上 下
91 / 120
リュカ(本編補足)

06話

しおりを挟む

 まず目に飛び込んできたのは、夜空に浮かんでいる、丸く輝いているものだった。なんて美しい光だろう。それにその下には、無数の光が広がっている。下に星があるなんて、とても不思議な光景だ。

 でもよくよく目を凝らしてみると、星じゃないことに気付いた。あれはもしかして、街? 見たことのない建物が、たくさん建っている。ほとんどが、高い直方体の形だ。それに視線を動かしてみると、後方には突出した塔も建っていた。

 ここはどこなんだろう。というか、俺はもしかして今、宙に浮いている? でも足元に地面の感覚がある。じゃあこれは、夢なのか。

 わからなくて、なんだか不安になってきて、またぎゅっと目を瞑った。そして願う。どうかこの景色が、消えてくれるように。夢から覚めてくれるようにと。

 しばらくして、少しだけ目を開けてみた。夜じゃないし、下に広がっている光も無くなっていた。ちゃんと床が見えていて、周囲も明るくなっている。
 だから反射的に顔を上げた。そこには、心配したノエルが……。

「……い、ない」

 慌てて周囲を見渡しても、ノエルだけでなく仲間達や家族、集まってくれていた人達もみんな、消えてしまっていた。なんで、どうして!?

 い、いや、落ち着こう。この場所自体は、よく知ってるじゃないか。ここは謁見の間に続いている、廊下だ。
 でもどうしてここに移動しているか不明だし、いつもは警備がいるはずなのに、誰もいなくて、静寂に包まれていた。先程通った時には、祝いの席への道だったので、いつもより警備が多かったのに。

 それにこの感覚。この、空気の重さは。
 ……嘘だ、そんなはずはない。だって先程、壊したばかりじゃないか。

 そう思いたいのに、着ている服がさっきまでと変わっていることに気付いてしまい、ヒュッと変なふうに喉が鳴る。
 この格好、覚えがある。それにこの状況にも。

 違う、違う、こんなのは絶対におかしい。だからもう一度ぎゅっと目を瞑った。
 ここはきっと、先程のよくわからない光景と同じように、夢なんだ。だから数秒して目を開ければ、今度こそ元の場所に。

 ……戻りは、しなかった。

「うそ、だよね?」

 愕然として、声が零れた。
 まさか、こんなことが起こるなんて。こんな――過去に、戻るなんて。

 嘘だ、あり得ない。そう否定するように1歩、また1歩と、前に進んでいく。
 そうだ、きっとあの扉を開けば、元のところに戻れるはずだ。だって時を遡るなんて、絶対にあり得ないから。こんな非現実なこと、信じられるはずがない。

 そうして扉に手をかけた。ドッドッと、心臓がうるさいほどに鳴っている。どうか、歓声に包まれていた謁見の間に、戻っていてくれ。

 恐怖と期待。それらを混ぜ合わせた、とんでもない緊張感に苛まれながら、ゆっくりと扉を開けていく。

 ……高い天井からキラキラ光が注いできている、美しい謁見の間。しかし、その美しさを歪ませているものが、玉座の後方に存在していた。かつて神ソレイユが座っていたという豪奢な台座、そこに浮かんでいる、大きくて黒い塊。

 壊したはずの、リュミエールが。そこにはあった。

「リュカ、来たか」

 あの時と同じように、中央付近に立っている父上。財務大臣と、行政大臣もいた。
 最近ずっと俺から目を逸らしていた財務大臣が、きちんと見てくる。それに行政大臣から、哀愁が感じられない。

「リュカ、どうした? あまりの禍々しさに、驚いてしまったか?」

 呆然として立ち尽くしていたからか、父上が心配そうに声をかけてきた。

「は、はい。とても恐ろしいものですね」

 あまりの事態に脳がぐるぐるするほど混乱していたけれど、それでも彼らにおかしく思われたくなくて、必死に平静を取り繕った。





 何がどうなっているのか、まったく理解出来無いまま、父上達と謁見の間を出る。それから話しかけてくる内容も、以前と同じ。提案されるまま、大臣達と荷物を確認したのも。

 そのあと着替えたら、すぐに誕生日パーティーである。あまりにも混乱していて、前のようにノエルに話しかけなかった。けれど向こうから声をかけてきて、内心の混乱を誤魔化すように笑顔で対応していたら、前回と同じく一緒に旅することが決まっていた。
 見習い騎士である彼女は、元々俺に付いて2年間修行する予定だったから。それに前回、王命を受けていなければ自分から誘う予定だった、みたいなことを言っていた気がする。

 そうして混乱しながらも旅に出た、その数日後。山道でアイビィと遭遇したので、こちらに伸びてくる蔦を全部切っていき、本体が出現したところで魔法を放つ。

「ライトニング!」

 それで倒せたけれど、どうしても違和感を覚えた。俺はもっと早く動けたはずだし、魔法の威力も、もっともっと強かったはずだ。ザガンに負けたくなくて、あんなに努力して強くなったのに……その時間が全部、消えてしまったなんて。

「ひひん!」

 あまりの理不尽さに打ちのめされていたところ、後方から馬の嘶きが聞こえてきた。反射的に後ろを見ると、両手両足胴体を蔦に取られて、宙吊りにされているノエルが。しかもあらぬところにまで入っているようで、顔が赤くなっているし、目も潤んでいる。

 1年前の出来事なんて詳しく覚えてなくて、この光景を見て、ようやく思い出した。そうだ、こんなこともあった。

 慌ててノエルを助けたところ、やっぱり以前のようにアイビィの催淫効果にやられて、熱を燻らせている。涙を溜めて、俺に縋ってくる。

「リュカ、助けてください……、リュカ……」
「ノエル……」

 あの1年が夢なのかどうかは、結局わからない。けれど俺の記憶には確かに、ノエルと過ごした時間がある。何度も身体を重ねたし、成長していく彼女を間近で見て、好きになった。
 だから断らなかった。むしろ前回は気まずかった記憶があるけど、今回は恥ずかしがる彼女に対して、ただただ愛しさが溢れた。







 第1都市に到着して、領主の屋敷に世話になるのも同じ。翌日冒険者ギルドに行くよう勧められるのも。
 ダンジョン攻略ではたぶん前回と違うルートを選んだと思うけど、それでもミランダと出会った。そしてボスを倒したら、ザガンが入ってくる。

 生きている彼を見て、じわりと胸が熱くなった。ザガンが歩いている、濁った赤目でこちらを見てくる。

 変に思われたくないから声をかけるべきなのに、口を開いたら涙が滲みそうになってしまい、結局すぐに閉じた。代わりにミランダが、彼に話しかける。

「見たところ同業者だね。悪いけど、ボスはもう私達が倒しちまったよ。すぐにダンジョンから星の欠片を出すから、アンタは強制転移を待っていておくれ」
「あ? 何言ってんだ、奪うに決まってんだろ。――ダークアロー!」
「なっ!?」

 ザガンが杖を抜いて、魔法を放ってきた。咄嗟のことだったけど台座から飛び退いて回避、その隙にミランダがザガンに向かい、ブオンッと斧を振る。しかし避けられ、しかも脇腹に蹴りを入れられてしまった。

 確か以前も、こんな流れだった。ミランダが反撃するけど、避けられて距離を取られる。

「っ……いきなり攻撃してくるなんて、マナーがなってないにも程があるね。アンタ、何者だい?」
「ああ? ザガンだ、ザガン。知ってんだろ?」

 名前を聞くのも同じだった気がする。いろんな出来事が前回と同じと判明するたび、あの1年間はなんだったんだろうという疑問が浮かぶ。もしかして予知夢だった?

 なんであれ、またザガンと戦えるのは、とても嬉しかった。基本的な身体能力や魔力は戻ってしまっているものの、戦闘経験は残っている。だから少しでも認めてもらえるように、必死に戦った。必死に食らいついた。
 結果として5分以上は戦えたと思う。結局、負けてしまったけれど。

 身体中ボロボロで立っていられなくなり、膝を付いた。汗がたくさん流れているし、疲労もすごい。悔しいな、本当に悔しい。邪神を倒した時の強さが残っていたなら、もっと善戦出来たのに。

 動けなくてハァハァ呼吸していると、視界にザガンの靴が見えた。なので見上げると、彼は愉しげに笑みを浮かべる。

「魔法はそんなでもねぇけど、戦闘経験はかなりあるみてぇだな。城に篭っている王子にしては、なかなかやるじゃねぇか。名前、なんだっけ?」
「えっ? あ……リュカ。リュカ・ソレイユだよ。よろしく、ザガン」

 まさか名前を聞かれるなんて思わなくて、だいぶ驚いてしまった。ザガンの態度が以前と違っている。もしかして、それなりに戦えたからだろうか。

「リュカか。ま、覚えといてやるよ。それでだ、リュカ。俺が勝ったんだから、星の欠片は俺のもんで良いな?」
「……そうだね。完全に負けてしまったのに拒否するのは、男らしくないね」

 ザガンに渡すだけなら害は無いし、拒否したところで、触手でノエルを捕らえられて脅されるだけ。だから素直に、マジックバッグから欠片を出した。ザガンの掌にそれを乗せると、彼は物珍しそうに眺めてから、懐にしまう。

「じゃあな。次会った時には、もっと強くなってろよ」
「うん、必ず強くなるよ。約束する」

 俺の横を通っていく時の言葉もまったく違っていたし、転移魔法陣に乗ると、今回はきちんと俺を見てくれた。なので手を振ると、思わずといった様子で失笑するザガン。そうして姿が消える。

 前回同様、星の欠片はザガンに渡った。けれど態度は、以前と全然違っている。ザガンに認めてもらえたから。それが本当に嬉しかったし、もしかしたらという考えが、脳裏に浮かんだ。







 あれが予知夢だったのかどうかは、わからない。でも変えようと思えば、違う未来を選べるのかもしれない。もしかしたら……ザガンを、生かせるかもしれない。そう、考えるようになっていた。このままザガンと親しくなっていけば、和解出来るかもしれないし、闇組織から守れるかもしれないと。

 でも冷静な部分では、不可能だと判断していた。だってもし和解出来たとしても、彼に待っているのは死刑である。かといって和解しないまま生かした場合は、これからも人を殺し続けるだろう。ザガンには憧れているけど、国民の命を天秤にかけて、犯罪者を選ぶわけにはいかない。どんな理由であれ何万人もの人達を殺してきている以上、彼を匿うことはもちろん、見逃すことも出来無い。

 ザガンとノエルが、兄妹として仲良く暮らしている。そんな優しい夢物語を空想している間にも、時は流れていく。

 第1都市を離れる前日にはニナが仲間になり、第2都市への移動中に、ミランダとニナから夜の誘いを受けた。それを断ると、ノエルが俺のテントにやってくる。以前と同じだと思いながらも、ノエルが好きなので彼女の誘いは受けた。

 それからも前回同様、カミラ、ベネット、シンディと、順々に仲間になっていく。その時の流れもほとんど同じだったし、夜の誘いまで同じなものだから、シンディの時にはとうとう乾いた笑いが零れそうになった。彼女に非があるわけではないので、きちんとした態度で断ったけれど。

 そして第4ダンジョン内。予想通り、またザガンに会えた。
 ザガン! とミランダが声を上げるけれど、ザガンは無視して俺に視線を向けてくる。

「よう、リュカ。こんなところで会うなんて、奇遇だなぁ」
「そうだね。久しぶり、ザガン」

 返答しながら、剣を抜く。

 彼と再会してから3ヶ月間、ずっと悩んできた。闇組織がザガンを殺そうとしていることを、教えるかどうか。教えれば、もしかしたらザガンは死なないかもしれないから。
 でもいきなりそんなことを言っても、信じてもらえるはずがない。それどころか、闇組織と繋がっていると疑われる可能性がある。せっかくの好印象を、悪いものに変えたくなかった。

 それにザガンの今後についてどれだけ考えても、死刑になるか殺戮し続けるかの、どちらかしか想像出来無いんだ。ザガンが何万人という人々の命を奪ってきた過去は、決して消えない。だから前回のように、俺の英雄として亡くなるのが、彼にとって1番良い終わり方なんだと思う。

 剣先をザガンに向けた。せめてザガンに……憧れの人に認めてもらえるように、戦いを挑む。

 ねぇザガン。俺はこの3ヶ月間、すごく努力したんだよ。ここで君に会えるとわかっていたから、前より頑張った。邪神を倒した時の強さには戻せなかったけど、それでも1年前に君と対峙した時より、格段に能力は上がっている。

 戦いを挑もうとしている俺を見て、ザガンはニィと笑った。

「いいねいいねぇ、結構楽しめそうじゃねぇか」
「ありがとう。ところでザガン。もし俺が勝ったら、以前君に渡した星の欠片を、返してくれないかな?」
「ハッ、良いぜ……と言ってやりたいところだが、そんな約束は無意味だな。どうせオメーが負けるんだから。なんなら周りの連中、全員でかかってくると良い。完膚無きまでに叩きのめしてやるよ」
「言、わせておけばぁ!」

 ミランダが吼えたと同時に、ニナが駆けていく。短剣と杖を構えるザガン。戦闘開始である。







 やっぱりザガンは強かった。でも前回より、確実に善戦した。なにせザガンに、大魔法を使わせられたのだから。そのせいでギリギリ残っていたノエルとシンディが倒れて、カミラと俺もボロボロになってしまったけれど、それでも嬉しかった。
 ちなみに決着は付かなかった。途中で地面が崩落することを、すっかり忘れていた。

 それから1ヶ月後、第5ダンジョン内。ザガンが、ノエルを妹だと気付いた。2人のやりとりは記憶にあるのとほぼ同じで、それぞれの憎悪のぶつかり合いを見ていると、どうしても心苦しくなる。

 あの1年間がなんだったのか、5ヶ月経っても不明なまま。でもとにかく俺は、最初から2人が兄妹ということを知っている。これから起こる、悲劇も。

 ノエルが転移したあと、ザガンは俺を見てきた。その赤い瞳は記憶にあるようにとても薄暗く、恐ろしくて……けれどとてつもない悲しみを湛えている。

 そんな彼に、俺が出来ることは、1つしかない。

「戦おうか、ザガン」

 剣先をザガンに向ける。すると彼は、気が抜けたようにハハッと笑ったあと、短剣を構えてきた。

「ムシャクシャしてるから、手加減出来無いぜ?」
「死なないように頑張るよ」

 そう、ザガンは同情なんて必要としていない。だって今更だから。
 産まれてからずっと虐待されて、母親を傷付けたら屋敷を追い出された。そして闇属性を差別している社会の中、闇属性を虐げている人間を、何万人と殺してしまっている。もし同情して手を差し伸べるとしても、人殺しする前でないと無意味なのだ。ザガン自身もそれをわかっているから、剣を向けられることで安堵したのだろう。激情に駆られた状態で、剣を振らずに済むから。

 ザガンが一瞬にして間合いを詰めてきたところに、タイミングを合わせて剣を振り下ろす。けれど身体を捻ることで避けられ、横から短剣を突き付けられた。それを小盾で防御、弾いてからまた剣を下ろす。

 以前は戦うのに必死で気付かなかったけど、戦闘経験や能力が向上している今ならわかる。どれだけザガンが優しいか。わざわざ小盾を装備している左側に避けるし、防御出来るギリギリのスピードや威力を見極めて攻撃してくる。

 本当、君は優しい人だね。だからどうしても、葛藤してしまう。ザガンを助ける道を、探そうとしてしまう。そんなの無理なのに。

 来月には、ノエルが攫われる。今回は事前にわかっているので、阻止することは可能かもしれない。でもザガンの邪魔はしないつもりだ。あの出来事は、2人にとって必要だから。2人きりになるからこそノエルはザガンから真実を聞けるし、なにより最初で最後の、兄妹として過ごす時間である。それを邪魔するなんて、俺には出来無い。

 未来を知っているというのは、有利に働くものだと思っていた。でも実際は、どうにも出来無いことがたくさんある。それに知っているからこそ、こんなにも葛藤するし……胸が痛くなるんだ。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結済】(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。

キノア9g
BL
完結済。騎士エリオット視点を含め全10話(エリオット視点2話と主人公視点8話構成) エロなし。騎士×妖精 ※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。 気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。 木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。 色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。 ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。 捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。 彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。 少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──? いいねありがとうございます!励みになります。

魔王討伐後に勇者の子を身篭ったので、逃げたけど結局勇者に捕まった。

柴傘
BL
勇者パーティーに属していた魔術師が勇者との子を身篭ったので逃走を図り失敗に終わるお話。 頭よわよわハッピーエンド、執着溺愛勇者×気弱臆病魔術師。 誰もが妊娠できる世界、勇者パーティーは皆仲良し。 さくっと読める短編です。

イケメン王子四兄弟に捕まって、女にされました。

天災
BL
 イケメン王子四兄弟に捕まりました。  僕は、女にされました。

俺は北国の王子の失脚を狙う悪の側近に転生したらしいが、寒いのは苦手なのでトンズラします

椿谷あずる
BL
ここはとある北の国。綺麗な金髪碧眼のイケメン王子様の側近に転生した俺は、どうやら彼を失脚させようと陰謀を張り巡らせていたらしい……。いやいや一切興味がないし!寒いところ嫌いだし!よし、やめよう! こうして俺は逃亡することに決めた。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

不憫王子に転生したら、獣人王太子の番になりました

織緒こん
BL
日本の大学生だった前世の記憶を持つクラフトクリフは異世界の王子に転生したものの、母親の身分が低く、同母の姉と共に継母である王妃に虐げられていた。そんなある日、父王が獣人族の国へ戦争を仕掛け、あっという間に負けてしまう。戦勝国の代表として乗り込んできたのは、なんと獅子獣人の王太子のリカルデロ! 彼は臣下にクラフトクリフを戦利品として側妃にしたらどうかとすすめられるが、王子があまりに痩せて見すぼらしいせいか、きっぱり「いらない」と断る。それでもクラフトクリフの処遇を決めかねた臣下たちは、彼をリカルデロの後宮に入れた。そこで、しばらく世話をされたクラフトクリフはやがて健康を取り戻し、再び、リカルデロと会う。すると、何故か、リカルデロは突然、クラフトクリフを溺愛し始めた。リカルデロの態度に心当たりのないクラフトクリフは情熱的な彼に戸惑うばかりで――!?

悪魔の子と呼ばれ家を追い出されたけど、平民になった先で公爵に溺愛される

ゆう
BL
実の母レイシーの死からレヴナントの暮らしは一変した。継母からは悪魔の子と呼ばれ、周りからは優秀な異母弟と比べられる日々。多少やさぐれながらも自分にできることを頑張るレヴナント。しかし弟が嫡男に決まり自分は家を追い出されることになり...

魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました

タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。 クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。 死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。 「ここは天国ではなく魔界です」 天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。 「至上様、私に接吻を」 「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」 何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。