でも前回より、確実に善戦した。なにせザガンに、大魔法を使わせられたのだから。そのせいでギリギリ残っていたノエルとシンディが倒れて、カミラと俺もボロボロになってしまったけれど、それでも嬉しかった。
ちなみに決着は付かなかった。途中で地面が崩落することを、すっかり忘れていた。
それから1ヶ月後、第5ダンジョン内。ザガンが、ノエルを妹だと気付いた。2人のやりとりは記憶にあるのとほぼ同じで、それぞれの憎悪のぶつかり合いを見ていると、どうしても心苦しくなる。
あの1年間がなんだったのか、5ヶ月経っても不明なまま。でもとにかく俺は、最初から2人が兄妹ということを知っている。これから起こる、悲劇も。
ノエルが転移したあと、ザガンは俺を見てきた。その赤い瞳は記憶にあるようにとても薄暗く、恐ろしくて……けれどとてつもない悲しみを湛えている。
そんな彼に、俺が出来ることは、1つしかない。
「戦おうか、ザガン」
剣先をザガンに向ける。すると彼は、気が抜けたようにハハッと笑ったあと、短剣を構えてきた。
「ムシャクシャしてるから、手加減出来無いぜ?」
「死なないように頑張るよ」
そう、ザガンは同情なんて必要としていない。だって今更だから。
産まれてからずっと虐待されて、母親を傷付けたら屋敷を追い出された。そして闇属性を差別している社会の中、闇属性を虐げている人間を、何万人と殺してしまっている。もし同情して手を差し伸べるとしても、人殺しする前でないと無意味なのだ。ザガン自身もそれをわかっているから、剣を向けられることで安堵したのだろう。激情に駆られた状態で、剣を振らずに済むから。
ザガンが一瞬にして間合いを詰めてきたところに、タイミングを合わせて剣を振り下ろす。けれど身体を捻ることで避けられ、横から短剣を突き付けられた。それを小盾で防御、弾いてからまた剣を下ろす。
以前は戦うのに必死で気付かなかったけど、戦闘経験や能力が向上している今ならわかる。どれだけザガンが優しいか。わざわざ小盾を装備している左側に避けるし、防御出来るギリギリのスピードや威力を見極めて攻撃してくる。
本当、君は優しい人だね。だからどうしても、葛藤してしまう。ザガンを助ける道を、探そうとしてしまう。そんなの無理なのに。
来月には、ノエルが攫われる。今回は事前にわかっているので、阻止することは可能かもしれない。でもザガンの邪魔はしないつもりだ。あの出来事は、2人にとって必要だから。2人きりになるからこそノエルはザガンから真実を聞けるし、なにより最初で最後の、兄妹として過ごす時間である。それを邪魔するなんて、俺には出来無い。
未来を知っているというのは、有利に働くものだと思っていた。でも実際は、どうにも出来無いことがたくさんある。それに知っているからこそ、こんなにも葛藤するし……胸が痛くなるんだ。
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