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連載
48話
しおりを挟む侯爵が帰ると、ベネットがすぐにキッチンに立ち、夕食の準備をしてくれた。その間に俺達も、旅途中に使用したものを整理する。
夕飯を食べたあとは皆で茶を飲みつつ、侯爵から受け取った新聞の、問題となる記事を読んだ。
書かれていた内容は、ドラゴン戦が終わったあとの、マニフィーク公爵が見ていた一部始終である。闇属性という理由だけで令嬢が俺を殺害しようとしたことや、周囲にいた魔導騎士達の反応、リュカの激怒。
『相手が誰であろうと、人殺しは人殺し』――リュカの言葉から、闇属性への差別に対する問題提起もされていた。
他者を貶める行為は、自らの心が醜いと晒しているようなものである。相手が闇属性であろうと殺せば殺人罪が適用され、傷付ければ傷害罪である。心当たりのある者は、自分が犯罪者だということを自覚せよ、と。
こんな記事が全国紙の一面に載れば、世間が大きく揺らぐのも頷ける。まさか4大公爵家から、このような文書が出されるとは。いや、4大公爵家だからこそかもしれない。
「ふーん。ザガンのことは、悪く書かれていないじゃないか。闇組織から騎士達を守ったことも、載ってるし。倒れたザガンを、リュカが必死こいて介抱したことまで。婚約者殿の無事を祈る、だってさ」
「むしろノエルを攻撃した女、メッチャ悪者じゃん。貴族どころか、人としてあるまじき行為だなんて。最低な真似したのは事実だけど、フォローの1つも無いんだね?」
「マニフィーク家は、4大公爵だからのう。王子であるリュカが明らかに間違っている場合でない限り、公爵はリュカと、リュカが大切にする伴侶を守ろうとする」
「ええっと。どういうこと?」
4大公爵とは、第3都市、第6都市、第9都市、第12都市の、東西南北を守護している領主達のこと。そんな彼らの起源は、ソレイユ王国成立と同時である。
神ソレイユのもと、ソレイユ王国が成立したのが、約5千年前。初代ソレイユ王に選ばれたのは、もちろん神ソレイユの眷属である。
そんな初代王には、信頼する4人の友人がいた。彼らは心から王を祝福し、これからの王国繁栄を願って、神ソレイユに誓いを立てた。決して友人達を裏切らず、力を合わせて王と妃、その子孫を守り、王家を代々支え続けていくと。
時代が進むにつれて人口が増えていくと、彼らは王の傍を離れ、東西南北をそれぞれ管理するようになった。王家の負担を少しでも減らす為に。
さらに人口が増えて貴族という社会階級が生まれると、彼らの子孫には王家に次ぐ、公爵の爵位が与えられた。王家の友人である証として。
そうして公爵家は、現在もそれぞれ東西南北を管理しながら、王家を支え続けている。
「つまり4大公爵家とは、王家を守護する、王家にとっての絶対的味方というわけじゃな」
「へー。5千年も忠誠を守るなんて、すごいじゃん。そういうのって、どっかで裏切りが出てきそうなのに」
「千年前までは、神ソレイユがおったからのう。神に誓いを立てたのじゃ。よって王家に仇なせば、神に殺されるだけ。一瞬にしてな」
神ソレイユが姿を消してから約千年。その間に王権を奪おうと考えた人間は、いたかもしれない。だが、もしも今すぐ神が復活したら。その時に王家が壊滅でもしていたら。神によって、ソレイユ王国の人々は殲滅される恐れがある。神とは、それほどの存在なのだ。
「そっか、神様がいるんだもんね。うーん、神様かぁ。いまいち本当にいるっていう実感が湧かないなぁ」
ニナは眉を寄せつつ、新聞を睨む。するとシンディも、憂いを帯びた表情で溜息をついた。
「神ソレイユがいた頃は、とっても信仰が厚かったみたいなの。もちろん、今でも神ソレイユへの信仰は残ってるわ。神がいてこその長い歴史を、現在まで紡いできているから。それにリュミエールや邪神も出現するものね。でもやっぱり、今も生きているかどうか、疑問視する声もあるのよ」
「で、でも……生きていることは、確かなんですよね?」
ベネットが不安そうに俺を窺ってきたので、頷く。
女神テールが言っていたが、ソレイユ王国には、神ソレイユの結界が張られている。もし亡くなっていれば、結界は消えているだろう。
それに女神テールは俺を見て、女神リュヌが生きていると確信した。眷属が、神の生きている証となるのだ。よってリュカが、神ソレイユの生きている証拠になっている。
「……神ソレイユは、今どうされているんでしょう。本当に、ただ眠っているだけなのでしょうか」
ノエルの呟き。それに答えられる者はいない。
シーンと場が静まったので、なんとなくリュカを見てみると、彼はニコリと微笑んでから皆を見渡した。
「とにかく、明日は冒険者ギルドに行って、兄上からの手紙を確認しよう。何かわかったかもしれないからね。手がかり無しという返事の可能性もあるけど、そうだった時には改めて、みんなで解決策を考えようか」
確かに、現状で考えても無意味である。まずは明日、冒険者ギルドに行かなければ。
翌朝、11月6日。朝食を終えたらすぐに、全員で外に出た。冒険者ギルドに行くだけなのに皆で出掛けるのは、俺が共に歩いてほしいという願いを叶えてくれる為である。心より感謝する。
それとせっかく全員で出るので、防具などを揃え、それでも時間があれば観光しようという話になった。
ところで今日もリュカが腰を抱いてこようとしたので、伸ばされた手を取って、繋いでみた。離せないように、しっかり指を絡める。それからリュカを確認すると、彼はどうしてか目頭を押さえた。
「……ザガンが可愛すぎる!」
「馬鹿言ってないで、早く行くよ!」
ミランダがベシッとリュカの背中を叩いて、歩くよう促してくる。すでにシンディやカミラが歩いていた為、俺達もそのあとを追った。結局手繋ぎで良いかどうかの返答は無かったが、手を離そうとしないので、このままで良いのだろう。
しかし手を繋いだだけで可愛いと言って喜ぶなんて、お手軽すぎないか? 悪徳貴族に騙されないか心配になるぞ。そうならないように、俺がリュカをしっかり守っていかなければ。
内心気合いを入れつつ、ここからでも見える、冒険者ギルドの旗を目指す。
だいぶ冬へと移行しているが、まだまだ紅葉が続いている街並み。もうすぐ芸術祭だからかあちこちに飾りもされており、とても華やかだ。
「うわ、これすっごく綺麗だよ」
「本当ですねぇ。とてもキラキラしています。それに素晴らしい職人技です」
ニナの言葉に、ノエルが同意する。ショーウィンドウに飾られていたのは、ガラス細工だった。花飾りやティアラなど、どれも美しく輝いている。
「このフワフワな服、ベネットちゃん好きそうねぇ」
「は、はい。すごく可愛いです。ロリータって言うんですけど」
確かにやたらとフワフワしている服だ。色彩も薄い。その横には同じような系統のズボンもあるので、男用だと思われるが、俺は絶対に着ないからな? どうして残念がるんだリュカ。
「ミランダの見てるワンピースも、清楚で可愛いじゃん」
「へっ? あ、ああ、そうだね。可愛いんじゃないかい? ノエルやシンディに似合いそうだよ」
「うふふ、私はミランダちゃんに似合うと思うなぁ」
「わっ……私は、こういうのとは無縁というか」
「ふーん。へー? ……いたたたたっ」
焦るミランダをニナがからかい混じりで覗き込んだので、まぁそうなるよな、と。そしてノエルやベネットが、楽しそうにクスクス笑う。皆、朝から元気だ。
「ふむ。さすが芸術の街と呼ばれるだけあるのう。画材専門店に絵画展。楽器専門店があるかと思えば、いくつもの演奏会のポスターが貼られておる」
「そうだね。この楽団なんて、王都でも名前を聞くくらいに有名だよ。ザガンは何に興味ある?」
リュカに顔を覗かれ、カミラも見上げてくる。
「俺は。……この、カラクリ時計展のポスターが」
「ザガンよ。それは結局のところ、魔導具ではないか」
「もう、ザガンらしいなぁ」
興味があるものと言われたから答えたのに、カミラは呆れたように溜息をつくし、リュカは苦笑して髪にキスしてきた。仕方無いだろう、絵画も音楽もサッパリわからないのだから。
とにもかくにも、楽しげに歩く友人達と一緒にいるからか、俺を見てくる人々の視線は、困惑がほとんどである。リュカ達が悪意を消して、忌避を和らげてくれている。本当に感謝してもしきれない。
それと、マニフィーク公爵の文書による効果も、あるかもしれない。あくまでも王子であるリュカの為だとはわかっているが、それでも会うことがあれば、きちんと礼を述べよう。
外門と近いこともあって、冒険者ギルドに近付くにつれ、人が増えていく。比例してこちらを見てくる目も増えるが、王子と親しげに手を繋いでいるせいか、悪意を向けきれない者が多い。道を開けてくれるのも、たぶんリュカがいるからだよな?
ギルドに到着。早朝ではないものの、まだ朝なので結構な冒険者がいた。そんな彼らが、入った瞬間こちらに向いてきたのは、俺達が気配を抑えていなかったからだ。
手練れの者ほど、他者の強さや魔力量を把握出来るようになる。そして俺やリュカは、とにかく魔力量が膨大である。だから確認してきた。いったいどんな連中が入ってきたのかと。
結果として彼らは、驚いて後ずさったり、ヒッと悲鳴を上げて、恐怖に身を竦ませたりする。こちらに殺す意思はは無いというのに。
「……気配、抑えるべきだったな」
「そうかもしれないね。職員達の仕事を中断させてしまったのは、申し訳無いな。ザガン、みんなも。そっちの空いている隅で待っていて」
コクリと頷き、繋いでいた手を離すと、リュカに言われるまま隅に移動した。リュカは、職員の座っているカウンターへ。
彼と離れた途端、いくつかの殺気が感じられた。初めて見るだろう黒髪に臆さないとは、さすが冒険者である。だがもっと鍛錬しなければ、俺には勝てないぞ。まぁ本当に実力がある者達は、こちらをチラチラ見ながら距離を取っているが。
ところで何故か、カミラがマジックバッグから大杖を出してパシーンパシーンと掌に当てているし、ミランダもハルバードを出してドンッと床に付いたが、どうした?
首を傾げつつ2人を見れば、視線に気付いたカミラが、ニヤリと笑う。
「いやなに。不届き者がおれば、誤爆でもしてやろうかと思うてな。わらわであれば、ごめーん間違えて魔法撃っちゃったテヘペロ☆ で押し通せるであろう」
「文句言ってきそうな奴は、ブッ飛ばせば早いじゃないか。あぁ、なんだか素振りしたくなってきたねぇ」
何故こんなにも、血気盛んなんだ。お前達の行動に、周りが引いているぞ。困惑どころではないぞ。いやしかし、冒険者相手であれば、それで良いのか?
「私もザガン殿を守ります!」
「待てノエル、剣を抜こうとするな。お前は騎士だろう」
思わずノエルの腕を掴めば、彼女はぷくぅと頬を膨らませながら、俺を見上げてきた。
「何故止めるのですか、ザガン殿。それとまだ見習い騎士です。学園卒業後、2年間は見習いとして先輩騎士の元で修行するのが決まりです。2年経てば試験を受けられるようになるので、合格すると騎士になれます。よって、まだ騎士ではないので」
「では先輩騎士であるリュカの顔に泥を塗らないよう、民間人との衝突は避けるように」
「………………はい」
窘めると返事はしたものの、不服そうである。ああそうか。
「俺を守りたいと思ってくれて、とても嬉しい。ありがとうノエル」
「は……はいっ!」
感謝すれば、パァッと花が咲いたような笑顔になった。間違っていなかったようだ。
ピシッと姿勢を正したノエルは、ニコニコと俺を見上げてくる。そんな彼女を、ニナやベネット、シンディが微笑ましげに見守ってくる。
そうこうしているうちに、リュカが戻ってきた。手に小包を持っている。
「みんな、会議室を借りたから、上に行こうか」
促してくるのは良いが、いちいち俺の髪にキスしなくていい。それと少し移動するだけなのに、手を繋ぐのもどうかと思うぞ。
カウンター脇で待っていた職員の案内で、2階に上がった。会議室を開けてもらい、入室する。鍵はシンディが預かり、職員が出ていくとすぐに施錠した。皆それぞれ椅子に座り、リュカが小包を開けるのを待つ。
小包から出てきたのは、手紙が2通と、革製ポーチだった。ポーチはマジックバッグだろう。
「こっちの手紙は、先生からノエル宛だね。はいノエル」
「ありがとうございます」
2人が封を開け、それぞれ手紙を読み始める。邪魔しないよう静かに見守っていると、隣に座っているリュカが困惑していくのを感じられた。眉間に皺も寄っている。いったい何が書いているのか。
先に読み終わったのはノエルで、何か言いたげに俺を見てきたものの、リュカがまだ読み終えていないことに気付いて口を閉じた。
それからしばらくして、リュカがようやく読み終える。とてつもなく困惑した表情で、俺達を見渡してきた。
「その、情報量が多くて、どこから話すべきか。んー……まずは、どうやってこれらの情報を得たか、からかな。手紙に書かれていることが正しいという証明は、重要だと思うから。ただこれも、俺には真実かどうか判断出来無いんだけど。とりあえず手紙には、神々についての顛末を知っている、悪魔が近くにいたって書かれてる」
「……悪魔。え、え? 悪魔が、近くに?」
ニナが驚きながらキョロキョロ見渡し、バッチリ視線の合ったミランダが、慌てたようにフルフル首を振って否定した。それはまぁ、そうだろう。
しかし、悪魔か。そのような存在が情報源になるとは、考えたことも無かった。だが言われてみれば、納得もする。
「女神テールは、人間に擬態していた。しかも魔清を消した状態で。つまり悪魔が人間に擬態し、そこらに紛れ込んでいても、おかしくはない。それと以前も言ったが、魔瘴から生まれるモンスターであろうと、人間に害をなすとは限らない。現在ソレイユ王国で生まれてくるモンスターは、問答無用で襲いかかってくるが……神ソレイユが眠る前から存在している悪魔なら、人間に友好的な可能性は高いだろう」
「なるほどのう。魔物には寿命が無い。しかも悪魔はSSランク、並大抵の人間では倒せん。さらに人間に擬態が可能となれば、数千年生きている悪魔が国内に潜んでいても、不思議ではないな」
「盲点だったわねぇ。千年前の情報なんて、書物からしか得られないと思い込んでいたわぁ」
仕方無いだろう、俺達は寿命がある人間なのだから。それに何千、何万年と生きている悪魔を、実際に見たことが無い。いや、あるのかもしれないが、気付いていない。人間に擬態して魔瘴を隠され、気配も消されれば、誰も気付けないから。
そうしていつしか王国では、過去にはいたらしいという認識になっていた。広大な山岳地帯には、悪魔達の街があるのだろうと。
「え、えっと。つまり街を歩いていると、気付かないうちに悪魔と擦れ違っている、なんてことも、あるわけですか?」
「そうだ。もしかしたらドラゴンも、そこらにいるかもしれない」
SSランクの悪魔が擬態可能なら、SSSのドラゴンも可能だろう。なのでそう答えたところ、ベネットは小さく悲鳴を上げて震えた。ああ、ダークドラゴンとの戦闘を思い出したのか。無駄に恐怖を煽ってしまって、すまない。
「ちなみにその悪魔、先生の傍にいるらしいんだけど」
リュカがノエルを見ると、ノエルは大きく目を見開いた。だがすぐに、顔を引き締める。
「父様からの手紙には、現在は裁判で忙しいけど、11月中にはカタを付け、12月にはオロバス……父様に仕えている執事を、こちらに向かわせるとありました」
父上とオロバスは、幼少期からの友人らしい。本来なら主人の面倒を見るはずの執事が、地下にいた俺の世話をしていたのは、父が命令したからだろう。そうして俺は、彼から文字や言葉を教わった。それに。
「昔『ザガン』という悪魔がいたと教えてくれたのも、オロバスだった」
俺は父上の言うことを聞いていた為、虐待はされなかった。それでも確かに、オロバスから昔話として、悪魔の話をされた記憶がある。だいぶ幼かったので、詳細は覚えていないが。俺がザガンと名乗っているのも、ゲームと同じ名前であるべきと考えたからだ。
しかし俺は父上から虐待を受け、そんな状況下でも世話してくれる執事から聞いた、悪魔の話を覚えていた。だから悪魔だと罵り殺そうとしてきた連中を憎んだ時、あえて悪魔の名を借りて『ザガン』と名乗ったのだ。連中の望んだ通り、悪魔となって人間共を殺していく為に。
そうか。俺の面倒を見てくれていた執事は、悪魔だったのか。
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