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連載
63話
しおりを挟む冒険者ギルドに到着した。混雑時は過ぎており、冒険者達の人数はまばら。ギルド職員達も今は余裕があるようだ。
第11都市での失敗を踏まえて気配は抑えたが、それでもこちらを確認してくる者はいる。ただ俺と視線が合っても、会釈される程度だった。それに王子が訪れたことで興奮する冒険者はいるものの、前回のように俺に恐怖したり、殺気を向けてきたりはしない。王子の傍には黒髪がいるという情報が広まり、心構えが出来ていたのかもしれない。
皆でカウンターに寄り、地下訓練所の使用状態を確認。空いていたので、貸切にしてくれないかと頼んでみると、なんとか了承してもらえた。オロバスが悪魔であり、バレると面倒なことになるかもしれないので、許可されたのはありがたい。
ちなみに基本は、冒険者間で問題が起こらないよう、貸切にはしないらしい。必ずギルド職員が1人は見学するそうだ。
それでも許可されたのは、王子がいるからだろう。あとすでに見学者が7人いるので、これ以上は邪魔になると判断されたから。
とにかく階段を下りて、訓練所に入った。鍵を閉めてから、魔導バリアがきちんと作動しているかチェックする。
その間にもリュカとオロバスは、それぞれの武器を鞘から抜いた。リュカは刀、オロバスはレイピア+短剣である。
第10ダンジョンから入手可能となる刀系。やはりリュカなりのロマンがあったらしく、10月下旬から腰に提げている武器が、刀に変更されていた。しかしまさか、その刀を入手しているとは。
艶やかな輝きを湛えている美しい刃には、もちろん感嘆するほどに目を奪われる。
だが特徴的なのは、鍔だ。
鍔が平らではなく立体的であり、精巧で繊細な装飾の中には、淡い光が浮かんでいる。それゆえ刃と柄が、鍔によって完全に離れており、使用すれば鍔から簡単に折れてしまいそうな構造をしている。
しかしあれこそが『リュミエール』の最強武器、アマテラスである。第11ダンジョンの超難関ギミックの先に眠っている、隠し武器。世界によって創造された、決して人間には創れない武器だということが、見ただけでわかる。
ゲーム内ですら入手困難なアイテムを現実で得ているなんて、リュカはすごいな。
そんなリュカは身体強化を行い、膨大な魔力を放出して威圧しながら、刀を構えた。
「昨夜も話した通り、魔法や剣技は使用不可。特に魔法なんて使用したら、建物を壊してしまう可能性があるからね。身体強化や、魔法壁……結界は、使用可。これで問題無いかな」
「ありませんよ。いつでもどうぞ」
相手へと剣先を向けて対峙する2人を、俺達は壁際で見守る。
以前リュカと手合わせした時とは違い、やけに場の空気が痛く感じるのは、名目が決闘だからだろうか。本気で命を獲るつもりは無いと思うが、それにしては肌を刺すような痛さである。
いつでもどうぞと宣言したように、オロバスからは動かない。
だからかリュカは一呼吸置くと、身体強化された足で地面を蹴り、一気に間合いを詰めた。速い。振り下ろされる太刀筋も、俺と手合わせした時より速い。
容赦無い攻撃だったが、オロバスは左手の短剣でガードした。キィン! と響く大きな金属音からは、攻撃の重さが窺える。
即座にレイピアでの突いてくるオロバス。それをリュカは、左腕に付けている小盾で防御した。オリハルコン製の小盾は、正直羨ましいほど格好良い。
レイピアを弾き、再び刀で攻撃する。だがまた短剣で防がれると同時に、レイピアにて反撃された。それにきちんと反応して、防ぐリュカ。
しばらくは激しい攻防が続いた。相手を見据えながら、ひたすらぶつかり合う2人。いくつもの火花が散り、キンッ、ガキンッと、絶え間無く金属音が聞こえてくる。
オロバスは想像通り、とてつもなく強い。剣術であれば俺とほとんど差が無いリュカの攻撃を、完璧に防いでしまっている。それに動きが洗練されている。そう感じるのは、たんに俺が、レイピアでの戦い方を知らないだけかもしれないが。
リュカもよく戦っている。時折ヒヤッとするものの、あれだけ的確で速い攻撃を防ぎきり、まだ怪我を負っていないのは、称賛するほどだ。
「フッ……!」
「ッ……はぁ!」
どれだけ経っただろう。2人の息が、だんだん上がっていく。それでも攻撃の手は止めず、間合いさえ取ろうとしない。引き下がった瞬間には、見えない何かに命を刈られるのかと疑いたくなるほど、激しく攻防している。
そうまでして相手に何を伝えているのか……どんな想いを受け取っているのか、見ているだけの俺には、わからない。
羨ましい。俺もオロバスと戦いたかった。7千年を生きている彼の実力を、体感したかった。
だが眼前の戦いを見ていると、オロバスに対しても羨ましくなってくる。
俺がリュカと刃を交えても、あんな鋭い目で見つめられることは無いから。俺を守りたいという、優しく甘やかな双眸。もちろんそれは嬉しいけれど、殺すつもりで向かってくるリュカも、感じてみたいと思ってしまう。……無いもの強請り、だろうか。
流れが変わったのは、リュカの攻撃が受け止められ、しかも刃を横に流された時だった。
空いてしまった胴へと、躊躇無くレイピアで攻撃するオロバス。それは魔法壁を貫き、リュカの脇腹へと刺さる。
「ぐぅ……ッ!」
リュカが痛みに呻いた。反射的にピクリと指が動くも、すぐに握り締める。ここで俺が杖を抜いて、勝負に水を差すわけにはいかない。
リュカは勝つと言った。俺の為に勝つと。だから俺はリュカを信じると決意したのだ。たとえ危険な状態に陥ろうと、絶対に手出ししてはならない。
それにリュカは膝を付かなかった。むしろ脇腹に刺さっている剣を掴むと、瞬時に刀を振り下ろす。レイピアが抜けないせいでオロバスの反応は僅かに遅れ、次の瞬間には。
「……ッ!」
左腕が、切り落とされていた。
切断部分から、ブシュッと黒い魔素が吹き上がる。腕は短剣もろとも床に転がっていき、その腕もまた黒い魔素へと変わっていく。
オロバスは顔を顰めたものの、片腕欠損となっても冷静だった。問答無用でリュカからレイピアを引き抜き、ようやく間合いを取ると、片腕だけでも構え直す。
リュカも今度は痛みに声を漏らすこと無く、ただただ瞳孔を開き、オロバスを見据えた。
溢れている殺気、心臓が重くなるようなほどの威圧。
――絶対に勝つという意思。
圧倒してくる気迫に、心が震える。どうしようもなく身体が疼く。
本当に、どうして相手が俺ではないんだ。
リュカとオロバス、動いたのは同時だった。一瞬にして間合いが詰まり、ガキンッ! と刃がぶつかる。
鍔迫り合いとなる前にリュカがレイピアを横に弾いてから、空いた箇所へとすぐさま刀を下ろした。片腕を失ったオロバスはレイピアで防御するしかなく、防ぎはしたものの反撃出来無い。いや、金属音が鳴った直後に手首を捻ったことで、刀を大きく弾いていた。そして開いたリュカの首元へと、剣を突き付ける。
負ける。
そう思った。しかしリュカは間一髪で上体を横に逸らして避けると、流れのまま身体を屈ませ、オロバスの足を払った。体術を使用してくることを想定していなかったのか、オロバスはバランスを崩して手を床に付く。
振り下ろされる刀。結界を破壊するほどの威力に、オロバスは目を見開き――。
ピタリ、と。眼前で刃が止まる。その瞬間2人が動かなくなり、時間さえも止まったような気がした。
「…………俺の、勝ちだよ」
「そう、ですね。私の負けです」
勝敗が付いたことで、リュカが刀を下ろした。
張り詰めていた空気が緩まり、はぁと息が漏れる。いつの間にか呼吸を止めていたし、拳を力いっぱい握っていた。掌が少々痛い。
とにかくリュカが勝った。その喜びにじわじわ胸が熱くなるも、リュカの身体がふらりと倒れそうになるのを見て、慌てて駆け寄る。
「リュカ! リュカ、これを早く」
ふらつく身体を支え、マジックバッグからポーションを出した。上級ポーションだ、致命傷だったとしても治るはず。
ポンッと蓋を弾いてリュカの口許に持っていくと、リュカは手を添えてポーションを煽る。
ゴクゴク喉を鳴らして飲み終えると、吐息を零したあと、いつものように優しく微笑んできた。
「ありがとうザガン。もう大丈夫だよ」
「そうか、良かった」
疲れているようで呼吸は乱れているものの、顔色は悪くないのでホッとする。
戦っている最中は見る余裕が無かったが、改めて確認してみると、リュカの脇腹は赤く染まっていた。魔法壁を破り、ドラゴン革コートさえも突き抜ける攻撃か。やはりオロバスは強いな。
そのオロバスはというと、傍にノエルが駆け寄っており、回復している最中だった。人間の治り方とは違い、魔素が集まり腕が形成されていく。
そういえば、切り落とされた片手はどうなったのだろう。気になってそちらを見ると、短剣だけが転がっていた。服すら消えている。服も人化の一部だったのか。
ノエルが回復魔法を施しているのもあり、すぐに手が生え終わった。
「オロバス、終わりましたよ」
「ありがとうございます、ノエルお嬢様。ですがお嬢様のお手を煩わせずとも、片腕なら1時間程度で再生し終わりましたのに」
「何を言っているんですか! そんな痛々しい状態では、外に出られないじゃないですか!」
「あ、そちらですか。もう少し心配してほしかったですね。これでも、負けてショックを受けているのですから」
「私はリュカに勝ってほしかったので、問題無いです」
得意気に胸を張るノエルに、オロバスは言いようのない微妙な表情を浮かべる。
彼は以前より、こんな顔をすることがあった。
たとえばノエルが2歳の時。いつもはオロバスに連れられてくる妹が、1人で俺の部屋のドアを叩いた。少し不思議に思ったものの、まだ2歳である。まさかメイド達の目を盗んで自力で階段を下りてきたとは思わず、いつものように絵本を読み聞かせ、船を漕ぎ出したらベッドに寝かせておいた。
しばらくしてオロバスが地下に捜しにきたのだが、ベッドの上にいるノエルを発見すると、今と同じ表情になったのだ。怒るに怒れない、困惑と脱力が混ざったような表情。なんと上では、ノエルがいなくなったことで大騒ぎになっていたらしい。
今も言葉が見つからなかったようで、意識を切り替えるように溜息をつくと、俺達を見上げてきた。
リュカが一歩前に出て、手を差し述べる。するとオロバスはその手を掴んで、立ち上がった。
「ありがとうございます、リュカ殿下。脇腹は大丈夫でしたか?」
「あれくらいなら、ポーションで治るから大丈夫だよ。それで、どうかな。貴方は俺を認めてくれるだろうか?」
「はい。悔しいですが、負けた以上は認めざるを得ません。それに殿下が危なくなるたび、坊ちゃまから威圧されるほど、坊ちゃまの心は貴方様に寄り添っておりますから」
俺が威圧? していたか? 首を傾げながらリュカを見上げると、ふふっと笑みを零された。
「気付かないくらい、熱中して見てくれていたんだね」
「兄様がすごい威圧を何度もするので、隣に立っていたベネットが倒れそうになっていましたけど、気付いていませんでしたか?」
「……戦いから目を逸らせなかった」
いまだ壁際にいる彼女達へと視線を向けると、ベネットがシンディに膝枕されていた。ニナも壁に背中を預け、ぐったりした様子で座っている。そしてミランダとカミラが頭や肩を撫でていた。も、申し訳無い。
「このオロバス、坊ちゃまが赤子の頃から誠心誠意込めてお世話をしていましたが……いえ、坊ちゃまが屋敷を出てから、もう15年経つのです。私やライル様がいなくても、貴方は立派に成長し、大人になられた。私の記憶にある小さな貴方は、もういないのですね」
オロバスは寂しそうに視線を落とした。彼のこのような表情は、初めて見る。
父上以外には無関心だと思い込んでいた。俺やノエルの面倒を見るのは、父からの命令なのだと。だが不思議と、今はオロバスからの愛情をしっかり感じられる。
昨夜リュカが言っていたように、彼は最初から俺を愛してくれていたのだろう。ただ、俺が気付かなかっただけで。
俺が……俺が変わったのだ。リュカが俺との約束を守り、オロバスに勝ってくれたから。俺にはリュカという絶対的な存在がいることを、示してくれた。そうして俺を救ってくれた。
胸から多大な喜びが溢れ、リュカに触れたくなる。抱き締めてキスしたくなる。けれどまだ我慢だ。
リュカに伸ばしかけた手をグッと握り、改めてオロバスを見つめる。
かつては俺を裏切り続けたオロバス。だが世界によって時を戻され、俺と融合したことで変化が起きた。3歳で地下に幽閉されてからというものの、俺に対して過敏になっていた父上から、俺を助けてくれた。しかも説教までして、父の態度を変えてくれた。
誠心誠意込めて世話したという言葉通り、細かな体調管理から教育まで、あらゆる面から世話になった幼少期。その記憶は、俺の中にきちんと残っている。
そうして15年経ち、成長した現在。顔を上げなければ合わなかった目線が、同じくらいの高さになった。
「……オロバスには、感謝している。お前がいてくれたから、俺は健やかな毎日を送れた。地下から出られなくても、健康でいられた。お前がいろんなことを教えてくれたから、屋敷を出てからも問題無く生きられた。お前は昨夜、俺に対して真っ直ぐに成長したと褒めてくれたが、その要因の1つは明らかにオロバスだ。ありがとう、オロバス」
「坊ちゃま……。勿体無いお言葉にございます」
感激するオロバス。リュカの言っていた通り、これだけの言葉でも、喜んでくれるのだな。それでも屋敷を出てからの15年を伝えるには、難しく感じる。
ほとんど大森林から出ずに独りで生きてきたと教えたら、屋敷から見送るしかなったオロバスに後悔の念を抱かせてしまいそうだし。別に独りでも寂しくなかったと付け加えれば、ではオロバスに支えられた9年間はなんだったのかという話になりそうだし。
刃を交えれば、この15年をどう生きてきたか、簡単に伝えられると思っていた。
ここまで強くなるにはひたすら戦い続けるしかなく、命を奪うか奪われるかの環境において、孤独を感じている余裕などほとんど無かったと。戦うことが……強くなることが生き甲斐だったのだと。
だが過去のしがらみが除かれた今。オロバスからは、俺に刃を向けることも向けられることも、望んでいないように感じられる。
わざわざ戦わなくても。言葉にしなくても。今の俺を見れば、わかるから。
そうだ、昨夜オロバスは言っていたではないか。自分が負けるのは目に見えていると。
彼は7千年を生きている悪魔だ、本気を出せば尋常ではない被害が出るだろう。きっと俺を殺すことになる。だから絶対に本気は出せない。だが本気を出さなければ、俺に負けると。
それほど強くなったことが、再会した瞬間には伝わっていた。そして闇属性である俺がどのような生活を送れば今のように成長するかも、9年間世話してくれた彼には簡単に予測出来たのだろう。
俺の、育ての親。
優しく見守ってくる双眸は変わっていないのに、今の今まで彼からの愛情を素直に受け取れなかったことには、謝罪したくなる。だがオロバスは、そんなもの求めていない。
――伝えなければならない。過去ではなく、これからの俺を。
視線はオロバスに向けたまま、隣に立っているリュカの手を探る……までもなく、すぐに握られた。握り返して、言葉を紡ぐ。
「オロバス。俺はリュカを、心から愛している。そしてどんな困難があろうと、リュカと共に生きていくと決めた。だから、俺達を認めてほしい」
長くあれこれ言うよりも、直球の方が伝わるのではないか。
その考えは正しかったようで、オロバスは柔らかく微笑んだ。
「シエル坊ちゃまが選んだ相手なら、素晴らしい人間に決まっていますからね。もちろん認めます」
屋敷を出たのは、15年前。それでも今ようやく、親元から巣立てたように感じた。
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