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47話

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 夕方前、第11都市に到着した。
 馬車に乗ったまま外門に近付くと、王家の紋章に気付いた衛兵達が、御者席から中を確認してくる。リュカが顔を出して確認は終了、丁重に誘導されながら外門を通過した。外から感じられる、慌ただしい気配。

「王命を受けている領主が迎えに来るはずだから、もう少し待っていてね」

 わざわざ王命が出されているのか。いや、第2王子が来訪するのだから、出さなければ誰が対応するかで争いが起きてしまうな。貴族間の軋轢を煽るようなことは、避けなければならない。

 馬車周辺に、少しずつ手練れの者達が集まってくる。騎士や魔導師だろう。王子来訪だからか、緊張感が漂っていた。少し離れたところには民衆もいるようで、ざわつきが聞こえてくる。それも、しばらくすれば消えたが。何者かが言葉を発せない程度に威圧している。

 その数分後、外から声をかけられた。

「大変お待たせしました、リュカ殿下。準備が整いました」
「ご苦労。じゃあみんな、出ようか」

 リュカの指示に、皆が返事をする。まずはリュカから。そして差し伸べてくる手を取り、俺も外に出る。

 途端、空気が大きく揺れた。広がっていく動揺。先程から場が威圧されているので、声を出す者はいない。それでもあちこちから、恐怖や侮蔑、憎悪が伝わってくる。――黒髪を、晒しているから。

 リュカはそんな俺を引き寄せると、大勢に見られているとわかっていながら、愛おしげに黒髪にキスしてきた。守ろうとしてくれるのが、とても嬉しい。

「少しだけ、みんなと待っていて」
「わかった」

 返事をすると、リュカは出迎えている領主の方に歩いていった。大杖を持っている、髭の長い御老人。彼が第11都市の領主か。この場を、静かに威圧しているのも。
 リュカもブワッと魔力を溢れさせたのは、王子としての威厳を示す為か、それとも俺を見てくる者達への牽制か。

 とにかくあの場はリュカの領分なので任せておき、俺はまだ馬車内にいる面々に、手を差し伸べた。

「ありがとうございます、ザガン殿」

 手を取りつつ微笑んでくるノエルに、コクリと頷く。それからカミラ、シンディ。ミランダは自分で降りていった。
 馬車内に荷物が残っていないことを確認して、御者席にいたニナとベネットから馬車を外したという声が聞こえたら、ノエルがマジックバッグに収納して完了。
 俺達7人と馬2頭で固まり、リュカの用事が終わるのを待つ。

 現状、敬礼している魔導騎士達が、こちらを見てくることはない。彼らはリュカを迎える為にここにいるので、王子を前にして俺に意識を向けていたら、職務怠慢どころの話ではなくなる。
 警備兵達も責務を全うしていた。王子を拝見しようとたくさんの人々が集まっているので、気が気ではないらしい。

 その人々の視線が、現在でも半分くらい俺に向いていた。しかも馬車から降りた直後とは違い、戸惑いが多く感じられる。先程リュカが、黒髪にキスしてくれたから。すごいなリュカ。
 そのうちまた悪意に戻るだろうが、今のところは友人達が囲んでくれているし、王子を迎えている場なので、何かしようとしたら問答無用で捕らえられるだけである。

 5分ほどで領主との挨拶が終了して、リュカがこちらに戻ってきた。

「みんな、待たせてごめんね。今回も屋敷を用意してもらっているから、行こうか」

 騎士数人が馬を預かってくれたので、俺達は領主の元へ。周囲に馬車は見当たらないので、今回は徒歩らしい。

 ところでリュカが腰を抱いてきたのだが、手を繋ぐのでは駄目なのか? そう思ってリュカを見上げたところ、ニコリと微笑まれた。そうか、駄目なのか。恥ずかしいが仕方無い。

 どうにか羞恥を抑えて御老人の元に行くと、彼は柔らかく目を細めた。

「貴殿が、リュカ殿下の婚約者ですな。ほっほっほっ、お噂はかねがね。儂はモデストと申します」
「……ザガンだ」

 軽く会釈されたので、俺も返しておく。
 彼は見るからに魔導師であり、内包されている魔力も多かった。たぶんカミラ以上だ。よく鍛練しつつ、長生きしているからだろう。
 それにしても、噂とはなんだ? 

「モデスト侯爵、噂というのは?」

 リュカも気になったようで、聞いてくれた。侯爵はゆっくり歩を進めつつ、長い髭を撫でる。

「第9都市領主のマニフィーク公爵が、自身の文書を新聞に載せましてな。そこに殿下の婚約者が、闇属性の男性だと書かれておりました。詳細は読んでいただいた方が早いので、持ってこさせましょう」

 領主は同行していた魔導師の1人を手招きすると、何かを伝えた。たぶん新聞のある場所だろう。儂の書斎、と聞こえてきたので。魔導師は頷くと、どこかへと走っていく。

「ふふ、婚約者だって。嬉しいねザガン」

 歩きながらも、リュカは黒髪にキスしてきた。すると共に歩いている魔導騎士達から動揺が伝わってくるし、リュカに目を奪われていた民間の女性達も、驚いたように俺の黒髪を凝視してきた。

 俺を守ろうとしてくれるのは、とても嬉しい。しかし少々やりすぎではないか? 俺としては、共に歩いてくれるだけで充分なんだが。ほら見ろ、ミランダとカミラは溜息をついているし、御老人はほっほっほっと笑っているぞ。

「ともかく、王家を守護する4大公爵の1角から、出された文書ですからなぁ。ブレイディ伯爵家のご令嬢が攻撃された事件も含めて、世間を大きく揺らがせておりますぞ。王都では、ブレイディ殿が暴れておるようじゃし」
「父様が? ……あ、すみません」

 俺の後ろを歩いているノエルの呟きが、侯爵にも聞こえたらしい。彼は歩みを止めて、ノエルへと振り返ってきた。そして顔にシワを刻んで微笑む。

「構いませんぞ、ブレイディのお嬢さん。ご無事で何よりじゃ」
「はい。お心遣い、ありがとうございます」

 ノエルが頭を下げると、杖を付きながら、再びゆっくり足を進める御老人。俺達はそれに合わせて歩いていく。

「まぁ、ブレイディ殿の暴れたい気持ちは、わかるわい。娘が殺されかけたのに、罪を軽くすべきと訴えてくる連中が、多いそうじゃから。闇属性の男を攻撃しただけであり、庇ったお嬢さんも悪いと。闇属性の男が殿下の婚約者なのは、あり得ないと」
「そんな……そんなの、言いがかりではないですか!」
「まさしく。なにせそやつらの目的は、ザガン殿を完全悪に仕立て上げ、リュカ殿下との結婚を阻止することじゃからな。そして自分の子を、代わりに宛がおうと目論んでおる。王太子の剣となるリュカ殿下の伴侶になれば、王家と大きな関係が持てるからのぅ」

 なるほど。リュカは次代の王弟として、結婚してもソレイユの姓を名乗り続けるから、政略結婚させたい貴族が多いのか。ちなみにリュカの妹弟はソレイユの名を継げず、嫁や婿に行くことになる。

「王太子のお相手は、4大公爵家から選出するのが、昔からの決まりじゃ。しかしリュカ殿下のお相手は、誰でも良い。だからこそ、そのような紛争が、水面下で繰り広げられておるのだよ。いやはや、人の欲とは醜いものじゃ」
「ふふ、本当に愚かだよね。俺の意思を無視しているあたり、救いようがない。俺はザガン以外、絶対に選ばないのに。それに王都の有象無象が何を言おうと、あの女は死刑確定だから。ザガンを殺そうとした人間を、生かしておくはずないじゃない。だから安心してね、ザガン」

 死刑かどうかはともかく、ノエルを傷付けたので相応の罰は受けるべきだし、リュカが俺の為に怒ってくれるのは嬉しい。

 だから威圧してまで、怒りを露にするのは止めてくれないか? またもやミランダやカミラが溜息をついているし、後ろにいるベネットやシンディの微苦笑まで聞こえてくるから。侯爵もまた、ほっほっほっと笑っているぞ。





 ゆっくり歩いて約15分後、屋敷に到着。先程頼んだ新聞が届くまで、侯爵にはリビングで休んでもらうことになった。

 友人達には、リュカが屋敷内の確認や片付けをするようにと指示を出したので、現在リビングのソファに座っているのは、リュカと俺、モデスト侯爵のみ。それとノエルが、キッチンで紅茶の用意をしてくれている。

 中庭が夕焼けで赤く染まっていく様子を眺めていると、同じようにのほほんと眺めていた御老人が、ふと俺を見てきた。

「それにしても、やはり百聞は一見に如かずですなぁ。王都で闇属性だなんだと喚いている者達も、いざ婚約者殿を見れば、誰もが口を噤むでしょうぞ」
「そうだね。面と向かっては、誰も何も言ってこないよ」

 そうなのか? 闇属性の男で、さらには冒険者である。むしろ多くの貴族達が、あの令嬢のように面と向かって暴言を吐いてきそうだが。……いやあれは、姑息な攻撃が先だったな。そしてリュカに責められたから、暴言を吐いたのだ。俺でなく、リュカに向かって。

 考えても理由がわからなかったので、隣に座るリュカを見上げるも、彼は俺の髪を梳いてくるばかり。

「…………リュカが、常に俺にくっ付いているからか?」
「もちろん、誰も俺達の間には入れないよ。ふふ、可愛いなぁ」

 この反応、絶対に違うだろう。思わずムッとしたら、頬にキスされた。侯爵の前で、何をしているんだ。御老人が闇属性に悪意を持っていないと判断したからか、遠慮が無くなってきている。

「ほっほっほっ。果たして何人の魔導騎士が集まれば、ザガン殿に勝てるとお思いかな? 100人? 200人? そのような相手に、いったい何が言えるじゃろう」
「つまり貴族社会も、強さでどうにかなるということか?」
「基本的にはね。例えば討論になった時、直接攻撃することは犯罪だけど、相手を威圧して黙らせることは許されている。だから貴族達は、幼少期から鍛錬してるんだよ。どれだけ威圧されても、耐えられるように。それに髪色が濃いだけで、将来有望だと期待されるのが貴族社会だしね。強者が正義というのは、なにも冒険者だけじゃない」

 そうか。それでリュカも、大勢の前で侯爵と挨拶を交わしていた時、魔力を纏っていたのだな。

「ザガン殿に対して、影で文句を垂れている者はおるじゃろう。闇属性だなんだと難癖付けて、どうにか排除しようとする者もな。しかしこれほど強ければ、大抵は諦めるぞ」

 貴族間では、威圧して黙らせることは許可されているのだな。ならばそのまま気絶させても、問題無いのだろう。
 むろん、闇属性の差別を少しでも減らせるように、反感を買うような行動は取らないが。せいぜい直接攻撃された時に、魔法壁を張って防御する程度である。

「紅茶、出来ましたよ」

 ノエルが紅茶をトレイに乗せて、こちらに来た。彼女はカップやミルクをテーブルに置くと、俺の横に腰掛ける。

「ありがとう、ブレイディのお嬢さん。ふーむ、だいぶ寒くなりましたなぁ。温かいものが身に沁みますぞ」

 ん、今日もノエルの紅茶は美味い。妹が入れてくれたというだけで美味い。

 まったり飲んでいると、ノエルがおずおずと俺を窺ってきた。

「婚約者という言葉を聞いて、少し気がかりなことが浮上したのですが。ザガン殿は王都に戻ったら、リュカと結婚されますよね? そうなるとザガン殿も、王家主催のパーティーには出席しなければなりません。王家主催なので大規模なものばかりですし、ダンスもあります。もちろん、必ずしも踊る必要はありませんが……しかし周囲から嘲笑されない為にも、少しは練習しておいた方が良いと思うのです」
「…………結婚?」

 そういえば結婚は、どのタイミングでするものなんだろう。まったく想像が付かない。それに結婚とは、家庭を持つことでもあるが……俺が、家庭を持つ? 闇属性の俺が?

 どうにも自分と家庭が結び付かなくて首を傾げたら、リュカが慌てたように俺を見てきた。ノエルも目を見開く。2人してどうしたんだ。

「えっ……えっと。ザガンはこの先もずっと、俺と一緒にいてくれるんだよね?」
「もちろんだ。その為にも、闇属性への差別を無くしていく。俺を好きだと言ってくれるリュカが、闇属性を選んだからと糾弾されないように。お前の心が、ずっと穏やかであれるように。そしてずっと、2人でいられるように」
「うん、ありがとうザガン。愛してるよ」

 答えたら、ぎゅっと抱き締められて、頭にすりすり頬を押し付けられた。リュカに包まれると、ホッとするし幸せを感じる。

「そ、そうですよね。差別を無くすのが先決ですよね。すみませんザガン殿、だいぶ先走ってしまいました」
「俺もごめんね。そもそも告白の返事を貰うに、5ヶ月掛かってるんだ。あれからまだひと月しか経っていないのに、ちょっと早かったよね。慌てちゃってごめん。これからもザガンのペースで、焦らずゆっくり進んでいこうね」

 何故か謝られたし、励まされたので、とりあえず頷いておく。すると2人して、安堵するように息を吐いた。仲良いな?

「ほっほっほっ。わざわざ社会制度に則らずとも、共にいられますからなぁ。むしろ契約など必要としないほどに、強固な想いを持っていらっしゃる」

 モデスト侯爵は楽しそうに笑ったあと、深みのある視線で俺を見てきた。

「じゃがいざという時の為に、リュカ殿下のおられる世界を体験しておくことは、良き経験になりましょう。なので儂で良ければ、ささやかなダンスパーティーを開催しますぞ。殿下、いかがですかな? もちろんお嬢さん方も、全員お呼びして」
「それはありがたいね。ぜひ頼むよ、モデスト侯爵。ザガン、一緒に踊ろうね。練習も一緒にしようね」

 リュカが嬉々として誘ってくるので、とにかく頷く。すると嬉しそうにふふっと笑うから、俺も嬉しくなる。

「ただ、11月10日から3日間は、芸術祭でしてな。その後もしばらく多忙な為、開催出来るのは下旬になりますが、よろしいですかな?」
「構わないよ。こちらも着いたばかりだし、11日からはダンジョン攻略があるからね。いつも25日前後には誰かしら攻略を終えて、ダンジョンから強制退出させられるから、そのあとで頼むよ」
「では29日の夜に予定しておきましょう。リュカ殿下。ソレイユ王国の為にも、どうか頑張ってくだされ」

 リュカが頷くと、モデスト侯爵は杖を付いて、ゆっくり立ち上がった。現在屋敷に近付いてきている気配が、待ち人のようだ。
 俺達も玄関まで移動し、ちょうど到着した魔術師から、目的の新聞を受け取る。そしてモデスト侯爵および、外で待機していた騎士達を見送った。

「ダンスパーティー、今から楽しみですね! あ、みんなに知らせてきます!」

 ノエルもとても嬉しそうだ。彼女が着るドレスは、確か水色だったか。

 ん……そういえばゲームでも、11月のイベントは10日からの芸術祭と、29日のダンスパーティーだったな。先程のように、領主と会話してパーティーを開催してもらう流れだったかどうかは、正直覚えていない。しかし実際、開催されることになった。死んでいるはずの、イレギュラーな俺がいても。

「ザガン、どうしたの? 何が不安?」

 受け取った新聞をぼんやり眺めていたからか、リュカが顔を覗き込んできた。心配そうに眉根を寄せている。言うべきかどうか迷ったが……リュカを悲しませるわけにはいかない。

「ふと。俺達は本当に、女神リュヌを救えるのだろうかと、考えた」

 俺が生きていても、もしかしたら未来は変えられないかもしれない。どう足掻いても、アカシックレコードからは外れないのかもしれない。久しぶりにゲームシナリオの強制力を目の当たりにして、少し不安になった。

「……絶対に救えるよ。ザガンが俺の傍にいてくれる限り、絶対に」

 リュカが後ろから抱き締めてくれる。そうして力強い言葉をくれる。根拠は無いはずなのに、リュカに絶対と言われるだけで、不安が消えていくから不思議だ。ありがとうリュカ。

 ところで俺達がダンスを踊る場合、どちらが女性パートになるんだ?
 気になったものの、答えを聞いたら落ち込んでしまいそうなので、今日のところは聞かないでおくことにした。

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